西澤 晋 の 映画日記

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2011年 11月 21日

Shall We ダンス?(1996) ☆☆

f0009381_1324162.jpg監督:周防正行
脚本:周防正行
撮影:栢野直樹
音楽:周防義和

出演:
役所広司 (杉山正平)
草刈民代 (岸川舞)
竹中直人 (青木富夫)
渡辺えり子 (高橋豊子)

       *        *        *

「きれいな先生」っていつでも憧れの対象です。

1996年の日本アカデミー賞を総なめにした映画。たっしかに当時の日本映画のなかでは良かったのかもしれないが、これくらいで日本映画の最高になるなんてことがかなり嘆かわしいことのように思える。ただ、ひとつの新しい世界をみせてくれた映画であり、後にリチャード・ギア主演でハリウッドでもリメイクされたのだからそれなりにインパクトはあった映画なのだろう。
個人的にはハリウッド版のほうが好きかな。手堅くて観やすい。でもじっくり考えると、こちらの映画は生理的に見たくないシーンがけっこうある。それがマイナス要因になっているかも。

その観たくないシーンをあげてみると、
浮気調査がらみのエピソードがどうにも肌に合わない。あんなことしなくても、ちょっと疑問に思ってお父さんの帰り道をつけてみたら社交ダンスしてました、ふふ・・くらいの処理でよかったのに。探偵雇って旦那を浮気調査するのは、みてて気持ちが良くない。
自分だけのものにしておきたかった社交ダンスというものを、家族に知られることになり、自分の内面をみられたような気持ちになりやめてしまう主人公。ここはいいのだけど、そのあとのリカバーがどうにもうそ臭い。こんなものを家族愛で言い訳がましく処理してほしくない。この家族がらみの部分は全部カットしてくれたらよかったのに・・・。

あと、竹中直人が嫌い。この人の芝居がとにかく嫌い。なのでそれだけで観たくなくなる。上の写真(↑)もこいつがいるだけで雰囲気ぶち壊し。黒で塗りつぶしたい衝動にかられる。
渡辺えり子の太り方も嫌い。デブは嫌いだ。デブがドレス着て、脂肪がはみ出てるのを観るとそれだけで気持ち悪い。もうひとりデブがいるが、これもきらい。なんで日本人が演じるとデブがかっこわるいんだろう。『ハスラー』にミネソタ・ファッツはかっこいいのに。やはり日本人って劣等感がもろにでて、それをごまかすために逆に走るからカッコわるいのだろうな・・って思った。

しかしときめくところもある。やはり先生というのはいつでも憧れの対象であり、認めてほしい人なのだ。それがべっぴんさんとなれば恋愛の対象になってしまう。私も英会話をやっているが、このメンタリティは実によく理解できる。私がTOEICで910点とったのも、その人に自分を認めさせたい!という願望がすべてだったといっていい。この映画をみていると、あのころのトキメキを思い返してしまう。
その対象となるのがダンスの先生の草刈民代。ビジュアル的な好みでいえばちょっと違うのだけど、どこか異星人のような無機質な感じが、妙にいい。こんな感情欠乏症のような女に挑んで、自分にだけは感情を語ってもらえるような存在になれたら、それはかなり幸せなゴールだといえるだろう。

<あらすじ>
サラリーマンの杉山正平(役所広司)は、帰りの電車の中からダンス教室の窓辺にたつ一人の女性を観る。その美しい姿に目を奪われた彼は、数日後、そのダンス教室を訪れ社交ダンスを始める。杉山が見かけた女性はこのダンス教室のインストラクターの一人で舞(草刈民代)という。彼女は世界的なダンスコンテストに参加していたいのだが、大会でのアクシデントがありパートナーに対する信頼感を持てなっていた。そんな彼女を彼女の父親から半ば強制的にダンス教室の先生させたという背景だった。
杉山の妻・昌子(原日出子)は夫の様子がおかしいと感じて、素行調査を探偵に依頼する。そうとは知らない杉山は、舞のコーチのもとでぐんぐん上達し、豊子とペアを組んで大会に出場することになる。
大会当日、杉山と豊子はワルツをうまくこなして見事二次審査を通過したが、三次のクイックステップで娘の千景の声援を耳にした杉山は、動揺して大失敗する。自分がひそかにあこがれていた、自分だけの自分を家族にしられたことから、杉山はダンス教室へ行くのをやめてしまう。
しばらくして、杉山は舞がイギリスへ行くと知らされる。再びブラックプールに挑戦するという。青木と豊子は舞のためのサヨナラ・パーティに杉山を誘うが、彼は行こうとしない。パーティも佳境に入ったころ、舞がラストダンスのパートナーを決めようとした時に、杉山がようやく姿を見せる。舞の差し伸べる手をとった杉山は、みんなが見守る中で、最高のダンスを踊るのだった。

by ssm2438 | 2011-11-21 13:24


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