西澤 晋 の 映画日記

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2011年 02月 05日

ニューヨークの恋人(2001) ☆

f0009381_1259932.jpg監督:ジェームズ・マンゴールド
脚本:ジェームズ・マンゴールド/スティーヴン・ロジャース
撮影:スチュアート・ドライバーグ
音楽:ロルフ・ケント

出演:
メグ・ライアン (ケイト・マッケイ)
ヒュー・ジャックマン (レオポルド)

       *        *        *

恋愛って・・、ロマンチック・コメディって・・、リアルワールドでやるから面白いんじゃないのか???

これは現代に王子様があらわれ、こころが磨り減っているキャリア・ウーマンのメグ・ライアンが恋をするという・・・なんとも食い合わせの悪いお話。

<あらすじ>
1876年、ニューヨーク。愛する女性とめぐり逢えないまま、結婚相手を決めなければならないレオポルド公爵(ヒュー・ジャックマン)。そんな彼がブルックリン・ブリッジから落ちてしまい、助けられたと思ったらそこはなあ~~んと現代のニューヨーク!! そこで仕事にも恋にも疲れた広告会社で働くキャリアウーマンのケイト(メグ・ライアン)と出会う。時代錯誤の変人さんかとおもいきや、これがなんとも高貴な雰囲気。バッグをひったくられたのをレオポルドが馬に乗って助けてくれたことから、彼に恋心を抱きはじめるのだが・・・・。

そんな怪しさも受け入れてしまえるのはメグ・ライアンのキャラクターのなせる業だろう(苦笑)。

しかあ~~~~しっ、種類にもよるけど、メグ・ライアンのやるロマンチク・コメディって現実世界でやるからあのキャラがいきてくる。ちょょっとねじがっゆるんでそうでしっかりしてる振りして、多少いじっぱりで、おおげさでかわいくて、キュートであんまりエッチじゃない・・・。現実社会のなかでは決して存在するはずがなく、でもいてもおかしくないくらいのキャラクター。このデリケートな魅力だからこそ、ロマンチック・コメディのなかで抜群に映えるのだが、それは彼女が演じる背景世界はリアルだからだ。
でも、この映画はその世界観がとんでもワールド。過去の世界から王子さまが現代のニューヨークにあらわれるという・・、メグ・ライアンのありそうでない魅力が発揮できそうな背景をぶち壊してます。魔法の世界にメグ・ライアンいれても彼女が輝くわけないじゃん!
この話でロマンチック・コメディやるならジュリア・ロバーツサンドラ・ブロックにしてほしいものだ。サンドラ・ブロックだとどこにもいそうなのでとんでもワールドで機能しそうだし、ジュリア・ロバーツだとどこにもいなさそうなので、とんでもワールドになじみそうだし・・。

メグ・ライアンの没落はこの映画からはじまったといって過言ではない。
製作者には猛烈に反省を促したい!!!

物語の最後は、19世紀に帰ったレオパルドはやっぱりしょぼんとして嫁を決めるパーティの会場にいると、なんと19世紀にやってきたメグ・ライアンがパーティ会場にいるではないか!! 彼女は現実世界の重役の椅子をすてて過去の世界に飛び込んできたのである。かくして2人は19世紀でめでたく結ばれるのだった。

おいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおい!!
それでいいのか製作者!
主人公が現実世界を捨ててありえん世界にいくなんて、ドラマの根本的なところで納得できないのだけど。たしかにヒュー・ジャクマンにしてみれば自分の世界にもどって、未来から来た妻をめとることになるので、こちらから目線でみればわるくはないが・・、かといってこの映画がヒュー・ジャックマンに感情移入するようにできているかといったらそうではなく、やはり見ている観客と共にあるのはメグ・ライアンのほうだ。そのメグ・ライアンの現実逃避で終わるなんてのは納得いかないぞ。

メグ・ライアンのコケティッシュな魅力を使うだけ使い、メグ・ライアンのキャリアにはマイナス面しかのこさなかったという、個人的にはまったく許せない映画だった。

by SSM2438 | 2011-02-05 12:59


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