西澤 晋 の 映画日記

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2010年 12月 12日

イヤー・オブ・ザ・ドラゴン(1985) ☆☆☆☆

f0009381_21533931.jpg監督:マイケル・チミノ
脚本:オリヴァー・ストーン/マイケル・チミノ
撮影:アレックス・トムソン
音楽:デヴィッド・マンスフィールド

出演:
ミッキー・ローク (スタンレイ・ホワイト)
ジョン・ローン (ジョン・タイ)
アリアーヌ (ニュースキャスター・トレーシー)

       *        *        *

オリヴァー・ストーンの脚本ここにあり!!

世間でなんと言われようとも私はこの映画大好きです。
日本ではそれほど悪い評価はされてないとおもうのだけど本国アメリカではそれほど良くないみたい。なんででしょう???

バイオレンス映画とか、ギャング映画は大嫌いは私だけど、意地っ張り人間大好きな私としてはこの映画はとっても好き。いかに自分の所属する世界で村八分にされようと、意地でも自分の意思を貫き通す人間。村八分映画と呼んでますが、個人的にはこのスタイルの映画は大好きなのです。
村八分映画といえば古くはエリア・カザン『波止場』増村保造『清作の妻』など、とっても素敵な映画あります。この映画は村八分ではないですが、自分の意思を貫き通すがゆえにその所属する社会のなかで孤立していきます。意志の強い、頑固者ストーリーといえばフレッド・ジンネマンって印象がありますが、この映画もじつにそんな感じ。チミノだけの才能はなく、やはりオリヴァー・ストーンの才能はこの映画のなかで燦然と輝いてます。

そしてそれは両方がそうなのです。警察のなかのミッキー・ロークもそうだし、チャイニーズ・マフィアのなかのジョン・ローンもそう。彼らは成し遂げなければ自分が排除させる、そういう状況に自分をいいやってもまで、目的を遂行していくことを選びます。カッコいい!!!!!! 村八分映画に栄光あれ!!

なお、アメリカ本国では、これもけっこうたたかれてるみたいな人気ニュースキャスターを演じたアリアーヌ。個人的にはかなり好きなんですけど。

<あらすじ>
現代のニューヨーク、チャイニーズマフィア内部で実力をあらわしつつある若き幹部ジョン・タイ(ジョン・ローン)は、その実行力ありすぎるやり方に内部からの反発もあった。一方、絶え間ないチャイナタウンの抗争のためにニューヨーク市警は部長刑事スタンレイ・ホワイト(ミッキー・ローク)を送り込む。しかし彼ももまた、一匹狼的なやり方がチャイナタウンの長老や市のおえら方の反発をかって署内のバックアップも失って、孤立を深めていた。
スタンレイがジョン・タイのレストランに従業員として潜入させていた中国系の刑事が惨殺された。怒り狂ったスタンレイは店に乗り込み、ジョン・タイをぶちのめす。しかしスタンレイの別居中の妻コニー(キャロリン・カヴァ)が、ジョン・タイの手下に襲われ喉をナイフでかっ切られて即死、手下もその場でスタンレイに殺された。今やジョン・タイに対する怒りは私情に変わり、ついに麻薬取引き現場にあらわれたジョン・タイと対峙する。橋の上を逃げるジョン・タイが振り向きざまに撃った銃弾がスタンレイの右手をつらぬき、左手に持ちかえられたスタンレイの拳銃から発射された弾丸はジョン・タイの胸をぶちぬくのであった。


この映画の痛いところは、ミッキー・ロークの妻の死だろう。
あれは痛い。家庭を垣間見ず、仕事のなかで猛烈に自分を誇示していたその犠牲をまざまざとみせけられる。恐ろしいほどの罪悪感だ。。。それでもなお、やってしまわねばならない意地がある。それがなくては自分が成立しないもの・・・。ああ、人の人生は残酷だ。。。

by ssm2438 | 2010-12-12 21:53


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