西澤 晋 の 映画日記

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2009年 01月 04日

イルマーレ(2001) ☆☆☆

f0009381_234082.jpg監督:イ・ヒョンスン
脚本:ヨ・ジナ
撮影:ホン・ギョンボ
音楽:キム・ヒョンチョル

出演:イ・ジョンジェ
    チョン・ジヒョン

     ×     ×     ×

物語りの設定をざっと説明しちゃうと、あるモノを媒介に二つに時間が交錯しつつ、そこで過去と現在がコミュニケーション出来ちゃうお話。今やってる『犬夜叉』も古井戸を媒介に現在と未来が連結されてるけど、この『イルマーレ』もそう。同じようなシチュエーションで『オーロラの彼方へ』って映画もありましたね。
で、今回の『イルマーレ』では、郵便ポストを媒介にして、1997年と1999年という、実に近い時が繋がってる。ある建築家の息子が「イルマーレ」と名付けあられた海辺の家に越してくる。その家は、彼の父が設計したけっこうオシャレな家。ふとなにげにポストを開けてみると手紙がはいっている。その手紙は、2年後未来にその家に住むことになった住人が、引っ越す時に次の住人に宛てた手紙だった。物語は、その彼女(1999年に住人)がそこを出て行く時に、新しい住人宛に手紙をポストに残すことこから始る。次の借り手が見つからない間、時折その家をおとずれてみる彼女、ふとポストをあけると手紙がはいっている。それは1997年にそこに住みはじめた青年からの手紙だった。 そして二人は2年という短いすれ違いの時間を経て手紙の交換を始めことになる。
2年前に駅のベンチに忘れたウォークマン。 その話をきいて、その日、その時間に駅のホームにいってみると、慌てて電車にのる彼女の姿。 ベンチに忘れられたウォークマン。 そして次の日彼はそれをポストに入れると、1999年の彼女のもとにもどったりする。 で、そのテープをきいてみると声優の練習をしてた自分の声がはいってたりし、そのうち、「カセットはもどったかな?」っていう彼の声がはいってたりする。 彼がいつも散歩する並木道、その先にワイン専門店があって彼はいつもそこで飲んでいるんだけど、 2年後の彼女宛にワインを残してる。 彼女がその散歩道を言われるままに歩いていくとそのワイン店があり、入ってみると2年前からの彼からのワインのプレゼントがのこってたりする。 お互いがそんな手紙のやりとりをしつつ、会おうってことになる。 2000年、◯月◯日、(この時点では、もう彼女は新しい年をむかえて2000年になってる)  私にとっては1週間さきだけど、あなたにとっては2年先よ。  覚えていられる? そして待ち合わせの場所にむかう彼女、 しかし彼はついにあらわれなかった・・・・・。
・・・・・・何故?

いや~~~~、実に絵がいいんですよ。 雰囲気的には岩井俊二的なテイストといっていいんじゃないかなあ・・・。 みててとっても気持ちがいいんです。 主人公の住んでいる部屋とかはとっても近代的なお洒落な空間になってるんだけど、街並はちょっと古かったりして、 なんか違和感はあるんですけど、それが今の韓国なんだろうなあ・・って。 主人公の彼女は、声優さんって設定。これまた新鮮で親近感がある(笑)。 考えてみるといままで声優さんをネタにしたお話がないってのも不思議なもんだ。 ラストに至るまでの段取はほんとに気持ち良い映画です。
ただ・・・、強いて言うならそのラストシーン・・・・・、もっとなには他になかったんかなあって思ったりもする。 実に惜しい。 でも、そこに至までの気持ちよさはとってもお勧めの映画です。 ついでだからもう1つアジアの恋愛映画で燃えるものを紹介しておこうかな。

『星願・あなたにもういちど』
☆☆☆、実に普通 の恋愛ボロ泣きトレンディドラマ、1999年香港制作の映画なんですけど、香港映画の取って付けたような強引なアクション繋ぎとかもないし、個人的には香港映画って大大大ッッッ嫌いなんですけど、これはもうぼっこぼこにやられました。 新宿の映画館でみたんですけど、劇中4回くらい泣かされましたね(笑)。『天国から来たチャンピオン』☆☆☆☆☆のイメージをそのままに恋愛ドラマに置き換えてるんですけど、我々の世代だとそれだけでも懐かしい想いがするかも・・・。ついでのついでだからもうひとつ。
台湾の恋愛映画なんだけど『恋恋風塵』☆☆☆☆。 いまからほぼ10年前くらいにやたらとホ-・シャオシェンブームがおきたんですけど、 そのころの彼の映画の1つ。 いや~~~~、こっちはせつないですね~~~~。心に沁み込んできちゃいます。 ヒロインの女の子、シン・シューフェンが妙にいいんだ。 アジアの映画って古めかしいシチュエーションの中で、人情芝居で見せる映画って印象が拭いきれない部分はありますよね。 文部省が褒めても、あるいは偉い映画評論家のおじいさん方が褒めても、 見ればたしかに良い映画なんだけど、でもあえて見たいと思わない、今の我々が憧れるものがない、 そんな印象があるのは事実で、実際にそういうものがまだまだおおいんですけど、 でも、韓国・香港なんかはだんだんとハリウッド並にエンタテイメントしつつ、 見る者が憧れるに値する恋愛映画が出来て来てます。

by ssm2438 | 2009-01-04 22:44


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