西澤 晋 の 映画日記

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2009年 03月 08日

ブロードキャスト・ニュース(1987) ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

f0009381_1152196.jpg監督:ジェームズ・L・ブルックス
脚本:ジェームズ・L・ブルックス
撮影:ミヒャエル・バルハウス
音楽:ビル・コンティ

出演:ホリー・ハンター
    ウィリアム・ハート   
    アルバート・ブルックス

     ×     ×     ×

『ブロードキャスト・ニュース』はウィットにとんだドラマ、 その年のアカデミー賞にも、主要部門でほとんどノミネートされましたがオスカーにはとどかず‥‥残念。
しかしNY批評家協会賞では 作品賞 『ブロードキャスト・ニュース』 男優賞 ジャック・ニコルソン 女優賞 ホリー・ハンター 監督賞 ジェームズ・L・ブルックス 脚本賞 ジェームズ・L・ブルックス とゲット!(すばらしい!)
男優賞でジャック・ニコルソンってのは個人的に‥‥ん?って感じなのですが(だいたい、これ、出てるだけで主演してるわけでもなんでもないんだから・・)、ミーハー的なアカデミー賞より、大人の判断ができてるNY批評家協会賞のほうを評価してる私にとっては嬉しいことです。

監督のジェームズ・L・ブルックスは、『愛と追憶の日々』(1983)でアカデミー賞、作品賞、監督賞、脚本賞をもってった実力派。でも、重厚な話をつくるというよりはナイーブな感性のドラマを作る人ですね。私の大好きな監督さんの一人です。近年では『恋愛小説家』でやはらいい味をだしてました。 あと、音楽もうれしい、ビル・コンティ『ロッキー』、『ライトスタッフ』が有名ですね。

登場人物は‥‥、小さい時は複数のペンパルを持ち文才を鍛え、とにかく負けず嫌いな仕切りや、ホリー・ハンター。上司だろうと自分が正しいと思えば、がんがん意見するばりばりのニュース番組プロデューサー。そんな彼女に恋心を抱きつつもとってもいいパートナーとしてたちまわってる、ニュースレポーター&ライターのアルバート・ブルックス。彼も勉強もりもりモードの人なんだけど基本的に上がり性であまり人前でま力を発揮出来ないタイプ。ただ裏方さんとしてはスーパー切れ者。そんな二人の職場にウィリアム・ハートがやってくる。
彼はスポーツ番組上がりで、ちょっとお利口さん度にはかけるが、ニュースキャスターとしてはみてくれもよく、視聴者にも受けがいい。 そんな3人を中心にした恋愛模様がきもちよく描かれている。 とにく、ホリー・ハンターとアルバート・ブルックスの仕事場での信頼関係の描写 は素晴らしい。
突貫作業でつくりあげたアーロン(アルバート・ブルックス)のニカラグアの戦場のレポート、それに感心するメインキャスターのジャック・ニコルソン、「グッドジョッブだ!」とジェーン(ホリー・ハンター)を褒めるが、ジェーンが「アーロンのおかげよ‥‥」といいかけると回線を切ってしまう。バツの悪い空気がながれるなか、アーロンはジェーンに耳打ちする「笑えよ。おれが落ち込んでるようにみれらる」。バカ笑いをかますジェーン、アーロンはその場を出て行く。みんなは「どうしたの?」ときくと「ううん、なんでもないのよ」とはにかみながら答えるジェーン。 それでその場は和んでしまう。。。突如飛び込みではいってきたシシリー島のアメリカ群基地が空爆されたとのニュース。
局の上司連中はトム(ウィリアム・ハート)をキャスターに番組を組む事を命令する。 「かれにはまだ無理だ!」とつっぱねるホリーであったが、権力ちからには勝てずそのフォーメーションでやる事に。 とりあえずニュース放送をはじめるジェーン達、それをみたアーロンが電話をかけてくる。 海軍の主力戦闘機F14に関する情報、カダフィー大佐に関する情報、必要だとおもわれる情報を電話でジェーンに流してくる。 それを聞きつつ、本番中のトムのイヤホンに次に言うべきセリフを伝えるジェーン。情報として与えられる言葉を見事にニュース番組の言葉として放送していくトム、 「おれの言葉がテレビからながれてくる」と複雑な思いのアーロン、 「ずごいよ、君は(ジェーン)。まるで言葉のセックスをしてるみたいだった」とトム、 このへんのスリリングな演出はほんとにすごいです。 どんなにジェーンを求めても、友人としては認められてても、男としてみとめられないアーロンの刹那さ。 ジェーンに男としては自分が求められてるはずなのに、信頼関係ではアーロンにはとうてい及ばないことにいらだつトム。
やがて現場では観てくれがいいが頭のほうは‥‥といわれてるトムが、自分で取材し報道文を書き上げたレイプされた女性のレポートを作り上げる。テープにはトムを前に事件の時の様子をかたる女生をそれを聞き、思わず涙をながしてしまうトムの映像があった。感動するスタッフたち。ひとりだけ向かっ腹をたててるアーロン。 トムの立場も確立されはじめてきていた。 やがて局は人員整理、ジェーンは支局長に昇進。トムはロンドン支局に栄転。アーロンはポートランドのニュース局へ移る決心をする。スタッフが職場を去って行く中、トムは、ロンドン行きの前に南の島で休暇を過ごそうとジェーンに提案。 心の整理のためにOKするジェーン。しかし旅立つ前日、ジェーンはアーロンからトムの作ったレイプ関連のニュース映像に関する不審点をきかされる。「カメラは1台据え置きだったんだろう? なぜ、そのカメラで泣いてるトムの顔が撮れるんだ?」 ジェーンは局にもどり、そのときの取材テープを探し出してみてみる。 そこには‥‥。

ほんとに、シナリオ廻しがとっても素晴らしいロマンチックコメディの秀作です。是非一度見てやってください。 私がこれを劇場でみたときは、 “ああ~~~~、これはデブラ・ウィンガー(『愛と追憶の日々』の主演)でやってほしかったなあ”って思ってしまったら、パンフレット読むと、やっぱりジェームズ・L・ブルックスも、シナリオ書いてる時はデブラ・ウィンガーをイメージしてこのドラムを書いてたそうです。でも、デブラ・ウィンガーが出産とかちあってしまって出れなくなって、でホリー・ハンターになったとか、うむむむ~~~~~、これはほんとにデブラ・ウィンガーでみたかったなあ~~~~~~~。 そしたらデブラ・ウィンガーの最高傑作になってたとおもうんだけど‥‥ この点に関してはちょっと残念無念って感じがしました。。

PS:余談ですが、ジェーンの同僚でトムにいいよる美人のスタッフのひとりでロイス・チャイルズがでてます。 この人、美しいですね。『007/ムーンレカー』のボンドガールだったんですけど、 彼女の美貌をもうちょっとつかえる場が与えられればなあっとおもってしまいます‥‥。

by ssm2438 | 2009-03-08 08:33 | J・L・ブルックス(1940)


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