西澤 晋 の 映画日記

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2009年 02月 28日

ノスタルジア(1983) ☆

f0009381_23271746.jpg監督:アンドレイ・タルコフスキー
脚本:アンドレイ・タルコフスキー
    トニーノ・グエッラ
撮影:ジュゼッペ・ランチ

出演:オレグ・ヤンコフスキー
    エルランド・ヨセフソン

        *        *        *

いやああ、つまんあい。真剣につまんない。それ以前のタルコフスキーもたしかにつまんかったけど、なんか国を出てからのタルコフスキーの映画ってまったくもってつなんないだけになってるような気がするのは私だけ?

脚本はテオ・アンゲロプスの脚本のほとんどをてがけてるトニーノ・グエッラ。だからつまらんという意見もありそうだがつまらん。私も一応タルコフスキーは好きなんだけど、なんかブランドの上にあぐらをかいてるとしかみえない。で、それを周りの人がさらによいしょしてるだけのような・・。

もはや資料映画としての価値しかない。

by ssm2438 | 2009-02-28 23:14 | A・タルコフスキー(1932)
2009年 02月 28日

ローラーとバイオリン(1960) ☆☆

f0009381_4482941.jpg監督:アンドレイ・タルコフスキー
脚本:アンドレイ・タルコフスキー
    アンドレイ・コンチャロフスキー
撮影:ワジーム・ユーソフ
音楽:ヴァチェスラフ・オフチンニコフ

出演:J・フォムチェンコ
    V・ザマンスキー

        *        *        *

実に今のアニメみたいな演出だ。ガラスに反射するぴかぴかとか・・いかにもって感じの演出。卒業制作ということでつくられた映画らしいが、当時ソ連の映像の専門学校で教わった小手先の手法をかなり取り入れてるのだろうと思った。でもやっぱりタルコフスキーの片鱗はかいまみられてたのしい。
やっぱり、こういう時代の映画はたのしい。可能性が満ち溢れている。

脚本に『暴走機関車』アンドレイ・コンチャロフスキーもいる。実はこのふたり時々一緒に仕事しているみたい。『アンドレイ・ルブリョフ』も脚本書いている。これは歴史ドラマだからね・・・面白いわけが無い。・・みたけど・・かなり退屈だった。これはタルコフスキーのいつもの水の描写とかをせずに普通にとってる映画。

by ssm2438 | 2009-02-28 04:33 | A・タルコフスキー(1932)
2009年 02月 28日

サクリファイス(1986) ☆

f0009381_4273743.jpg監督:アンドレイ・タルコフスキー
脚本:アンドレイ・タルコフスキー
撮影:スヴェン・ニクヴィスト
音楽:J・S・バッハ

出演:エルランド・ヨセフソン
    スーザン・フリートウッド
    アラン・エドワール

        *        *        *

はじめて劇場で見たタルコフスキー作品。・・・でも、やっぱりつまらない。 とくにこの映画、絵作りの点においてもいまいちだったようなきがする。撮影監督は北欧の巨星スヴェン・ニクヴィスト、ベルイマン映画の常連である。しかし・・・あってないようなきがした。特に死後の家を燃やすときに絵はなんだ??? まるで映画を撮ってるようにみえる絵ではないか。これでは映画の絵ではない!! 先にメイキングモノをみたってこともあるのかもしれないが、実ににいただけない。

黒澤明にしても同じような感じがあるのだが、国内で仕事してるときは確かにそこそこ映画になっていたのだと思う。しかし海外からの予算援助があって、外国資本で作った映画って、どれもつまらない。これって、外国の人が、黒澤なら黒澤のイメージのものをほしがり、タルコフスキーならタルコフスキーのものをほしがったからではないのかな。
外国人が日本に来て、「写真をとるから日本人の女性はみんな芸者のカッコしてくれ」って言われたら、きっと彼女たちのほんとの魅力は引き出せないだろう。・・・そういうこと。

とくにこの『サクリファイス』『ノスタルジア』はタルコフスキーのレッテルに合わせてタルコフスキーが撮ったような映画。とても残念だ。

by ssm2438 | 2009-02-28 04:13 | A・タルコフスキー(1932)
2009年 02月 27日

ポストマン(1997) ☆☆☆

f0009381_5503087.jpg監督:ケヴィン・コスナー
原作:デヴィッド・ブリン
脚本:エリック・ロス
    ブライアン・ヘルゲランド
撮影:スティーヴン・ウィンドン
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード

出演:ケヴィン・コスナー
    オリヴィア・ウィリアムズ
    ラレンツ・テイト
    ウィル・パットン

       *       *       *

もうすこしなんとかすれば、超名作になっていたい作品。ポテンシャルがあった物語だけにちょっと惜しい。
当時ケビン・コスナーバッシングが吹き荒れてたときだったのでやたらとラジー賞もいくつかもらってしまってはいるが、ストーリーの基本と映画のアレンジのいくつかのパートは実に絶賛できる。ただ、いただけない部分もかなりある。とくにラストの15分くらいはコスナーのええカッコしーなのがかなり鼻につくのだが、世間でいわれているのど悪くはない。ぜひ一度素直な気持ちでみてあげてほしい。

この物語のポイントは「コミュニケーションが社会を浄化していく」というころ。中国や北朝鮮でもネットの規制がなくなれば権力者にとっては不利益なことかもしれないが、国民にとってはもっともっと素晴らしい国としては浄化されるだろう。

<あらすじ>
物語は第三次世界大戦がおわって10数年がったったアメリカ。そこでは平均寿命が30歳ていど、50歳もいきれば長寿だとされるような世界(原作の記述より)。そしてガソリン機関使えるなくなり、交通手段は馬にたよっていた。コミュニティとコミュニティの間にはサバイバリストと呼ばれる略奪者がはびこり、コミュニティの塀の外にはほとんどの人はでたがらないし、入ってこようとする人もほとんどの場合はうけいれられない。
そしてサバイバリストとよばれるなかでももっとも勢力を誇っているのが指導者ベスリヘム将軍(ウィル・パットン)が率いるホルニストと呼ばれる集団。彼らは村々襲ったり、脅したりして金品やら食料・女を奪っていく。

この物語の主人公ゴードン(ケビン・コスナー)はもうすぐ雪にとざされようかという秋の終わりのオレゴンの山の中をさまよっていた。寒さで震えるなら一台の朽ち果てた、以前は車と呼ばれていた鉄くずをみつけて宿をとる。運転席には郵便屋=ポストマンのジャンパーを着、郵政省の帽子をかぶった白骨が眠っているだけだ。そのジャケットを拝借し、近くにあった手紙を燃やして暖をとるゴードン。
この手紙を燃やすという行為にはかなり抵抗感を感じた。それだけ素晴らしいシーンだと関心したが、原作ではこのような描写はなく、コスナー自身が付け加えたのだろう。<グッジョブ!>である。

ポストマンのジャンパーを着込んだゴードンは、手紙のはいったバッグをもってパインビューと呼ばれている村に寄る。「復興合衆国政府のポストマンだ。アイダホ州とオレゴン州南部に郵便ルートを確立するために任命されてきた。手紙もある」と張ったりをかますゴードンだったが、「どうせどこかで昔のポストマンの征服をみつけたんだろう、うせろ!」と銃をむけられる。
まさに図星なのだがとりあえずバッグのなかの手紙の宛名を何人か読んでみる。だれもそんな人物はいない。人生そんなにラッキーには出来てないなとおもっている
「それは私の旧姓よ」と一人の老婆が名乗り出る。
集落に入れてもらえたゴードンは希望の象徴としてみんなにもてはやされる。
「アメリカ政府は再生しかけているが、まだここらあたりまではその影響力はとどいてこない。だが徐々に秩序は回復しつつある」とありもしないでたらめをそれらしく語る。それは途方もない嘘のように思えたが(実際そうだが)、村の人たちにとっては嘘でも信じてみたいなのだ。

夜になるとアビー(オリヴィア・ウィリアムズ)がベッドにはいってくる。彼の夫は若いときの病気で精子がよわっているとかで子供が出来ないというのだ。すぐいなくなる人から子種をもらいたい申し出る。それは夫とも話してきめたことらしい。戸惑いながらも夜をともにするゴードン。

出発前日、「君が行きたいのはあそこだろう」とある場所を教えてもらうゴードンだが、なんのことかさっぱりわからない。その場所にいってみるとくもの巣にまみれた郵便局がそこにあった。
そこでフォード(ラレンツ・テイト)と名乗る青年にである。彼は自分もポストマンになりたいと志願してくる。どうしたらなんれるのか?と言われて、「宣誓をし、ポストマンがその人をポストマンに任命すればなれる」とその場とりつくろい、郵便局ないに掲げられたシンプルな言葉をその誓約の言葉にした。
「雨にもまけず、風にもまけず、郵便配達人はその使命をまっとうする」・・と。

しかしその村もホルニストに襲撃をうけアビーの夫は殺され、アビーも性欲処理の女として首に縄をかけられ引き立てたれる。ゴードンはそれ以前に逃げ出していたのだが、いたたまれずに戻ってきてアビーを奪い逃げる・・が、そのとき発砲をうけ重症をおう。

ホルニストからの逃走のすえ、アビーとゴードンは運良くみつかった山小屋でひと冬を越すことになる。怪我をして狩もできないゴードン、しかたなくアビーは自分たちの馬を撃ち殺して食料とする。
このあたりのアビーの描写はかっこいいのだが、時間を考えるとこの一連の冬山越えのエピソードはカットしてもよかったのではと思われる。なんか無理やりヒロインの出番をつくってやったという印象がどうにも鼻につく。それにこの映画長すぎる。

冬があけ、山から下りてくると馬に乗る少女に出会う。彼女はみずからをポストマン=郵便配達人と紹介した。彼女についていくとそこではフォードの指揮のもとに郵便配達機構確立されていていた。社会のなかにおける郵便という機構がその細胞を広げ、活動範囲を広げていくように、自然進化をとげているのだ。近くの村々から集まった志願者たちは、かつてゴードンがフォードにつげたあの宣誓をしてポストマンとなり、各方面へ手紙を詰め込んだかばんをもち馬を飛ばしていくのだった。

かつてゴードンがもらした口からでまかせが、人々の希望を栄養として、その社会細胞を再構築しはじめる。ほとんどコミュニケーションのなかった村と村が郵便でつながり、さらなるルートの拡張をめざして未知の地域にひろがっていく。そこでもまた新しいポストマンが任命され彼がたま新しいルートを切り開く。
素晴らしいコンセプトの物語だ!!!

映画ではこのあとホルニストがこの郵便配達人たちを襲撃するようになり、ゴードンを伝説のポストマンと祭り上げた郵便配達人たち武器を持って彼らに報復をするようになる。やがて両陣営が対峙するなか、ゴードンとベスリヘムは中央にすすみでて一対一の戦いをすることになる。

残念ながらこのあと、この物語はぼろぼろ崩壊していくのだが、それでも物語の基本構成は素晴らしく、限りない名作になる可能性を秘めていた作品なのだ。もっと別の形でこの物語が映画化されていれば・・と悔しい思いもする。
原作では筋肉組織改造人間とかでてきて、敵味方の陣営のスーパーマンどうしての殴り合いとかになり、普通の人間のゴードンは傍観者になってたりと、いまいち興ざめする展開になっていたりする。
なので、ケビン・コスナーがこころみた映画としての物語の再構築はかなりセンスがよくまとめられているといえる。

by ssm2438 | 2009-02-27 03:43
2009年 02月 27日

ベン・ハー(1959) ☆☆☆

f0009381_3234822.jpg監督:ウィリアム・ワイラー
脚本:カール・タンバーグ
撮影:ロバート・L・サーティース
音楽:ミクロス・ローザ

出演:チャールトン・ヘストン
    ジャック・ホーキンス

     *     *     *

戦車のところはすごい。でもそこだけ。
戦車といっても今の時代の戦車ではなく、駅馬車みたいなものです。馬を4頭横にならべて、それに兵士ののったカーゴをひかせるというだけのもの。しかしこれが10隊あって、楕円形の競技場をがんがんまわってレースをする。それはそれがみていてこわいくらいの迫力。あんあのおっこちたら最後、絶対死ぬだろうって思ってしまいます。よくあんな恐ろしい画面とったなあって感心してしまう。ま、あれこそは編集マジックというものだろうけど、ド迫力ものです。・・・しかし、ほかに見るべきところがあるかといわれれば実はほとんどないというのが現実。あとは歴史的背景の普通の復讐ものです。

<あらすじ>
ローマ帝国の支配下にあったユダヤの都エルサレム。豪族の息子ベン・ハー(チャールトン・ヘストン)の一家がローマへの反逆罪に問われメッサラ(スティーヴン・ボイド)の策略により母と妹は地下牢に入れられ、ベン・ハー自身は奴隷としてローマ軍船へ送られた。途中、砂漠で渇に倒れようとした時、飲み水を恵んでくれた人があった。ローマ艦隊が海賊船団と戦った際、ベン・ハーは司令官アリアスの命を救った。彼はその養子に迎えられたがユダヤの地に帰ることを選んだ。大戦車競争に出場しメッセラを破った。重傷を負ったメッセラは母と妹はライの谷にいるとベン・ハーに言った。早速彼は母と妹を迎えた。途中、十字架を負って刑場に向かうキリストを見送った。砂漠で水を恵んでくれた人だ。今度はバン・ハーが1杯の水を捧げた。その行列を見守った母と妹は、病いが奇蹟的にいえた。

by ssm2438 | 2009-02-27 03:00 | ウィリアム・ワイラー(1902)
2009年 02月 27日

我等の生涯の最良の年(1946) ☆☆

f0009381_248242.jpg監督:ウィリアム・ワイラー
脚本:ロバート・E・シャーウッド
撮影:グレッグ・トーランド
音楽:ヒューゴ・フリードホーファー

出演:フレデリック・マーチ
    マーナ・ロイ
    テレサ・ライト

        *        *        *

アカデミー賞いっぱいとった映画として有名だが・・・、実はそれほど面白いわけではない。
ワイラーの映画なのできちんとはしているの。しかし帰還兵である3人を主人公にして3つの話をあつかっているためトータルな求心力がまったくない。三種三様な物語がくりひろげられるが、それがなにかでまとまるかというとまとまらないという、構成的もまったくおそまつな出来なのだ。ただ、時代が時代だけに、この手のを映画をヨイショすることで、アメリカ復興のきっかけにしていこうとしたのだろう。そのためのイメージリーダー的な役割をになってしまったということだと思う。・・・ただ、残念なことに私がみたウィリアム・ワイラーの映画のなかでは一番つまらない映画だった。

by ssm2438 | 2009-02-27 02:39 | ウィリアム・ワイラー(1902)
2009年 02月 27日

ローマの休日(1953) ☆☆☆☆

f0009381_236015.jpg監督:ウィリアム・ワイラー
脚本:イアン・マクレラン・ハンター
    ジョン・ダイトン
    ダルトン・トランボ
撮影:フランク・F・プラナー
    アンリ・アルカン
音楽:ジョルジュ・オーリック

出演:オードリー・ヘプバーン
    グレゴリー・ペック

        *        *        *

文句なく、オードリー・ヘプバーンは可憐だ! ヘプバーンのすごいところは、とになく汚れ役をやらなかったところだと思う。どの美人俳優も「顔だけ」といわれるのがいやなのだろう、汚れ役のひとつやふたつやろうとするのだが、オードリーの場合はそれがなかった。結果としてアカデミー賞にはほとんど縁がなく結果としてこの『ローマの休日』の主演女優賞だけでになってしまった。しかし、生涯可憐さでつきとおした功績はおおきい。彼女だけはこれからも映画界のなかで永遠の可憐な天使で在りつづけるだろう。これは他のだれも真似できないことのように思える。
そのオードリー・ヘプバーンのイメージを決定づけたのがウィリアム・ワイラーのこの映画だといっていいだろう。個人的にワイラーの映画というのはある種のお行儀のよさというのがどうしても圧倒的には好きになれない部分がある。いいのだけど、何かをつきぬけられない安定感、それがワイラーのイメージであり、だからこそこの映画に適していたともいえるかもしれない。

デビュー作はもうちょっと前になるのだが、歴史をふりかえればオードリー・ヘプバーンを世に出したのはこの映画であり、この映画の歴史的価値は大きい。

<あらすじ>
ある小国の王女アン(オードリー・ヘプバーン)はヨーロッパの各国を親善旅行中のローマを訪れた。少々神経衰弱気味だったアン王女は鎮静剤をのまされるが、侍従がいないのをよいことにひとりローマの街へ出かける。街を歩いているうちに薬がきいてきて広場のベンチで寝こんでしまるアン王女。そこへ通りかかったアメリカの新聞記者ジョー・ブラドリー(グレゴリー・ペック)は、ほっとくわけにもいかず、彼女を自分のアパートへ連れ帰った。
翌朝、彼女が王女であることを知るジョー。これこそ特ダネ記事をものにするチャンスと思い、ローマ見物の案内役をかってでる。ブラドリーの同僚のカメラマン、アーヴィングは、小型カメラで王女の行動をスナップした。一方、王女失踪で大使館は上を下への大騒ぎ。夜になってアン王女が遊覧船の上でジョーとダンスを楽しんでいるところへ秘密探偵が現れ、ブラドリーとアン王女は河にとびこんで追手の眼を逃れる。2人の胸には深い恋ごころが起っていた。河べりの闇の中で2人は熱いくちづけをかわした。ブラドリーはアン王女を大使館に送りとどけ、特ダネ用のメモは破りすてる。アン王女の新聞記者会見が行われ、ブラドリーーとアン王女とは、目と目を見合わせ、無言の別れを告げあったのであった。

by ssm2438 | 2009-02-27 02:10 | ウィリアム・ワイラー(1902)
2009年 02月 26日

ラブ・バッグ(1969) ☆

f0009381_2115729.jpg監督:ロバート・スティーヴンソン
脚本:ドン・ダグラディ/ビル・ウォルシュ
撮影:エドワード・コールマン
音楽:ジョージ・ブランス

出演:
ディーン・ジョーンズ (ジム・ダグラス)
ミシェル・リー (キャロル)

       *        *        *

うむむむむ、もうちょっと面白く作れたと思うのだけど・・・。

まあ、ディズニー映画なので仕方がないかとも思うが、ハービー(車の名前)が行うことに制限をつけてやればはるかに面白いものになっていたのに・・。

意志をもつ車といえば、最近(20~30年前)なら『ナイトライダー』ナイト2000だったかだろう。あれは意志というよりもAIだけど。そう、AIだったらまだ面白かったのだとおもう。でも、ハービーは意志を持つ車で、やんちゃこぞう。早い話、運転手が運転しなくても走ってしまうのである。レースに勝ってもそれはドライバーの力量ではなくハービーのちからだったりする。それも意思のある車だけど、自然の摂理には勝てないっていうのならまだお話は面白くなるのだけど、魔法使いなのが困ったもんだ。水の上だってはしってしまえる。そこまでファンタジーされるともう見る気は消滅。さらに人間を描く映画としてはとてもゆるい。しかしそれは最初だけで、最後はやっぱりハービーを運転する人間殿ドラマになるかなっておもったら最後までハービーはハービーで動いてて、人間そっちのけのドラマになってしまってた。そのへんがこの映画をダメだったポイントだな。

しかし、『トランスフォーマーズ』のバンブルビーなんかをみていると、どうしてもこの映画を思い出してしまう。

<あらすじ>
落ち目のレーサージム・ダグラス(ディーン・ジョーンズ)はが、ある外車専門店に寄ると、店主で一流レーサーのピーター・ソーンダイク(デイヴィッド・トムリンソン)は、文無しのジムを冷たくあしらった。その時、店の奥から灰色のフォルクスワーゲンがひとりでにあらわれ、ジムの後を追い彼の家まで来てしまった。この信じられぬ事件のため、ジムは泥棒呼ばわりされたが、店員のキャロル(ミシェル・リー)のとりなしで、その車を買うことになった。テネシーがハービーと名づけたこの車は、生き物同様、感情をもち、レースごとに連戦。キャロルとジムのキューピッドの役割も果たしてくれた。そして、ジムを妬んだソーンダイクが陰謀を企んだエルドラド・レースに出場したハービーは、数々の困難を乗り越え、捨身の活躍で勝利をかちとるのだった。

by ssm2438 | 2009-02-26 20:58
2009年 02月 26日

グリフターズ/詐欺師たち(1990) ☆☆

f0009381_1819856.jpg監督:スティーヴン・フリアーズ
脚本:ドナルド・E・ウェストレイク
撮影:オリヴァー・ステイプルトン
音楽:エルマー・バーンスタイン

出演:アンジェリカ・ヒューストン
    ジョン・キューザック
    アネット・ベニング

        *        *        *

けっこうハードドボイルド。ただ、個人的にはこいうのは多少のコメディに振ったほうがいいのうなきがするのだけど。ハードボイルドテイストだと、どうしてもだまされたら殺すしか、ぼこぼこにするかしかなくなってしまう。アネット・ベニングも最後ころされちゃうし。。。
なかなかないんだよね、アネット・ベニングが輝いている映画って。この映画は彼女のヌードシーンがあるとかでそれで見たのだけど(いやいや、今となってはけっこう貴重かも)、どうも柄の悪い女を演じてる時のヌードっていまいち見てる側としても幸せになれなくて・・(苦笑)。もせっかく見せてあげてるんだから文句言うんじゃありません!って言われそうですが。

この映画で燃えるのは、アンジェリカ・ヒューストンがやくざの親分にいじめられてるところ。みかんを床にころがせて「ひろえ」って。屈辱にまみれながらそのちらばったみかんを四つん這いでひろっていく彼女、その手にタバコの火をおしつける。このいたぶりシーンはとても印象的だった。

<あらすじ>
競馬のノミ行為専門の詐欺師リリー(アンジェリカ・ヒューストン)。彼には14歳しか歳の違わない息子息子のロイ(ジョン・キューザック)がいて、彼もまた詐欺師。彼はバーテンダー相手の詐欺をくり返していた。彼と付き合っているマイラ(アネット・ベニング)は色仕掛けでまがい物の宝石を売りつけていた。
マイラはロイに、10年前伝説的な詐欺師コールと行なっていたコン・ゲーム(信用詐欺) を一緒にやろうと持ちかけられるが、他人と組むなという昔の忠告を思い出し、誘いを断わる。マイラはロイの弱腰はリリーが原因だと逆恨みし、リリーが大金を車のトランクに貯めこんでいることをタレ込む。そのため組織に追われるリリー。リリーはマイラを撃ち殺し、彼女になりすましリリーは死んだことにして姿をかくす。そしてロイの大金をもって逃げようとしてロイにみつかり誤って息子も殺してしまう。気も狂わんばかりに泣き崩れるリリーだが、血の染まった大金をかきあつめ、去っていくのであった。。。。

by ssm2438 | 2009-02-26 17:52
2009年 02月 26日

IN DREAMS/殺意の森 (1998) ☆☆

f0009381_1465241.jpg監督:ニール・ジョーダン
脚本:ニール・ジョーダン
    ブルース・ロビンソン
撮影:ダリウス・コンジ
音楽:エリオット・ゴールデンサール

出演:アネット・ベニング
    エイダン・クイン
    ロバート・ダウニー・Jr

        *        *        *

これ、意外と面白かった。
監督・脚本は二ール・ジョーダン『モナリザ』『クライングゲーム』『ことの終わり』『マイケルコリンズ』など、けっこうあっちこっちで賞とってます。この人の映画が私の好みにあっているかというと、そんなことはない。なんか・・、勝手な想像でもうしわけないが、二ール・ジョーダンってゲイではないかと思っている。ゲイの監督さんって受け入れがたいある種のへんな匂いがあるので・・(苦笑)。あ、『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』もそうですね、やっぱりゲイだよ、この人。
でも実力者であることは間違いない。ま、そこそこものにはあがってるんじゃないかという予想はついたのだが、私は単にアネット・ベニングがきちんと見られる映画をさがしていただけ。でもこのアネットは・・・なんか良かった。
よくよくかんがえてみると彼女もいまいち作品に恵まれない人だ。私の好きな人って、たとえはアシュレイ・ジャッドなんか、実に作品に恵まれない。このアネット・ベニングだって、アシュレイ・ジャッドだって、とっても可愛くて、いくらでもヒット作にからんでいそうなのにこれが全然だめなんだなあ。この映画だって期待してみてなかったからあまり不満なく見られたという部分は多大にあり、ほんとに面白いかって言われるとそんなことはないし・・。でも、アネット・ベニングだけみるなら彼女の作品としては、彼女がしっかり立っているといえると思う。

話はけっこう不幸です。
ダムができ人工湖となった湖畔にすむクレア(アネット・ベニング)。背景は美しいのにいきなり娘をころされ、錯乱した彼女は車で湖にとびこみ病院にはこばれる。このいきなりの展開にちょっとびっくり。そんな彼女の中から事件に関する過去のイメージがわいてくるが、誰も相手をしてくれない・・。そんな彼女が「もういい、自分でやる!」って単独犯人と対峙してしまう話。個人的にはあまり予知夢なんてものは入れないで作って欲しかったのだけど・・。
犯人は町が水没する際、鎖に繋がれ両親に捨てられた幼い少年。ロバート・ダウニー・Jrがおっきなきらきらした瞳でこの犯人を演じてるのですが、『アリー・マイラブ』シーズン1の6話に出来てたのハリー・ピピンを思い出してしまった。きらきらした大きな瞳って子供のような純粋さが想像できていいですね。そんな純粋で残酷な犯人が望んだものはやさしい普通の家族と自分の還る場所。
自然を幻想的に撮った絵作りもなかなか良かった。

by ssm2438 | 2009-02-26 13:19