西澤 晋 の 映画日記

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2011年 09月 08日

スターシップ・トゥルーパーズ3(2008) ☆☆☆

f0009381_15495998.jpg原題:STARSHIP TROOPERS 3: MARAUDER

監督:エド・ニューマイヤー
脚本:エド・ニューマイヤー
撮影:ロレンツォ・セナトーレ
音楽:クラウス・バデルト他

出演:
キャスパー・ヴァン・ディーン (ジョニー・リコ大佐)
ジョリーン・ブラロック (ローラ・ベック)
マーネット・パターソン (キリスト教支持者)
セシール・ブレシア (リンク・マリオン)

       *        *        *

見方を変えればかなり傑作!

個人的には1作目も2作目もほとんど面白いとは思わなかったのだけど、この3作目はなかなか楽しめる。いつものバグズのCGどたばたが見たい人にはあまりお勧めできないが、風刺のきいたブラックユーモアのライトアクション映画だとするとすこぶる面白い。このライト感覚はアイヴァン・ライトマンのそれに似ている。

このシリーズ、最初からかなり風刺のきいた演出をちまちましてたのだけど、今回はライターさんがそのまんま監督もやっているのでドンパチではなく、本人のやりたかったことが出来たのかもしれない。とにかく、極論の共和党精神と極論の民主党精神を露骨にからませて、もうゲテモノ・エロ・グロ・アクションなんかどうでもよくなっているところが実に素敵(笑)。
このライターさん、エド・ニューマイヤー『ロボコップ』の原作者でもある。あの映画はこの人がプロットを書いてそれをオリオン・ピクチャーズが買い取り、ポールヴァーホーヴェンに監督をやらせて作ったもので、もとはこの人のものだ。その後、この『スターシップ・トゥルーパーズ』シリーズに参加し1作目、2作目とシナリオを書いている。ま、この人の本質は<パロディ屋>なのだとは思う。その点においてはいまひとつ擁護できないのだが、風刺激のテイストは実に良いのだ。

本編のなかでは共和党的精神と民主党的精神を露骨にパロディ化し、アメリカ政治の自虐ネタをかなり織り込んでいる。共和党といえば「力の肯定」と「個人の責任」そして「神とモラル、民主党といえば「譲歩と融和」、そして「社会の責任(=個人の無責任)」と「合理性」を説くものだが、今回敵に寝返ってる総司令官オマー・アノーキは、まさに共和党からみる民主党的な代表であり、譲歩と融和をもとめる腰抜けとして描いている。一方で共和党の自虐ネタもいれている。
なにかにつけて神に祈ってしまうマーネット・パターソン。総司令官が宗教を信じている姿に共鳴するが、それがバグの神をあがめるようになっていることがわかると手のひらを返したように、そんなの在り得ない!と一気に否定的になる。f0009381_15473330.jpgすると、「あなたの宗教は、あなたの神以外は全部敵なのね」とバルカン人のジョリーン・ブラロック(右→)に指摘されてしまう。しかしそのジョリーン・ブラロックも最初は「宗教なんて」と思っていたが最後はマーネット・パターソンに洗脳されたのか、神に祈るようになり、結婚式はキリスト教的にやると言う始末(おい!)。とにかくいろいろなことに風刺が効いてて、特に共和党精神の自虐ネタは楽しい。
しかし民主党思想に対しては露骨にダメ人間として描いている気がする。腑抜けの総司令官にしてもそうだし、人類が敵と戦争してる時に反戦を訴える反戦活動家は『7月4日に生まれて』の原作者ロン・コビックをモデルにしてる(笑)。
きっとこの作品を撮っている時のエド・ニューマイヤーは楽しかっただろうな・・・。しかしどせうなら今後はラブコメ路線でいってほし。次回策をみてみたい人の一人となってしまった。

なお、女優さんたちはけっこういいとこぞろいである。
『スタートレック エンタープライズ』でぱっつんぱっつんスーツでボディラインを披露していたジョリーン・ブラロックは、アンジェリーナ・ジョリー風味でなかなかよろしい。
最後、ジョニー・リコ大佐とともに、アーマードスーツに身を固め突撃していくおねーさん方(上からセシール・ブレシアニコールサランドラタニヤ・ヴァン・グラーン)はみなさんヌードはみせてくれる。
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話は・・・・、ま、このさいどうでもいいや(苦笑)。。

by ssm2438 | 2011-09-08 15:56


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