西澤 晋 の 映画日記

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2009年 01月 11日

菊池エリ 巨乳責め(1988) ☆

f0009381_1155433.jpg監督:広木隆一
脚本:石川欣
撮影:遠藤政史
音楽:川崎隆男

出演:菊池エリ/碓田健治/瞳さやか/高橋めぐみ

       *        *        *

先ごろ公開された『余命1ヶ月の花嫁』の監督広木隆一の初期のころの作品。とはいってもこの時代の日活はすでに倒産間近。この映画(?)も一応劇場公開作品ということだが撮影的にはAVと同じビデオ撮影。きちんとカメラを使うことすら出来なくなっていた。

主演・菊池エリ、脚本・石川欣、タイトルが『巨乳責め』なので、普通にSMものかと思われがちだがそこはたんに商業上そういうタイトルになっただけで、実際はAD君と有名AV女優の青春ラブロマンス(?)。菊池エリが縛られているところなどは前半にちょこっとあるのAV撮影のシーンだけでそれ自体がうりではない。

物語は、あるAVメーカーで働くAD君が、「今度監督やってみるか」と肩をたたかれる。その内容というのが、有名AV女優エリ(菊池エリ)と同棲生活をし、その内容をドキュメンタリーとして作品にするというもの。監督・主演・撮影・(もしあるなら)脚本という仕事であった。しかしそのAD君には彼女(瞳さやか)がいて、結果的に彼女は離れていく。そして始まるエリとの同棲生活。もちろんAVなので彼女とエッチをするシーンとメインに撮らなければならないが、そんな生活のなかで徐々にふたりの人間性がお互いに浸透していく・・とうもの。

内容的にはきわめて日活が描き出す、ロマンポルノでない青春映画のジャンルにはいる。
しかしさすがに、AVほどエッチを見せるわけでもなく、映画としても絵作りはAVなみであり、あまり面白いという要素はなかったぞ・・・というのが実際のところ。
末期の日活はこんなのも作ってたんだ・・という感想だけしかのこらなかったのだが、AVとは違って、「俺たちはそれでも映画をつくるぞ」っていう抵抗意識だけは見て取れた。予算がある・なしによって、またそれが許される環境かそうでないかによってある程度作品の質というのは決まってしまうものだが、そのささやかな反骨精神には拍手を送りたい。・・・・でも面白くはないけど。

菊池エリは、VHSが普及しレンタルビデオがやっと市民権をえたころ、SM専門のAVメーカー、シネマジックがつくった『シスターL』で有名になり、その路線で定着したものの、その後外国人ダンサーとの結婚を機にグアムに移住し、AVの仕事をセーブし、ストリップ劇場に活動の場を移していた。後に帰国し、現在も現役熟女AV女優として活動している。

しかし、私がこのVHSを購入したのは彼女ではなく、共演の瞳さやか嬢めあて。彼女も初期のAV時代にさりげなく有名だった女の子。かわいいというわけでなかったのだが、なんとなく印象にのこっている娘で、無性に彼女の未見の作品をみたくなって探してたところ、この『菊池エリ・巨乳責め』と『団鬼六・人妻なぶり』の2本のVHSを中古で手に入れることが出来た。とはいえ、それももう10年まえくらいのはなしにはなるのだけど(苦笑)。男ってへんなところでエネルギー消費しちゃいますね。

by SSM2438 | 2009-01-11 10:31


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