西澤 晋 の 映画日記

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2010年 12月 13日

レガシー(1979) ☆☆

f0009381_13341841.jpg監督:リチャード・マーカンド
脚本:ジミー・サングスター
    ポール・ホイーラー/パトリック・ティリー
撮影:ディック・ブッシュ
音楽:マイケル・J・ルイス

出演:キャサリン・ロス (マーガレット・ウォルシュ)

       *        *        *

ワンちゃんに食わせる肉が不気味だ・・。

イギリスのとある大富豪らしい屋敷に男女あわせて6人の人々が呼ばれる。どうも彼らは代々魔力を継承しる人物らしいのだが、その歴史を操るにあたいする魔力と財産を継承するのは誰になるのか・・、それがこの屋敷でふるいにかけられるスネに傷をもつ人物らが人づつ削除されていき、最後はヒロインのキャサリン・ロスがその力を受け継ぐとう話。

『エクソシスト』あたりから始まった70年代のオカルトブームもこの映画あたりでそろそろ終焉をむかえてくる。
この映画の原作・脚本のジミー・サングスターは、ブリティッシュホラーの大御所ハマー・フィルムス・プロダクションの正当な継承者。50年代にフランケンシュタインやドラキュラシリーズに代表されるクラシックホラー映画の名作を多く生み出したの脚本家である。しかし、70年代にはいるとアメリカン・ホラー・ムービーが対等してきて、ブリティッシュ・ホラーは徐々にその勢力をうしなっていく。そんな末期にあたるのがこの映画。

この映画は公開されたのは私が高校生のときで、当時キャサリン・ロスのファンの同級生がいて、実はそれまで雑誌の写真では知っていたのだが、本人がスクリーンで動くところはみたことがなく、一応そんなにいうなら見ておこうかって足を運んだ映画。ホラー映画の上品な血なまぐささのなかで、キャサリン・ロスのおっきな瞳とその清潔感は十分に映画を和ませてくれた。

ただ、その継承する力がどれほどのものなのかが明確に語られないまま物事が展開するので、見ている観客としては「それがそれほど重大なことなんだろうか?」と思いつつみてしまう。また、削除されていく人物も、けっこうチープなので、「だいたいこいつらを継承者の候補にしている元締めはどれだけチープなんだろう」ってどうしても思ってしまうわけだ(苦笑)。
全体的にかなりスケール感の乏しいホラー映画になってしまっているが、プールに閉じ込められたり、鏡がわれてbちゅぶちゅ刺さったりと、ショックシーンは当時としてはなかなか地味にインパクトがあった。
リチャード・マーカンドの地味な演出は嫌いではないが、もうちょっと全体を仰々しまとめることができなかったものかと思ってしまう・・・。

by SSM2438 | 2010-12-13 13:41


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