西澤 晋 の 映画日記

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2010年 12月 06日

モーニングアフター(1986) ☆☆

f0009381_8243097.jpg監督:シドニー・ルメット
脚本:ジェームズ・ヒックス
撮影:アンジェイ・バートコウィアク
音楽:ポール・チハラ

出演:
ジェーン・フォンダ (女優アレックス)
ジェフ・ブリッジス (元警官ターナー)

       *        *        *

役者人はいいのに・・・。

ごひいき監督シドニー・ルメット、さらに主役がジェーン・フォンダということで、劇場まで足を運んだ映画。ただ、社会派のルメットとしては、こういう男女二人の映画というのはそれほど期待はしてなかったのが本音。案の定凡作でした(苦笑)。
ルメットって押しつぶされそうになる社会のしがらみの中で、いかにして自分を生かしていくかというドラマを親近感ある作りで描いてくれてるときはいいのだけど、物語を舞台劇ぽく料理していくだけ・・という場合がある。それが先に書いた『デストラップ・死の罠』。その場合ははずれるときもある。この映画はそのイヤな要素はなく、普通の映画なのだが、それ以上のなにもない・・という困った映画。
当時何を勘違いしたのか、ジェーン・フォンダがこの映画でアカデミー主演賞にノミネートされていた(苦笑)。わからんでもないが・・・映画としても、彼女が演じたキャラクターとしてもあまり魅力は感じなかったというのが本音である。
ルメットは、脚本家あがりの監督さんなので、絵作りは特に魅力があるわけではない。なので話でみせてもらわないとだれるのだけど、この映画はその話がいまひとつルメットの輝きをはなっていなかった。

<あらすじ>
近年ぱっとしない中堅女優アレックス(ジェーン・フォンダ)はそのせいもありアルコールに溺れる日々。その日も泥酔して目が覚めると、見知らぬ部屋で寝ており、隣には見知らぬ男の死体があった。思い出そうとしても昨日なにがあったのか思い出せない。恐ろしくなってとりあえずその部屋をでるアレックス。
その後元警官のターナー(ジェフ・ブリッジス)と出会い、彼の助けをかりながら事件の真相を探っていくというもの。


サスペンスの要素としては、事件の真相を探れば探るほど、自分が犯人ではないか?という推測も排除できない・・、そのあたりがポイントになるのだろう。この映画ではそのポイントは匂わせつつ物語を展開しているが、少なくとも見ている人はジェーン・フォンダが犯人だと思ってみないだろうし、そのあたりは安心してみられるようになっている。
犯人はアレックスの別居中の夫ジャッキー。前半にちょろっと登場するだけなので、かなりインパクトがすくない。彼は大富豪の娘イザベルと一緒になろうとしていたが、イザベルが殺された男に脅されていたというもの。なのでその男をジャッキーが殺し、アルコール依存症の妻アレックスを犯人にしたてあげようとした・・という話。

サスペンスというのは、犯人がある程度予想されないで進行されると面白くもなんともない。作り手は、こいつが犯人ンっぽいぞっていうのを作っておいて、そのキャラが登場するたびにそれなりに緊張してもらいつつ、実は・・・という展開でないと駄目なようである。この映画ではその犯人が誰なのかがなかなかまったく予想もされないまま展開されるので見ている人が、作品のなかで行われているイベントをみせられるだけの時間が延々つづく。見ている人が映画に参加できないのだである。

by ssm2438 | 2010-12-06 08:28 | シドニー・ルメット(1924)


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