西澤 晋 の 映画日記

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2012年 07月 02日

腐蝕の構造(1977) ☆☆

f0009381_0245833.jpg監督:
森谷司郎(第1話)
井上昭(第2話、第3話)
蔵原惟繕(第4話、第5話)
内藤誠(第6話、第7話)
原作:森村誠一
脚本:松山善三

出演:
篠田三郎 (雨村征男)
島田陽子 (雨村久美子)
梶芽衣子 (名取冬子)
岡田裕介 (土器屋貞彦)
松田優作 (大町信一)
江原真二郎 (松尾俊介)
西村晃 (本田義和)
山形勲 (名取龍太郎)

     ×   ×   ×

主人公替えるなあああああ!!!

映画ではないのだけど、森谷司郎が監督をやってると書いてあるのでレンタルした、全部やってるわけではなく、その1話をやってたってだけでした。。。なのでそういう意味ではちょっと的外れだったのですが、テレビドラマとしては充分たのしめた。ただ、完成度は・・・イカガなモンでしょう? もうちょっとまとまりがあってもよかったかな。

1話と2話は完全に篠田三郎演じる雨宮征男が主人公だったのに、2話数の最後で彼の乗る飛行機が墜落してしまい、そこからは妻の久美子(島田陽子)が主人公となって物語が展開する。見ている側としては・・・あれれれ????という違和感がどうしてもある。3話以降そうなるのだったら、前半の展開を島田陽子視点で描いて欲しかったなあ。1話のエピソードは、どこか、謎解きの回想シーン的描いてモノがたらいの間に入れ込んでいけばそれほど問題はなかったと思うのだけど・・・。

ただ、テレビシリーズとはいえ、しっかり撮れてます。
最近の小細工のおおいたいがドラマなんかよりはるかに映画な画面つくってます。

<あらすじ>
核融合理論の権威で小宮山四郎博士の事故死から物語りがはじまる。しかし、すでにこの研究の中心は小宮博士の意志を継ぐ雨宮征男(篠田三郎)にうつっていた。彼はトリウム○○○による核融合理論を構築しており、政府は実験炉の建設を民間企業に落とす段取りをたてていた。このプロジェクトに割り当てたれる予算は膨大であり、それを受注することが出来た企業は巨額の利益をえることになる。そして水面下で大企業や政治家を巻き込んだ受注獲得のための陰謀が展開される。
彼らにとっては雨宮征男を自分の企業に取り込むことが第一課題になる。しかし、新潟から名古屋の学会に向かう雨宮ののった飛行機が自衛隊機と墜落する事故がおきる。遺体回収作業はすすんだが、雨宮の遺体だけが見つからない。しかし妻の久美子(島田陽子)はなぜか、夫が生きているような気がしていた・・・。

基本構成は、松本清張『ゼロの焦点』とにている。
結婚して幸せな家庭をもっていたはずが、突如夫が行方不明。その謎を追うという展開。そして徐々にあばかれていく真実。そして夫には、自分のほかに愛している女性がいた・・・。私はなんだったの・・・?

ただ、この問題というか、この構成の弱点は、主人公が謎解きのための受動的なキャラクターに徹しており、物語に結局参加してなかったという空しさだろう。主人公がただただ、物語を展開していくためだけの役割であり、目的をもって行動する役割ではないので、ドラマの根幹へのからみが希薄なのである。もうちょっと物語の今回に近い位置で主人公を設定できなかったものかと思ってしまった。

あと、島田陽子といえば、梶原一騎との恋愛関係の中でプライベートの“H”の緊縛写真もかなり撮られていたという噂だが・・・、うむむむ、いかん、4話のあたまに、夫の残したノートを狙う暴漢におそわれ、縛られるシーンがあると、どうしてもそっちの妄想のほうが先行してしまう。

見終わってみると、物語的にはもっと整理できたと思えるのだが、画面の良さだけに終始したなぞとき物語だったかな・・・。でも、興味を次につなげる手段としては上手いと思った。こういうテレビドラマが作られていた70年代ってよかったなあ・・・。

ちなみに松田優作と突然登場。この人一体だれ???って思ってたら、篠田三郎がのってた民間機にぶつかってしまった自衛隊のパイロット。自分の乗っていた機が旅客機に激突したことから乗員を殺してしまい、罪悪感にさいなまれている人。乗員のなかの遺体が発見されてない篠田三郎が生きているとしたら、なんとか見つけ出したいとい、死んでいるのなら死んでいるということを確認したいというのが彼のモチベーションなのですが、島田陽子と松田優作の物語にして、そのなかで過去話を展開したほうがよかったのでは・・??

あと、やっぱり私は梶芽衣子好きだ。
この人の目力は素晴らしい。島田陽子より梶芽衣子にエールを送ってしまう。

by ssm2438 | 2012-07-02 00:26


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