西澤 晋 の 映画日記

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2009年 08月 13日

プリンス・オブ・シティ(1981) ☆☆☆☆

f0009381_1824091.jpg監督:シドニー・ルメット
脚本:ジェイ・プレッソン・アレン
    シドニー・ルメット
撮影:アンジェイ・バートコウィアク
音楽:ポール・チハラ

出演:トリート・ウィリアムズ
    ジェリー・オーバック

        *        *        *

はっきりいって重苦しすぎて全然面白くない映画です。何を撮っても面白くないアラン・J・パクラと同じくらい面白くない。でも、パクラの映画は感情移入がしづらい撮り方なので早い話が他人の不幸をみている感じ、それほどしんどくはない。それに対してルメットの映画は人間を描いていくのでいやがおうでも感情移入してしまい、そこで圧迫感を感じさせるのでかなり辛い。この映画のようにどつぼにはまると非情にしんどい。これがシドニー・ルメットの本質を一番よく表している映画だと思う。なので見る側も映画鑑賞力が十分にある人限定の映画。
また作る側にとっても、感情移入をどれだけ引き出すか、そして映画の中の痛みを見ているひとが自分の痛みとしてどれだけ理解してもらえるか・・と追及した結果の映画。
というわけで、ゆくゆく作る側にまわりたいと思う人のためのお勉強映画です。パクラの『大統領の陰謀』と双璧をなすくらいの面白くない面白い映画の決定版。われこそは!と思うチャレンジャーだけ挑んでください。

<あらすじ>
警官のダニー(トリート・ウィリアムズ)は寝ているとジャンキーの情報屋の男から電話をうける。薬がきれたから薬が欲しいという電話。しかたなくおきてヤクの売人を探しブツを購入、情報屋に与えてやる。なんでこんな都会のゴミみたいな奴らを自分が世話しなきゃいけないのか・・とやり切れなくダニー。
ニューヨーク市警内部の腐敗堕落ぶりに業を煮やした地方検事局は内密にダニーを召喚する。すでにダニーが賄賂をもらい何人かのヤクの売人を野放しにしていることも調べられていた。内部捜査に協力すればダニーの過去の汚職は不問という。彼の働きにより、仲間も次々に起訴され、あるものは自殺し、ダニーの身内のものもマフィアに殺される事件もおきる。署内では村八分のダニー。ダニーも偽証罪で起訴されかかるが、若手検事の弁護もあって不起訴に。ダニーは新米警官の教官となるが、最初の授業で彼の名前を聞いた警官が退室してしってしまう。

社会の因習のなかで正義をとなえて飛び出したものになってしまえば、それは村八分の世界。そのなかでどう生きるのか、戻りたいのに戻れない。正しいことをおこなっているはずなのに、回りからは敵対視される。そんな不条理なシチュエーションのなかでどう己はどう生きるのか?と問われる作品。
・・・しんどい。

by ssm2438 | 2009-08-13 17:15 | シドニー・ルメット(1924)
2009年 08月 13日

推定無罪(1990) ☆☆

f0009381_1712529.jpg監督:アラン・J・パクラ
脚本:フランク・ピアソン
    アラン・J・パクラ
撮影:ゴードン・ウィリス
音楽:ジョン・ウィリアムズ

出演:ハリソン・フォード
    グレタ・スカッキ

        *        *        *

まあ、グレタ・スカッキのおっぱいが見えたからそれでいいか・・って納得した映画(苦笑)。ストーリーラインの味が悪すぎた。ゴードン・ウィリスの画面でなんとかシリアスさを保ったが・・・それだけだとちとつらいかな。

ラスティ・サビッチ(ハリソン・フォード)は、同僚の美人検事補キャロリン(グレタ・スカッキ)殺人事件を担当することになったが、実は彼女とは不倫の関係であり、逆に容疑者として刑事告訴されてしまう。状況証拠はすべてラスティが犯人であると告げているのだが、結局犯人であると確定は出来なかった。推定無罪(疑わしき歯罰せず)の法則により刑を逃れたラスティだったが、・・・では誰が犯人なのだ?という最も根本的な疑問は残ったまま。そして真犯人は妻のバーバラだということがわかる。自分が軽んじられたことからの憎しみだった。

主人公ラスティがやってないにもかかわらず、状況証拠がそう示しており無実の罪で起訴されるという理不尽さ。総ての証拠が出ていれば、たとえやってなくても有罪判決になったであろう展開なのに、それがそうならなかったのは、証拠品を隠した上司の地方検事レイモンド・ホーガンのせいでもあった。さらに地方検事の選挙戦という状況下で賄賂をうけとっていた判事の弱みをラスティの弁護士がつっついたからだということも分ってくる。
普通に裁判をやればやってない人が有罪になるシチュエーションだったこと。
それをひっくり返したのは、いんちき工作だったこと。
このことが自国の裁判制度を否定してるものだし、みてて前々気持ちがよくない。おまけに真犯人は<うちのカミサン>だった。・・・で、その処理はどうなるの???みたいな。それを想像してしまうからまたなおさら気持ちよくない。
とにかくグレタ・スカッキの縛られた写真以外は、なにもかにも気持ちよくない映画なのでした。

by ssm2438 | 2009-08-13 16:25
2009年 08月 13日

若草の萌えるころ(1968) ☆☆☆

f0009381_558830.jpg監督:ロベール・アンリコ
原作:リシュエンヌ・アモン
脚本:リシュエンヌ・アモン
    ロベール・アンリコ
    ピエール・ペルグリ
撮影:ジャン・ボフェティ
音楽:フランソワ・ド・ルーベ

出演:ジョアンナ・シムカス
    カティーナ・パクシヌー
    ホセ・マリー・フロタス
    ベルナール・フレッソン

        *        *        *

原題は『ジダおばさん』、これだけ聞くとロマンも何もないように聞こえます。邦題の『若草が萌える頃』もけっこういいセンスだと思いますが、これだとタイトルだけ一人歩きしてる感じがいなめない。私だったら『きのうの夜は・・・』というタイトルにしますね、デミー・ムーアロブ・ロウの映画でありましたが(苦笑)。

この映画、はっきりしたストーリーはあってないようなもの。20代に見たのですがそのときは・・???な映画でした。今見直すと・・・、いいですねえ。とにかくムードがいい。夜の街を歩くジョアンナ・シムカスだけで十分絵になる。またこれが気持ちいい画角の絵をつくってくれるんだ。これはもう監督のロベール・アンリコと撮影監督のジャン・ボフェティの意思疎通のなせる業ですね。中望遠感がとてもすばらしい。それに時代は60年代、まだまだフィルムの質が悪くて暗いところはとことん黒くおちて見えない。これがいいんだ! 今のフィルムは感度が良すぎて見えてしまうので個人的にはかなり不満。

f0009381_3384121.jpgこのヒロイン=ジョアンナ・シムカスは1960年代に青春時代をすごした映画ファンならまちがいなくディーバの一人ですね。『冒険者たち』『オー!』の時代に彼女を見た人ならあこがれてたでしょう。残念ながら私はそのときまだ小学生だったので彼女をリアルタイムであこがれたことはないのですが、短くも美しく萌えた女優がいるということは知ってました。
その彼女が主演の映画、しかもタイトルは・・『ジタおばさん』。なんじゃそれは??って思うかもしれませんが、この映画のポイントは彼女のミステリアスな情緒形態。大好きだったジタおばさんが脳卒中で倒れ、何かをしたいけど何も出来ない状態。夜になると彼女のうめき声のような寝息だけが聞こえてくる。でもなにもしてあげられない。・・・こんな場所に痛くない。で、夜の街を意味もなく徘徊するジョアンナ・シムカス。
現実を忘れさえせてくれるならなんでもいい、とにかく底に帰りたくない理由が出来るならなんでもいい・・、そんな心情。わけもなくそれをしたいけど、それをしたくない・・みたいな、男にしてみれば「どっちなんだ、おい!!」とむかつく女。
そんな彼女に言い寄ってくる男たち。非日常がちょっとだけ刺激的。出会ったばかりで恋愛感情なんかもてないけど、とりあえず自分に興味をもってほし・・みたいな、男と接するときの女のスタンスといいましょうか、ちょっといじめてみて、それでもついてくるなら相手してあげようか・・みたいな、男にとってはけしからん女なのですが、女にしてみれば実によくつかう手・・。そんなシムカスがとっても素敵です、・・ムカクツけど。

いやああ、良かった。この映画は今みるとおもったよりもかなりの名作だということが判った。
自分の映画鑑賞能力がかなり大人になったってことだなあ。
なんかわからんけど、いい!っていうのが、具体的にわかってきてる自分を発見できた映画でした。
歳はとるもんだね。

by ssm2438 | 2009-08-13 05:58 | ロベール・アンリコ(1931)
2009年 08月 13日

夏に抱かれて(1987) ☆☆

f0009381_1475486.jpg監督:ロベール・アンリコ
原作:フランソワーズ・サガン
脚本:ロベール・アンリコ
    ジャン・オーランシュ
    ディディエ・ドゥコワン
撮影:フランソワ・カトンネ
音楽:フィリップ・サルド

出演:ナタリー・バイ
    クリストフ・マラヴォワ
    ピエール・アルディティ

        *        *        *

ロベール・アンリコの映画はフランス映画なのになぜだか見やすい。すうう~~~~っと心に不自然なく入ってくる。本質的に映画のコマの流れを知っている人なのではないかと勝手に思い込んでいるのだが・・。

ただ・・・、物語としてはきわめて普通の出来。悪くはないけど、それほど面白くもないというところか。個人的にはナタリー・バイを見たさにこのVHSを買ったのだが、同時期に買ったフランソワ・トリュフォー『緑色の部屋』の彼女のほうがいい。この映画のナタリー・バイからはほとんど恋愛力が感じられないというか・・、男からは求められているのだろうが、彼女のほうはどこまで好きという感情をもっているのか疑問、要するに誰も好きに見えないところが恋愛映画として盛り上がりにかけるとこかもしれない。

1942年ドイツ占領かのフランス。ヨーロッパのユダヤ人はゲシュタポの秘密警察によって捕らえられている時代。アリス(ナタリー・バイ)とジェローム(ピエール・アルディティ)は彼の幼友達シャルル(クリストフ・マラヴォワ)のもとを突然に訪れる。ドイツ支配への抵抗活動に加わっている二人は、ユダヤ人を国外に脱出させるための一時の避難場所としてシャルルの家を利用しようとしていた。
シャルルはその地区に自営の靴工場をもっており、地域の人々の雇用を支えていたが、妻は別の男とアメリカに逃避行。しかし悲壮感は微塵もなく、会社の女の子とよろしくやっているのん気者で、社員からも好かれていた。
ジェロームの突然の訪問を歓迎するシャルルはアリスに惹かれていく。ジェロームはわざとシャルルとアリスとの時間をつくっているようにも感じられる。そんなアリスもジェロームとは違って陽気でのびのびとしたシャルルに心の安らぎを感じ始めている。
ある日ジェロームは断りもなくユダヤ人一家をシャルルの家に連れてくる。初めてムッとするシャルル。しかしこれを拒否することは、彼らは別の場所を探して出て行くことであり、それはアリスも出て行くことを意味していた。「ジェロームは切り札として君をつれてきんだね」と、事の次第を理解するシャルル、
「分ったよ、君がここにいてくれるなら何でもする」と白旗。

ジェロームは外で仕事をしている。その仕事に従事しているアリス、しかしアリスが一緒にいる時間が長いのはシャルル。そんな環境下でシャルルとアリスの心的関係が徐々に近づいていく。

by ssm2438 | 2009-08-13 00:57 | ロベール・アンリコ(1931)
2009年 08月 12日

HACHI 約束の犬(2009) ☆☆

f0009381_19184026.jpg監督:ラッセ・ハルストレム
脚本:スティーヴン・P・リンゼイ
撮影:ロン・フォーチュナト
音楽:ジャン・A・P・カズマレック
音楽監修:リズ・ギャラチャー

出演:リチャード・ギア
    ジョーン・アレン
    サラ・ローマー
    ケイリー=ヒロユキ・タガワ

     ×     ×     ×

『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』ラッセ・ハルストレム。あの感動を再び!っと思ってみてきた『HACHI 約束の犬』、確かに泣けた。しかし・・、泣けただけの映画だったかも・・・。

決して悪い映画ではないと思うのだけど・・、どうも完全にのめりこめないなにかがある。
きっとそれはコンセプトのネジレなんだろうなあって思った。
映画の中のHACHI は侍に仕えた秋田犬の血筋をもつ犬で、主人に忠実だが媚をうらない犬っという、ちょっとアメリカ人が侍ムービー的に味付けしてるのだけど、リチャード・ギアとじゃれてるところをみると、ちとさわぎすぎ。どうみても媚をうってる(苦笑)。もうちょっと抑えた演技付けのほうがよかったんじゃないのかなあ。
そんなにじゃれないけど、駅への送り迎えだけはきっちりやる・・みたいな。
ボールを咥えていく話もいまいち気持ち悪いし・・。
あの話の流れだと<誇り>よりも<媚>を優先したみたいに見える。

そしてこの映画、残酷さを描けばもっともっと濃い味付けができたのになあって思った。
リチャード・ギアだけになついている=他の人は認めてない!・・みたいな、そういう残酷さ。はたからみるとなんかむかつく!!・・みたいな感情。
実際そういうテイストもあったのだけど、もっと入れ込んでも良かったのにって思った。周りの人がいい人すぎたというか、いや、周りの人をいい人に描いてもいいんだけど、そんないい人でもHACHIをみてると憎たらしくおもえてくる・・・・、ちょっといじめちゃれ!みたいな。そのへんのささいなやっかみでちょっとしたトラブルにおちいるが、それでもHACHI の忠誠心はすごかった・・みたいなのを前半でちといれつつ、死んでからの待ち続けるHACHI ・・の流れがよかったなあ。

「もう先生は帰ってこないんだよ」の台詞を日本語にしたのはとっても良かった。
そのときHACHI が日本語を理解できたかどうかはわからないが、あそこで日系のリチャード・ギアの同僚が日本語で語りかけると、HACHI の魂にとどくような雰囲気があった。あれはアメリカで作ったから出来るとっても味わいのある演出だった。

10年たって・・、リチャード・ギアの奥さんがお墓参りにきて帰りの駅でHACHI をみつけるシーン。
あれは泣けた。
「乗る列車つるまで一緒にいさせてね」って。
あそこからぼろ泣き。
きっとあそこらへんのみせ方は『ハチ公物語』よりいいんじゃないかな。

あと音楽、とっても良かった。

でも犬目線の画面はいやだった。
あれはカットしてほしかったなあ。


・・というわけで、泣ける要素と、上手さと、お粗末さと、ここまもっと高められたのにってところが和洋折衷してる、なんとも心が受け止めづらいけど泣ける話でした。。

by ssm2438 | 2009-08-12 22:18 | ラッセ・ハルストレム(1946)
2009年 08月 12日

BUG/バグ(2007) ☆

f0009381_148242.jpg監督:ウィリアム・フリードキン
脚本:トレイシー・レッツ
撮影:マイケル・グレイディ
音楽:ブライアン・タイラー

出演:アシュレイ・ジャッド
    マイケル・シャノン

        *        *        *

ひさびさのウィリアム・フリードキン、おまけにアシュレイ・ジャッドも一緒だと思ってみたら・・・とほほ。
ひどい。

ドメスティック・バイオレンスな旦那をもち、そんな男から逃れるためにモーテルで一人暮らしをしているアグネス(アシュレイ・ジャッド)はある男とベットをともにする。しかしその男はきわめて神経質な男で体内に小さな虫が侵入して増殖していると思い込んでいる。そしていつしか二人して集団催眠状態、彼とエッチした私にも虫が寄生した・・と思い込み、最後は自らガソリンを浴び火をつけて焼身自殺。

はあ・・・そうですかあって感じ。
これがフリードキンの最後の劇場映画にならないことを祈ろう。

by ssm2438 | 2009-08-12 13:57 | W・フリードキン(1939)
2009年 08月 10日

パシフィック通り(1990) ☆

f0009381_19371926.jpg監督:ベルナール・シュミット
脚本:マリオン・ヴェルヌー
撮影:マルシア・バロー
音楽:ジャン=ジャック・コールドマン、ロラン・ロマネッリ

出演:ソフィー・マルソー、アダム・コールマン・ハワード

        *        *        *

ソフィー・マルソーって作品に恵まれてないひとだよね。フランス人は彼女のよさを無駄使いしすぎる。この映画も、いったいなにがよくってこんなしょうもない映画にしたんだ???

パリの退屈な日々に飽き飽きしていたベルナデット(ソフィー・マルソー)は、「うちの店で働けば良い」という客のアメリカ人青年の誘いに乗ってアメリカへ旅立つ決心をする。ロサンゼルスに着いても、迎えに来るはずのベン(アダム・コールマン・ハワード)の姿はなかった。仕方なく母の友人シャーリーのリッチな豪邸に泊まることになる。しかし彼女は翌日入院することになっており、ベルナデットはペットの犬2匹の世話を頼まれ広い屋敷に一人ぼっちにされる。それからは、自分の存在意義がまったく見つからない生活がつづく。
そんななかベンにプロポーズされ、パリに帰るか、ベンと一緒になるかの選択を迫られる。結局ベンをとる。

・・・しかし、どうにも説得力のない話だ。

by ssm2438 | 2009-08-10 19:22
2009年 08月 08日

アマルフィ 女神の報酬(2009) ☆☆

f0009381_1920698.jpg監督:西谷弘
原作:真保裕一
撮影:山本英夫
編集:山本正明
音楽:菅野祐悟

出演:織田裕二
    天海祐希
    戸田恵梨香
    佐藤浩市

     ×     ×     ×

しばしの夏休み、かみさんの実家(新潟県新発田市)にいってきました。

新発田市には50メートルのプールがあるので50分間ノンストップで泳ぐには最適。水着をもっていって泳いでくるのをたのしみしてたのですが、あいにくの雨・・、残念。仕方がないので映画を見に行くことに。


でいろいろあったのですが『アマルフィ 女神の報酬』見てきました。
ストーリーもなんもかんんもノーチェックだったのですが、そこそこ楽しめました。とくに前半は良かったよ。
あれが織田裕二と天海祐希じゃなくて、ラッセル・クロウとキャサリン・ゼタ=ジョーンズでも成立するかのような演出だったとおもう。
ただ、後半から終劇に関してはあまりにもアニメの見すぎみたいなゆるゆるの演出になりちと残念。

なにがそんなに緩々だったのだろう・・と考えると、犯人側のモチベーションとその結果となる行動がいまいちかみ合わないというか・・、
たとえば韓国が北朝鮮に援助をするのは、その援助が北朝鮮の人民にまわることはなく核開発にまわるとしても、宥和政策の一環としておこなったことで、結果は案の定アホな判断だったと今でこそ分かったとしても、当事者は長期的にはそれでもいいとおもってたわけで、それが政治的判断のミスかどうかは実際分かるのはのちのちになってことことだし・・、
政情不安定な国でのボランティア活動をする人は、なんかの弾みで自分たちが攻撃されることもありうるということを受け入れていくのであって、その結果殺されたからといって、その軍事政権に経済援助した大臣が悪いって展開にはなるのはかなりわがままだと思ったりしのだが・・。

これは物語を作るうえでの犯人側の動機づけのみせ方がかなり弱いのだと思ったなあ。
これハリウッドで作ったら、オープニング前までに〇〇〇〇〇国で親身になって働くボランティグループの活動とそれをなんらかの都合で抹殺してしまう過程のどんぱちをいれておいて、
“ああ、この憎しみがモチベーションになっても仕方ないな”っていうことを見てる人に分からせてから出ないと、今の展開ではすっごくゆるいモチベーションになってしまってたような。。
そしての後の政府とボランティアの生き残り連中の政治的折衝の経過を福山あたりに調べさせるとかなんとかして今回の犯罪行為にいたるしかなかった・・っていう犯人側のモチベーションを納得させてほしかったなあ。

映画のなかでおきるイベントへのモチベーションのゆるさが暴露されてきた後半はちとゆるゆるだったのが残念だけど、それでもそこそこ楽しめる映画だったとは思う。
プロデューサーサイドがめざした(スタッフはもっと高度なものを作りたかったのかもしれないが)敷居のそう高くないお手軽な映画としてはよかったのではないかな。。

by ssm2438 | 2009-08-08 20:27
2009年 08月 07日

眠れぬ夜のために(1984) ☆

f0009381_16293537.jpg監督:ジョン・ランディス
脚本:ロン・コスロー
撮影:ロバート・ペインター
音楽:アイラ・ニューボーン

出演:
ジェフ・ゴールドブラム (不眠症のエド)
ミシェル・ファイファー (謎の女ダイアナ)

       *        *        *

姑息なお遊びはいっぱいあれど、いかんせん本線が面白いとはいえない。

話のつくりはヒッチコック風のサスペンス。・・・なのだが、どうにも面白くない。不眠症ってアイテムはなくってもよさそうに見えたのだけど、必要だったのだろうか? 話はその不眠症の男が謎の女と出会うのだが、彼女が何者かに狙われているらしく、主人公も終われる羽目になる。その逃走が続く間に彼女が何者なのか、徐々に見えてくる・・という話。でも実は、それがなかなか見えてこない。

とくかく謎の女ミシェル・ファイファーを追う組織がいっぱいありすぎる。国際密売組織とイラン秘密警察、それにFBI。おかげで話の全体像が見えない。だんだんとみる集中力が失われていく。結局彼女は某犯罪組織の運びやの仕事を請け負っていてたのだけど、それがわかってもあまりにありきたりで、「あ、そう。・・・それで?」って感じ。「・・で、そこまでは分かったから、そのあとどういう風に面白くなるの?」思ってみてると、それだけだった・・という話。悲しい。
問題解決への方向性もまったくドラマ性を感じず、偶然に救われた印象。

監督は、マイケル・ジャクソンの『スリラー』を撮ったジョン・ランディス。でも、個人的にはへぼ監督の一人にいれてるんだけど・・・。ミシェル・ファイファーのヌードが出てるのでそこだけは貴重。

<あらすじ>
不眠症に悩むエド(ジェフ・ゴールドブラム)の車の前に、突然見知らぬ美女(ミシェル・ファイファー)が現れる。「追われている」と焦る彼女を車に乗せた彼は、殺し屋に追われる身となってしまう。
ダイアナは国際密輸組織の運び屋だった。密輸した宝石を一味の1人に渡すことになっていたが、その直前にイラン秘密警察に暗殺されてしまう。
ダイアナは、持ち逃げした宝石の包みを友人で女優のクリスティに預かってもらうことにした。しかしそのクリスティも殺された。二人は追っ手から逃れ、国際組織の陰の実力者だったダイアナの愛人ジャック(リチャード・ファーンズワース)のもとへ向かった。その宝石を持っていると危険だと判断したかジャックは、それを秘密警察の女ボス、シャヒーン(イレーネ・パパス)に売りつけることを二人に提案する。空港で宝石の受け渡しをセッティングしたが、そこに追ってが登場、そこに居合せたFBIのおかげで問題は解決、やっと眠れるようになったエドであった。

by ssm2438 | 2009-08-07 16:32
2009年 08月 06日

1941(1979) ☆

f0009381_6461434.jpg監督:スティーヴン・スピルバーグ
脚本:ロバート・ゼメキス
    ボブ・ゲイル
撮影:ウィリアム・A・フレイカー
音楽:ジョン・ウィリアムズ

出演:ダン・エイクロイド
    ネッド・ビーティ
    ジョン・ベルーシ
    三船敏郎

        *        *        *

日本軍の真珠湾攻撃から6日後の北カリフォルニア海岸。羅針盤の故障で、司令官ミタムラ(三船敏郎)は進路を見失い、カリフォルニアの沖まで来てしまった。クリスマスの準備と平行して日本軍侵略の恐怖にヒステリー状態。遂に収拾がつかなくなってしまった。果ては遊園地をハリウッドと勘違いした日本軍が、攻撃を開始するのだった。

実にアホくさい映画。なんじゃこれは???? ただひたすらひどい。

by ssm2438 | 2009-08-06 06:38 | S・スピルバーグ(1946)