西澤 晋 の 映画日記

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2010年 10月 10日

アルファヴィル(1965) ☆☆

f0009381_10354065.jpg監督:ジャン=リュック・ゴダール
脚本:ジャン=リュック・ゴダール
撮影:ラウール・クタール
音楽:ポール・ミスラキ

出演:
エディ・コンスタンティーヌ (レミー・コーション)
アンナ・カリーナ (ナターシャ)

       *        *        *

舞台がいかに60年代のパリにみえても未来世界でいいじゃないですか・・

『ウルトラセブン』43話「第四惑星の悪夢」のもとネタはこれだと思う・・・。『ウルトラセブン』のなかには怪獣が出て来ない話というのが何本かある。そのなかの一つがこれ。スコーピオン号のテスト飛行で30日間の睡眠飛行が行われたそれに乗ったダンとソガが妙な惑星にたどり着く。そこは地球とほとんど替わらないがロボットが人間を支配する怪しい街。政治犯の人間を処刑するシーンなどまるでこの『アルファヴィル』そのものって感じでした。

一応この物語の設定は制作当時から20年後の近未来。60年代に予測した1984年を舞台にしているらしい。1984といえばどうしてもジョージ・オーエル原作の『1984』という映画のことを思い出す。これも全体主義の管理社会を描いた映画だったが、どうも昔の人にしてみると1984年は究極の管理社会が出来上がっているはずの年だったようだ。
実際の1984年は共産主義ががたがたになってきており、東欧諸国でも民主化の動きがつよまり、翌年ゴルバチョフがソ連の書記長に就任、ソ連でも民主化の動きが活発化していくころだった。もっとも、今になってもまだ民主化の出来てないクソ中国人とクソ北朝鮮人はどうしようもないが・・・。

この映画はSFといよりもハードボイルドのカテゴリーとして理解しておきたい作品だ。実にチャンドラーな映画である(苦笑)。おかげでゴダールの映画の中ではまだ見る気になれる映画だ(苦笑)。ただ、見てる間にやっぱり退屈になってくる。所詮はゴダール映画だなと思った。でも、雰囲気は悪くないので知識として知っておくにはわるくないだろう。

<あらすじ>
1984年のある日、レミー・コーション(エディ・コンスタンチーヌ)は星雲都市アルファヴィルに到着した。アルファヴィルはアルファー60という電子指令機の命令のままに動いている都市。彼の任務はアルファヴィルを育てたブラウン教授を救い出すか、不可能ならば殺すことと。そして先に派遣されて消息を絶ったアンリの行方を探索すること。
やがて、彼の前に教授の娘ナターシャ(アンア・カリーナ)が接待係として現われた。外界に興味をしめす彼女。レミーはアンリを探しあてたが、彼はアルファー60の洗脳的拷問によって廃人同様の状態にさせられていた。レミーは、ブラウン教授が祭司を務める公開死刑を見学した。これは、論理を尊重せず感情を抱いた人間たちを殺すショーであった。一方ナターシャは少しづつ感情というものをとりもどしつつあった。ナターシャは父親と一緒に誘拐されてここに連れてこられたのだ。
正体を見破られたレミーが拷問されるのを見て、思わず涙を流した彼女は、反逆罪で告発された。反撃に出たレミーは教授を射殺、アルファー60を破壊し、ナターシャとともに地球へ向けて脱出した。

なにを撮っても面白くないゴダールの、やや見る気にさせられるが、やっぱり面白くない映画でした。

by ssm2438 | 2010-10-10 10:36


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