西澤 晋 の 映画日記

ssm2438.exblog.jp
ブログトップ | ログイン
2011年 05月 31日

ハッピーフライト(2008) ☆☆☆☆

f0009381_2195111.jpg監督:矢口史靖
脚本:矢口史靖
撮影:喜久村徳章
音楽:ミッキー吉野

出演:
田辺誠一 (副操縦士・鈴木和博)
時任三郎 (機長・原田典嘉)
綾瀬はるか (CA・斎藤悦子)
吹石一恵 (CA・田中真里)
田畑智子 (地上スタッフ・木村菜採)
寺島しのぶ (チーフCA・山崎麗子)
肘井美佳 (デスパッチャー・中島詩織)
岸部一徳 (高橋昌治)

       *        *        *

こういう専門的知識をいっぱい盛り込んだお話は好きなんだ。。。

『ウォターボーイズ』『スウィングガールズ』矢口史靖の監督作品。この人の作品ってそんなに好きなわけではないのだけど、この映画は空港が舞台というのでついつい見てしまった作品。なかなか楽しい時間をすごさせてもらいました。空港で勤務している人間たちのドラマってそれだけでついつい見てしまいます。『狂っちゃいないぜ』とか『エアポート24時・グランドコントロール』など、管制室だけの芝居なのですがその言葉のうやりとりのなかで表現される緊張感が好きなのです。
映画的には低予算で作れるし、もどってくる空港は常に自分のろこの空港で離発着はロケハンだして本物の飛行機のそれをとってくれば良くって、あとは室内劇を、精密なセットを組んでやればいいだけという、かなりの安上がり映画。『エアポート24時・グランドコントロール』なんて真剣に安上がりでした。でも、あの緊張感がたまらない。
この映画は、空港で働く人たちの奮闘を描きつつ、ハワイにむけて飛びだったボーイング747-400が、カモメの体当たりにより、スピードを測るフィンを失い、それが原因でトラブル発生、フタタに羽田に引き返して無事着陸するまでを描いた映画。ジャンル的にはシチュエーションコメディの『エアポート75』という感じでしょうか。

矢口史靖の監督作品なので恋愛ネタはほとんどないのはいつものことですが、それがなくてもシチュエーションコメディだけでもっていってしまう。なおかつ、部分部分で、ほろりとさせられる演出がとってもいい。あのスパナをなくした若い整備士のためにみんなが必死でスパナを探してりときの必死さ。たかが一本のスパナだけど、もしかしたらそれがエンジンの中に残っててエンジンが故障したのではないかという心配ではらはらどきどき。みんながもくもくと探してる。その整備士君もどきどき。もしかしたらもしかしたらもしかしたら・・・。で、見学にきた小学生がもってったことが判明して、「ありましたー」でみなさんほお~~~~っとする。あの安堵感は素晴らしい。
実はそこにはきちんとスパイスが効かせてあって、その整備士君に辛らつな態度をとっていた先輩整備士君が、ちょっと憎まれ口たたいてその場を去っていくのだけど、その時「ああ、この人もよかった~~」って心の中でも思ってるんだなって雰囲気をにじましてくれてるところ。
あのかもし出し方は素晴らしいね。

あと、めっちゃ不機嫌はお客がひとりいて、なにかと難癖つけるて吹石一恵はもう泣きべそ間近、「機長を呼べ」というそのお客さんにチーフCAの寺島しのぶが納得させるくだりもいい。
シチュエーションコメディなんだけど、かなり感動させるポイントをもってる作品である。

最後のランディングも、横風厳しい中斜め向いて着陸するジャンボのその斜め向いてる感がまた露骨でいい。ええええ、ここまで横向いてるの~~~~って、それで横風の環境演出しているのだが、あれだけ斜め向けられるとなかなか感動してしまう。

あと、グランド・コントロールの岸部一徳をひそかに想っているらしいデスパッチャーの肘井美佳がとってもいい感じ。ちなみに「デスパッチャー」というのは、旅客機のフライトプランを制作する人だそうな。こういう専門職のおネーちゃんはなんだかんだいいても魅力てきですな。。

by ssm2438 | 2011-05-31 21:09


<< ゼロの焦点(1961) ☆☆      ボクシング・ヘレナ(1993) ☆☆ >>