西澤 晋 の 映画日記

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2011年 01月 15日

グレート・ブルー(1988) ☆☆

f0009381_1239428.jpg監督:リュック・ベッソン
脚本:リュック・ベッソン/ロバート・ガーランド
撮影:カルロ・ヴァリーニ
音楽:エリック・セラ
製作顧問:ジャック・マイヨール

出演:
ジャン=マルク・バール (ジャック・マイヨール)
ロザンナ・アークエット (ジョアンナ・ベイカー)
ジャン・レノ (エンゾ・モリナーリ)

       *        *        *

氷の下をアメーバのようにただよる気泡群の描写は名シーンのひとつだと思う。

実在の人物ジャック・マイヨールの自伝をもとに、リュック・ベッソンが映画化、公開当時はあまり人気の出なかった映画だが、一部の根狂的な信者を獲得した映画。その4年後、92年に完全版として『グラン・ブルー』として再び公開、このときにはすこぶる人気がでた。

映像はとても気持ちのいいものなのだが、映画としてはかなり弱い・・というのが正直な感想。残念ながらドラマとしてはあまり見ごたえがある話ではない。
このジャック・マイヨールがやっているフリー・ダイビングというのは、素潜りのこと。アクアラングやなんやかやをつけないでそのまま錘をもって深海に潜っていく。この記録をどんどん塗り替えていくのはこのジャック・マイヨールなのだけど、この才能というのは人間が努力して勝ち取れるものではな。これはもうその人がうまれついてもっている特異体質で、たとえば、フリーダイビング中のマイヨールの脈拍が毎分26回になっていることや赤血球が著しく増加しているなど、通常の人間では考えられないこと。つまり、普通の人が努力しても、この分野においては勝ち目がない相手なのである。

「通常の人がどんなに努力しても勝ち目のない人間」というのは、映画にしてみると見ている人に疎外感をあたえてしまうので、ドラマになりづらい。この映画も、主人公の人間ドラマというようりも、主人公のありかたを多少デフォルメして描いている、自伝的映画で、そこになんとか映画的な要素をとりいれようと、ジャン・レノ扮するエンゾというフリーダイビングのライバル的存在の男と、ロザナ・アークエット扮するジョアンナ・ベイカーをからませている。エンゾに関しては、主人公のジャックが神がかり的にすごいので、どんなにがんばって努力しても勝てない悲哀を感じてしまう。過剰移入は主人公にするのではなく、彼にしてしまうのだ。この二人がきわめて人間なので、申し訳程度にドラマのような雰囲気

そして、このときのロザナ・アークエットは実にいい。この女優さん、『ロングウェイ・ホーム』のころから知っているのだけど、あるいみ変な顔なのだけど、とってもチャーミングなのだ。おまけに胸のけっこうある。大好きな女優さんのひとりだ。

<あらすじ>
保険調査員ジョアンナ・ベイカー(ロザンナ・アークエット)は、氷原で起きた事故調査のため、アンデス山脈にあるローランス博士の研究所を訪ねる。そこでボンベも背負わずに氷の下の深い湖に潜っていくダイバー、ジャックに出会う。彼は潜水中の人間生理を研究する博士に協力してダイビングを繰り返していた。
コート・ダジュールに戻ったジャックは、20年ぶりにエンゾ(ジャン・レノ)と再会、エンゾは10 日後にシチリアで開催されるフリーダイビングの大会に参加するよう告げ、ジャックの前に航空券を置いて去る。一方、アンナはローランス博士からジャックが大会に出場することを聞きつけ、上司を騙しシチリアへと向かう。いよいよ大会が始まり、ジャックは108メートルの潜水を成功させ、世界の頂点に立つ。その夜、ジャックとジョアンナは初めて愛を確かめ合うが、深夜ジョアンナが目を覚ますとジャックの姿はなく、海でイルカと泳いでいた。そんな彼を見てジョアンナはニューヨークに戻ることを決意する。
ジャックへの対抗心に燃えるエンゾは、無謀なダイビングに挑み、命を落としてしまう。その魂にひかれるかのように、ジャックもまた大海原に一人乗りだしていく。彼を愛し、彼の子を宿したジョアンナを残して。やがて、人間の限界を超える深海に達したジャックの目の前に一匹のイルカが現われ、彼を底知れぬ深淵へと連れ去っていくのだった。

※冬のアンデスの湖、氷のしたを進むジャック(↓)
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by SSM2438 | 2011-01-15 12:40


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