西澤 晋 の 映画日記

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2011年 02月 02日

ラビッド(1977) ☆

f0009381_9443100.jpg監督:デヴィッド・クローネンバーグ
脚本:デヴィッド・クローネンバーグ
撮影:ルネ・ヴェルジェル
音楽:アイヴァン・ライトマン

出演:マリリン・チェンバース (ローズ)

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僕もゾンビやってみました・・byクローネンバーグ

初期のクローネンバーグ特集!

この《ラビッド(RABID)》というのは、劇中に発生する伝染病の名前。ゾンビ系映画の一つに入るのかな。しかし話のとっかかかりがあまりにも非現実的というか・・、なんといか・・・・。もうちょっとやりたいことを練って整理すれば少しは見られるものになったんじゃないだろうかという気がして仕方なかった。

この物語のとっかかりはこう。
主人公の女性ローズ(マリリン・チェンバース)が交通事故にあい、近くの整形外科病院で緊急手術をうけることになる。そこの院長ケロイド(名前からして怪しい)は『中性化処理』という新しい皮膚移植の治療法を研究している医師で、重傷の腹部への皮膚移植を行う際、研究中のこの処理を施してみることにした。手術は成功したかにみえた。しかし手術の結果、彼女の体質が変異し、他人の血を吸いとるだけが唯一の栄養補給法という体になってしまった。身体はその欲求に応え、体内からペニス型のような肉棒(はは・・表現しづらい)が突き出し、別の人間の身体にめり込みそこから体液を吸うというもの。
厄介なのはそのあとで、彼女の肉棒に血を吸われた被害者は吸血鬼病になり、別の人間に噛みつき血をする。その後その男はすぐ死ぬのだが、その人間に噛まれた人間もまた同じ症状になり、連鎖的に被害が広がるというもの。この吸血鬼病を《ラビッド》とこの映画のなかでよんでいる。

ファンタジーオタクが「やりたいことを全部いれてみました・・」みたいな映画で、必然性の欠如がはなはだしい。あまりに素人っぽいのでそこで見る気が一気になくなってしまう。でも、見る気がなくなるのは最初の事故のシーンで、男女のカップルがバイクに乗ってて事故するのだが、道路から飛び出してバイクが爆発炎上するまのでカットがしょぼすぎる。肉棒突きたてるシーンも、動き的には“H”のときの挿入する感じ、相手の身体にしがみついて「うんしょっ!」っと入れる感じなのだが、「こうしたいからこうしました」って印象がつよく、そこに必然性を感じないので実にB級。
前半は現代版吸血鬼になってしまったマリリン・チェンバースの悲劇の逃避行もので、後半は《ラビッド》が蔓延していくゾンビもの。どっちか一つにすればまとまりも出てきただろうに・・・。

ちなみにマリリン・チェンバースはポルノ女優さん。なので、見ている側はもっとエッチなものも期待してしまうのだが、そういう意味では期待はずれ。オタク趣味の画面だけを見せられた感のある映画でした。

by ssm2438 | 2011-02-02 09:04


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