2011年 02月 08日
監督:ジョン・バダム 脚本:ディック・キューザック 撮影:ゲイル・タッターサル 音楽:レニー・ニーハウス 出演:ジョン・キューザック * * * 専門分野を撮らないジョン・バダムなんて・・・ 物語のつかみがないとうか・・・、すべてがきわめてアベレージ。オーソドックス、普通・・・そんな言葉が聞こえてくるような映画。といってもTVMなのだからある程度は仕方がないかなとおもうが・・、なにかひとつ華やかなものがほしかった。。。 <あらすじ> 1870年代のワイオミング。マイヨール・レディング(ジョン・キューザック)は馬のバイヤーだった。西部の生活にかかせない馬を育て、必要な人に売ることで生計をたてていた。その日も馬を買い手に渡すために馬を先導していた。そのさい悪名高い土地の地主であるヘンリー・バラード(L・Q・ジョーンズ)に因縁をつけられる。自分の私有地を通るときは通行料を払えというのだ。しかし彼の土地には意図的にフェンスがはられており、いやおうなしに彼の私有地を通るしかない仕組みになっていた。馬を売らないとお金がないリディングは、馬二頭を担保としておいていくことになる。馬を売ってバラードのところに戻ってきて通行料を払おうとするが、担保にしていた二頭の馬の足の骨が折られており、使い物にならない状態にされていた。 そんなことから地元の支配者バラードと正義感の人レディングの抗争が始まっていく。二人の対立は物語が展開するにしたがって激化、レディングは私財を投げ打って集めた仲間を引き連れ、敵地へ乗り込んでいく・・・。 まだ法の整備が不備な時代も西部であり、そこには土地の実力者の横暴が日常茶飯事のように起きていた。そんな社会のなかで、「人間の法」と「自然の法」の対立を描いた作品であるともいえる。 バラードの言い分は、人間社会で作られた法をたてにして自分の業をおしつける人物。それに対して主人公のレディングは、人間は本来もっているべき誠意とか自然のなかで人間が生きていくべき節度を大事にする人。物語はこの通行料を払う・払わないの問題から集団勢力同士の抗争に発展し、最終的には裁判になりレディングが縛り首になって終わる。 音楽や絵作りきわめて映画的に良く出来ているのだが、お話の始まりがあまりに子供の喧嘩であり、そこから集団抗争まで発展してしまう流れは・・・、人間のおろかささえ感じる。描こうとしていることはかなり崇高なことなのだが、展開があまりに醜い餓鬼の闘争であり、見ているうちにどうでもよくなってしまった・・というのが本音のところだ。 映画としての撮り方はまったく問題ないのだけど、映画にする素材としてどうだったのかな・・? 企画段階でハズレが予感できてもよかったのにと思うのだが・・・。
by SSM2438
| 2011-02-08 08:59
| ジョン・バダム(1939)
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主観重視で映画の感想を書いてます。ネタバレまったく考慮してません。☆の数はあくまで私個人の好みでかなり偏ってます。エンタメ系はポイント低いです。☆☆=普通の出来だと思ってください。 by ssm2438 リンク
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