西澤 晋 の 映画日記

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2012年 10月 27日

狼男アメリカン(1981) ☆

f0009381_9592299.jpg監督:ジョン・ランディス
脚本:ジョン・ランディス
撮影:ロバート・ペインター
音楽:エルマー・バーンスタイン

出演:
デヴィッド・ノートン (デビッド)
ジェニー・アガター (看護婦さん・アレックス)

     ×   ×   ×

ジェニー・アガダーたけはいいのだけど・・。

まあ、ジョン・ランディスが好きか嫌いかだろうな。私は嫌い。なんでこういう風にしかつくれないんでしょうねえ??

ジョン・ランディといえば、マイケル・整形手術大好き・ジャクソンの『スリラー』の映像監督さん。結局この人のやりたいのはああいうことで、オカルト着ぐるみコスチュームごっこが好きな人なのです。きっとホモですね(苦笑)。
でも、部分部分の見せ方は実にしっかりしてる。
ただこの人に足りないのは、演出家として自分を暴くこと。ほんとの恐怖とか悔しさとか悲しさとか、そういうものを描くことにテレを感じる人で、そういうドラマ作りのホントに重要な部分が描けない。メンタル的に突き抜けることが出来ない。そういう部分になるとホラーに逃げるか、記号的表現に逃げるかパロディに逃げるしか出来ないひと。演出としてはチキンな部類の監督さん。監督がそうなので、見る側も、真剣に映画を観る人には向かないでしょう。自分と向き合うことのない凡人ユーザー向け監督です。
でも、演出家としてシリアスな部分を要求されないなら、演出技法だけできちんと撮れる人。
ひとつ上手い演出をあげておくと、お恐怖シーンの見せ方。
くるぞくるぞとそのシーンをみせないままひぱって、最後にそれを見せるのは1秒もないくらいの短いカット。で次のカットにすぐ切り替えてゴオオオオオオオオオオオと地下鉄の音を脅しとして聞かせたり、電話のベルの音を脅しとしてジリリリリリリリリリリリんと聞かせたり、お恐怖ものの王道の演出表現はしっかりしてるのです。

f0009381_9585434.jpgジェニー・アガターは私の憧れた女優さんのひとり。かといってあんまり大した映画にでてるわけではないのだけど『2300年未来への旅』の彼女(←)はとても素晴らしい。あの映画だけで彼女のファンになってしまいました。ニコラス・ローグ『ウォーク・アバウト』の女子高生(中学生かも)の姿もすてきです。この映画も、彼女がでてるというだけで観たかった映画なのだけど、監督が私の大嫌いなジョン・ランディスなのでかなり長い間放置プレーにしてました。
仕方がないのでみてしまいましたが・・・。

<あらすじ>
アメリカ人の若者デイビッド(デイヴィッド・ノートン)と親友のジャック(グリフィン・ダン)はイングランドの北の湿地帯にまぎれ込んでしまい、何者かに襲われる。満月の夜の出来事だった。
気がつくと、デイビッドはロンドンの病院のベッドに横たわっていた。ジャックは死に、目撃者の証言では、2人を襲ったのは凶暴な精神異常者だということだった。自分を襲ったのは人間などではなく動物だったと訴えるデイビッドを、医者のハーシュ(ジョン・ウッドヴァイン)も看護婦のアレックス(ジェニー・アガター)も信じなかった。アレックスと恋仲になってしまったデイビッドは退院すると彼女のアパートに住み込むことになる。
しかしある夜、血まみれのジャックが現れ、
「自分たちを襲ったのは狼人間で、満月の夜には、デイビッドも狼人間に変身して人間を殺すだろう。だから人間を殺す前に自殺しなくてはいけない」とアドバイスを残して去る。
満月の夜、アレックスは当直で居ない。ジャックは予言どおり狼男に変身する。その朝アレックスは動物園の狼のおりのなかで目をさます。新聞にはロンドンで6人惨殺したいが発見されたという記事が踊っていた。
きっと自分がやったんだとさとったデイビットは自首するが本気にしてもらえない。映画館のなかで再びモンスターに変身してしまったデイビッドは街中をパニックにおとしいれるが、袋小路においつめられ、駆けつけたアレックスの呼びかけも空しく警官隊に撃たれて死ぬ。
・・・おしまい。

物語にさして重要性はなく、血まみれ着ぐるみシーンを描きたいだけで、でもホラーにするんじゃなくって、どんなにシリアスが画面でもポップな音楽をかけて真剣に怖がらないように演出してある。
個人的にはこういう演出スタイルは大嫌いなので、好きな人だけどうぞ・・という感じの映画だ。

by ssm2438 | 2012-10-27 10:23


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