西澤 晋 の 映画日記

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2009年 08月 17日

ノッティングヒルの恋人(1999) ☆☆☆

f0009381_7554875.jpg監督:ロジャー・ミッシェル
脚本:リチャード・カーティス
撮影:マイケル・コールター
音楽:トレヴァー・ジョーンズ

出演:ヒュー・グラント、ジュリア・ロバーツ

        *        *        *

イギリスのロマンチック・コメディの脚本といえばこのリチャード・カーティスが一番に思い浮かぶ。『フォー・ウェディング』(1994)、『ブリジット・ジョーンズの日記 』(2001)、『ラブ・アクチュアリー』(2003)など、全部リチャード・カーティスの脚本だ。あと、実はテレビシリーズの『ミスター・ビーン』もこの人の脚本。ドラマ作りのセンスのいい人だとは思うが、個人的にはもう一つ突き抜けてほしいかな。
この映画のなかでは、一般凡人のヒュー・グラントが、超メジャーな有名女優とお近づきになるチャンスがあり、そこから恋愛に発展するという話。ヒュー・グラントの同居人の存在がやたらとうざいのだけど、これをぬいて物語をつくってくれたらもっと面白かったのに。あまりに二人の恋愛をスムースにいかせないための存在みたいなのがミエミエで不快感。こういう意図的過ぎるキャラなしで、なんとかドラマを構築してほしかったなあ。
しかし、そうはいっても、有名女優との恋愛という、凡人男性にとっては夢のような展開のドラマを実に面白くみせてもらった。

<あらすじ>
ハリウッドの大女優アナ・スコット(ジュリア・ロバーツ)がロンドンのノッティングヒルにある書店に足を運ぶ。店主のウィリアム(ヒュー・グラント)は突然のことにびっくり。さらに彼は買物の帰りに偶然アナとぶつかり、ジュースをかけてしまう。慌てた彼は服を乾かすよう申し出て、アナを家に招く。何とか彼女を送り出して間もなく、彼女が戻って来てウィリアムにキスをして立ち去る。

夢のような時が過ぎて数日後、ウィリアムに電話があったとルームメイトのスパイク(リス・エヴァンス)から聞かされる。早速アナが宿泊しているホテルに向かい、雑誌記者と偽り部屋に入る。ウィリアムは妹の誕生日パーティーにアナを誘い、彼女も誘いに応じる。そこにはみんな悲喜こもごもの人生をおくっている凡人の典型みたいな人たちがあつまっていた。そこにアナが登場。感動する人、それほど感動してない人、最後までそれが本物のアナだとは気付かない人、いろいろ。そして彼らは誰が一番惨め野郎か告白ゲームをはじめる。そこにあつまったそれぞれが自分の惨めさを語るが、みんなが話し終わったところで、「優勝はボクだな」と優勝商品を取ろうとすると、「まだ私が・・」とアナが話し始める。「え、君にもそんなことあるの?」って怪訝そうなみんなの前で、づっとダイエットを続けているのでもう何年もひもじい思いをしているとか、二度の整形手術の痛みに耐えたとか、今は若さでなんとか相手にされているけど、歳をとれば演技力がないことがバレ、すぐに新しい女優にとってかわられるだろう・・とか。スーパースターのアナも普通の人間だってことをみんなが知る演出。ここは良かった。

その後もデートを重ねる二人。ところがある晩二人がアナの部屋に行くと、有名俳優の恋人が彼女の帰りを待ち構えていた。彼氏の存在にショックを受けたウィリアム。そして半年後。マスコミのほとぼりが冷めるまで家に置いて欲しいとアナが突然やって来る。だがそれも同居人スパイクが口を滑らせたことでマスコミが殺到。アナは二度と会わないと言い残し、雑踏の中へ消える。一年後。アナの撮影現場を訪れたウィリアムは気持ちを伝えられない。彼女が店に来てもつれない態度を取ってしまう。それを見かねた友人たちは一丸となってウィリアムをホテルに送り届ける。記者会見場にもぐりこんだウィリアムは、再び記者になりすまし彼女に告白。アナもプロポーズに応え、会場は結婚会見に早代わり。二人はロンドンのノッティングヒルでゆったりと時を過ごすのだった。

by ssm2438 | 2009-08-17 07:30
2009年 08月 17日

マーキュリー・ライジング(1998) ☆☆

f0009381_7144622.jpg監督:ハロルド・ベッカー
脚本:ローレンス・コナー、マーク・ローゼンタール
撮影:マイケル・セレシン
音楽:ジョン・バリー

出演
ブルース・ウィリス (捜査官アート・ジェフリーズ)
アレック・ボールドウィン (クドロー中佐)
マイコ・ヒューズ (サイモン)

        *        *        *

『シックスセンス』につづいてまたまた子供と競演のブルース・ウィリス。お話的には全然普通の出来。ただ、悪役がいたについてきたなあっとちょっと感心したのがアレック・ボールドウィン。しかし、ちょっと安易な敵役の作り方だったかな。普通こんなんでCIAが、子供とその親まで殺そうとはしないだろう。もうすこし、子供を殺さなければならない切実は理由付けがほしかった。

FBIの囮捜査官アート・ジェフリーズ(ブルース・ウィリス)は上司といさかいを起こし左遷された。そんなある日。自閉症ながらパズルには天才的な才能を見せる9歳の少年サイモン(マイコ・ヒューズ)は、パズル雑誌に掲載された暗号を偶然解読してある場所に電話してしまう。彼は理解していなかったが、それは米国の全世界のスパイ網を保護する国家安全保安局の機密情報システムマーキュリーを解読する極秘コードだったのだ。責任者のクドロー中佐(アレック・ボールドウィン)は機密保持のため配下にサイモンの抹殺を命令、無理心中に見せかけて彼の両親を殺す。
事件の背景をしらないまま捜査の応援に派遣されたアートは、押し入れの奥に隠れていたサイモンを見つけた。アートはサイモンの父親の死体の手に残された銃に不審を抱き、事件が仕組まれたものと疑うが、案の定、ふたりを殺し屋が襲う。自閉症の子供相手に通常のコミュニケーションがとれないアートは手を焼きながら。同僚のビッツィ(チ・マクブライド)の助けを得て敵の正体を探り出そうとする。アートに接触を図った暗号プログラマーの二人はあえなく殺された。だがその一人が生前に残した記事の告発状をアートは入手、クドローにサイモンの身の安全を保証するため、真実の公表を迫る。クドローは罠をかけてサイモンとアートの抹殺を図るが、事件の真相を知ったFBIが急行してふたりの命を救い、クドローは銃弾に倒れるのだった。

by ssm2438 | 2009-08-17 06:55
2009年 08月 16日

ポセイドン・アドベンチャー(1972) ☆☆☆☆

f0009381_10111453.jpg監督:ロナルド・ニーム
脚本:スターリング・シリファント、ウェンデル・メイズ
撮影:ハロルド・E・スタイン
音楽:ジョン・ウィリアムズ

出演
ジーン・ハックマン (スコット牧師)
アーネスト・ボーグナイン (ロゴ刑事)
レッド・バトンズ (ジェームス・マーチン)
キャロル・リンレー (ノニー・パリー)
ロディ・マクドウォール (エイカーズ)
シェリー・ウィンタース (ベル・ローゼン)

        *        *        *

パニック映画の先駆者的映画。豪華客船が大波をうけて転覆、180度回転してしまい、船室は海の中。そんな180度上下逆転状況のなかでのサバイバルもの。シチュエーション設定がとても素晴らしい。しかしそれ以上にしばらしいのが怒涛の人間ドラマ。

主人公のジーン・ハックマンは、やたらと正論をぶちまけ、しかし困ったことに実行力もあるという、リーダーにすると下のものが反感を持つが、ついていくしかないタイプ。こんなやつが実際いたらすっごくむかつくでしょうね。そのむかつくのを全面に出して、やたらと反発するのがアーネスト・ボーグナイン。ジーンハックマンのいうことがたとえ正論であっても否定したい気持ちはすっごくわかります。この映画は、どちらも好きになれないこの二人のやり取りが総てでしょう。
ジーン・ハックマンの基本思想は「神は自ら助くるものを助く」。神にすがるのではなく、自分で結果を勝ち取る努力をしなければならないという強烈な思想の持ち主。私もこの方向性の人間なのですが、この映画のなかの彼の行動がほんとに正しいか正しくないかはまったく分りません。何が正しいかわからないなら、自分が気のすむようにするしかない!ってのが基本なのでしょう。

<あらすじ>
転覆した船のなかで、スコット牧師(ジーン・ハックマン)は「船内にともる電気があるうちに、船の竜骨、つまり海面に1番近い所にたどりつき、そこでまつのが一番生き残る確立が高い」と説明する。しかしほとんどの人は救急隊がくるまでじっとしていた方がいいという事務長の意見にしたがうことを選ぶ。年長牧師アーサー・オコンネルも「君の考えは強い者の考え方だ。信仰は弱い者を救わなければならない」と残ることを示唆する。

年長牧師の言う「救う」とは、恐怖から弱いものを救うのであって、現実から救うという意味ではないわけです。

f0009381_10192197.jpgスコット牧師は上部に進むためには大クリスマス・ツリーを逆によじ登ぼっていくが、10人が登り終わったとき、キッチンボイラーが爆発して、残った人々を流してしまう。一行はスコット牧師の指示に従い、ブロードウェイと呼ばれる通路を通り、エンジンルームにたどりついた。船体は往々に沈下して、海水が下から次第にせり上がりってくる。エンジンルームに着くためには水中を通らなければならない。先導するロープをはるために、スコット牧師が飛び込むが、鉄板の下敷きになって身動きができなくなってしまう。若い頃、水泳選手であったデブのおばさんが水中に飛び込み無事彼を救うが、彼女は心臓発作に襲われ、息を引き取った。遠くに爆発音が起こり、船体は船尾に傾いた時、ロゴ刑事(アーネスト・ボーグナイン)の妻リンダが振り落とされ水中に沈んだ。「おまえが俺たちをここへ先導したから死んだ」。あれほどスコット牧師反感をもっていたロゴ刑事が腑抜けのようになる。それでも一行は進むしかない。
出口のそばにあるスチーム・パイプが破れ、噴き出し始めたのだ。このままでは進路がはばまれれば、今までの苦労は水の泡になってしまう。スコットは決意したようにパイプに飛びつきハッチをしめた。だがさすがの彼も熱いスチームには耐えきれず水中に落下した。スコット牧師に変わってロゴが指導する一行はやっとの思い出船底にたどりついた。皆は鉄棒を振って船底を無我夢中で叩きだした。すると、遠くからかすかに反応が聞こえてくる。外には救助隊が救助にきていたのだ。船底の扉が焼ききられ、太陽がさし込んだ。助かった6人を乗せたヘリコプターが大空へと舞い上がっていった。

by ssm2438 | 2009-08-16 09:01
2009年 08月 16日

ファインディング・ニモ(2003) ☆

f0009381_8104111.jpg監督:アンドリュー・スタントン
原案:アンドリュー・スタントン
脚本:アンドリュー・スタントン
ボブ・ピーターソン
デヴィッド・レイノルズ
音楽:トーマス・ニューマン

声の出演
アルバート・ブルックス (マーリン)
エレン・デジェネレス (ドリー)
アレクサンダー・グールド (ニモ)
ウィレム・デフォー (ギル)
ブラッド・ギャレット (ブロート)

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ピクサーのコアをなす3人といえば監督ジョン・ラセターアンドリュー・スタントン、そしてブラッド・バード。しかし実際のところのジョン・ラセターのドラマ作りのセンスは最低、この映画の監督アンドリュー・スタントンのほうがまだいいが、ブラッド・バードには足元にも及ばない。結局アンドリュー・スタントンも、ジョン・ラセターもCGでビジュアルは作れても、ドラマは子供向け(真実が語れない)のものしかつくれないのである。

<あらすじ>
オーストラリアのグレート・バリアリーフ。イソギンチャクの新居に住むマーリンと妻のコーラルは、やがて孵化する400個の卵を守りながら幸福にひたっていた。その時突然、凶暴なバラクーダが彼らに襲い掛かる。マーリンは気を失い、気がついたときにはコーラルの姿もなかった…。そんな中、たった一つだけ、傷つきながらも助かった卵があった。マーリンはこの子に“ニモ"と名づけ、「お前だけは何があっても守り抜く」と誓う。ニモは元気に成長していくが、ある日、人間のダイバーにさらわれてしまう。マーリンは陽気なナンヨウハギ、ドリーの助けを借りて、ニモを取り戻す旅へ出る。

by ssm2438 | 2009-08-16 07:54
2009年 08月 16日

羊たちの沈黙(1990) ☆☆

f0009381_7493771.jpg監督:ジョナサン・デミ
原作:トマス・ハリス
脚本:テッド・タリー
撮影:タク・フジモト
音楽:ハワード・ショア

出演
ジョディ・フォスター (クラリス・スターリング)
アンソニー・ホプキンス (ハンニバル・レクター)
スコット・グレン (クロフォード主任捜査官)
テッド・レヴィン (バッファロー・ビル)

        *        *        *

トマス・ハリス『ブラック・サンデー』で心をいとめられてしまい、『刑事グラハム/凍りついた欲望』ではそれなりにたのしめたが、この作品はそれほど楽しめなかったかな。とにかく檻の中のハンニバル・レクターと物語(事件)との直接のつながりが無く、ドラマの構成としてどうなん??って思ってしまった。実は原作も読んだ数少ない映画の一つだが、トマス・ハリスは猟奇殺人よりも社会はサスペンスのほうがいい。クラリスもジョディ・フォスターよりも『ハンニバル』ジュリアン・ムーアのほうが好きだ。おまけに撮影は私が大嫌いなタク・ばっちい画面・フジモトだ。

これが91年のアカデミー賞とったことで、このころから完全にアカデミー賞の信頼度が薄れていった。ただ、明らかにネタ不足の年ではあった。作品賞にノミネートされたのが 『羊たちの沈黙』、『美女と野獣』、『バグジー』、『JFK』、『サウス・キャロライナ/愛と追憶の彼方』。これから選べというのはちょっと酷というものだ。本来『JFK』にしたところだが、それ以前にオリバー・ストーンには一杯あげたのでもういいやって感じで、の頃の中から選ばれたのだろうが・・、実際さえない映画ばかりだった。

<あらすじ>
若い女性の皮を剥いで死体を川に流す連続殺人死バッファロー・ビルの捜査に手詰まりを感じたFBIジャック・クロフォード主任捜査官(スコット・グレン)は、天才精神科医ハンニバル・レクター博士(アンソニー・ホプキンス)に、バッファロー・ビルの心理を読み解いてもらうために、FBIアカデミーの訓練生クラリス(ジョディ・フォスター)を州立の精神病院へ送った。ハンニバル・レクターは、患者を9人も殺してそこに隔離される食人嗜好者だった。
初めはレクターの明晰さに同居する薄気味悪さにたじろいだクラリスだったが、自分の過去を語るのとひきかえに、事件捜査の手掛かりになりそうな犯罪真理すこしづつ抽き出していく。そんな時、上院議員の愛娘が、バッファロー・ビルと思われる者に誘拐されたのだ。やがてレクターは捜査官に最後の手がかりを語った後、隙を見て精神病院職員を襲い、脱獄してしまう。
一方、犯人の所在を特定したクラリスは不気味な一軒家にたどりつく。単独で侵入するクラリスは家の奥へと逃げる犯人を追う。地下室の古井戸の底深くに閉じ込められた娘を発見、犯人も射殺する。バッファロー・ビル事件解決の功労者として栄誉の只中にいるクラリスは、逃走中のレクター博士から電話を受けるのだった。

by ssm2438 | 2009-08-16 07:14
2009年 08月 15日

ハンニバル(2001) ☆☆

f0009381_23802.jpg監督:リドリー・スコット
原作:トマス・ハリス
脚本:デヴィッド・マメット、スティーヴン・ザイリアン
撮影:ジョン・マシソン
音楽:ハンス・ジマー

出演
ジュリアン・ムーア (クラリス・スターリング)
アンソニー・ホプキンス (ハンニバル・レクター)
ゲイリー・オールドマン (メイスン・ヴァージャー)
レイ・リオッタ (ポール・クレンドラ)

        *        *        *

監督がリドリー・スコットに代わっての続編。・・しかし、おもったほど燃えなかった。この映画で面白くつくることはできないのだろうか・・? 映像センスは今回のほうがいいのだが、物語の展開は同じくらいダメだ。でも、前作のほうが方向性は正しいと思う。
つまり、レクター博士を追跡する対象にしてはいかんのだと思う。レクターをあくまでアドバイザー的にしたてあげとかないとこの物語はなかなか成立しづらい。なおかつ、そのレクターを物語の中に取り込まなければいけいのだからかなり難しい。それが出来ないと前回のように、一つの映画のなかで二つの物語が進行して求心力半減映画になってしまう。今回はそのへんを踏まえてなんとかいじくってるけど、いまいちすっきりまとまってないという印象だ。

あと、最後に自分の手をきるレクターはもうレクターじゃない。あれはいかん。あそこは残酷でもジュリアン・ムーアの手をきって逃げないと・・。ああいうところで情をみせたらもうレクターではなくなる。

<あらすじ>
ハンニバル・レクター博士(アンソニー・ホプキンス)が逃走してから10年。大富豪のメイスン・ヴァージャー(ゲイリー・オールドマン)は、かつて自分の顔をつぶしたハンニバル・レクターを執念で追跡していた。彼は、司法省のポール・クレンドラー(レイ・リオッタ)を巧みに利用し、FBI捜査官のクラリス・スターリング(ジュリアン・ムーア)をレクター狩りの任務につける。
そのころレクターはイタリアのフィレンツェに潜伏していた。
メイスン・ヴァージャーの動きを察知したレクターは、メイスンと組んでいた刑事リナルド・パッツィ(ジャンカルロ・ジャンニーニ)を殺害するが、メイスンの策略にはまり拘束されてしまう。レクターを檻にいれ、雑食性の獰猛なイノブタに食わせてしまおうとするメイスンだが、レクターの巧みな心理操作かどわかされたメイソンの部下は、メイソンをその檻に落とし、豚に食わせてしまう。一方、レクターを奪還しようと乗り込んだクラリスは銃撃戦のなか、肩を撃たれ気を失う。きがつくとそこは湖畔の隠れ家だった。ドレスを着せられたクラリスはレクターに食事にまねかれるが、テーブルの正面にはクラリスの上司であり、メイスンの手下として働いたポール・クレンドラーが神経を麻痺させらてたまま座っていた。彼の頭蓋骨は切断され、脳みそが露出したまま生きているクレンドラー。そんな彼に彼自身の脳みそを食べさせているレクター。
薬で体がいうことをきかないクラリスにキスするレクターだが、その時クラリスは彼に手錠をはめる、もう一方を自分の手にはめる。遠くからパトカーのサイレンが聞こえてくる。しかしレクターは自分の手首を切断して逃亡するのだった。

この映画の敗因は、富豪のメイスン・ヴァージャーがどのような状況で、自分の顔の皮をはがれたのか、それが描かれてないので、メイスンの復讐心がいまいちぴんとこないところだ。そして誰がどこまで、彼の指示で動いているのか、どこまで彼の計画なのか?ということが非常にわかりづらいことだ。もうすこしシナリオを整理してほしかった。

by ssm2438 | 2009-08-15 22:29 | リドリー・スコット(1937)
2009年 08月 15日

スイッチング・チャンネル(1988) ☆☆☆☆

f0009381_21563868.jpg監督:テッド・コッチェフ
原作:ベン・ヘクト
    チャールズ・マッカーサー
脚本:ジョナサン・レイノルズ
撮影:フランソワ・プロタ
音楽:ミシェル・ルグラン

出演:キャスリーン・ターナー
    バート・レイノルズ
    クリストファー・リーヴ

     ×     ×     ×

今はなきクリストファー・スーパーマン・リーブがまだ歩いてるときの映画。監督は『料理長殿ご用心』『ランボー』テッド・コッチェフ。私この監督さん好きなんです。ジャンルを問わず、なにをやらせてもきちんと作れる。基本的に映画作りの上手い人だとと思う。

この映画、戯曲『フロント・ページ』の4度目の映画化。
『犯罪都市』(1931)、『ヒズ・ガール・フライデー』(1940)、『フロント・ページ』(1974)、そしてこの『スイッチング・チャンネル』(1988)。これだけ映画化されるだけあって基本の物語が面白く、この映画も台詞連打が売り物のスクリューボール・コメディに仕上がっている。
個人的にはケーリー・グラントの『ヒズ・ガール・フライデー』はちょっと面白くなかったかな。ケーリー・グラントがもうちょっと砕けてたらいいのに、なんか・・、4代目ボンドのティモシー・ダルトン的なまじめさがぬけきらない感じだったのでどうも・・いかんかった。
ビリー・ワイルダーの『フロントページ』はいい感じで仕上がっていたが、編集長とニュース記者が男同士(ウォルター・マッソージャックレモン)になっていたのがちょっと・・・。やっぱりこれは男と女の恋愛からみのドラマにしてほしかったなあ。

リメイクモノに関して言えば、アメリカのリメイクモノは、だんだんと面白くなっているとおもう。
人によってはオリジナルがいいという人がいるが、というかそのほうが多いと思うが、実際外国の映画をリメイクするとちょっといまいちな感じになってはいるが、アメリカ映画をベースにしたアメリカでのリメイクものは決して質が落ちてるとは思わない。
ウォーレン・ビューティ『天国から来たチャンピオン』も良かったし、スティーブ・マーティン『花嫁のパパ』もけっこう好きだ。作り方が時代によって違って入るが、物語そのものがやっぱり面白いし時代時代で面白く仕上がっていると思う。

今回はさすがに時代も進みステージがテレビ局へと衣替え。それもまたよかった。
今回の組み合わせはニュース番組の現場チーフがバート・レイノルズ、看板ニュースキャスターがキャスリン・ターナー。キャスリン・ターナーが見つけてくる婚約者がクリストファー・リーブという組み合わせ。
やっぱり主役ふたりの掛け合いは男と女のほうがいい。
ただ、それまで『白いドレスの女』とか『女と男の名誉』とか悪女が似合うキャスリン・ターナーだけにコメディはどうなるかなって思ってたらけっこう良かった。実際このころからコメディ映画のほうが多くなっているのだけど。


この映画の私の注目ポイントは画面のなかのアイテムの多さ。
しかしテッド・コッチェフの作品全部がそんなごちゃごちゃアイテム映画だと勘違いされてもこまる。実際『ランボー』なんかは普通だし、『ウインターピープル』なんかもきわめて普通。

ただジャクリーン・ビセットを主演にした『料理長殿ご用心』が大好きで、あの画面のなかのごちゃごちゃ感が大好きだった。あれは料理場を舞台にしたものでその料理場のアイテムの多さがとっても好き素敵。今回はそれがニュース番組のスタジオに変わったわけだ。こちらもごちゃごちゃとして楽しそう。
そう思い劇場に足を運んだのは・・・かれこれ20年前か・・はは、私も歳をとるわけだ。

実際映画をみるとかなりアイテムが画面のなかにある。
ニュースの撮影スタジオもアイテムおおいし、バート・レイノルズの部屋もなにやらやたらとごちゃごちゃしてる。三人でランチをするみせもごちゃごちゃ。死刑執行現場のごちゃごちゃだし、ジャーナリストの部屋もごちゃごちゃ。あのごちゃごちゃ感がとっても楽しい。なのにきちんとレイアウトが決まってる。

というわけで、ごちゃごちゃ画面映画としては大好きな映画のひとつです。

by ssm2438 | 2009-08-15 21:58
2009年 08月 13日

ワイルダー・ナパーム(1993) ☆

f0009381_23434418.jpg監督:グレン・ゴードン・キャロン
脚本:ヴィンス・ギリガン
撮影:ジェリー・ハートルベン
音楽:マイケル・ケイメン

出演
デブラ・ウィンガー (ヴァイダ・ファウドロイアント)
デニス・クエイド (弟ウォレス)
アーリス・ハワード (兄ワイルダー)

        *        *        *

きっとこの映画をとろうとしたひとは『炎の少女チャーリー』やりたかったんだね。兄弟で発火能力をもり、兄弟げんかするともう火の玉ぼうぼう・・、そうなる根拠などきくべからず。

かつてヴァイダ(デブラ・ウィンガー)に恋していた発火能力をもつ兄弟の兄ワイルダー(アーリス・ハワード)と弟ウォレス(デニス・クエイド)。しかし、結局兄のワイルダーがヴァイダを射止めたことにより、二人は口をきいていない。弟ウォレスは発火能力をいかしてテレビスターになることをめざす。一方兄はその能力を封印して普通の人間として生きていた。しかし、5年ぶりに二人が再会。兄を発火能力で挑発する弟。アタリは火の海。そして終に兄も力を解放する。

基本的にはコメディだけど、映像は『炎の少女チャーリー』。あたりをぼうぼう燃やしながらの兄弟げんかである。ストレス解消するには良い映画かも。でも、話の脈絡がよくわからない・・(苦笑)。

by ssm2438 | 2009-08-13 23:25
2009年 08月 13日

バートン・フィンク(1991) ☆

f0009381_22423164.jpg監督:ジョエル・コーエン
脚本:ジョエル・コーエン
    イーサン・コーエン
撮影:ロジャー・ディーキンス
音楽:カーター・バーウェル

出演:ジョン・タートゥーロ
    ジョン・グッドマン

        *        *        *

つまらん。

コーエン兄弟の映画って、画面で見てる人を不愉快にさせるテクだけ上手いという感じ。それも必要なテクのひとつだけど、それだけしかない気がするのは私だけ?

by ssm2438 | 2009-08-13 22:38
2009年 08月 13日

恋愛小説家(1997) ☆☆☆

f0009381_20525343.jpg監督:ジェームズ・L・ブルックス
脚本:マーク・アンドラス
    ジェームズ・L・ブルックス
撮影:ジョン・ベイリー
音楽:ハンス・ジマー

出演:ジャック・ニコルソン
    ヘレン・ハント
    グレッグ・キニア

        *        *        *

私のお気に入りのジェームズ・L・ブルックスなれど、これはちょっとつまんなかったかな。期待が大きすぎた。あとタイトルがちょっと的外れだったのだろうと、今となっては思う。これって決してジャック・ニコルソンとヘレン・ハントの恋愛映画ではなくて、ジャック・ニコルソングレッグ・キニアヘレン・ハントの話。この3人の織り成す人生悲喜劇の話。ちょっと題名の先入観で感情移入の方向性を間違えてみてたような。
たぶんこれって、ジャック・ニコルソンとグレッグ・キニアの友情の話が基本で、そこにヘレン・ハントがからんできてる・・っていうほうが正しいような。
ちなみに原題は AS GOOD AS IT GETS (これ以上はない、最高だ! これで精一杯・・みたいな意)。

周囲に毒舌をまき散らす小説家のメルビン(ジャック・ニコスソン)、そんな彼は異常なまでに潔癖性で神経質の嫌われ者。そんな彼でも唯一相手をしてくれるのが、いつもいくレストランのウェイトレスキャロル(ヘレン・ハント)。ある日隣人でゲイの画家サイモン(グレッグ・キニア)の愛犬ヴァーデルをあずかる羽目に。しかし、その犬といるとすこしずつ社会とのつながりがでててき、キャロルとも話しができる展開になったりする・・。

by ssm2438 | 2009-08-13 20:36 | J・L・ブルックス(1940)