西澤 晋 の 映画日記

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2012年 01月 29日

花のあと(2009) ☆☆

f0009381_18222226.jpg監督:中西健二
原作:藤沢周平
脚本:長谷川康夫/飯田健三郎
撮影:喜久村徳章
音楽:武部聡志

出演:
北川景子 (以登)
甲本雅裕 (片桐才助)
宮尾俊太郎 (江口孫四郎)

     *      *      *

障子の開け閉めは、部屋の出入り、お辞儀の仕方、みんなこれ見て勉強しよう。

いつもの、藤沢周平ものよりは、画面が綺麗です。「画面が綺麗」というのはちょっと語弊があるかもしれませんが、おそらく、北川景子を綺麗に見せようというのが基本にあり、美術のセットなどを必要以上に汚さないというか、かなり綺麗につくってあるな・・という印象です。兵庫県知事さんには好かれるでしょう(苦笑)。
女性人もかなり現代的なビジュアルの人が集められている印象で、寒さに耐えうるどこかずんぐり系の体形という人はほとんど見られないような気がしました(苦笑)。
そんなわけで、他の藤沢作品より、若者ウケを狙った感はあり、空気感に重さがないかな・・という感じはいなめません。しかし、最後の殺陣に至るまではけっこう楽しめます。
もうひとつ、空気感が弱いのは、方言を使ってないところでしょう。ただ、これは使わないで正解だったとは思います。リアルにしすぎるのがいいってわけではないし、舞台となっている海坂藩の場所が厳密には設定されていないので、強引に方言をしゃべらせる必要もないでしょう。
あとになって思うことだけど、『必死剣・鳥刺し』くらいが良かったな。あれは、言葉は方言をつかわず、美術などは適当にきちんと汚してあって見易さとリアリティのバランスが一番良かった。

最後の殺陣は・・・うむむむ、北川景子はこの作品のなかでけっこう頑張ってるとは思いますが、やっぱりちとキビキビ感が弱かったかな。しかし、それは彼女の責任ではなくカメラが悪かった。
全体を写しすぎてて、殺陣の弱さがごまかしきれなかった。あれを、望遠で部分の描写を多用して撮ってやれば、画面内でのBGの移動も早くなり、カッティング次第で、もうちょっとキビキビ感が出せたのに・・・。
しかし、それをさしおいても、本作の北川景子は充分にきれいです。女性剣士姿も凛々しい。
彼女をみているだけで、充分満足できる映画であることは間違いないです。

ただ・・・・、時代劇に合っているかどうかは微妙。
これは私の勝手な時代劇の空気感を出せるか出せないかのイメージの基準なのだけど、
時代劇にでる女優さんのメイクさんは、「あ、この人はワキ毛をそってるな」って空気感を出さないで欲しい。眉か髪型で、必要以上に無駄毛の処理をされてるようにみえると、時代劇の雰囲気が崩れてしまう。

<あらすじ>
寺井甚左衛門(國村隼)の娘・以登(北川景子)は幼い頃から剣術の修行に励んでいた。そんな彼女は、藩随一の剣士・江口孫四郎(宮尾俊太郎)と試合がしたいと父に頼み込む。以前桜の木の下のであったことのあるその男と、竹刀をまじえる以登。たった一度の勝負であったが、以登は自分の中に湧き上がる熱い恋心を感じた。
しかし、父の甚左衛門は以登に孫四郎と会うことを禁じる。以登には家の定めた片桐才助(甲本雅裕)という婚約者がいた。一方孫四郎にも既にきまった相手がいるらしい。以登は静かに孫四郎への想いを断ち切ろうとしていた。
やがて、数ヵ月後、孫四郎が自ら命を絶ったとの報が舞い込んでくる。孫四郎の妻となった女は、藩の重鎮・藤井勘解由の愛人であったことを知る以登は真相を知りたいと思い、才助に調べをつけるように頼み込む。やがて藤井の策略で孫四郎が自害に追い込まれたことをしった以登は、藤井に果し合いを申し込む・・・。

by ssm2438 | 2012-01-29 18:27


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