2011年 10月 17日
監督:蔵原惟繕 脚本:蔵原惟繕/野上龍雄/佐治乾/石堂淑朗 撮影:椎塚影 音楽:ヴァンゲリス ナレーション:小池朝雄 出演: 高倉健 (潮田暁) 渡瀬恒彦 (越智健二郎) 夏目雅子 (北沢慶子) 荻野目慶子 (志村麻子) * * * そこを描いちゃうと実話にならんでしょう・・・。 昭和32年2月、南極の昭和基地ですごした第一次越冬隊員が第二次隊員が交替する時が来た。観測船「宗谷」から昭和基地へ第二次越冬隊をヘリで空輸する計画だったが、天候があれ第二次越冬隊の計画はキャンセルされることが決定。15匹の犬たちは鎖につながれたまま置き去りにされ、第一次越冬隊員たちだけが宗谷に戻り日本へ還ってくる。犬係の潮田(高倉健)と越智(渡瀬恒彦)は第三次越冬隊が組織されることをニュースを知ると、進んでその隊員に加えて貰うよう志願し、再び南極に降り立つ。ヘリで昭和基地に着いた二人は、鎖につながれたまま死んでいる犬たちを見つけるが、タロとジロだけは生き延びていた。 このロケをしたエネルギーに☆ひとつおまけするけど、どうにもバランスが悪い。確かに実話をもとにしてるらしいが、人間が南極を離れた後はフィクションの部分なので、あそこカットしてくれないかなあ。つまり、隊員たちの話にするのか、犬の話にするのか、そこを明確にしてほしかった。スタンスをきめたらブレない。人間のドラマにするのだがった、南極に置き去りにした犬の話はなしにすべきだ。それをとるなら、犬達を擬人化したようなナレーションで物語を作るのもありだが、人間にはスポットをあてないでほしい。 ・・・で、個人的には罪悪感に感じる人間の話だけでよかったと思う。構成を変えればもっとしっくりきたものになってたんじゃないのかな・・・。 私だったらこのようにする。 悪天候のために、鎖でつながれた犬を置き去りにして南極を離れる悲劇のシーン。 日本にもどっても非難をあびる隊員たち。 その樺太犬を供出してくれた人々を訪ね謝罪の旅をする潮田。 「どうしてリキを連れて帰って来なかったの!」と激しく怒りをぶつけてくる少女・麻子。 第三次越冬隊が組織されることをニュースで知った潮田と越智は隊員に志願する。 麻子との和解。そこで物語前半にあった、観測旅行にでかけ遭難しかけた時、タロとジロの鎖を解き、基地に救助をもとめたエピソードを回想シーンとして入れてやる。 最後、昭和基地に着いた二人は、鎖につながれたまま死んでいる犬たちを見つけ慟哭する。しかしタロとジロだけは生き延びていた! 喜ぶ二人! この流れで充分感動できるとおもうのだけど・・・。
by ssm2438
| 2011-10-17 21:53
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主観重視で映画の感想を書いてます。ネタバレまったく考慮してません。☆の数はあくまで私個人の好みでかなり偏ってます。エンタメ系はポイント低いです。☆☆=普通の出来だと思ってください。 by ssm2438 リンク
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