西澤 晋 の 映画日記

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2011年 10月 07日

サブウェイ・パニック (1974) ☆☆☆

f0009381_20463735.jpg原題:THE TAKING OF PELHAM ONE TWO THREE

監督:ジョセフ・サージェント
原作:ジョン・ゴーディ
脚本:ピーター・ストーン
撮影:オーウェン・ロイズマン/エンリケ・ブラボ
音楽:デヴィッド・シャイア

出演:
ウォルター・マッソー (地下鉄公安局警部補ガーバー)
ロバート・ショウ (Mr.ブルー/バーナード・ライダー)

       *        *        *

テレビ映画専門監督というなかれ!

あの傑作『地球爆破作戦』(1970)を監督しその後のこ『サブウェイ・パニック』を監督したというだけで、私のなかでは名監督の一人になってしまっているジョゼフ・サージェント。70年代にはなかなかの仕事をしてくれてます。その後はほんとにテレビ映画専門になってしまっているので悲しいのですが、地味に力のある監督さんです。

数々ある乗っ取り事件のなかで、地下鉄が乗っ取られたのはこの映画くらいでしょう。のちに制作された『サブウェイ123 激突』はこの映画のリメイク。乗っ取られた車両が「ペラム123」という名称。
地下鉄というすぐ逮捕されそうな場所での乗っ取り事件。それをどう展開していくのか・・というシンプルな疑問がありますが、これをそれほど不条理さも感じないまま物語として展開してくれているのは嬉しいところ。ま、地味といえば地味ですが、しっかりしてるといえばしっかりしてる映画です。そのむかし双葉十三郎さんがこの映画をけっこう高く評価していたので、どうしても見たかった映画の一つになっていたのですが、なかなかワイ頃は見る機会が無く、けっこうこの映画をみたのは30代の後半になってからでした。見た第一印象は地味で無骨な映画・・・。70年代の映画というのは、あんまり観客のこびてないので、退屈だろうがなんだろうが、この描写が必要なんだって部分は地味できちんと積み重ねていく。そんな印象がありました。

ただ、困った問題がひとつ。見てるときにドッちについていいのかよくわからないまま物語が進行してしまうのです。一応正義の味方は地下鉄公安局のガーバー警部補なんですが、みてるとどうしても犯人側のロバート・ショーよりでみている自分がいたりす。でも、シーンがかわるとガーバー警部補目線でみている。このへんを、どっちかにしたほうが良かったのかなって思ったする。
多分原作自体は、どっちつかずのニュートラルな目線で書いた、サスペンスなのだと思うのだけど、映画にする時にはやっぱりドッチかに感情移入するように作って欲しいな。

<あらすじ>
ニューヨーク地下鉄構内でペラム123号が4人組の男に乗っ取られ17人の乗客と車掌一人が人質にされるという事件がおきる。犯人は自らをコードネームで呼びあっていた。ブルー、グリーン、グレイ、ブラン。
リーダーのブルー(ロバート・ショー)は「少額紙幣で100万ドル。期限は1時間で、それを過ぎた時は1分に1人ずつ人質を射殺する」と、ニューヨーク市に要求する。これに対するのは地下鉄公安局警部補ガーバー(ウォルター・マッソー)。ニューヨーク市々長は犯人の要求に従い、100万ドルの支払いを承知した。

この映画が意外なのは、犯人が人質を結構殺害してしまうところなのです。そのくせ、物語は犯人側の目線で描かれる事がおおい。ただ、やっぱり犯人が車掌をなどを殺害してしまうと、「あれれ、この感情移入でみてていいのかな?」って思ってしまう。
多分目線的にはMr.グリーン目線で見るようにできているのだろう。
その後は犯人側とガーバーとのスリリングなやり取りが続き追いつめられたブルーは、グリーンだけを脱出させて自らの命をたつ。なんとか逃げおおせたグリーンも最後はクシャミ一発、ばれてしまうのであった。
あれはクシャミというより、アレルギー性鼻炎だと思う。
ま、仕方ないやね・・・、鼻炎はクシャミでちゃうんだから・・・。

by ssm2438 | 2011-10-07 20:48


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