西澤 晋 の 映画日記

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2010年 12月 11日

アポロ11を追いかけて(1994) ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

f0009381_1352149.jpg監督:ピーター・メダック
脚本:フィン・テイラー
ジェフリー・D・ブラウン
撮影:トーマス・クロス

出演:テッド・ダンソン
メアリー・スティーンバージェン

     ×     ×     ×

ある日自分の愛車、ポンティアックがあと◯◯マイルで地球と月との距離を走り切る事になるこを発見した小学校の理科の教師テッド・ダンスンは、アポロ11号の打ち上げと同時に出発し、アポロ11号が月に着陸するのと同時にその距離を走破しようという試みを息子と一緒にやってしまうハートウォーミングなお話。 映画的にはそれほど完成されてるわけではないんだけど、とにかくセリフが熱い。もうライターのパッションだけで書きなぐってるようなお話。 冒頭の会話をちょっと紹介しよう。もうこれだけのこの映画の紹介は十分だとおもうんだけど、じゃん!

<物語り冒頭の息子のモノローグ>   

ママが言ってた。   
昔エジプト人は星の移動する音を聴いて『天空の調べ』と呼んでいたって‥‥。   
今も満月になると鳴るけど、人が聴くことを忘れてしまったそうだ。   
パパは迷信だと言う。   ‥‥たぶんパパが正しのだろう。   
パパは事実を重んじ、いつもなにかを調べている。総てを解く答えを探してるみたいだ。
パパは‥‥他の人とは、どこか違ってる‥‥。

<小学校の理科の時間> おもむろに話しはじめるその少年の父(テッド・ダンスン)。  

「人間の男性が射精するとき、2億もの精子が放出される。いいか、2億だぞ!
 2億っていったらアメリカの人口に匹敵する数だ。その精子が争うように卵子を目指す。
 たどり着けるのはそのなかのたった100で、授精を果 たすのはそのなかの1つだ。2億のなかのたった1つだ。
 その競争に勝ち残るの確率といったらまさに天文学的数字だ。
 君達は1人ひとりが2億の分の1の勝者なんだ」  

「そこで我々が学んでいる『種の起原』だが、   
 ダーウィンの説に拠るなら“私は何故ここにいるのか?”   
 “君達は何故、生まれて来たのか? 何故この世の中に存在している?”   
 紙切れを書き散らすためか?(といって、テスト用紙を宙にばらまく)   
 ちがう、ちがうんだ!! そこにななにか大きな目的があるはずだ。   
 今ここに存在すうこと自体が謎なんだ‥‥」

<別の日の理科の時間>  

「人類は下等動物から進化を重ねて来た。
 そして我々の頭脳はついに、33万4400キロ彼方の月へ到達する乗り物をつくり出したのだ。
 そこで、君達に質問だ、この大いなる挑戦はなんのためなのか?
 危険を犯し、命をかけて、なぜ月に行こうとするのか?」

ある生徒が手を上げて答える。
「人類のためになる鉱物資源を発見するため?」  

「うん正解だ、それも1つの理由だろうな。いろいろな理由があげられる。
 ロシアに勝つためだとか‥‥、ほかにもあるだろう‥‥。
 しかし、そんなのは全部口実だ!   
 彼等が月に行くのは、   
 それは、まだ誰もやってないからだ! 面 白いからだ! 危険だからだ! 胸が踊るからだ!!
 それが挑戦の動機であり、進化の原動力だ」  

「君達は人生のなかでどんな挑戦がしたいのか?   
 どんなことに命をかけれるのか? それが今日のテーマだ。   
 25分で作文をかいてくれ(といって、紙をくばりはじめる)。   
 忘れるなよ、君達1人ひとりは、2億の分の1の勝者なんだから。   
 ‥‥どんな挑戦を描き出すのか、期待している!」  

「彼等が月に行くのは、それは、まだ誰もやってないからだ!」 もうこれを言い切ってしまうハイパーさが素敵。 ほかにもこの映画、もえる言葉がいっぱいあります。

この映画には、<やってしまえる人間>のパッションがいっぱいつまっているんです。 彼等がこの映画のなかでやってしまったことは、実はだれでも出来ることで、大した事ではないんです。 ただ、この誰にでも出来ることを、やって確認してみることが、その人自信につながっていくんです。 やって確認しないと、そこには“もしかしたら出来ないかも知れない”って可能性がのこされるわけで、それが自信をなくさせるんです。

私が東京から中央町まで歩いて帰ってみたのも、実は誰でも出来ることなんです。 アニメーターになってしまったのもも、実は誰にもで出来ることなのです。 ためしに、アニメーターになりたいって思う人がいたら、朝おきて朝食をとるように、寝る前に誰かの漫画(上手い人限定)の2~3ページを3年間模写 し続ければ、アニメーターになりうるだけの画力なんて身につきます。 同窓会だってそう、“どうやったら出来るか”なんて誰だって安易に想像できます。それをやってみて「ああ、できるんだ」って確認するだけのことです。

そしてもう1つの『真実』、<やりたいな~の人>は、<やらない人>のカテゴリーに入ると言う事。 だってこの世の中には、<やりたいな~の人>と<やってしまえる人>の2種類しかいないんですから。 私はこの映画を当時みてえらく感動して、さきごろもう一回みようとおもったらもうどこ探してもレンタル屋においてない。 しかたがないので、ネットであっちこっち中古の映画販売サイトをあさってやっとみつけて購入したんですが、 どうやら<観たいな~の人>には決してみる事の出来ない映画かもしれない。

by ssm2438 | 2010-12-11 14:02


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