西澤 晋 の 映画日記

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2010年 11月 19日

デス・レース(2008) ☆☆

デス・レース(2008) ☆☆_f0009381_20584814.jpg監督:ポール・W・S・アンダーソン
脚本:ポール・W・S・アンダーソン
撮影:スコット・キーヴァン
音楽:ポール・ハスリンジャー

出演:
ジェイソン・ステイサム (ジェンセン・エイムズ)
ナンシー・マルチネス (エリザベス・ケース)
ジョーン・アレン (ウォーデン・ヘネシー)

       *        *        *

観衆を描かないイベントなんて・・・

映画って不思議なもので、映画なの中で感動している人を見ないと、感動しないようにできてるみたいだ。映画ではなんでもありの世界なので、「おおおおおお!?」って言ってくれる観衆がいないと、どんなにすごいことがおきても、それがすごいこととして伝わらないのである。しかし、この映画はその観衆がまったく描かれていない。こまったもんだ。

オリジナルの『デス・レース2000年』よりも、お金もかかってるだろうが、なんというか、普通なんだよね。『デス・レース2000年』ってカスな映画なんだけど、やっちゃってる感があるのでインパクトがある。人口増加のために、車で人をひき殺してもOKのレースでというコンセプトもすごいけど、ひき殺したカテゴリーによってポイントが違ってくる。女性だと10ポイント、それが未成年だと40ポイント、12歳以下の子供だと70ポイント、75歳以上の老人をひき殺した場合は100ポイントが得られる・・とか、「これってやっちゃってもいいんですか?」っていうところを行ってしまってるがゆえに希少価値があるんだと思うな。
しかしこの2008年に作られた『デス・レース』だと、普通にきちんとつくってるだけで、そういった<突き抜けた感>ががないのでインパクトがとぼしい。

今回の映画は、全開の「人口が増大した」んじゃなくて「犯罪者が増大した」になっている。で、刑務所を民間に委託したら、そこでは、囚人をドライバーにして「デスレース」が行われていて、それがテレビ中継されている。5勝すると自由があたえられるというもの。負ければそこでひき殺されるなり、事故死するなり、それで終わり。今回はそんな設定でした。
やってることは『バトル・ランナー』と同じかも。これ、『デスレース2000年』のリメイクというよりも、『バトル・ランナー』のリメイクを、デスレースモードでつくってみました・・って感じの映画だ。

<あらすじ>
元レーサーのエイムズ(ジェイソン・ステイサム)は製鉄所で働きながら、妻と幼い娘と暮らしていたが無実の罪で刑務所にいれられてしまう。そんな彼は、刑務所長ヘネシー(ジョアン・アレン)から、フランケンシュタインという覆面レーサーのふりをしてデスレースに出場しないかと要請をうける。エイムズは娘と再会するためレースに挑む。

by ssm2438 | 2010-11-19 20:59


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