西澤 晋 の 映画日記

ssm2438.exblog.jp
ブログトップ | ログイン

<   2009年 09月 ( 50 )   > この月の画像一覧


2009年 09月 08日

虎の尾を踏む男達(1945) ☆

f0009381_952282.jpg監督:黒澤明
脚本:黒澤明
撮影:伊藤武夫
音楽:服部正

出演:
大河内伝次郎 (弁慶)
藤田進 (富樫)
榎本健一 (強力)

       *        *        *

予算がなかったんだなあ・・・。

終戦間近に撮影され、撮影途中で終戦を迎え、出来上がったものも、GHQの検閲にあい、結局上映されたのはサンフランシスコ条約が締結されてからという映画。後にわかったことだが、この映画の撮影現場にジョン・フォードも見学にきていたとか。

『虎の尾を踏む男達』
といおえばこわもての「どんな映画だろう?」と思うかもしれないが、歌舞伎『勧進帳』を題材に作った、黒澤明初の時代劇。もっとも、『勧進帳』が能の『安宅』を基にしているので、こちらをオリジナルの素材としたほうがいいかもしれないが・・、メジャーな呼び方なら『勧進帳』だろう。

<『勧進帳』のあらすじ>
源頼朝の怒りを買い朝敵とされた源義経一行が、北陸を通って奥州へ逃げる道すがら、安宅の関[石川県小松市]の通過を余儀なくされる。
義経一行は武蔵坊弁慶を先頭に山伏の姿で通り抜けようとする。しかし関守の富樫左衛門の元には既に義経一行が山伏姿であるという情報が届いていた。焼失した東大寺再建のための勧進を行っていると弁慶が言うと、富樫は勧進帳を読んでみるよう命じる。弁慶はたまたま持っていた巻物を勧進帳であるかのように装い、朗々と読み上げる(勧進帳読上げ)。
なおも疑う富樫は山伏の心得や秘密の呪文について問い質(ただ)すが、弁慶は淀みなく答える(山伏問答)。富樫は通行を許すが、部下のひとりが義経に疑いをかけた。弁慶は主君の義経を金剛杖で叩き、疑いを晴らす。危機を脱出した一行に、富樫は失礼なことをした、と酒を勧め、弁慶は舞を披露する(延年の舞)。踊りながら義経らを逃がし、弁慶は富樫に目礼し後を急ぎ追いかける(飛び六方)。
--ウィキペディアより抜粋--

そんなオリジナルの話に今回は強力(榎本健一)という荷物を運ぶ下人が追加されている。弁慶以下、ほかの面子が神妙なおももちなのにたいして、このキャラだけがこうるさいハエのように見るものをいらだたせてくれる。

『どですかでん』はとっても面白い!」って言える人(タルコフスキー・アンゲロプロス症候群の人)だけにお勧め。普通にみたらたいくつなだけだろう。私はこの映画を劇場でみたのだが、上映時間が黒澤作品のなかではとびぬけて短かった(59分)ことが不幸中の幸いだった。

by ssm2438 | 2009-09-08 09:07 | 黒澤 明(1910)
2009年 09月 06日

キャリー(1976) ☆☆☆

f0009381_0485594.jpg監督:ブライアン・デ・パルマ
原作:スティーヴン・キング
脚本:ローレンス・D・コーエン
撮影:マリオ・トッシ
音楽:ピノ・ドナッジオ

出演
シシー・スペイセク (キャリー)
パイパー・ローリー (母マーガレット)
ウィリアム・カット (トミー)
ナンシー・アレン (いじめっ子クリス)
ジョン・トラヴォルタ (クリスの彼氏)
エイミー・アーヴィング (スー)

        *        *        *

ブライアン・デ・パルマによるサイコホラー。デ・パルマはヒッチコック崇拝者のひとりだが、おかげで演出が説明的になることがあり、それが興冷めをおこすことがある。この映画はけっこう良い出来なのだが、一番の見せ場、キャリーの能力が暴走するシーンで画面分割をつかっているので、そこで冷める。画面分割というのは作為性が露骨に見ている人に感じさせるもので、これを映画でやられると一気に感情移入が遠のいていく。

原作はスティーブン・いじめられっ子・キング。作者自身の子供の頃のいじめられっ子の願望を具現化した映画なのだろう。

<あらすじ>
メイン州チェンバレンのハイスクールに通うキャリー(シシー・スペイセク)は、冴えない容姿とおどおどした物腰で、学年の仲間からはうとんじがれていた。ある日、体育授業がおえ、シャワーを浴びていたキャリーは、17にして初潮を迎えた。自分に何が起きたかわからないキャリーは気が動転、クラスメートの女子学生はそんなキャリーを笑いたてるが、女体育教師により騒ぎはなんとかおさまった。
キャリーは母一人子一人の家庭で育っており、母(パイパー・ローリー)は狂信的な正統キリスト教信者で、性を罪悪視し、肉体の成長はよこしまな邪念の現われだと考えていた。ゆえにキャリーも初潮のことをしらせてたいなかったのだ。しかし、キャリーにはもう一つ不思議な力があった。怒りと恐怖が爆発するとサイコキネシスを発生させるのである。
キャリーをいじめた張本人クリス(ナンシー・アレン)らのグループは、近づく春の舞踏会の出場を停止させられた。そんな中、キャリーの近くに住むスー(エイミー・アーヴィング)は、今までの態度に反省しエスコート役のないキャリーのために、ボーイフレンドのトミー(ウィリアム・カット)に。キャリーの相手をしてあげてほしいと申し出る。図書館で彼の申し出を受けるキャリー。しかしこの事は、クリスらのキャリーへの憎しみを一層つのらせた。彼女は彼女のボーイフレンド(ジョン・トラボルタ)らと、夜中に近くの農場にしのびこみ、豚を撲殺し大量の血を集めた。
f0009381_0504617.jpgいよいよ舞踏会の当日。トミーが優しくリードもらったキャリーはベストカップルにも選ばれる。興奮のうちに舞台に上がったトミーとキャリー。しかしそのとき頭上から真っ赤な豚の血がふってきた。爆笑の会場。血に染ったキャリー。やがて彼女の身体は硬直し、会場のドアはうなりを上げて閉まり、電気はショートし。キャリーのサイコキネシスが暴走をしはじめる。海上は火のうみとなり、クリスやその仲間たちは殺された。
血まみれのままうちに帰ってひとり風呂場で血を流すキャリーを母のマーガレットが殺そうとする。再びキャリーのサイコキネシスが発動、フォークや、包丁が母を串刺しにする。
キャリーの力がそうさせたのか、キャリーの家は大地震にみまわれ家が崩壊していく。すでに息絶えた母を引きずりながらなんとか脱出しようとするキャリーだが、母の手は包丁で柱に串刺しにされたままでうごかない。キャリーは母もろとも家の下敷きとなって死んだ・・・。

by ssm2438 | 2009-09-06 00:22
2009年 09月 06日

ワーキング・ガール(1988) ☆☆☆

f0009381_0354521.jpg監督:マイク・ニコルズ
脚本:ケヴィン・ウェイド
撮影:ミヒャエル・バルハウス
音楽:カーリー・サイモン

出演
メラニー・グリフィス (テス・マッギル)
シガーニー・ウィーヴァー (キャサリン・パーカー)
ハリソン・フォード (ジャック・トレイナー)
アレック・ボールドウィン (ミック・デューガン)
ジョーン・キューザック (シンシア)

        *        *        *

カーリー・サイモンのテーマにのせて黒の下着姿で掃除機かけてるメラニー・グリフィスはとってもチャーミング。彼女のイメージといえば、ちょっとおつむのたりないケバい娼婦系しか思い浮かばないのだけど、そんなメラニー・グリフィスがこれだけ可愛く描けた作品はそうないのではなかろうか。彼女にとってはベスト1だと思う。シガニー・ウェーバーは基本的に悪女顔なのでこいういうかたき役のほうがいいと思う。
80年代の映画はなんかみていて心地が良い。一番映画が面白かった時代だと思う。

<あらすじ>
ニューヨークの証券会社で秘書として働くテス・マクギル(メラニー・グリフィス)は、頭はいいが学歴不足。おかげで証券マン養成コースからもはずされる。そうこうしているとボストンから転勤してきた女性重役キャサリン・パーカー(シガニィー・ウーヴァー)の秘書に配置変え。肩パットぎんぎん、怖い顔のキャサリンに圧倒されるテスであったが、トラスク産業のラジオ局買収の情報を提供し、成功したら養成コースに入れて欲しいと彼女に頼む。
そんなキャサリンはスキー場で足を骨折、回復までの間すべてを任されるテス。その間にキャサリンの婚約者ジャック(ハリソン・フォード)と仲良くなりつつ、頭の回転のよさを彼に気に入られ、一緒に仕事をしていくうちに愛をはぐくみ、トラスクシャの合併話に貢献、しかし契約調印の直前、キャサリンが、「テスはアイデアを盗んだ秘書」と言ってどなり込み、話は一時延期される。窮地に立たされたテスであったが、後日エレベーターで出会ったトラスク社長が真相を知るや、逆に彼女の着眼点の良さ、行動力が評価され、改めて合併に調印、そしてキャサリンはクビ、トラスク産業の重役に引き抜かれたテスは、ジャックとの愛も手に入れるのだった。

by ssm2438 | 2009-09-06 00:12 | マイク・ニコルズ(1931)
2009年 09月 06日

この生命誰のもの(1981) ☆☆

f0009381_0203333.jpg監督:ジョン・バダム
脚本:ブライアン・クラーク、レジナルド・ローズ
撮影:マリオ・トッシ
音楽:アーサー・B・ルビンスタイン

出演
リチャード・ドレイファス(ケン・ハリソン)
ジョン・カサヴェテス (Dr・マイケル・エマーソン)

        *        *        *

尊厳死をあつかった戯曲が原作の映画。多分MTVだと思う。
テーマがディープなだけにちょっとジョン・バダムとはあわない気もするが、まずまずまとめている。しかし、これがジョン・バダムじゃなかったらもっどディープになり、悲惨なところは悲惨になってたんではないだろうか。あまり悲壮感漂いすぎないジョン・バダムの演出だから、良くも悪くも、そこそこ普通にみられる映画になっている。

<あらすじ>
32歳の新進彫刻家ケン・ハリソン(リチャード・ドレイファス)は交通事故にあい、かろうじて生命はとりとめたものの首から上を除いた身体の感覚が麻痺し、生命維持装置につながれていた。そんなケンを恋人のパットは毎日見舞いにきていた。入院後数カ月が過ぎ、ケンは看護婦たちを相手に冗談をとばしたりしていたが、ある日、エマーソン(ジョン・カサヴェテス)に自分の身体は動けるようになるのかとはっきり質問した。応えは「ノー」だった。
自分の人生は終ったのだと言いきかせるケンは、パットにもう来ないように告げた。ハリソンは病院側に退院を申し出た。しかし退院したら1週間以内に死ぬのは確実だ。そしてそれがハリソンの望むところなのだった。美人の女医クレア(クリスティン・ラーティ)は、生命の存続を願う病院側と死にたいというハリソンの間に立ってどちらを取るべきか迷った。ハリソンのスタジオでパットに会った彼女は、パットの「死なせてあげるべきよ」という意見にうなづくより他はなかった。数ヵ月後、病院内の一室でワイラー判事(ケネス・マクミラン)によって審問が行なわれることになった。そこでハリソンは必死の思いで訴えた。「脳以外の働きが不可能な人間を生かしておくほど残酷なことはない」。ワイラー判事は安楽死の判例を確かめるため外に出るのだった。

by ssm2438 | 2009-09-06 00:04 | ジョン・バダム(1939)
2009年 09月 05日

スペシャリスト(1994) ☆☆

f0009381_21541233.jpg監督:ルイス・ロッサ
脚本:アレクサンドラ・セロス
撮影:ジェフリー・L・キンボール
音楽:ジョン・バリー

出演
シルヴェスター・スタローン (レイ・クイック)
シャロン・ストーン (メイ・ムンロー)
ジェームズ・ウッズ (ネッド・トレント)
ロッド・スタイガー (ジョー・レオン)
エリック・ロバーツ (トーマス・レオン)
マルシア・カルダナ (女性警官ティナ)

        *        *        *

とにかく脚本がよわい。全然シュぺシャリストっぽくない。ただ、さらりと爆弾しかけてよゆぶっこいてるだけ。もっとスペシャリストだけが知ってるなにかをきちんと描いてほしかった。そして必殺仕掛人モードでさらりと殺してほしかった。
監督は『山猫は眠らない』ルイス・ロッサ。この人の見せ方は決して悪くない。しかし、スペシャリストたるべきスペシャルさが物語にないので、四苦八苦してなんとからしい雰囲気を出そうとしてるが・・・、シャロン・ストーンの裸(これは悪くない。でもこの時点ですでに胸はインプラントだ)と、火薬の多さだけでは無理がある。

f0009381_2157220.jpg拾い物だと思ったのは、ジェームス・ウッズが入り込んだ爆発処理班のスタッフの女性経験ティナ(マルシア・カルダナ)。この人はもうちょっと見てみたかった。しかし、調べてみたが他の作品はほとんどテレビシリーズで日本で公開された映画はないようだ。残念。

<あらすじ>
フロリダ州マイアミ。爆発物のスペシャリストだったレイ・クイック(シルヴェスター・スタローン)は、上官ネッド・トレント(ジェームス・ウッズ)のやり方についていけずCIAから脱退、いまわフリーの爆破作業請負人のとなっていた。電話でメイ・マンロー(シャロン・ストーン)と名乗る女から、3人の男を爆殺してほしいと依頼される。彼女は幼い頃、巨大犯罪組織レオン・ファミリーに両親を殺され、復讐の機会を伺っていた。
メイは偽名を使って色仕掛けでファミリーのドンであるジョー・レオン(ロッド・スタイガー)の息子トマス(エリック・ロバーツ)に近づく。彼女の命懸けの行動を知ったレイは、依頼を引き受ける。彼は卓抜した爆破技術で、レオンの手下2人を鮮やかに葬った。ファミリーの権力で警察の爆発物処理班のチーフとなっていたネッド(ジェームス・ウッズ)はレイの仕業と睨むが、レイは最後の標的トマスの息の根を止める。
依頼された全ての仕事を終えたレイはメイと初めて対面し、一夜を共にする。しかし、翌朝、メイは姿を消してしまう。息子を殺されて怒り狂うレオン・ファミリーのドン、ジョーから犯人を捕らえるよう命じられたネッドはメイを拉致し、レイをおびきだそうとするが、レイの隠れ家の四方に仕掛けていた大量の爆弾が、一斉に大爆発を始める。ネッドと最後の対決の時を迎えたレイは相手を倒し、メイと共に無事に脱出した。

by ssm2438 | 2009-09-05 21:09 | S・スタローン(1946)
2009年 09月 05日

シックス・センス(1999) ☆☆☆

f0009381_18173243.jpg監督:M・ナイト・シャマラン
脚本:M・ナイト・シャマラン
撮影:タク・フジモト
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード

出演
ブルース・ウィリス (マルコム・クロウ)
ハーレイ・ジョエル・オスメント (コール・シアー)

        *        *        *

ナイト・シャマランをはじめて見た映画。ただ、オチは聞いていたので・・というか、「『ジェイコブス・ラダー』と一緒だよ」とは聞いていたので、さほどびっくりすることもなく素直にみえました。もっとも『ジェイコブス・ラダー』を知ってる人のほうが最近では少ないと思いますが・・。
私は基本的にオチで見せる映画はきらいなので、結末をいわれても全然平気。結末が分ってても楽しめる映画でないと面白いとは思わないので、世間で「ネタバレ」がどうのこうのといサインにはうんざり。まあ、世間ではそれが重要な人もいるのでしょうが、くだらんことだといつも思ってしまいます。

お話は面白い展開だけど、画面のばっちいのはいただけない。私の嫌いなタク・ばっちい画面・フジモトなのでこうなるのは仕方ないのだけど、実にこの人の画面はばっちい。同じ暗くするのでも、もうちょっと暗く、きれいに見せる手段ってのもありそうなものだと思うのだけど。

<あらすじ>
小児精神科医の第一人者マルコム(ブルース・ウィリス)はある晩、妻アンナ(オリヴィア・ウィリアムス)と自宅にいたところを押し入ってきた10年前に治療した患者のヴィンセントに撃たれた。ヴィンセントは彼を撃つと自殺た。
1年後のフィラデルフィア。妻アンナと言葉を交わすこともできず悶々とする日々を送るマルコムは、他人に言えない秘密を隠して生きるあまり心を閉ざした8歳の少年コール(ハーレイ・ジョエル・オスメント)に出会った。彼の秘密とはなんと死者が見えること。彼はこの秘密を母リン(トニ・コレット)にも話せず、友達からも異常者扱いされて苦しんでいた。やがて、ふたりは心を通わせるようになり、コールはついに秘密を打ち明けた。みたされない死者の魂をマルコムと一緒に解決していくコール。
一方、マルコムは妻アンナのことでまだ悩んでいた。眠り込んだアンナに話しかけるマルコム。彼女は寝言で「どうしてあたしを残して行ってしまったの?」と呟く。その途端、彼は全てを理解した。彼はヴィンセントに撃たれた時に死んだのだ。アンナへの思いとヴィンセントへの後悔の念が死者となった彼をこの世に引き留めていたのだ。かくして、望みが満たされて癒されたマルコムは天へ召された。

by ssm2438 | 2009-09-05 17:58
2009年 09月 05日

張り込み(1987) ☆☆

f0009381_225012.jpg監督:ジョン・バダム
脚本:ジム・カウフ
撮影:ジョン・シール
音楽:アーサー・B・ルビンスタイン

出演
リチャード・ドレイファス (刑事クリス)
エミリオ・エステヴェス (刑事ビル)
マデリーン・ストー (犯人の恋人マリア)
エイダン・クイン (脱獄犯スティック)

        *        *        *

ジョンバダムの映画のなかではいまいち燃えなかったかな。これキャスティングのミスだと思うな。映画のなかでみるとリチャード・ドレイファスがあまりに刑事にみえない。それはエミリオ・エステベスもそうだけど。で、この二人が似通ったタイプなのでそこでもメリハリがない。これがトム・ハンクスとエミリオ・エステベスとかエディ・マーフィーとエミリオ・エステベスだったら少しは面白かったかもしれないのにナって思った。ヒロインのマデリーン・ストーはこれがデビュー作とか。あんまりリチャード・ドレイファスと恋愛感情に陥りそうに無い。キャスティング大失敗映画の一つ。でも、張り込みから、張り込む側と張り込まれる側のを通りひとつ隔てたあっちの家とこっちにビルという限定された空間で物語を展開するのはいかにもジョン・バダムらしい。そして最後の製材所での追いかけっこはこれまたジョン・バダムらしい状況をうまくつかったスリリングな演出。上手い!

<あらすじ>
アメリカ西海岸の最北端に位置する港町のシアトル。刑事のクリス(リチャード・ドレイファス)とその相棒のビル(エミリオ・エステヴェス)は、FBIを通じて特命を任じられる。警察官を殺して服役中だった凶悪犯スティック(エイダン・クイン)が脱獄したので、その元恋人マリア(マデリーン・ストウ)の家を24時間態勢で「ステイクアウト(張り込み)しろ!」というもの。
マリアの家の向かいのオンボロ屋敷の2階に、望遠カメラや高性能マイクやビデオなどの“ハイテク盗聴メカ”を備えつけてウォッチングの開始。ある日、電話の盗聴をするために電話屋に扮して彼女の家を訪れたクリスは、実際に彼女を目にして、その魅力にまいってしまう。彼女の方も彼に好意を持ち、スーパーの買い物で再会した彼らは恋に落ちてしまう。彼女の家に一泊しての“朝帰り”に犯人と間違えられたりと、刑事と犯人の恋人との“あぶない恋”。そんな折、一時は警察との銃撃戦で死んだと思われていたスティックが戻って来た。クリスとマリアは人質として捕われてしまい、スティックはカナダへの高飛びを図る。しかし、ビルの助けもあって何とか無事に事を終えるのだった。

by ssm2438 | 2009-09-05 16:33 | ジョン・バダム(1939)
2009年 09月 05日

張り込みプラス(1993) ☆

f0009381_1558387.jpg監督:ジョン・バダム
脚本:ジム・カウフ
撮影:ロイ・H・ワグナー
音楽:アーサー・B・ルビンスタイン

出演:リチャード・ドレイファス
    エミリオ・エステヴェス
    ロージー・オドネル

        *        *        *

これはいただけないなあ。前作もジョン・バダムにしては面白くないえいがだったけど、こっちはさらに全然おもしろくない。ジョン・バダムの映画でこれだけはずした感のある映画めずらしい。

シアトル市警の刑事コンビ、クリス(リチャード・ドレイファス)とビル(エミリオ・エステヴェス)は、組織犯罪の重要な目撃証人ルー・デラーノ(キャシー・モリアーティ)探索の応援を命じられた。女性検事補のギャレット(ロージー・オドネル)も加わり、クリスとビルが実の父子、再婚して5年目の後妻がギャレットという設定で、ギャレットの愛犬アーチーも含めた3人と1匹の〈家族〉は、島の別荘へ向かった。
検察内部の内通者からの伝達で、ルーの所在を確認した殺し屋トニーは、オハラ家へ向かう。彼を目撃したクリスとビルは後を追うが、警官に誤解され足止めされる。その間にトニーはオハラ邸に侵入し人質をとるが、アーチがとびかかったすきに射殺された。

by ssm2438 | 2009-09-05 15:48 | ジョン・バダム(1939)
2009年 09月 05日

アサシン(1993) ☆☆

f0009381_1661461.jpg監督:ジョン・バダム
原作:リュック・ベッソン
脚本:ロバート・ゲッチェル、アルクサンドラ・セレス
撮影:マイケル・ワトキンス
音楽:ハンス・ジマー

出演
ブリジット・フォンダ (マギー)
ガブリエル・バーン (ボブ)
アン・バンクロフト (アマンダ)

        *        *        *

私が好きなガブリエル・バーンが出てるこの映画、オリジナルのリュック・べッソン『ニキータ』とくらべてもそれほど遜色ない出来になってると思う。
が・・・個人的にはブリジット・フォンだがあまり趣味ではないのでいまいち楽しめなかった。なんで彼女だったんでしょうね? ジョン・バダムの女性の趣味はけっこう私とちかいところがあるので、いままでは安心してみられていたのですが、これだけは例外。
映画そのものは、ジョン・バダムが手際よくまとめあげているので普通にみられる。が、心を掴む何かがあるかといわれると・・ない。普通の娯楽映画でした。

<あらすじ>
警察殺しの重罪で死刑の判決が下ったマギー(ブリジット・フォンダ)の前にあらわれる政府秘密組織の一員ボブ(ガブリエル・バーン)。彼はマギーに、生きて国の秘密工作員になるか、死ぬかという選択をせまる。その日から暗殺者になるための厳しい訓練が始まった。情緒不安定なマギーに、アマンダ(アン・バンクロフト)は微笑むことから教え始める。このあたりの展開はほとんど『ニキータ』と同じである。
そして2年数カ月後、見事に美しく変身したマギーは、ボブに伴われてディナーに出かける。久々に味わう外気にマギーの心は浮き立つが、これは暗殺者としての最後のテストだったのだ。

単身都会の中で生活を始めたマギーは、クローディアという新しい名と、コードネーム「ニーナ」を与えられて。そして写真家J・P(ダーモット・マローニー)との恋。そんなある日の朝、組織からの初指令を受ける。
そしていくつかの仕事をこなしてくマギー。そしてアラブに核を持ちこもうと企てているバクティアルを暗殺するミッションにつく。仲間の不手際から予定外の殺人を犯してしまい、組織は掃除人と呼ばれる殺し屋ヴィクター(ハーヴェイ・カイテル)を派遣してきた。マギーはバクティアルを取り逃がし、危機一髪で脱出したが、ヴィクターのもとにはミスを犯したマギーを抹殺しろという組織からの指令が届いていた。マギーはヴィクターを殺し、逃亡する。彼女はJ・Pの元に戻り、自分が工作員であることを告白し、マギーは姿を消した。

by ssm2438 | 2009-09-05 15:25 | ジョン・バダム(1939)
2009年 09月 05日

マイライフ・アズ・ア・ドッグ(1985) ☆☆☆☆☆

f0009381_227537.jpg監督:ラッセ・ハルストレム
脚本:ラッセ・ハルストレム
   レイダル・イェンソン
   ブラッセ・ブレンストレム
   ペール・ベルイルント
撮影:イェリエン・ペルション
音楽:ビョルン・イシュファルト

出演:アントン・グランセリウス
    メリンダ・キンナマン

     ×     ×     ×

別に犬好きでもないのだが、とにかくみたい『HACHI 約束の犬』
ラッセ・ハルストレム監督ものはひさしぶり。
『サイダーハウス・ルール』『ショコラ』は見たのだが、いやいや決して悪くないのだが、かつての栄光『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』と比べるとどうも今ひとつな感じ。
その後もいくつか作品はあったのだが、どうみたいという気がおこらずしばしご無沙汰だったラッセ・ハルストレム。しかし、『HACHI 約束の犬』はハルストレムテイストとしてはけっこう当りのにおいがする。
ライカ犬もハチも犬だし、きっとハルストレムの犬ものは当りなんだよ・・っと勝手に当たるであろう理由付け。

しかし、しらべてみたら『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』って1985年作品だったのですね。もう24年前。いまわむかし、銀座のシネスイッチか日比谷シャンテで見たのだけど、あれは見た後幸せになれる映画でしたね。
雪国のガラス工場のある小さな町の話だったが、そこでつくられるオレンジ色したがらすのように、こころがぽっかぽっかあったまる映画でした。あれから25年後のサガとイングマルとの映画をみてみたいきがします。
つくってくれないでしょうかねえ。あのときのサガちゃんは良かったよ。女の子なんだけどガキ大将で、小学6年生くらいだと女のこの方が成長はやいから体もおおきくて、そんな村にやってきたイングマルはかなりたよりない少年で、彼女にしてみれば守ってやるべき対象でもあったり、でも女の子として好きでもあったり・・あの複雑で微妙な感情がとてもいいんだなあ。最後のほうでドレスきたサガちゃんがイングマルと一緒にいるシーン、なんかほほえましかったよ。で、しらべてみました、おお、そうでした、メリンダ・キンナマン。そんな名前でした。まあ、めちゃ美人たいぷではないのでいまとなってはそれほど萌えないのですが、この映画のなかのサガちゃんはほんとによかった。
サガ(メリンダ・キンナマン
f0009381_11545232.jpg
f0009381_11545852.jpg
f0009381_11544669.jpg
f0009381_1155345.jpg
考えてみると12~13歳くらいの幼女で“ああ、この娘はいいなあ”って思ったのはこの『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』のサガちゃんと『泥の河』の銀子ちゃんくらいか・・。かつてブームだったトレーシー・ハイドにもそれほど萌えなかったし、『リトルロマンス』のころのダイアン・レインもそれほど好きにはならなかった。ダイアン・レインは今のほうがいいなあ。
なにはともかく、『マイライフ・アズ・アドッグ』の感動を今ひとたび・・と期待してしまう『HACHI 約束の犬』でした。

by ssm2438 | 2009-09-05 14:54 | ラッセ・ハルストレム(1946)