2012年 03月 18日
原題:THE AMAZONS LE GUERRIERE DAL SENO NUDO 監督:テレンス・ヤング 脚本:テレンス・ヤング ディノ・マイウリ マッシモ・デ・リタ シャルル・スパーク 撮影:アルド・トンティ/アレハンドロ・ウロア 音楽:リズ・オルトラーニ 出演: アレナ・ジョンストン (アマゾネス女王・アンティオペ) サヴィーヌ・サン (オレイティア) アンジェロ・インファンティ (ギリシャ王・テセウス) × × × 脚本家の多い作品に名作なし! 英語タイトルは『THE AMAZONS』だが、南米のアマゾンでの出来事ではない。 『アマゾネス』というのはギリシア神話に登場する女性だけの部族で、この発音はポルトガル語の発音のようである。調べてみると、黒海はかつてアマゾン海と呼ばれていたこともあるそうな。そこには女性部族が実在しており、ギリシア人が誇張したのがこの物語のもとだとか・・・。 そのギリシャ神話に登場するアマゾネスは女王ペンテシレイアによって支配されていたのだが、このものがtありで彼女の任期が終わり新しい女王を選抜するところから始まる。 監督は『007/ドクター・ノオ』や『007/ロシアより愛をこめて』のテレンス・ヤング。いちおうこの2本は有名だが監督としてはそれほどメジャーなものをのこしているわけではない。この映画もいまひとつ見ていてきもちよくない。あのころのイタリア人が作る話というのはどうしてもジャーロ物系なりがちでエログロ殺し合い系であり、この映画もそのような映画のうちである。ただ、当時とりあえず名前がうれてきたテレンス・ヤングを監督にたてたこともあり、やや頑張ったスケールを感じる。ただ編集がへたっぴで、すべてはだらだらしてみえる。もうちょっと短めに編集できなかったものか・・・。 やはり物語の発想がとぼしいというか、げてもの趣味的以上のものを期待するのは間違っているだろう(苦笑)。 <あらすじ> 女だけの王国アマゾネス、そこでは女王ペンテシレイアの任期が終わり、新しい女王を選抜するための運動会が行われていた。さまざまな競技がありその中を勝ち上がってきたンティオペ(アレナ・ジョンストン)とオレイティア(サヴィーヌ・スン)の二人がレスリングで戦い、勝ったものが次期女王になる。 アンティオペはオレイティアを倒した。女王の座についたアンティオペは嘗て部族が成立されたころのストイックな体質に戻すことを宣言する。兵士には戦いのための厳しい訓練をかし、男との性交渉は、年に一回の子種を貰う時だけに限るというものだった。 相手の男は、当時最強だと言われていたギリシャ軍ということになった。夜、両国の兵たちはそれぞれテントを張りセックスにはげんだ。 その中には身分を隠していたテセウス王(アンジェロ・インファンティ)も入っており、偶然アンティオペとベッドを共にすることになった。やがて月日がたちアンティオペに子供が生まれた。しかしその子は男の子であった。アマゾネスでは、男の子は子供のうちに捨てられる慣わしだった。制度に疑問をもつアンティオペ。 一方、女王決定戦で敗れたオレイティアはアンティオペ暗殺を計画をねっていた。夜、彼女の寝室を襲ったオレイティアだが、激しく取っ組み合ううちにいつしか二人は陶酔の境に陥り、唇を重ねていた(おい!)。 やがて再び年1回の子種を貰う夜が来る。テセウスとアンティオペは今年も同じテントに入り、一時を過ごした。別れの日、既にお互いを求め合っていたテセウスは彼女に一緒にギリシャに来てくれと頼むが、彼女はこれを拒否。しかしテセウスは去っていこうとする彼女を強引にギリシャに連れ帰ろうとした。残されたオレイティアたちは女王を奪われたと、ギリシャに対し宣戦を布告した。しかし戦車を持つ戦力豊富なギリシャ軍にはかなわず、女戦士は次々と倒れていった。 アンティオペは、最後まで奪戦して死んだオレイティアの亡骸を前になげくのだった。 アンティオペを演じたアレナ・ジョンストン(↓) 方向性がよくわからない映画だった。結局男になびく自然の性を、避けがたいものと捕らえ、レズ重視の概念に悲劇をおわせつつ、そちらを賛美したということなのだろうか・・・?? 見ている人がどのように解釈して盛り上がったらいいのか不明な映画だ(苦笑)。
by ssm2438
| 2012-03-18 18:21
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主観重視で映画の感想を書いてます。ネタバレまったく考慮してません。☆の数はあくまで私個人の好みでかなり偏ってます。エンタメ系はポイント低いです。☆☆=普通の出来だと思ってください。 by ssm2438 リンク
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