西澤 晋 の 映画日記

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2010年 10月 28日

ハードコアの夜(1979) ☆

f0009381_23242729.jpg監督:ポール・シュレイダー
脚本:ポール・シュレイダー
撮影:マイケル・チャップマン
音楽:ジャック・ニッチェ

出演:ジョージ・C・スコット

       *        *        *

どうもジョージ・C・スコットが善玉主人公ってのが違和感が・・・(苦笑)。

私の中では、リー・J・コッブジョージ・C・スコットって同じキャラで、悪役ではじめて立つキャラだと思うのだけど、この人が世間知らずのお父さんで、アングラ業界で“H”ビデオに出演してしまった娘をさがす健気な親になるというが今ひとつイメージに合わなかった。おかげでどうもどうも・・って思っているうちに終わってしまった(苦笑)。

『8mm』の元ネタになってるんじゃないかと思わせる作品。それをしょっとフェイントかけて『タクシードライバー』チックなのりもかすかにはいっているかも・・。そこは『タクシードライバー』と『ローリングサンダー』の脚本家、ポール・ヤクザ映画好きー・シュレイダーですからね。
申し訳ないが、趣味が合わなかった。娘をさがそうと頑張るお父さんなのだが、変装したり、私立探偵まがいのことをやったりと、ま、それがだんだん板についてくるのだけど、それでも違和感がありすぎて、シリアスなのかギャグなのか・・・、私のなかでは全然冷め見ることしか出来なかったのでした。

ただ、後半からはすこし見やすくなってくる。ニキという売春婦と一緒に娘を探し始めるジョージ・C・スコットの展開は相容れない価値観を持ったもの同士のロードムービー風。ただ、この映画のポイントは、現代では機能しなくなった宗教的善行の概念をもつ主人公のお父さんが、必死で現実の裏家業の世界を娘を探すためにパドリングしていくような映画。きっと彼にとって、この物語は糞の海をオールで漕いで進んでいくようなものだったのでしょう。

<あらすじ>
家具工場を経営しているジェイク・バンドーン(ジョージ・C・スコット)は、プロテスタントの熱心な信者でありだったが、彼女の娘が失踪するという事件がおきる。ジェイクはベテランの私立探偵マスト(ピーター・ボイル)を雇う。数週間後、その私立探偵マストがやってきて成人映画を見せる。男2人に犯される女こそ、ジェイクの娘だった。独力で娘を探すことにしたジェイクは、写真を手に成人映画の専門館、ポルノショップ、怪しげなクラブ、売春宿を訪ね歩く。さらに成人映画の投資家のふりをして、撮影現場もたずねる。アングラ新聞にポルノ映画俳優募集の広告を出し、そうして娘の出ていた成人映画の共演者をみつけだし、娘の居場所を聞き出す。探偵マストの介添えもなり、娘と一緒いた男を倒すのだが娘は・・・・。

最後の最後まで「お父ちゃんの概念はもう機能しないぞ!」って映画でした。

by ssm2438 | 2010-10-28 23:27


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