西澤 晋 の 映画日記

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2012年 12月 14日

007 スカイフォール(2012) ☆

007 スカイフォール(2012) ☆_f0009381_2235267.jpg原題:SKYFALL

監督:サム・メンデス
脚本:ニール・パーヴィス
    ロバート・ウェイド
    ジョン・ローガン
撮影:ロジャー・ディーキンス
音楽:トーマス・ニューマン

出演:
ダニエル・クレイグ (ジェームズ・ボンド)
ハビエル・バルデム (ラウル・シルヴァ)
ジュディ・デンチ (M)
レイフ・ファインズ (ギャレス・マロリー)
ナオミ・ハリス (イヴ)
ベン・ウィショー (Q)

     ×   ×   ×

エディプス・コンプレックスここにあり!

アクションシーンはしっかり作れてます。なのでみててもそんなに問題はないのですが、スピリットがもう不健全で腐さってる。気持ち悪い。

<ホモ・マゾ・バイオレンス映画>というカテゴリーは在るのです。
この種の映画というのは、同性愛志向があり、服従・拘束・被虐という部分がやたらと多く、男が裸が多く、斬られて、撃たれて、残虐があり、やたらと血しぶきが噴出するのです。
残虐性がありながらサディスティックではない! マゾヒスティックなところがポイント。

このコンセプトがどこからくるのか?
これはひとえに「男」が男の競争社会から逃避したところにあるのです。
一番根本的な目標としては、男というのは、好きな女と“H”するためには、その女に一番愛される男にならないといけないのです。そのためには他の男との競争に勝たなければならない。こればっかりは男の生き方の絶対避けられない部分なのです。
そのなかには「あ、おれはダメだ、とうてい無理だ」って思う男も出てくるでしょう。一言でいって弱い男です。強い男が居るとは思えないのですが、少なくとも強くなりたい、弱い自分ではイヤだと思える男は正常だと思います。が、そうではなく、その男としてのプレッシャーに押しつぶされて、最初から強くなることをあきらめた男というのもいるのです。
同性愛者というものは、みずから強くなるスピリットを放棄したところから生まれるのです。
彼らは挑むことをあきらめ、服従することを望みます。ただ、普通の男も、常に意地を張り続けるのはしんどいので、どこかで何かに支配されてるほうが安心する部分はあるのですが、ホモ・マゾ系は支配されることと服従することに安心を覚えるようです。男としてみるとキモイのです。
彼らは古来からのルールのなかで強くなることを放棄し、つねにアバンギャルドな世界に逃避するようになります。そこでストレス発散。現実の世界ではヘタレでも、イマジネーションの世界ではやたらと凶暴性を発揮します。それでいて愛されたい・・・。キモイです。これらはすべて男の宿命から逃げたことに起因します。

ダニエル・クレイグ=ボンドに換わってからこの傾向が如実にあわれていて、今回はそのピークにたっしたといっていいでしょう。これは、監督のせいなのか、もしかしたらプロデューサーがその手の人間なのかわからないのですが、少なくとも今回の監督サム・メンデスはその手の人間でしょう。で、プロデューサーもその種の人間でやたらとやたらとその趣味があるのだと思います。それが今回はマッチしたのでしょう。

<あらすじ>
世界各国の組織に潜んでいる諜報部員のデータが盗まれる。このデータがテロリストに渡れば、潜伏活動をしている諜報員の総ての命が危険になる。取り返そうと必死のジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)。ターゲットを狙撃したいパートナーのイブ(ナオミ・ハリス)だが、ボンドとその男がもみあっているので撃てない。M(ジュディ・リンチ)はかまわず撃つことを命じる。結果、銃弾はボンドに当たってしまいボンドは谷底へと転落、犯人の男は逃げてしまう。
やがてそのディスクから諜報部員の名が公になり各地で無残な死を遂げる。窮地においつめられるM。そこに死んだと思われていたジェーム・ボンドが帰ってくる。犯人を追うボンド。やがてそのターゲットは嘗てのMの片腕だった諜報員のラウル・シルヴァ(ハビエル・バルデム)だとわかる。彼はMのためだと思い、任務を遂行し、囚われの身になっても拷問にたえ、耐えられないと思った時に毒を飲んで死のうとした。しかし彼は死ねなかった。自分を見捨てたMに復讐する。それが彼の望みだった。
Mを執拗に追うシルヴァ。ボンドはMを囮につかい、シルヴァを殲滅するために、自らの故郷スカイフォールに戻っていく・・。

今回の映画は、母親に愛されたいシルヴァと母親に愛されているボンドの戦いであり、エディプス・コンプレックス全開の話でした。ほんとキモイ。。。

やっぱり007映画はもっと男の子の夢が健全に具現化されるべきだと思うな。
こんなホモ男の夢なんか知るか!!っておものでした。
キモイ!キモイ!キモイ!キモイ!キモイ!キモイ!キモイ!キモイ!キモイ!キモイ!キモイ!

by ssm2438 | 2012-12-14 22:04


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