西澤 晋 の 映画日記

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2013年 08月 24日

祭りの準備(1975) ☆☆

f0009381_1151818.jpg監督:黒木和雄
原作:中島丈博『祭りの準備』
脚本:中島丈博
撮影:鈴木達夫
音楽:松村禎三

出演:
江藤潤 (沖楯男)
馬渕晴子 (沖ときよ)
竹下景子 (上岡涼子)
原田芳雄 (中島利広)
杉本美樹 (中島美代子)

     ×   ×   ×

ATG作品なのである程度つまらないことは覚悟してみたみたら・・・意外とおもしろかった(苦笑)。

物語は中島丈博のオリジナル脚本で自伝的ストーリーである。
ま、自伝的話っていったらほとんどが面白くないものだけど、まあまあ見られた映画だった。やってることは旅立ちもので、それまでずっと故郷にしばられていたが、それを振り払って出て行くという話。ま、男の子には必要な季節の話です。
でも、物語の根幹になってるのは、『青い体験』とかあの部分で、高校卒業してもんもんとしとるとどうしても初体験欲ってのがでてくる。そのほかに仲のいい兄貴分の原田芳雄がはずみで人を殺してしまいああだ、こうだという話。そしてその妹がちょっと狂っているのだけど、子供はらまされて生んでみたらあれれ・・、正常にもどってた・・・という話。でも、実はその子供が自分の子ではあるまいか・・・とか。あと父親が家をでててほかの女の下にで暮らしとるけど、それが戻ってきたり・・とまあ、そういうめんどくさい人間関係があるなか、主人公は「シナリオライターになりたい」という夢を持ち続け、ついには母親もすてて東京に出て行くという話。

話はごったになのでどうでもいいです。
ただ大志をいだけない田舎の感じがよくでてるかな。決して嫌いにはなれない、いや、やっぱり好きである。でも「ここではない」って思える場所。

竹下景子は映画ではこれがデビューということになっているらしい。
一応ウィキペディアでは「ヌードも披露して」とあるが胸のアップだけのカットは別撮りで誰かほかの人の胸だとおもう。ただ、宿直室で寝てたら火事になって、そのときちらっと炎ごしに見えるのは本物だろう。
役どころは、ちょっとインテリ思考の女の子で社会主義に傾倒しかけてる女の子。よくできる堅物の女の子って感じではあるが、おたかくはとまってない。それなりのアクセサビリティもある。近くにいたら惚れるな・・・、わたしなら。ああ、いるいるこんな感じの人・・っていうのがよく伝わってくる。そういう意味ではいい味付けのキャラでした。竹下景子もけっこうはまり役かもしれない。
しかし・・・この竹下景子はあんまりきれいじゃなかったな。というか女の子がどれもそれほど美しくないのでそのこと自体がかなり問題なのだけど・・・。
そんなきれいにとってもらいない女の子のなかでひときは輝いてたのが杉本美樹さん。ご存知『赤いワッパ』の彼女です。今回は原田芳雄の兄の嫁で、でも、兄が刑務所にはいっているのでそのあちだ嫁さんと“H”をしてるという関係。

まあ、話はうだうだしてるのだけど、いいのは最後の原田芳雄との別れのシーンだろうなあ。
はずみてひところしてしまい、逃げ回っていた原田芳雄が、故郷をすててさあ、これから東京に行くぞっていう汽車にのろうとしてるとき、「金かしてくれないか」と現れる。
やや戸惑う主人公だが2万円ほどわたしてやる。しかし主人公が今まさに村をすてて東京に出ようとしてると知り「この金はもらえん。この金だけはもらえん」ってむりやり返す。あの一連のやりとがけっこうじい~~~~~んきてしまった。

by ssm2438 | 2013-08-24 01:16


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