西澤 晋 の 映画日記

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2011年 02月 05日

60セカンズ(2000) ☆☆

f0009381_1051473.jpg監督:ドミニク・セナ
製作:ジェリー・ブラッカイマー
脚本:スコット・ローゼンバーグ
撮影:ポール・キャメロン
音楽:トレヴァー・ラビン

出演:
ニコラス・ケイジ (メンフィス・レインズ)
アンジェリーナ・ジョリー (サラ・スウェイ・ウェイランド)

       *        *        *

「みんなが見るから見ない」映画。。。

“最大多数の最大エンタテーメント”道をひた走るジェリー・ブラッカイマー製作の映画。この人の映画は一般大衆をターゲットをしぼり、ポプコーンを頬張りながらみる映画に徹する。ゆえに映画ツウのかたがたにはあまり人気のない作品をおおくつくるのだが、一般的に人気作品をつねに提供してくれる人だともいえる。この映画もデートムービーにはいいだろう。ただ、それだけで面白いかといわれると・・・・。

人の心の中に大衆性と自己性が融合している。大衆性というのは、自分もふくめて誰もが楽しいとも思いそうなものに反応する性質である。それに対して自己性というのは、自分だから楽しい、自分だからこの映画をえらべた・・という、映画をみる、映画を選ぶということに自己主張をする性質だといってもいいだろう。つまり、映画をみる/選ぶ・・ということも自己主張の場であり、自分の生き方や価値観を提示する場になる。
ブラッカイマーの映画というのは、みていて普通の面白いのだが、それを面白いと感じているのは自分の中の大衆性の部分であって、自分の中の自己性の部分ではない。この自分の中の大衆性が刺激されても、あまり面白いとはおもえないものだ。
世間には「みんなが見るから見ない」というひねくれた人もいるが(私もその一人だが)、そういう人たちの心理はここにあるのだろう。

それでもみていて楽しい部分はある。その筋のスペシャリストの会話というのは、自分がそれだけの知識がなくても、ああ、みんなこれを愛しているのだ・・と感じられる。
たとえば『サイドスウェイ』という2004年にNY批評家協会賞LA批評家協会賞の作品賞と脚本賞、アカデミー賞でも脚本賞をとっている作品がある。ワイン好きのロードムービーなのだが、その映画のなかで、彼らがワインに関して語っているシーンをん見るだけでなんだかたのしくなってきてしまう。専門家どうしの会話というのは、その内容がわからなくても、なにかしらかっこいいものだのである。
そういう意味で、この映画『60セカンズ』も、車に関するさりげないこだわり、その人だけがその車を好きなこだわりをあっちこっちに提供してくれている映画なので。そういうったシーンはやっぱり見ていて楽しい。

<あらすじ>
子供相手にカートレース場を経営するメンフィス(ニコラス・ケイジ)は、かつては高級自動車専門の自動車っ泥棒だった。しかしそんな兄にあこがれていた弟が車の窃盗に手をそめ、ヘマをしでかし、地元の影の実力者カリートリー(クリストファー・エクルストン)の怒りを買ってしまった。メンフィスは弟を助けるために、本来ならカリートリーを経て船積みされるはずだった高級車50台を出航までに集めなければならなくなる。
メンフィスは昔の仲間を集めて再び昔の家業をすることになった。その中にはかつての恋人スウェイ(アンジェリーナ・ジョリー)の姿もある。残された時間は24時間。彼らは作戦にとりかかる。

by SSM2438 | 2011-02-05 10:52


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