西澤 晋 の 映画日記

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2008年 12月 01日

007/ムーンレイカー(1979) ☆☆

f0009381_9161957.jpg監督:ルイス・ギルバート
原作:イアン・フレミング
脚本:クリストファー・ウッド
撮影:ジャン・トゥルニエ
音楽:ジョン・バリー

出演:ロジャー・ムーア、ロイス・チャイルズ

        *        *        *

前回の大成功で調子にのった11作目。活動範囲を宇宙にまでひろげたこの作品は興行的にはまたまた大成功だったが、内容的にはかなりおちゃらけた作品。このシリーズはセンス・オブ・ヒューモアが大事なのだが、作り手がギャグとかコメディと勘違いしてしまうとトンチンカンなものになる。

ドラックスは、選ばれた人間だけを宇宙へ連れ出して新たな世界を創る。地球には毒ガスを撒いて残った人間は滅亡させるという非道な計画を立てていた。毒ガスを積んだシャトルが離陸、ボンドとCIAのロイス・チャイルズも別のシャトルを奪って宇宙へ。そこには巨大な宇宙ステーションが出来上がっていた。

それでもロイス・チャイルズはとてもいい。

by ssm2438 | 2008-12-01 19:11
2008年 12月 01日

007/ユア・アイズ・オンリー(1981) ☆☆☆

f0009381_9204391.jpg監督:ジョン・グレン
原作:イアン・フレミング
脚本:リチャード・メイボーム、マイケル・G・ウィルソン
撮影:アラン・ヒューム
音楽:ビル・コンティ

出演:ロジャー・ムーア、キャロル・ブーケ

        *        *        *

ギリシャ沖で沈没した英監視船にはミサイル誘導装置ATACがつまれていた。それを狙うギリシャの富豪クリスタトス。彼はそれを回収しKGBに高く売ろうというのだ。

原点帰化をふたたびめざした(何回めざしてるんだか・・)作品。今回の適役は犯罪組織ではなくビジネスマン。お約束の要塞もでてこない。物語のパッケージが、ボンド個人がなんとか扱える範囲におさまっているところに説得力がある。雪山アクションも海底アクションもかなり楽しい。最後のマウント・クライミングがかなり退屈だが、きわめて良心的で好きな作品だ。

キャロル・ブーケはボンドガールのなかでは最高の美人だろう。域を呑むほど美しい。

by ssm2438 | 2008-12-01 18:17
2008年 12月 01日

007/オクトパシー(1983) ☆

f0009381_9264045.jpg監督:ジョン・グレン
原作:イアン・フレミング
脚本:ジョージ・マクドナルド・フレイザー
撮影:アラン・ヒューム
音楽:ジョン・バリー

出演:ロジャー・ムーア、モード・アダムス

        *        *        *

ドイツのNATOの軍事施設破壊をもくろむクレムリンのオーロフ将軍は、インドの王族カーンがオーナーをつとめるサーカス一座をカモフラージュにつかい、国境をこえて核爆弾を運び込む。爆弾はボンドの活躍によりとめられるのだが、カーンはインドへと逃げ帰る。カーンの裏切りを知ったサーカスの共同オーナーで実業家のオクトパシーはボンドとともにカーンを追う。

話がまとめきれてないのか、みていてかなりつまらない。ボンドガールのモード・アダムス『黄金銃を持つ男』以来2度目ということで新鮮さもない。だいたいそれほど美人でもないし・・。まったく魅力のない作品。

by ssm2438 | 2008-12-01 16:24
2008年 12月 01日

007/美しき獲物たち(1985) ☆☆

f0009381_9312944.jpg監督:ジョン・グレン
原作:イアン・フレミング
脚本:リチャード・メイボーム、マイケル・G・ウィルソン
撮影:アラン・ヒューム
音楽:ジョン・バリー

出演:ロジャー・ムーア、タニア・ロバーツ

        *        *        *

彼は石油で大もうけし、それを基にエレクトロニクスと高度技術を開発し、さらに競馬で巨大な財産を築いた実業家ゾリン。彼の持ち馬が次々と勝ち続ける。それは馬にマイクロチップをうめこみ、外部から信号をおくり爆発的な運動をひきおこすというものだ。そんな彼の次なる野望は、サンフランシスコ郊外にあるシリコン・バレーを水没させ、電子科学の分野を制圧しようというものだった。

タニア・ロバーツのスカートをはいたボンドガールというのはかなり新鮮だった。それまでのボンドガールは、ドレスか、水着か、パンツかだったような印象がある。実はこの映画、私はかなり好きである。

この作品がロジャー・ムーアとしては最後になるのだが、ボンドガールにはめぐまれていたと思う。『007/オクトパシー』モード・アダムス以外は誰も魅力がそれぞれ特有の魅力があった。

by ssm2438 | 2008-12-01 15:27
2008年 12月 01日

007/リビング・デイライツ(1987) ☆☆

f0009381_9392043.jpg監督:ジョン・グレン
原作:イアン・フレミング
脚本:リチャード・メイボーム、マイケル・G・ウィルソン
撮影:アレック・ミルズ
音楽:ジョン・バリー

出演:ティモシー・ダルトン、マリアム・ダボ

        *        *        *

ソ連の公金を横領していたコスコフは、KGB長官プーシキンが指揮する西側スパイ暗殺計画の情報とひきかえに西側への脱出を手助けしてほしいと依頼してきた。コスコフの狙いは国際的武器商人のウィテカーと結託して、横領した公金を資本にアヘンを仕入れることだであり、やがて追っ手となるプーシキンをボンドに暗殺させることだった。

ニューボンドのティモシー・ダルトンはかなり嫌い。彼の場合はボンドのコケティッシュな魅力が出せずセンス・オブ・ヒューモがないので、女をくどくシーンがすべていやらしくみえる。女性キャラが良かっただけに最悪の組み合わせだった。だいたい顔も正義の味方役の顔ではない。それをいったらダニエル・クレイグもだが・・。

作品が今回と次の2作のみで終わっ今回のマリアム・ダボはもっとも可憐で純粋なヒロインだろう。たのは製作再度の最高の決断だ。しかし彼のやった2本のボンドガールはとてもレベルの質がいい。

by ssm2438 | 2008-12-01 12:32
2008年 12月 01日

007/消されたライセンス(1989) ☆☆

f0009381_943390.jpg監督:ジョン・グレン
脚本:マイケル・G・ウィルソン、リチャード・メイボーム
撮影:アレック・ミルズ
音楽:マイケル・ケイメン

出演:ティモシー・ダルトン、キャリー・ローウェル

        *        *        *

麻薬王サンチェスがボンドとCIAの捜査官ライターに逮捕される。そのサンチェスは逃亡、復習のためにライダーの妻を殺し、ライターはサメの生簀に放り込まれて片手片足を失う。復習をちかうボンドは殺しのライセンスのないまま単身でサンチェスを追う。

CIAのパイロットキャリー・ローウェルはらきわめてチャーミングでいい味をだしている。にもかかわらずあのスケベそうなダルトン相手なのでこれも不運としかいいようがない。
映画の内容もパーソナルな話になってしまいほとんど楽しい平気はでてこない。さらに組み合わせが悪いのは、パーソナルなイベントなのに、相手の麻薬王がガソリンにコカインをまぜるための巨大精製工場などをもっているという、このバランスの悪さがまたまたよくない。

しかし、これで終わってくれたティモシー・ダルトンボンド。こいつのボンドは実によくない。よく、スパッと切り替えたものだ。最高の英断だった。

by ssm2438 | 2008-12-01 11:40
2008年 12月 01日

007/ゴールデンアイ(1995) ☆

f0009381_9502644.jpg監督:マーティン・キャンベル
原案:マイケル・フランス
脚本:ジェフリー・ケイン、ブルース・フィアスティン
撮影:フィル・メヒュー
音楽:エリック・セラ

出演:ピアース・ブロスナン、イザベラ・スコルプコ

        *        *        *

国際犯罪組織ヤヌスは電子機器の性能を電磁波で不能にできる軍事衛星を扱うプログラム=ゴールデンアイを盗み出す。しかし後ろで糸をひいていたのは9年前のミッションで殺されたはずの当時の006アレックだった。彼はそのプログラムを使い、地上の電子機器を機能不全にしたうえで銀行から大金をダウンロードする計画だった。

満を持して登場のピアース・ブロスナン
『テロリストゲーム』をみると次のボンドはこの人しかいない!とふりまわってた私としては、彼がボンド役に選ばれてとても満足していたのだが・・、どうも映画はただから着弾の数と、ものが壊れる回数が多いだけの、人間アクションとしてはかなり薄々ぺらぺらの映画になっていた。話も『ダイヤモンドは永遠に』っぽいし。
この時代としては物語をつまんなくする<おまけにパソコンつかえばなんでも出来る>演出があり、げんなり。ボンドガールも私の好みではなく、期待が大きすぎただけにがっくりの映画だった。

by ssm2438 | 2008-12-01 10:46
2008年 12月 01日

007/トゥモロー・ネバー・ダイ(1997) ☆☆

f0009381_954662.jpg監督:ロジャー・スポティスウッド
脚本:ブルース・フィアスティン
撮影:ロバート・エルスウィット
音楽:デヴィッド・アーノルド

出演:ピアース・ブロスナン、ミシェル・ヨー

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ステルス艦をもち、レーダーの座標を狂わせるGPS暗号機で軍事的に緊張した海域で事件を起こし、それを独占スクープすることで金儲けをたくらくメディア王カーヴァー。英戦艦が中国領海近くの海域で攻撃を受けたのは彼の仕業だった。それとはしらず海軍を東シナ海に派遣するイギリス。中英戦争勃発の危機を、中国のエージェント、ミシェル・ヨーとともにカーヴァーの野望をうちくだくボンド。

あいかわらず着弾の数だけはやたら多いというのが印象。ミシェル・ヨーのカンフーアクションもどきは画面にはいってくるのも場違いなような感じ。あれは御伽噺のアクションでリアリティがなくなるのでこの手の映画にはむかない。それでも悪行はなんだかチープだが、時代を反映した感じの適役だったので少しは楽しめたが・・もう一度みようとは思わない。

by ssm2438 | 2008-12-01 09:51
2008年 12月 01日

007/ワールド・イズ・ノット・イナフ(1999) ☆☆☆

f0009381_9562323.jpg監督:マイケル・アプテッド
脚本:ニール・パーヴィス
    ロバート・ウェイド
    ブルース・フィアスティン
撮影:エイドリアン・ビドル
音楽:デヴィッド・アーノルド

出演:ピアース・ブロスナン
    ソフィー・マルソー
    ロバート・カーライル
    デニース・リチャーズ

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どんどんつまんなくなる007シリーズ、ピアース・ブロスナンでも救えない・・と思っていたら久々に見る気にさせるドラマを展開してくれたマイケル・アプテッド。メジャー受けはしないがきちんと人間ドラマをかける人という印象『歌えロレッタのために』とか『愛は霧のかなたに』『訴訟』など、きちんとしてるという印象。
今回の映画では、人間の愛憎がきちんと描けていた。おかげで見ていてたのしかった。

ドラマというのは画面が派手なら面白いか・・といえばそうではない。派手にこしたことはないのだが、たいせつなのは見ている人にどれだけ感情移入をおこさせるか・・が作る側の大事なポイントなのだ。

  ドラマの面白さ X 感情移入度=みている人が感じる面白さ 

だといっていい。なのでどんなに派手なアクションをみせても、感情移入度がゼロなら、見ている側の感じ方は、なんだかにぎやかだったけど、明日には忘れそう・・というもの。10年たっても心に映画にはなりえない。
ピアース・ブルスナンにかわってからというもの、見ているときはにぎやかで一応はらはらしてるけど、見終わった跡になにものこらない映画になっていた。もちろんそれを007シリーズに求めるべきかといわれるとそうでもないかもしれないが、作り手としてはそのような映画づくりは賛成できない。やはり、作るからには10年か20年たっても「あの映画はおもしろかったね~」って言ってもらえるような映画にしたいと思うものだ。

それまでのティモシー・ダルトンに代わってやっとまともなボンドが登場したと思ったピアース・ブロスナン。『テロリストゲーム』を見たときは、この人は絶対ボンド役に最適だ!!と思っていたのだが、実際選ばれるとしってとてもうれしかった。・・しかし、彼が出演した作品はというと、人間性の表現にとぼしい弾丸の着弾がうるさいだけの映画という印象。
相手のボンドガールにも恵まれずどうなることかとおもってたら、今回はソフィー・マルソー。素晴らしい。圧倒的な大人の色気、そのゴージャスさ、エレガントさ、素晴らしいです。適役なのでボンドガールのくくりにいれていいかどうかはちょっと難しいが、とにかく総てがすてきだった。

f0009381_1054357.jpg<あらすじ>
中近東、ヨーロッパとまたがる巨大石油パイプラインの計画に取り組む石油王キングが暗殺される。父の仕事は娘のエレクトラ(ソフィー・マルソー)がひきつぐことになったが、彼女の身を案じてM(ジュディ・リンチ)はボンドを護衛につける。
犯人として浮かび上がったのは、数年前エレクトラを誘拐し身代金を要求した犯人のレナード。その時キングはMI6に救出を求めるがMは身代金の支払いを拒否、しかしエレクトラは見張りの男に体を与えて自力で脱出、レナードの作戦は失敗した経緯があった。
そのレナードはカザフスタンの核ミサイル解体現場から核弾頭を盗み出す。
事件が進行していくなか、エレクトラを疑い始めるボンド。エレクトラこそがレナードと結託して彼女の父を殺した犯人だったのだ。もともと彼があつかっていた油田はエレクトラの母の家系のものが発見したものでありそれを盗んだのが父だった。そして誘拐されても身代金を払わなかった父、彼女にとっては許せない男だったのだ。
エレクトラとレナードは、さらにボスポラス海峡を核汚染することで、石油のパイプラインを自分の会社の独占状態にしようとたくらんでいた。


この物語はそれぞれのキャラクターの精神的な立ち居地の把握が実に複雑で、だからこそみていて面白い。ストックホルムシンドロームと呼ばれる言葉。誘拐されたものが誘拐犯に神聖かしていく現象。エレクトラそのパターにはまっている。純粋無垢だった少女がレナードに誘拐され、犯され、現実を知っていくなかで、彼をリスペクトしていくようになっている。
この物語ではどちらが首謀者なのかわからない。父から油田を取り戻したいエレクトラがかつての誘拐犯だったレナードの力を借りてそれを実行し、その代わりにレナードの野望もかなえてやるろうというスタンスになったのだろう。この二人はこの作戦においてはたぶんどちらがボスでどちらが支配されているという関係ではないようだ。それがこの物語の複雑な精神関係になっている。

そんなレナードも外交的に華やかな立場のエレクトラに多少劣等感をもっているように見えるが、彼女の最初の男になり、彼女のリスペクトを勝ち取っているのは自分だということが、彼の男としてのプライドをささえているようにみえる。
異性同士が信頼し続けるというのはきわめて難しいことだ。二人の関係においてはじめのうちはそれがたやすいが時間がたつとだんだんと薄れてくる。それでも二人が関係を保ち続ける仕組みをもっている。それがセックスというものだろう。レナードにとってエレクトラが自分とセックスをしてくれるというのは、彼の自尊心を保つためには不可欠な要素だったし、エレクトラもそれをどんなにボンドとねたからといって代わるものではない。しかしレナードにとってエレクトラがボンドと寝る事はかなりの嫉妬心をおぼえることなのだろう。いや、嫉妬心というよりも恐怖かもしれない。いつかエレクトラの自分へのリスペクトが消えるかもしれないという・・。

他のボンド映画におけるセックスは場つなぎとかサービスという意味合いが強いが、この映画においてはきわめて重要な役割をしていたような気がする。
ボンド映画のなかではまれにみる傑作だった。

by ssm2438 | 2008-12-01 08:10
2008年 12月 01日

007/ダイ・アナザー・デイ(2002) ☆

f0009381_100620.jpg監督:リー・タマホリ
原作:イアン・フレミング
脚本:ニール・パーヴィス、ロバート・ウェイド
撮影:デヴィッド・タッターサル
音楽:デヴィッド・アーノルド

出演:ピアース・ブロスナン、ハリー・ベリー

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実物をつかった玩具箱が魅力だった007シリーズもついに他のデジタル処理映画の仲間入り。その画面づくりだけで見る気がおきなかった映画、一応みたけど、もうどこにも魅力のかけらもない。。。
ハル・ベリーも全然もえないし・・。

ピアース・ブロスナンという役者はボンド焼くとしては最高によかったのですが、ソフィー・マルソー以外は相手のボンドガール不作の時代。映画作りもやたら着弾だけおおいにぎやかしでごまかし感じ。これで終わりか007シリーズとおもったらさらに007のステータスを捨てるクレイグ・ボンドも登場した。ほんとにただのアクション映画になりさがってしまった。。

by ssm2438 | 2008-12-01 07:54