西澤 晋 の 映画日記

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2013年 01月 21日

インソムニア(2002) ☆☆

f0009381_23253211.jpg原題:INSOMNIA

監督:クリストファー・ノーラン
脚本:ヒラリー・サイツ
撮影:ウォーリー・フィスター
音楽:デヴィッド・ジュリアン

出演:
アル・パチーノ (ウィル・ドーマー)
ロビン・ウィリアムズ (ウォルター・フィンチ)
ヒラリー・スワンク (エリー・バー)

     ×   ×   ×

眠れぬ夜のために・・・。

タイトルに反してよく寝られる映画です。クリストファー・ノーランって外した時はすっごく眠たく感じる監督さん。『ダークナイト』なんかはよかったのに、そのあとみた『インセプション』は劇場で気持ちよく寝させてもらいました。この監督さん、こだわるところはすっごくこだわるのは分かるのだけど、観てる人にとってどうでも良いところをこだわりだすと、どうでも良いシーンが延々つづいてしまい睡魔をさそうのである。今回もいいシーンはいっぱいあるんだ。アラスカの風景だけでもすばらしい。あの空気の湿り具合といったらまるで『ツイン・ピークス』『刑事ジョン・ブック』の雰囲気です。ほんと画面の湿り気は感動的です。犯人と間違って相棒を撃ってしまうスモークもくもく感もすばらしい。丸太のところも素敵です。特に水の中におちてからの幻想的な感じはグッドです! 映像的には素晴らしいところはいっぱいあるのです。でも、脳みそが「観続けたい」と思わないのです・・・。

その根本的な問題は、ノーランの問題じゃなくって物語りそのものにあるというほうが正しいかもしれない。実はこの映画、めずらしくノーランは監督だけで脚本は別の人の作品。でも、脚本の問題というよりもやっぱり話そのものに問題があると思うな。観てると息苦しくなる。
原作はノルウェー産の映画で、北欧の映画だなという気はする。
スウェーデンなんかでも作られそうな心のすりきれ感。
この物語のつぼは、主人公が捜査のなかで同僚の刑事を犯人と間違って撃ってしまったことを正直に話せず、隠ぺい工作をしつつ犯人を追うというスタンス。演出としてはまあ、腕の見せ所かもしれないが、見ているほうとしては主人公として診たくないシーンの連打なのでだんだんと見たくなるなるのです。ま、物語の本質としてそれが必要なのはわかるのだけど、だったらもうちょっとなんとか軽めに描くとかできなかったものか・・・。そこをヘビーに描いちゃうから食傷ぎみで脳がそれ以上情報を吸収することを放棄してしまう。同じ北欧の『ドラゴン・タトゥーの女』はぎりぎり描いてくれても面白かったのに・・・。

<あらすじ>
夏の間は太陽が沈まないアラスカの町でその事件は起きた。17歳の少女の死体がゴミ捨て場から発見されたのだ。ロス警察からベテラン警部のウィル・ドーマー(アル・パチーノ)と相棒のハップ(マーティン・ドノヴァン)が捜査の助っ人にやってくる。だがそこには裏の事情もあった。
ウィルは大物を検挙したことも数々あるベテラン刑事だが、その捜査は違法なやり方も数多くあった。彼にしてみれば悪党をあげるにはそれくらい仕方がないと考えていたのだが、内務捜査が始まり、もしその捜査が違法ということになれば、せっかく牢屋に叩き込んだ悪党どもも出てくることになる。その内情をしる同僚のハッブも供述もとめられており、彼は知ってることを話すしかないと考えていた。ウィルにとっては頭のいたいことである。
しかし、それとこれとは別のことだ。被害者の遺留品をえさに容疑者を海辺の小屋に刺す出だすことに成功た警察だが場所に詳しい犯人は地の利をいかして逃亡する。追うウィルたち。濃霧の中で散発的に銃声が響く。ウィルも犯人らしい人影をみて発砲。しかしそれは同僚のハップだった。罪悪感に苛まれながらも、それを告白することができない。そこから偽装工作をしながら犯人を追わなければ成らないウィルの行き詰る捜査がはじまる。

この後がしんどくて・・・。
観ているほうは、この時点から主人公を愛せなくなってしまう。ま、最後は自分の罪を告白してチャンチャンってことにはなるのだけど、主人公が愛せる存在でなくなるとみているのが時間の無駄に感じてきてしまう。主人公というのは、なんだかんだいっても、ぼろぼろでも、やっぱりなにかしら愛される要素を残しておくべきだとおもうのだけど・・・。

やがて容疑者をつきとめたウィル。それはミステリー作家のウォルター・フィンチ(ロビン・ウィリアムズ)だった。一度は彼を追いつめるがにげられてしまうウィル。しかしウィルはフィンチから取引をもちかけられる。ウィルの弱みをしるウォルターは、少女のボーイフレンドを犯人に仕立てようと誘いをもちかける。こころが悪にゆれるウィル。
やがて、フィンチの家を地元の刑事エリー(ヒラリー・スワンク)が訪ね、ウィルはフィンチを射殺。真相をエリーに告白したウィルは、安心して眠りにつくのだった。

by ssm2438 | 2013-01-21 23:25


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