西澤 晋 の 映画日記

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2009年 04月 20日

蘇える金狼(1979) ☆

f0009381_12395825.jpg監督:村川透
脚本:永原秀一
撮影:仙元誠三
音楽:ケーシー・ランキン

出演:
松田優作 (朝倉哲也)
風吹ジュン (永井京子)

       *        *        *

この時代の成功のシンボルはランボルギーニ・カウンタックだったのか・・。

しかし、個人的には松田優作が初めの頃にのっていたマセラティ・メラクのほうが好きなのだけど。しかし、マセラティ・メラクが画面に登場してる映画なんてかなり貴重な映画なんじゃないでしょうか? それも白のメラク。カッコいい! 個人的にはあの時代のスーパーカーブームはカウンタックとフェラーリBBがメジャーどころでしたが、個人的にはマセラティ・ボーラが好きでした。どっかにミニカーないですかね。あったら買ってしまおうと思ってたりします(笑)。

松田優作といえば、誰しもが思い出すあの「なんじゃあこりゃああああ」のシーン。リアルタイムで観ました。『太陽に吠えろ!』で、マカロニ刑事が死んだ後に転属してきたジーパン刑事。ひょろっとしてるけどやたらエネルギッシュで、彼が走ってあの<太陽に吠えろ・おっかけのテーマ>が流れるともう気持ちはぎんぎん、それだけでカッコいいです。ロッキーの走り+ロッキーのテーマと双璧を成すノリノリ演出です。結局どんな演出よりもこの、走るというシンプルな継続的アクションにかっこいい音楽をのせた演出に勝てるものはないのです(笑)。

そんな松田優作が主演したこの映画、でも、個人的にはダメでした。村川透の演出がもたもたしてて、アクションシーンは東映の『キーハンター』からほとんどかわってないし、音楽はいまいちだし、本人はそれでいいとおもってるのかもしれないが、はたからみると独りよがり演出そのまんま。「演出してますよ」みたいなシーンがやたらと多いのでうさんくさくなってしまう。おまけにやたらと全体みせたがりで、説明的なカメラワークがおおくうざい。そんなポンとそっちのカットに切り替えればいいのにって思うのに、わざわざカメラをふる。その意味が分ってない!
たとえば、こんなシーン、
最初は風吹ジュンを画面の中に捕らえている。風吹ジュンが背後に男の気配を感じて振り返る。カメラは風吹ジュンから闇の中にパン、そこに松田優作のシルエットがあり、一間おいて手前にあるいてくる。闇からでてくるとそれが松田優作だと分る・・みたいなカット。目線移動にそってその方向にカメラを振るってことは、もうそこにカメラがあるって事を提示してしまう。それを感じさせることがどれだけ映画作家としておろかなことなのか分ってない。カメラの存在を見ている人に感じさせたら、それは映画のなかの一シーンではなく、映画と撮っているところの撮ったシーンにしかならない。これは『ジャングル・フィーバー』スパイク・リーもそれが分ってないのだけど、この村川透も演出の下手は監督というイメージが強い。
このカットをみた人は、次になりを見たいと思うのは、それをさくさく見せてくれればこんなにイライラせずに観られるのに・・・、その結果131分と無駄に長い映画になってしまってる。もっと気持ちよく演出しろ!!って思ってしまう。

<あらすじ>
資本金十五億円の東和油脂本社経理課に勤める平凡なサラリーマン朝倉哲也(松田優作)は、いつの日か、この会社を乗っ取ってみせるという野望を秘めて、夜はボクシングのジムに通っている。共立銀行の現金輸送車を襲い、9000万円を強奪、横須賀にその金で麻薬に替え、それを再び売って安全な紙幣に替える。朝倉は、手に入れた麻薬で、会社の上司小泉部長の愛人・永井京子(風吹ジュン)を手なずけた。経済界の黒幕、鈴本光明や会社の幹部達の妨害も乗り越えて朝倉は、社長令嬢の絵理子と婚約することに成功する。満足げに赤のカウンタックをのる浅倉。会社の頂点まで、あと一歩と迫ったのだ。総てが無事おわり、京子との海外旅行を計画、二人分の旅券を持って京子の部屋を訪れた浅倉は、嫉妬に狂った京子に静にプスっと刺される。

風吹ジュン、気持ちよく脱いでてくれます。映画のなかで彼女の身体が綺麗にみられるのは、おそらくこの映画でしょう。

by ssm2438 | 2009-04-20 12:40


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