西澤 晋 の 映画日記

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2011年 01月 02日

相棒-劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン(2008) ☆

f0009381_442391.jpg監督:和泉聖治
脚本:戸田山雅司
撮影:会田正裕
音楽:池頼広

出演:
水谷豊 (杉下右京)
寺脇康文 (亀山薫)
高樹沙耶 (宮部たまき)
木村佳乃 (片山雛子)
平幹二朗 (御厨紀實彦)
西田敏行 (木佐原芳信)

       *        *        *

うむむむむ・・・、もうちょっと脚本を練られなかったものか・・・。

右京さん(水谷豊)の鋭いスイリが売り物のこのシリーズなれど、その推理はほとんど犯人のしかけたブラフにお付き合いするだけであって、本質的に解決にはまったくからんでないというのが痛い。亀山刑事(寺脇康文)の無理やりな必死さも結局全部ブラフを対象にしてたことであって、問題解決にはほとんど寄与しておらず、振り回されただけで終わってるし・・・、観終わったからの満足感がほとんど得られないというこまった映画であった。

今回の物語の発端はこのようなものだった。
5年前に政情不安のある国で、難民の救済活動中の木佐原という日本人男性がゲリラに拉致される事件がおきた。彼らは日本政府にアメリカとの関係を絶つように要求、これを拒むと木佐原は殺された。当時その国には退避勧告が出されており、それでもそこに残ってこのような事件に巻き込まれた木佐原に対して日本の報道機関の発言は厳しかった。
そして現在、その報道に関係した人々が殺されるという事件が起きた。
事件は、その時ころされた男の父親(西田敏行)が仕組んだもので、当時の政治的判断を告発するのが目的だった。避難勧告は出されていたが、都市部を優先したために、田舎でボランティア活動をしていた彼のところには届いていなかったのだ。にもかかわらず、政府は彼を見殺しにしたことを正当化するために、マスコミを使って居座ったのは彼の責任であり政府には責任がないとする報道を流したというものだった。

ただ、「政府に非があり!」とするには、そのイベント自体に説得力がないのがいたい。
政情不安な国に行く人々というのは、それが危険なものだということも理解して言っているのであり、そこでゲリラに拉致されて、日本政府に対して受け入れられない要求をされても、政府は何もしないことくらい覚悟でいっているはずである。避難勧告の日付がどうのこうのという問題はあまり関係ないだろう。だいたい避難勧告が出されなくてもそういう事態は起きる可能性があることを知ってていくのであり、そうなった時には「政府はゲリラとは取引しないだろうな」ということを覚悟しているはずなのだ。
結果として、彼は拉致され、日本政府はゲリラとは取引せず、彼は殺された。政府は、自分達の行為が政党だったことを強調するためにキャンペーンをはる・・というのは、それほど非難される行為には思えない。

政府というのは国民一人一人の分身みたいなもので、都合よく「悪モノ」にしていいモノではないはず。政府に非があるというのは、私に非があると言ってるのと同じことである。私に言わせれば、そういう海外でのボランティアをする人は、拉致られて、日本国民に(政府に身代金の要求をするということは、私にそれを払えと要求することと同じ意味なのだから)身代金の要求など、決してさせないくらいの注意をはらって行動するのはしかるべきことだと思う。まだ、身代金ならいいかもしれないが、クソ中国人が尖閣諸島の領有権をよこせなんて言ってきてても、そんなの聞けないしね(もっとこ彼らはすでに領有権はあるといってるのでそんなことは言わないだろうけど)。

by ssm2438 | 2011-01-02 04:06


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