西澤 晋 の 映画日記

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2009年 01月 05日

題名のない子守唄(2006) ☆☆

f0009381_18452340.jpg監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
脚本:ジュゼッペ・トルナトーレ
    マッシモ・デ・リタ
撮影:ファビオ・ザマリオン
音楽:エンニオ・モリコーネ

出演:クセニア・ラパポルト

     ×     ×     ×

ぬぬぬぬ~~~~、ジュゼッペ・トルナトーレもう終わってるかも。どんどん降下の一途をだどってるよう泣きがした。この人のよさって「あざといまでの見心地のいい映画を撮る」って所だったと思うんだけど、今回のは全然見心地が良くない。私自身は全然見心地よくない映画はOKなんだけど、今回のこれはどうなん??って思ってしまった。

トルナトーレって、良くも悪くも映画技術オタクな部分はあって、これはソーダスバーグとも実は似てたりする。なので、それが綺麗に機能してると『ニューシネマパラダイス』みたいなものにも仕上がるのだけど、幼稚性っていうのも同時に内在してるようなきがするんだ。
それが徐々にでてきてたのが前回の『マレーネ』
今回の『題名のない子守唄』って露骨に彼の幼稚性が出たようなきがした。
ストーリーを通り越して「これはこれを撮りたいから撮るんだ」って。
この人の内側に小児愛好症ってあるんじゃないのかなって思ったよ。
あの子を縛ってなんども倒しては起き上がらせるシーンが必要だったん???
その欲望を昇華したいのならもっと他の映画で撮ればいいのにって思ったよ。

べつに、彼が小児愛好症もっててもいいし、それが映画のなかで撮りたいなら撮ってもいいと思うのだけど、映画の全体性からみて、なんだか不釣合いだったような・・。以前だったらそれはカットできてたんじゃないのかなあ。それがなんだか強引に「オレの趣味だからいれる」みたいな感じをうけたなあ。
別に「オレの趣味だからいれる」もいいと思うんだけど、彼くらい名前できてたらもう、それはそういう作品で・・って別にところにもっていけたような・・、それを入れ込むってのがどうもバランス崩してるよう気がした。

自分が撮りたいものと、作品として必要な部分としての整合性・・、
このバランスが、『マレーネ』のころから狂いはじめてて、今回の『題名のない子守唄』にいたってはもうがたがたに崩れてる。映画を愛してるというよりも、映画をアビューズしてるって気がした。

私はこのトルナトーレってやっぱり気にするべき監督さんだと思うんだけど、
『ニューシネマ・・』の監督さんだからってだけで、今回もヨイショしていいのか??っていうとどうも違うような気がする。
この人、すごく映画をみせるツボってのを持っている人で、それにごまかされてお話は飽きないようにはできているけど、実に食い合わせが悪いコンテンツだったなあ。。

今回、5点満点の1・5。

by ssm2438 | 2009-01-05 06:39 | G・トルナトーレ(1956)


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