西澤 晋 の 映画日記

ssm2438.exblog.jp
ブログトップ | ログイン
2011年 07月 18日

バッド・ルーテナント(2009) ☆

f0009381_21533610.jpg監督:ヴェルナー・ヘルツォーク
脚本:ウィリアム・フィンケルスタイン
撮影:ペーター・ツァイトリンガー
音楽:マーク・アイシャム

出演:
ニコラス・ケイジ (テレンス・マクドノー警部補)
エヴァ・メンデス (マクドノーの愛人・フランキー)
ヴァル・キルマー (スティーヴィー・プルイト)

       *        *        *

ヴェルナー・ヘルツォークが・・・・これかい???

<あらすじ>
前回はニューヨークが舞台だったのだが、今回はニューオリンズに舞台を移してある。
巨大ハリケーン・カトリーナの襲来を受け、署内に置き去りにされた容疑者を救い出した功績によって、刑事テレンス・マクドノー(ニコラス・ケイジ)は警部補=ルーテナントに昇進する。一躍正義の刑事となったマクドノーだったが、裏では、恋人である高級娼婦フランキー(エヴァ・メンデス)と、ドラッグやギャンブルに溺れる日々。ある日、セネガルからの不法移民の一家5人が惨殺されるという事件が起き、マクドノーが捜査の指揮を執ることになる。

ヴェルナー・ヘルツォークは知る人ぞ知る、ちょっといっちゃってる監督さんの一人。『アギーレ・神の怒り』『フィッツカラルド』など、個性派俳優クラウス・キンスキーとのコンビで狂人的な映画を連打していた監督さん。それが・・・これかい???
ま、わからんでもないけど・・・。

そもそもドイツ人の監督さんというのは、「てめーら勝手に腐ってろ映画」を良く撮る。二度の世界大戦で負けたことがやたらと精神的な影響を与えているのだとおもうが、「我々は勝つんだ!」って映画がもう撮れなくなっている。いいかげんその呪縛からのがれてもいいのだけど、なかなか逃れられないでいる。同じドイツ人のフォルカー・シュレンドルフなんかも「てめーら勝手に腐ってろ映画」に傾倒する。『愛の嵐』ウェルトミューラーだってやっぱり「てめーら勝手に腐ってろ映画」だ。なので、この手の映画をドイツ人の監督さんにとらせるのは、ある意味あっているかもしれない。いや、かなり妥当な気がしてきた・・(苦笑)。

この映画は、リメイクである。オリジナルはやはりエドワード・R・プレスマン製作の『バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト』。90年代前半に作られた映画なのだが、さほど年月をあけづに作られたのはなぜでししょう? そのときはハーヴェイ・カイテルがバッド・ルーテナントを演じていた。
今回はニコラス・ケイジ『ウェーザーマン』からつづいて、ドツボのなかを必死にパドルしてるキャラクターを演じている。ニコラス・ケイジはもうこういうキャラが板についてきたね。

オリジナルの話をみてないのでなんともいえないのだが、ヴェルナー・ヘルツォークの描く主人公というのは、どこか破綻してるのだけど、それでも一握りの良心がのこっているのである。この映画の主人校もそうだ。麻薬に溺れ、ギャンブルに溺れてすってんてん。あちらこちらから金返せと追われている。この映画に限らずヘルツォークの描く人間というのはどこかそんなところがある・・・・ような気がする。この映画ではドツボのデススパイラルのごとく、どんどん渦巻きの中央に引き込まれていくのだけど、最後の最後でなんとか切り抜けて、警部に昇進してしまうという話。

ま、すかん部類の映画だな。
しかし、エヴァ・メンデスはなかなかいろっぽい。ほとんど彼女がどこかで脱いでくれるんじゃないだろうかって期待しながら見てた(苦笑)。でも、残念ながらサービスカットはありませんでした。

by ssm2438 | 2011-07-18 21:54


<< 天使のはらわた 赤い淫画(19...      デジャヴ(2006) ☆☆ >>