西澤 晋 の 映画日記

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2011年 01月 03日

硝子の塔(1993) ☆

f0009381_2283180.jpg監督:フィリップ・ノイス
脚本:ジョー・エスターハス
撮影:ヴィルモス・ジグモンド
音楽:ハワード・ショア

出演:
シャロン・ストーン (カーリー)
ウィリアム・ボールドウィン (ジーク)
トム・ベレンジャー (ジャック)

       *        *        *

それでもシャロン・ストーンは見たいと思う女優さんであった。

『氷の微笑』の脚本家、ジョー・エスターハスシャロン・ストーンでもう一発当てようと作った映画であることはみえみえ。なので、興行的にはシャロンが脱いで、みんなが見てくれれば成功のうちなのだろう。

私はどうもジョー・エスターハスって好きになれなくて、入れなくてもいいひねりをいれて、物語をダメにするという印象がやたらと強い。この人がひねりを入れると、それが意外性ではなく、肩透かしになってしまうのだ。そんなエスターハスにしては、結果としてなんもなかったというか・・・、いつもながら入れなくてもいいひねりを入れてストーリーを複雑にみせようとしているが、右にひねりを入れて、左にひねりをいれたら結局元に戻ってしまい、だったら入れたひねりはなくても良かったジャン・・という感じ(苦笑)。

無駄にひねりをいれるよりも、とっても魅力的なシチュエーションをもっと上手いこと仕えなかったものかと思う。だいたい映画というのは、ありえない夢を現実にしてみせてくれるところが魅力的なのであって、考えてもみれば、シャロン・ストーンが自分のマンションに引っ越してきて、そのプライベートが覗き見できるっていう状況になればそれはわくわくですよ。

私だったらシャロン・ストーンの生活空間にはしたくないなあ。それだと夢がなくなる。シャロン・ストーンがウンコしてるところなんてみたかない。そうじゃなくて・・・たとえば、どこかの男に囲われるか、なにかで弱みを握られてて、その場は二人が情事にふける部屋専用で借りられてた部屋・・みたいなシチュエーション。彼女が男と一緒にその部屋をおとづれるときは、いつも屈辱的なセックスを強いられ慰み者にされている・・。そんな彼女の秘められた“H”をみることに中毒になってしまっている主人公。でも、あるとき別の場所で彼女と出会いなんとなく仲良くなってしまった。しかし自分は彼女の屈辱を知っている。彼女を屈辱から解放させたい、でも、彼女の性の奴隷時間の結末もみてみたい。いや、ほんとは自分がそうしてみたい。しかしあるとき事件が起きてしまい、彼女を助けるためには、自分が彼女の屈辱プレイを盗み見ていたことを暴露しなければならない。さあどうする主人公・・みたいな。おお、なんかよくある楽しい話になりそうな感じ。
・・・とまあ、そんな話が思い浮かぶのだが、それとくらべてこの『硝子と塔』という物語は面白くなったかといえば全然その逆で、ひねりを入れればいれるほど、つまらなくなるまさにエスターハス・デフレスパイラル。

それでも、シャロンの裸が見られたからいいやと思わせてくれるシャロン・ストーンはやっぱりいい女。でも、彼女が出てなければポイントレスな映画ともいえる。

<あらすじ>
不幸な結婚生活を解消したカーリー・ノリス(シャロン・ストーン)は、マンハッタンのガラス張りの超高層マンションに引っ越してきた。しかしそのマンションは居住者のカーリーに良く似たナオミ・シンガーという若い女性が不審な死を遂げたマンションだった。
作家のジャック(トム・ベレンジャー)や、同じく住人でゲームデザイナーのジーク(ウィリアム・ボールドウィン)らと知り合う。カーリーはリッチでハンサムなジークに心惹かれ、2人は結ばれた。そんなカーリーにジークは自分の素顔をみせる。彼は父からの遺産としてこのマンションを受け継いだオーナーだった。さらに彼の部屋には秘密のモニタールームがあり、住人達の部屋をすべて見ることが出来た。そこには、自分とジークのセックスシーンもビデオに撮られ記録されていた。一度はショックをうけるも、他人をの生活を覗き見ることにはまっていくカーリー。
そんな状況のなかで殺人事件が連鎖的に起きていく・・。

by ssm2438 | 2011-01-03 22:12


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