西澤 晋 の 映画日記

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2012年 01月 26日

CHECKERS in TANTAN たぬき(1985) ☆

f0009381_18143015.jpg監督:川島透
脚本:川島透
撮影:前田米造
音楽:芹澤廣明
主題歌:チェッカーズ

出演:チェッカーズ

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夜の撮り方だけは参考になるぞ!

チェッカーズがもっとも勢いのあったころのアイドル映画。狸の国から来た狸が人間の姿に化けてアイドルしてるって話。その秘密を暴こうとするひとがいて、最後は狸に帰っていくって話です。

監督は『チ・ン・ピ・ラ』『竜二』川島透。お話の内容は、チェッカーズのファンの人にしか楽しめない内容だとは思いますが、川島透の夜の撮り方はとっても良いのです。

夜のシーンでは、そのまんま撮ると光量が足りないのでコントラストがつけづらいく、それだけではメリハリの利いたが画面にはなりません。そこで、ライティングを使うわけですが、この使い方がとても参考になるわけです。とくに森の中の夜のシーンの撮り方。
都会のシーンでは適当に光源の言い訳として使えるライトがいくらでもあるのですが、深夜の森というシチュエーションではそれがありません。そのとき、どうやったらわざとらしさをださずに、夜なのに明るさを確保するのか・・というのが問題です。
そんな時、画面の奥にスモークを炊いて、そのスモークにライトを当てて明るさを確保しています。もちろんそこには人工の照明が設置されているわけですが、見ている人には、深夜にたちこめる霧のように見えます。この画面を知っていれば、夜のシーンはばっちりです!

この年作られたもうひとつの映画『野蛮人のように』でも、夜の明るさをどう確保するのか・・ということをテーマにした画面がみられます。内容はともかく、最後の花火の画面はきもちよいです。あれも、花火がよいのではなくて、花火が、そこから発生する煙を照らしているから素敵なのです。

今後、映像業界に進もうという人は、この「煙に光をあてる」という発想を持っておきましょう。
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by ssm2438 | 2012-01-26 18:19


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