西澤 晋 の 映画日記

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2012年 07月 12日

フォーリング・ダウン(1993) ☆☆

f0009381_9273887.jpg監督:ジョエル・シューマカー
脚本:エブ・ロー・スミス
撮影:アンジェイ・バートコウィアク
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード

出演:
マイケル・ダグラス (Dフェンス)
ロバート・デュヴァル (プレンダーガスト刑事)

     ×   ×   ×

ある瞬間にぶち切れたら・・・。

当時は『危険な情事』とか『ウォール街』とかあってマイケル・ダグラスが一番うれてた次期じゃないでしょうか。
そんなマイケル・ダグラスを主役にすえた理不尽映画。

誰しもストレスがたまりまくって、ぶち切れたいと思うことがある。普通はそれでも理性が働いてその衝動をおさえてくれるのだが、この映画の主人公は、その瞬間の理性がたりなくて、ブチって切れちゃった状態。一度そこを越えてしまうとあとはあとは非社会性の滝を転げ落ちていく。そんな正常と異常のボーラーラインを歩いているのがこの主人公。

監督は『セント・エルモス・ファイアー』ジョエル・シューマカー
技術力はしっかりしてて、与えられたものをしっかりつくるタイプの監督さん。ただ、映画そのものを抜本的なコンセプトを処理してさらに面白いものを作るタイプのひとではないので、はずれたものものもハズレたなりに、きちんとつくってしまうような人。
ストレス描写はとってもよく、一般庶民のストレスを臨場感たっぷりに演出してくれる。ゆえに主人公へ充分感情移入できるし、ぶちきれて強引にやってしまうのもストレス解放になるのだけど、全体の流れがあまり気持ちよくない。もうちょっと練りこめばもっと納得がいく映画になりそうなのに、出来上がったものはあまり見心地がよくないのである。

ブチ切れた主人公を追うのがロバート・デュバル演じる退職間近の刑事。そんな彼に想いをよせているのが同僚のサンドラ(レイチェル・ティコティン)刑事。この感情もさりげなく、しかし確かに描かれているのだけど・・・全体の流れの中になぜこれが入り込んでこなきゃいけなかったのか・・・今ひとつ判るようで判らないような・・・。
ま、愛されてる人に描くと、それも、今日で退職という刑事をを描くと、その人が死にそう担ったときに、「死んで欲しくない」って思う感情の増幅効果はありますが・・・、それはお話作りの技術的な技法の一つだけど、それが物語にあまりからんでないというか・・・。

作り手の気持ちはわかるけど、みてて気持ちのいい作品ではないのです。。。

<あらすじ>
猛暑のロサンゼルス。ハイウェイの大渋滞の列の中に閉じ込められたDフェンスと呼ばれる男(マイケル・ダグラス)は、業を煮やし車を乗り捨て歩き出す。別れた妻に電話をするためなのだが、あいにく小銭がなく(この時代は携帯がそれほど普及してなかった時代なのです)、コンビニエンス・ストアで両替を頼む。しかしそれを断られたDフェンスは、しかたなくコーラを買おうとするが、アジア系の店主は85セントを要求され、「なんでそんなに高いんだ。コーラは50セントだろう」と怒り狂い、店主から奪ったバットで理不尽な価格の品物を破壊し、コーラ代の50セントを置いて去っていく。
その後、やっと電話をかけられたと思ったら話中だったり、チンピラに襲われたりしてるうちに鬱憤晴らしがエスカレートしていく・・。

by ssm2438 | 2012-07-12 09:37


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