西澤 晋 の 映画日記

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2011年 02月 04日

リベリオン(2002) ☆☆

f0009381_22453280.jpg監督:カート・ウィマー
脚本:カート・ウィマー
撮影:ディオン・ビーブ
音楽:クラウス・バデルト

出演:クリスチャン・ベイル (ジョン・プレストン)

       *        *        *

子供のほうが一枚上手でしたな・・・

剣道や空手には「型」と呼ばれる一連の基本動作をおこなるカテゴリーがあるのですが、その「型=KATA」を銃でやってしまったのがこの<GUN-KATA>。これは近接戦のガンアクションの基本動作を「型」にしたもので、それを使いこなすのが主人公のクリスチャン・ベイル。ま、早い話がジョン・ウーの近接戦のガン・アクションとったみたいなものです(苦笑)。表現的には『マトリックス』みたいなものだけど、近接戦のガンアクションというのがなかなかみていてカッコいい。ただ、カッコいいだけのアクションなので、ゲーム感覚といいましょうか、危機感のない映画でもある。シャローなところでときめきたい人にはいいかもしれない。

舞台となっているのは、第三次世界大戦後に出現した都市国家・リブリア。そこは、二度と戦争が起らないように人が感情を持つことを禁じられた社会。音楽や文学書籍、絵画や映像など、心を揺り動かす「感情的なコンテンツ」は全て「EC-10」として禁止され、人々は「イクイリブリウム」という政府機関が生産・配給する感情抑制薬であるプロジアムの服用を義務付けられている。
いまどきまだこれかい!って思うほど超古典的SF観なので、みていてかなり照れくさい(苦笑)。

感情抑制剤薬の服用を拒ばみ、「感情的なコンテンツ」を所有している人間を「感情違反者」として、摘発するのが特殊捜査官「グラマトン・クラリック」の仕事。ようするに『華氏451』のファイヤーマンですな。この物語の主人公のジョン・プレストン(クリスチャン・ベイル)もこの世界の「ファイヤーマン」、感情をもったものを処分する役目をもった軍人さんで、「ガン=カタ」と呼ばれる戦闘術を極めた特殊捜査官のエリート。しかし、徐々に政府のあり方に疑問をもち感情をもつことに傾倒していく・・というもの。このあたりの流れも『華氏451』とほとんど同じながれである。

ちょっときになるのが、主人公のプレイストンが感化される女性の名前が「メアリー・オブライエン」。知っている人なら「おお!?」っていう響きである。同じ全体主義批判の物語、ジョージ・オーウェル『1984』に登場する主人公の理解者がこの「オブライエン」という名前なのだ。ただ、こちらは主人公を裏切るのだけど・・。

<あらすじ>
第1級クラリックのジョン・プレストン(クリスチャン・ベール)は、妻を感情違反で処刑後、息子のロビー、娘のリサと3人で暮らしているが、同僚のパートリッジが、「違反者」だったことを知り、彼を射殺する。その一件から彼の心は揺らぎ始める。
そんなある日、配給された感情抑制剤のカプセルを誤って割ってしまった彼は、プロジアムを服用しないまま仕事につく。プレイストンはそこで逮捕された「反乱者」の女性であるメアリー・オブライエン(エミリー・ワトソン)の尋問することのなるが、彼女の姿にかつて感情に関する罪で処刑された妻を思い出し始めた。そして鎮圧に出動した廃墟で、反乱者によって収集されていた品々や音楽に触れ、さらに朝焼けの摩天楼を見たことから感情を呼び覚ましてしまった彼は、プロジアムの服用を積極的に止め、社会に対する疑念を深めていく。
メアリーが処刑されたことに対して、激しく感情を動かされたプレストンは、政府から疑われる。プレストンは、メアリーがコンタクトを取っていた地下組織と共謀し、体制を倒すため戦いをはじめる。やがて反乱者と民衆が蜂起し社会が変っていく。

by ssm2438 | 2011-02-04 22:46


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