西澤 晋 の 映画日記

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2011年 10月 31日

ジェイド(1995) ☆☆

f0009381_13571959.jpg原題:JADE

監督:ウィリアム・フリードキン
脚本:ジョー・エスターハス
撮影:アンジェイ・バートコウィアク
音楽:ジェームズ・ホーナー

出演:
デヴィッド・カルーソー (コレリ警部補)
リンダ・フィオレンティーノ (カトリーナ・ギャビン)

       *        *        *

うむむむむむ、かつての栄光はどこに・・・、でもカーチェイスはやっぱりフリードキン!!

富豪メドフォードが惨殺された事件を調査する検事補コレリ(デヴィッド・カルーソー)。彼はメドフォードのパーティに招かれたパトリスという女性からジェイドという謎の女の存在を知る。コレリは、友人の弁護士のギャビンの妻カトリーナ(リンダ・フィオレンティーノ)がジェイドではないかと疑う。そして調査をすすめるうちに徐々にカトリーナの魅力にはまっていくコレリ。

ウィリアム・フリードキンといえば、アカデミー賞を獲った『フレンチ・コネクション』『エクソシスト』で、リアリズムを提示してくれた狂人的な監督さんの一人。私は大好きなのですが、この2本の後はかなり残念な映画ばかりというのが現状。そのなかのひとつがこれ。ただ、あいもかわらず、カーチェイスだけはフリードキン!

『フレンチ・コネクション』では高架下を車でぶっとがして犯人を追うジーン・ハックマン
『L.A.大捜査線/狼たちの街』では、ハイウェイ逆走カーチェイス。
いつもながらはらはらどきどきのカーチェイスシーンを提供してくれるフリードキン。今度はなにをやってくるかな・・と思ったなら、中国人街大突破のカーチェイス。これは久しぶりにびっくりした。カーチェイスというのは猛スピードで障害物をはらはらどきどきしながらなんとか交わしていくものだけど、それを逆手に取ったスローなカーチェイス。
犯人を追いたい!っと思うのだけど、行く手には中国人。通りいっぱいの中国人。そんな中に犯人の車が逃げ込んでしまう。最初はばったばったとなぎ倒すのだけどさすがに多くてそんなわけにはいかない。逃げてる犯人の車も・追ってる主人公の車もひき殺さないようなスピードで進むしかない。もちろん中国人からの非難ごうごう、回りにゾンビみたいにたかってきては、物を投げたり車を叩いたり。そんな罵声のなかをなんとか人をかきわけ書き分け進むという超ストレスたまりまくりのカーチェイス。
こんなカーチェイスも撮れるんだとびっくり。こういうのが絵になるって思うフリードキンってほんとにすごいなあって感心してしまう。カーチェイ至上に名を残すべき、スローでもっともイライラのたまる貴重なカーチェイスです。

シナリオは、『氷の微笑』以降(もっともその前からかもしれないが・・)手抜きないごとがやたらと目に付くジョー・エスターハス。今回もなんとなくエロチックな話を絡めてはいますこの話だからどうのこうのという差別化はされておらず、フリードキンの遅いカーチェイスくらいしか思い出にのこらない話。

主人公がデヴィッド・カルーソーというもちょっといただけない。見た目にクビが細いので、主人公の男をやっても、なんだかタフガイに見えない。『プルーフ・オブ・ライフ』の時もこの人が傭兵部隊のリーダーをやってたがちょっと線が細すぎたかな。
エロを提供してくれるのがリンダ・フィオレンティーノ。でも・・・、もう少し可愛げのある小悪魔的な人はいなかったんでしょうか? シャーリズ・セロン希望!ってのはむりですよね(苦笑)。

by ssm2438 | 2011-10-31 13:57 | W・フリードキン(1939)


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