西澤 晋 の 映画日記

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2012年 02月 05日

煉獄エロイカ(1970) ☆☆

f0009381_2126767.jpg監督:吉田喜重
脚本:山田正弘/吉田喜重
撮影:長谷川元吉
音楽:一柳慧

出演:
岡田茉莉 (夏那子)
木村菜穂 (浄子)
岩崎加根子 (温子)
筒井和美 (アユ)

     ×   ×   ×

ATG作品に当たりなし!

「今までにないようなことをやろう」といってやった誰かの真似をしたかったのね・・・。
それってカッコいいんですか??


本質を追っていたら同じところにたどり着くってことはよくあること。・・・でも、それとこの映画は根本的にちがう。本質を追わずにカッコつける形だけフォローするのはカッコ悪すぎです。

本人の中で自己解決し、「これが分らないのなら、分らなくていい」という映画。
それが高尚なことで、分らないならまだいいのだけど、ただ、当時はやりのカッコ付けだけで終始してるのであほらしい。『秋津温泉』はよかったのになあ・・・。時代の流行に流させる程度のものだったのか・・・。悲しい。

やりたかったのは、あの時代のゴダール『アルファビル』とかアラン・レネ『去年マリエンバートで』の吉田版。あの時代がもとめていたものがくらだらないので、それをもとめられてもちっとも感動しない。世間的にはカッコイイといわれる画面も、かっこつけだけなので寒い。そうする意味が某ヌーベルバーグの真似のためとか、それまでの日本でとられていた画面とちがうというだけで採用されてるレイアウト。「これが良いんだ」ってレイアウトではないので、正直みててだんだん底の浅さに飽きてくる。

才能ない人が、同じように帳面的なちゃらちゃらした画面を作る時には参考になるかもしれないけど、才能がるひとは「そこになんの意味があるの?」って思うでしょう。

<あらすじ>
よーわかりません。

よく分からないものでも、その気になれば分かるものですが、わざわざ分かってあげようという気にならないところが問題。分って欲しいとおもってないものを、無理してわかってあげる必要はないでしょう。さらに、分ってあげる価値がないって思えちゃうのがもうダメでしょう。難解な映画は嫌いじゃないが、分ってもそこに糞しかないと思うと理解したいとも思わない。
彼らの組織がやってるのはオウム真理教と同じ次元で、共闘・闘争当時の価値観と秘密組織の管理体制を散々提示しているのだけど、私にはうんざり。せめて「ここには何かある」って思わせてほしいけど、みつかってもくだらないものでしかないって思えちゃうのは最低です。オウム真理教と同じスピリットを持つ人は、意外とノスタルジーを感じるのかも。


その燃えない映画のなかでやたら萌えるのが木村菜穂さん。こういう雰囲気好きなんだなあ。
調べてみたら、現存する映画のなかで彼女をみられるのはこの映画しかないくなっているではないか!!
仕方がないので☆ひとつおまけした。
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by ssm2438 | 2012-02-05 21:29


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