西澤 晋 の 映画日記

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2009年 03月 30日

レミーのおいしいレストラン(2007) ☆☆☆☆☆

f0009381_17494827.jpg監督:ブラッド・バード
脚本:ブラッド・バード
撮影:シャロン・カラハン
音楽:マイケル・ジアッキノ

声の出演:パットン・オズワルト
       ブライアン・デネヒー
       ピーター・オトゥール

     ×     ×     ×

いや~~、よかったね。

『ミスター・インクレディブル』以来、ピクサーさんにはとっても感心をしてめしてる西澤。つぼがにてるんだよね。かといって前回の『カーズ』どうしようもないほどダメダメだったけど。これで十分うるうる泣けるのは、歳のせい?歳とればとるほど、映画みてよく泣けますね(笑)。

ただ、最後「実はレミーが創ってたんだ」ってばらした後、みんながさっていったレストランの厨房で、レミーの仲間たちがよってたかった料理をつくるんだけど、あれはどうなん??って思ってしまったな。
まあ、「ねずみが寄ってたかって料理をつくってる」こと自体が気持ち悪いっていう人もいるけど、そんなんはほっといていいだ。ただ、話は人間の話にしてほしいというか・・。
ストーリー構成的にちょっとこの辺は納得いかないものがあったかなあ。
あとねずみが実はつくってたんだってことを暴露するのも、あの彼女だけでよかったんじゃないのかなあ??
秘密って二人でもってるからロマンチックなのであって、みんなで共有してしまうとドラマとしてジレンマがなくなるというか、面白くなくなってしまうような気がする。やっぱり「僕がウルトラセブンなんだ」はアンヌだけが知っていて、他の連中はしらなくっていいんだよ。
これって日本人的なのかなあ?

『スパイダーマン2』の時に彼のマスクがとれちゃって、列車の中の人たちはスパイダーマンが誰なのか知ってしまう、でも、最後マスクを返して「みんな知らなかったことにしようよ」でシークレットの共有が生まれてこれはこれでとっても素敵で、すっごい心の開放感があって、とっても好き。あれも、その列車に乗り合わせたって限定された人の間だけの秘密のシェアだからとっても有効的だったのだけど、なんなんだろうね、今回の『レミー・・』での暴露シーンは(実はこのシーンで私は泣いてたのだけど)、結果として他のシェフたちがそこで去って行ってしまうと、

“この秘密をみんなで大事にしようよ・・”

・・っていうい演出的に一番美味しいところを料理し損ねた感はあるかな。


もう20分長めにして、おねーちゃんシェフのキャラクターなんか、描きこめればマッチベターだったと思うけど。頑張りやおねーちゃんシェフの都会で生きる孤独・・・とか、認めてほし欲求だとか・・、現状だとちょっと記号的に処理しすぎだったかもしれないな。
で、そんな彼女は孤独をいやすために猫飼ってってるとか。

大団円のあと、猫が振り向いたら、猫の口からレミーの尻尾がペロンて出ててぴろんぴろんって動いてる。じゃん、エンドマーク。で、「あいつどこいったんだろうな? おお~~い、どこいったんだ?」・・みたいな。
そして彼はレミーのいない状態て現状リセット、レミーののこしたレシピで新たなシェフとしての自分のシェフ修行をリスタートするのであった。。。

・・とか、要するに人間の話にしてほしいんだよね。
ただ、こういうのは、クリエイターが創りたいものと、重くないエンタテを求める映画会社が求めるものとは常に違うyもとのであり、全部が全部、クリエイターの思うままにはならないものだから、ある程度相容れない部分があるのも仕方ないかなってう。
ああ、大人。


というわけで、トータルとしてはとっても楽しいいい映画でした。
それに、次回作のお目目に満点の星を移しこんだロボット君の話も燃えそう。
もうあの次回予告だけで見たいっておもってしまう。つぼが一緒だとそれだけで少々へぼってても許してしまう。そのツボとはいったいなんなだろうって考えてみると「憧れ力」かもしれない。
「憧れ力」が強いが故の力と苦悩。
そして、その「憧れ力」込められた彼らがつくるキャラクターと、自分がもつ「憧れ力」とがいい感じシンクロするのだろうなあって思った。

「憧れ力」を持つすべての人、万歳!

by ssm2438 | 2009-03-30 05:37 | ブラッド・バード(1957)


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