西澤 晋 の 映画日記

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2011年 10月 26日

野性の証明(1978) ☆

f0009381_1650171.jpg監督:佐藤純彌
原作:森村誠一
脚本:高田宏治
撮影:姫田真佐久
音楽:大野雄二

出演:
高倉健 (味沢岳史)
薬師丸ひろ子 (長居頼子)
中野良子 (越智朋子/美佐子)
夏木勲 (北野刑事)
三國連太郎 (大場一成)

       *        *        *

無能の証明・・??

自衛隊特殊工作隊の隊員だった味沢(高倉健)は、除隊ののち、東北地方の羽代市で保険外交員をしていた。羽代市は大場総業会長大場一成(三國連太郎)に支配されており、その不正を暴露しようとしていた羽代新報の記者・立山が谷に落ちて死亡する事件が起きる。警察はホステスの明美と同乗していた立川の酒酔運転による事故として処理したが、明美の死体は見つからなかった。同僚の越智朋子(中野良子)は、この事件に疑問をもった。明美に多額の保険金がかけられていたため、味沢もこの事件を調査することになる。

『人間の証明』につづく森村誠一の第二弾。
要するにジェイソン・ボーンが保健調査員になってある殺人事件を調査する過程で、地方行政にからむ巨大な陰謀と接触、これに戦いを挑んでいくというもの。話だけなら誰がどうつくっても普通におもしろくなりそうな話なのである。
しかしこの映画、ひどい。かなり大雑把。というか・・、演出が超ダサい。演出だけでなく、音響制作もかなりしょぼい。音もありきたりだし、BGMもなんだかひどい。もうちょっと何とかならんのですか???
なので、さっきブックオフで原作かってきて読んでみようとおもった。アマゾンの中古にしようかとも思ったが、送料入れると50円くらいしかちがわないので、このさいすぐ手に入るブックオフで買ってきたが・・・400円とはちと古本にしては高くないか???

この映画でデビューを果たしたのが角川3人娘の長女、薬師丸ひろ子
彼女の役どころは主人公の味沢の養女となった予知能力のある頼子という女の子。頼子は東北のある村に住んでいたが、その村で無差別殺人事件が発生、頼子の父親が正気を失い斧をもって村人を殺していったのだ。そのとき、特殊工作隊の隊員だった味沢は単独踏破訓練中でその事件に遭遇した。特殊部隊のの訓練中は民間人との接触は禁止されていたが、この事件を目撃した彼は、実の娘を殺しそうになっているその男から斧を奪い、その男の脳天をかち割った。
味沢はこの事件に接触したことにより、自衛隊を除隊、その惨殺事件の唯一の生き残りの頼子を養女としてひきとり一緒に住んでいた。頼子はその体験がトラウマになり、精神崩壊のなかささやかな予知能力をもつことになった・・という設定。
しかし、この予知能力というのがこの物語に必要な要素だったのかどうかはかなり不明。というか、多分不要。この物語にそんなスーパー超人的特殊能力などなくても成り立つし、ないほうがリアリティがあっていいはずなのだけど・・・。

この物語を語るとき重要なのは、主人公がもつ力(=特殊工作隊員としての力)をどう普通の暴力と差別化して描くかということにかかっている。この殺しのプロの格闘スタイルや、行動様式をきちんと描けば誰が監督やったってそこそこ面白いものになるはずである。しかし、残念ながらこの監督だけにはその才能は無かった。とにかく特殊工作隊員の技がすごくないので、どこをみてもつまらないのである。

by ssm2438 | 2011-10-26 16:50


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