西澤 晋 の 映画日記

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2012年 07月 11日

さまよう刃(2009) ☆☆

f0009381_23411854.jpg督:益子昌一
原作:東野圭吾『さまよう刃』(角川書店刊)
脚本:益子昌一
撮影監督:ワン・ミン
音楽:川井憲次

出演:
伊東 遥 (長峰絵摩)
寺尾聰 (長峰重樹)
竹野内豊 (織部孝史)
伊東四朗 (真野信一)

     ×   ×   ×

伊東遥嬢は知る人ぞ知るAV女優。カメラの前ではきちんと“H”もこなし、なおかつ与えられた役になりきれるかなり愛すべき貴重なAV嬢である。その伊東遥が一般映画に出たというので世間ではすこし話題になった作品。

ただ、うむむむ、どうなんでしょう。監督の絵作りのセンスが今ひとつプロ的でないのが作品の質をがくんと2流のものに落としてる感じがする。ときどきは、どこかで見たような映画的な画面をつくるのだけど、肝心なところで、どうもカメラの位置もカット割りもド素人的になってしまう。
最後の最後、娘を殺した犯人が、前方に猟銃をもった寺尾聡を見止める時・・・、なんで斜め45度からのアングルなん?? そこは普通犯人目線でしょう。あるいは犯人目線の想いでとったアングルか・・・。
最後、犯人を殺そうとして(?)して撃たれる寺尾聡のシーンも、寺尾聡と、警官の面々、伊東四郎竹之内豊との位置関係見せる画面ないし・・・。他にもスローを使っているカットもあるのだけど、本人がその効果を意識して使ってるのかかなり疑問。どっかの誰かがやってたので僕もやってみました・・程度の使い方のような気がする。とにかく、演出においてはかなり素人っぽさを感じる映画であった。

なお、物語的には、娘を強姦されて、その犯人を追いつめていくオヤジの話だけど、とどのつまりはやっぱり最後は撃てずに終わり・・というのは見えてる話なのですが、それをどうやっていじらしく見せるかが映画としての醍醐味でしょう。映画制作的な理性を外して、完全に復讐モノにしてしまうのもありだと思うのだけど、その場合は『ダーティー・ハリー4』みたいになるのでしょうね。

ハリウッド的な話ならこんな話になっていたかも。
娘が少年グループに輪姦され殺される。復讐をちかったそのオヤジが猟銃を手に犯人グループを追いつめていく。しかし、最後の最後で良心がとがめて殺せない。そんな隙をついて返り討ちにされる。怒った主人公(たとえば『狼よさらば』ポール・カージー)が犯人グループを一掃する・・・。
ビバ、エンタテイメント!!
しかし、日本で作るとそうはならない。
ただ・・・そうしないで苦虫噛み潰して終わるのがそんなに言い終わらせ方だとはまったく思わないのだけど・・・。

<あらすじ>
長年半導体メーカーでICの設計に携わってきた長峰重樹(寺尾聡)の15歳の娘・絵摩(伊東遥)が少年グループに輪姦されに殺される。妻を亡くして以来、父娘の生活だった長峰は失意のどん底におちいる。そんな長峰のもとに、謎の密告電話がはいり、犯人を知ることになる。「我が国の法律では未成年者に極刑は望めない!」
父親は自ら犯人を追う…。

参考までに伊東遥の写真(↓) なかなか可愛いのです。
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by ssm2438 | 2012-07-11 23:45


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