西澤 晋 の 映画日記

ssm2438.exblog.jp
ブログトップ | ログイン

<   2009年 10月 ( 50 )   > この月の画像一覧


2009年 10月 31日

アンドロメダ・・・(1971) ☆☆☆☆

f0009381_1231774.jpg監督:ロバート・ワイズ
原作:マイケル・クライトン
脚本:ネルソン・ギディング
撮影:リチャード・クライン
特撮:ダグラス・トランブル
音楽:ギル・メレ

出演:アーサー・ヒル
    デヴィッド・ウェイン
    ジェームズ・オルソン
    ケイト・リード
    ポーラ・ケリー
    ジョージ・ミッチェル

        *        *        *

原作はマイケル・クライトン『アンドロメダ病原体』(1971年星雲賞海外長編賞受賞)。映画のタイトルが『アンドロメダ・・・』になったわけは、そのイベントの原因が病原体だということを前もって知られないような配慮から。何が起きたのかわからないところに、最大限の注意を払ってそのなぞ解明に向かう科学者たちのアプローチがこの映画の醍醐味となるのでそうしたのだろう。
この映画のよさは、間接描写のすごさだろう。たとえばモンスターがいて「これは怖いんだぞ」っていう画シーンを描くとしたら、モンスターが直接人間などを襲ってるシーンを描くのが直接描写。間接描写とは、そのシーンをみせないで、物音とか、残された死体とか、その他のなにかでそれを表現していく手法。これが上手いのは松本清張だと思うのだが、かれの小説ではそれを描かないで、それを描いていくという、読者の想像力をゆすぶる書き方がとても素敵だ。
この『アンドロメダ・・・』では、人工衛星が地球に落下し、その近くにある村の人々が死んでしまう。その原因究明にのりだす人類の話。その研究施設が地下にあるのだが、そこにいくまでのぎょうぎょうしい段取りがすごい。このくどいまでの演出がロバート・ワイズならではで、この描写があるからこそ、その病原体がどんなに危険なものか見ている人にかんじさせている。

<あらすじ>
ニュー・メキシコの砂漠地帯。小部落の近くに落下した衛星を回収にいった陸軍の兵士たちは、あたり一面に住民の死体が転がっているのを見る。連絡をうけた本部では、異常を伝える兵士の声が突然悲鳴に変わり、切れてしま。
軍部はワールドファイア計画を発動させる。ワイルドファイアとは、地球外生物がもたらされた場合、その生物を調査・分析して地球上での伝播を防ぐことを目的とした計画及びその実行機関の名称であり、研究施設は地下に建造されていた。地上とは完全に隔離されている上、万が一その生物が流出するような事態が起こった場合に備えて自爆用の核爆発装置まで設置されていた。ストーン博士(アーサー・ヒル)、ダットン博士(デイヴィッド・ウェイン)、ホール博士(ジェームズ・オルソン)の3人に、女性のルース・レービット博士(ケイト・レイド)がその施設にむかう。

そして研究施設に入室するまでの段取り(これでもかって言うほどの滅菌処理)が延々続く。

住人は、全身の血液が凝固するという謎の症状によって死亡しているか、または奇怪な自殺をしていた。機密服を着込んだ所員が衛星を回収したが、その過程で生存者が二人見つかった。ひとりは胃潰瘍を患った飲酒家の老人で、もうひとりは健康的に何ら問題が認められない生後2ヶ月の乳児だった。
科学者はその微生物を“アンドロメダ・ストレイン”と名づけ、コンピューターを主にした各種装置を駆使して、アンドロメダの分析研究は着々と進められた。研究結果から、地酒を浴びるほど飲んでいた老人の酸性と、1日中泣きづめの乳飲み児のアルカリ性の相反する2つが、彼らをアンドロメダの魔手から救ったのではと推測した。
しかし事故が発生、ダットン博士の研究室が汚染されたらしい。彼はガラス越しにストーン博士に励まされながら真青な顔をしていた。ホール博士はダットン博士の研究室の酸素供給をとめ、ダットンに激しく呼吸させることにより体内の血液を酸性へ変えさせる。ダットンは一命をとりとめた。解決策が見つかったが、汚染を感知した研究所の自爆装置が作動し始めた。5分後には研究所が核爆発で吹っ飛ぶ。地下1 階にある自爆装置を解除するため、ホールはキーを持って向かった。しかし作動と同時に各階のドアが自動的に閉まり、ホールは管制室にいるストーン博士の指示に従いながら、中央室空洞(コア)を登り、間一髪で自爆装置を解除した。

by ssm2438 | 2009-10-31 12:05
2009年 10月 31日

サイボーグ・ソルジャー(2006) ☆

f0009381_0255446.jpg監督:デヴィッド・フローレス
脚本:ベーカーリー・アンダーゾン
撮影:ロレンツォ・セナトーレ
音楽:ジェイミー・クリストファーソン

出演:コリン・ネメック、ロレンツォ・セナトーレ

        *        *        *

テレビ映画のこの作品、しょぼそうだけど、コンセプトはおもしろそうなので、ちょっとみてみた。
第2次大戦末期、ナチスは、戦局逆転の切り札として核爆弾の開発にも力をそそいでいたが、それと平行して生物の細胞に放射線を当て不死身の強化人間をつくることを目的として、その動物実験をおこなっていた。そしてついに人体実感がおこなわれる。候補となった兵士がそのゲージにはいり、その装置で放射線をあてると、ハルクのような身長3メートルちかいマッチョ人間があらわれた。

その情報をえ連合軍はひそかにその研究所を殲滅する計画をたてる。そこであつめられたのが『ナバロンの要塞』っぽいめんつで、どこかひとくせある囚人たちだった。彼らはこの計画が成功すると、恩赦があたえられることになっていた。

第二次世界大戦のヨーロッパ戦線において、超人ハルクが登場してあばれ、それを連合軍側がなんとかせんめつするというコンセプトはけっこう再現できれば面白いと思うのだが、・・・・再現できてない。
超人ハルク君がまるでCG、これでもかといわんばかりのCGで、作ってる人間が、通常画面とあわせようという気すらない。おかげでテンションさがりぱなし。。。

by ssm2438 | 2009-10-31 00:21
2009年 10月 30日

イーオン・フラックス(2005) ☆☆

f0009381_12412597.jpg監督:カリン・クサマ
脚本:フィル・ヘイ、マット・マンフレディ
キャラクター原案:ピーター・チョン
撮影:スチュアート・ドライバーグ
音楽:グレーム・レヴェル

出演:シャーリーズ・セロン、マートン・ソーカス

        *        *        *

ジョン・ブアマン『未来惑星ザルドス』ショーン・コネりーシャーリーズ・セロンの置き換えてちょっと世界観を今風にアレンジした感じの映画。シャーリーズ・セロンの美しさを見るだけの映画。アクションはロープアクションつかいまくれりで、それが嫌いな私なんかはダメダメ。CGの使い方もお子様向けであざと。この手の映画なのでそういうい部分にリアリティをもとめても無理な話だろうが・・。
監督のカリン・クサマが日系のアメリカン人。障子、畳、番傘、桜など和風なアイテムを散らしてあり、和洋折衷の美術デザインには見るべきものがあるし、イーオンのコスチュームのデザインにしてもセンスがよく、安易に「つまらない」と捨てきれない魅力はある。

物語の設定はこんな感じ。
2011年(はは、もうすぐだ)に人をしに至らしめるウィルスが発生、人類の99%が死滅した。科学者トレヴァー・グッドチャイルドが開発したワクチンのおかげで、500万人の人類だけがい生き残った。その後は、外界から隔離された巨大都市ブレーニャの内側で、グッドチャイルド一族の管理化の下、人々は、病気も、飢えも、戦争もない世界を満喫していた。

<あらすじ>
2415年、ブレーニャは、グッドチャイルド家の子孫、トレヴァー8世(マートン・ソーカス)のもと、その弟オーレン(ジョニー・リー・ミラー)と科学者たちで成り立つ政府が管理していた。秩序の維持を理由に圧制を強いていたため、これに反対する反政府組織モニカンが組織されていて、その戦士のひとりがイーオン・フラックス(シャーリーズ・セロン)だった。
彼女の妹ユーナ(アメリア・ワーナー)がモニカンの分子と誤って抹殺されてしまう。モニカンの司令塔ハンドラー(フランシス・マクドーマンド)から、君主トレヴァーの暗殺指令を下されるイーオンと改造人間シサンドラ(ソフィー・オコネドー)。だがトレヴァーと接触した途端、イーオンの脳裏に覚えのない彼と過ごした記憶が浮かぶ。
実はブレーニャに住む人間たちは皆、ワクチンの副作用で女性たちが不妊になってしまったことから開発されたクローン人間であり、イーオンは、かつてのトレヴァーの妻キャサリンの生まれ変わりだったのだ。トレヴァーは不妊の治療法を密かに研究していたのだが、彼の弟オーレンはそれを快く思わなかった。もし、自然出産が可能になるなら、クローンシステムを管理することでこの世界を代々支配してきたグッドチャイルド一家は、その支配権を失いかねないからだ。そしてユーナが殺害されたのは、実は彼女が自然妊娠したからだった。
トレヴァーの研究成果は、権力を握ったオーレンに破壊されてしまったが、女たちに自然治癒が起こり、次々と妊娠が起こり始めていた。イーオンはオーレンを射殺。ブレーニャは新しく生まれ変わろうとしている。

by ssm2438 | 2009-10-30 12:45
2009年 10月 25日

ロッキー(1976) ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

f0009381_118935.jpg監督:ジョン・G・アヴィルドセン
脚本:シルヴェスター・スタローン
撮影:ジェームズ・クレイブ
編集:スコット・コンラッド、リチャード・ハルシー
音楽:ビル・コンティ

出演:シルヴェスター・スタローン
    タリア・シャイア
    バート・ヤング
    バージェス・メレディス
    カール・ウェザース

        *        *        *

青春時代に見た映画というのは、それが世間でどう評価されようが、その人にとっては実にインパクトのある映画になる。理屈ぬきで名作になるのだ。私がこれをみたのは高校1年生のときで、その時代にこの映画をみられたのはとても幸せなことだったと思う。この映画は、私の中の挑む心に活力を与える永遠の応援歌だ。
一ヶ月前にこの映画を再びみて泣けて泣けて、以前はこんなに泣けなかったと思うが、最後のラウンド戦ってるあたりはもうぼろぼろ泣いていた。『ロッキー』ってこんなに泣ける映画だったっけ・・って再認識した。

それまでうだつの上がらない役が多かったシルヴェスタ・スタローン。自身で脚本を書き、自分が主役でナイトこの脚本は映画化させないと言って勝ち取った主役の座。そして大ブレイク。本人自身の夢と希望に満ち溢れつつ、うだつの上がらない世界でぶすぶすに煮えていた時代の悔しさをシナリオに書き込んだのだろう。そしてそれを一気にドラマのなかで解放していく。多分本人もこれほど大ブレイクするかどうかなんてわかってもいないなかっただろうし、もしわかっていたら多分、このドラマの最後は勝っていたんじゃないだろうか。でも、そこでは勝たせることを選ばなかった。謙虚というか、現実をわきまえていたというか、期待しすぎることへの恐怖だったのか・・、とにかく彼には、そこで勝って世界チャンピオンになるロッキーという姿が見えなかったのだと思う。だからああなったのだ。
この映画はシルヴェスタ・スタローンの本人の想いがとても染み込んでいる映画だ。そこがこの映画の素晴らしいところだと思う。これ以降のシリーズの映画は、メディアの望むものを作った結果で、ほとんど染み込むものは無く、ノリノリ演出をかもし出すパターンが確立されていったに過ぎない。これはこれでとても有意義なものだけど・・・。

そして、このドリームを後押しするビル・コンティの永遠の名曲ロッキーのテーマ。この音楽なしには、このドラマは語れないだろう。この脚本と、この音楽が同じ時間に同じ場所に存在したというミラクルも素晴らしい。

<あらすじ>
フィラデルフィアはサウスサイドのスラム。昼間はヤクザな借金取立てや、夜は場末の賞金稼ぎボクサー、そんな生活をしていたロッキー(シルヴェスター・スタローン)。ジムに有望な新人が現れると、ロッカーが足りないので、ロッキーはロッカーまで奪われる。4回戦ボーイのロッキーは、ラフファイトで勝利をおさめるが、「お前のようなガムシャラなファイトぶりではゼニにならん」と、ジムをほうり出されてしまう。そんなロッキーに人生最大のチャンスが訪れた。
ボクシングの世界ヘビー級タイトルマッチのチャンピオン=アポロ(カール・ウェザース)の対戦相手がケガをしたため、代役として場末のボクサーを指名することになる。アポロは「イタリアの種馬」というネーミングがきにいったとロッキーを氏名する。かつてロッキーを見放したジムの老トレーナーのミッキー(バージェス・メレディス)も、協力させてくれと彼の自宅を訪れる。

相手は世界チャンピオン、なとか自分のもつ経験を少しでもロッキーに伝えたいと思うミッキー。そうすることが彼の残された唯一の存在意義であることがひしひしつたわってくる。もう話すことはないとトイレに入りドアをしめるロッキー。すがりつくようにトレーナーを申し出るが、ロッキーはトイレから出てこない。あきらめてドアを出て行くミッキー。だが、帽子をわすれたことに気付き、取りに戻るとトイレから出てきた、ロッキーと鉢合わせ、顔もみたくないと、またトイレに入るロッキー。露骨な拒否反応をしめされとぼとぼと帰っていくミッキー。ミッキーが部屋から出ると、階段をおりていくミッキーの足跡がきこえる。閉じられたドあにむかって、

「俺がほんとに助けてほしいときにはほったかして、今度は俺が景気が良くなると、その夢に便乗するのか。やってやるさ。一人でやってやる。お前の助けなんかいらない! なんだいまさら」とミッキーが出て行ったドラを殴りつけながら毒っけをぶちまける。
カメラはロングショットで階段をおりてくるミッキーをとらえる。その声はそとにまできこえている。完全に拒絶されてとぼとぼかえっていくミッキーの後姿がとても淋しそう。フレームの右端にミッキーが消えかけてたとき、ロッキーがドアをあけて出てきてミッキーをよびとめる。なにやら話している。ロングなので会話は聞こえてこない。そこに穏やかなピアノの旋律がショートバージョンで流れてくる。泣けるんだ。。。

f0009381_11263770.jpgロッキーの短期間の猛訓練が始まった。フィラデルフィアの美術館の階段をしんどそうなロッキーだが、みるみる動きがすばやくなり、活力があふれ出してくる。そこにロッキーのテーマが後押しする。片手で腕立て伏せもさくさくできてしまう。トレーニング期間の最後になると、あの階段もすばやく駆け上がり、夜明けのフィラデルフィアに向かって拳をふりあげる。

前の晩、眠れないロッキーは明日の試合会場に行って見る。ゴージャスに飾られて明日のメインイベントをまる会場。垂れ幕に派手な衣装をつけたアポロの絵があり、その反対側に自分の垂れ幕がある。しかし、トランクスの色が違うのだ。「俺のは白の地に赤のストライプだ」と言うが、掃除のおじさんは「ああ、そうかね」と返すだけ。
はたと現実を認識するロッキー。相手はばりばりの世界チャンピオン。自分はぽっとでの四回戦ボーイ。たかが1~2ヶ月もう練習したくらいで勝てるわけがない。自宅に帰りエイドリアンにぼそと告げる。
「明日おれはぼこぼこにされるだろう。勝てるわけがない。でも、もし俺が15ラウンド終わったとき、まだリングに立っていられたら、おれはただのチンピラじゃないってことを証明できる」
・・・こういうところでもぼろぼろ泣けてくる。

もそして試合当日、賭け率は50対1。ロッキーの善戦、手を焼くアポロ。両者の腫れ上ったまぶたが目をふさいで見えない。「切ってくれ」というロッキー。まぶたを切ると血がぶちゅって飛び散る。かろうじて視界を確保したロッキーはボディーを連打し、アポロの肋骨を折る。最終ラウンドでは、肋骨をかばいながらも、チャンピオンの意地でせめるアポロ。ふらふらで倒れるロッキーにもう「寝ていろ」というセコンド連中。それでも立ち上がるロッキー。
このへんから最後まではもう涙ぼろぼろ。。。

試合終了のゴングが鳴り人々がなだれこでくる。もう世間のことも結果も、カメラもマイクもどうでもいいロッキーはひたすら「エイドリア~ン、エイドリア~~ン」と彼女の叫ぶ。

好きな女の名を公衆の面前で大声で連呼できる機会と自信にめぐまれる男が世界中で何人いるだろうか・・。
リングに駆け寄ろうとするエイドリアンの真っ赤な帽子が、誰かのひじにあたってとれてしまう。ちらとまたこれがいいんだ。きっとあの赤い帽子は、エイドリアンにしてみれば、公衆の場に出る時だけのための、今風に言うなら「勝負帽子」なんだろうね。人にはそんなものがある。晴れ舞台に出る時はあのネクタイじゃなきゃだめだとか、試験に臨むときはこのシャーペンじゃなきゃダメだとか・・、それを失うととたんに自信を失ってしまうようななにかってあるのだけど、それがあの赤い帽子。その帽子がぬげちゃったとき、チラッと気にするけど、それでも拾おうともせず前に進むエイドリアンがまたいい。

by ssm2438 | 2009-10-25 11:10 | S・スタローン(1946)
2009年 10月 24日

ロッキー2(1979) ☆☆

f0009381_1292534.jpg監督:シルヴェスター・スタローン
脚本:シルヴェスター・スタローン
撮影:ビル・バトラー
音楽:ビル・コンティ

出演:シルヴェスター・スタローン
    タリア・シャイア
    バート・ヤング
    カール・ウェザース
    バージェス・メレディス

        *        *        *

最後はロッキーに勝たせる話を作ろうということが先行して作られた話。しかし、前作がスタローンの魂がにじみ出た話だったけど、この2作目以降はもう、「これがみたいんだろう」って観客の受けをねらったもの。なのであんまり感動というものはない。しかし、盛り上げ方、迫力のあるボクシングシーンの見せ方など、ノリで見せる技術は一つの完成形をみせたといっていいだろう。

<あらすじ>
試合後「リターンマッチはなしだ」というアポロ(カール・ウェザース)、「俺も嫌だ」というロッキー(シルヴェスター・スタローン)。そして病院に搬送させるふたり。一夜にしてヒーローになったロッキーだが、猛烈な打ち合いでダメにした眼部が悪化し、医者からはボクシング続行を止められてしまった。
傷のいえたロッキーは、恋人エイドリアン(タリア・シャイア)と内輪の人々だけのささやかな結婚式挙げた。ファイトマネーとローンで買った新居に移り、トランザムの新車を購入し、安らかな新生活がはじまった。やがて、エイドリアンが妊娠し、いつまでものん気にはしていられないと感じたロッキーは、何か安定した職業に就こうと決心するが、ボクシング以外はどんくさいロッキー、なかなか職がみつからない。
一方、世間からバッシングをあびていたアポロは、ロッキーとの再戦を決意し、挑発をしかけてくる。ロッキーの眼を心配するエイドリアンやトレーナーを依頼したミッキー(バージェス・メレディス)の反対にも関わらず、人生の壁につき当っていたロッキーは、再戦する決心をした。
しかし、早産の危機に見舞われたエイドリアンは無事出産したものの、危険な状態に落ち入った。トレーニングどころではないロッキー。長い昏睡が続く妻の傍らで、ロッキーは、闘うことをあきらめるが数週間後、眠りから覚めたエイドリアンは、「ウィン」とロッキーに告げる。
以下、一気に開放されるエネルギー。

by ssm2438 | 2009-10-24 11:32 | S・スタローン(1946)
2009年 10月 24日

ロッキー3(1982) ☆☆☆☆

f0009381_12441528.jpg監督:シルヴェスター・スタローン
脚本:シルヴェスター・スタローン
撮影:ビル・バトラー
音楽:ビル・コンティ

出演:シルヴェスター・スタローン
    カール・ウェザース
    ミスター・T

        *        *        *

実は結構好きな『ロッキー3』は男の友情モノ。なかなかすがすがしくていい話。みていて実に気持ちがいい。
先の大戦で負けたアポロは引退、チャンピオンのタイトルも10度防衛し豪邸にも住み、すっかりアメリカンドリームを実現してしまったロッキーはハングリー精神を失ってしまっていた。そして、対等してきた若手ボクサーにあっさり負けてしまう。そこからの再生ドラマ。
アポロとがトレーナーとしてその再生を手伝うのだが、このくだりがじつにすがすがしていいし、最後の戦いが終わったあと、ふたりでスパーリングするシーンがあるが、アポロもロッキーも幸せそうでとってもいい。さりげない名作だと思うのだけど・・・。

<あらすじ>
凄絶な死闘の末、新チャンピオンとなってからの3年間で10度の防衛を記録したロッキーだったが、それ以上高みへ昇る目標ももてず、充ち足りた日々のなかでハングリー精神うしなっていた。ロッキーを讃えて市の博物館前に巨大なブロンズ像が設置されることになった。その除幕式に出席したロッキーは感謝のスピーチの最後に、引退を宣言。
一方ボクシング界では、クラバー・ラング(ミスター・T)という若手ボクサーが勢いをましてきており、ロッキーを挑発する。エイドリアンをも侮辱する言葉に、ロッキーは挑戦を受けたが、ミッキーは「3ラウンドしか持たない」と悲観的だった。リングにのぼったロッキーだったが、クラバーのパンチのまえにロッキーは2ラウンドともたなかった。しかも控え室に戻ったロッキーを待っていたのは心臓を患っていたミッキーの死だった。
奈落の底に叩き落とされたロッキーに協力を申し出たのは、かつての宿敵アポロだ。彼は、ロッキーに失われた闘争本能を取り戻すべく、彼を下町の黒人ジムに移し、一から徹底的にトレーニングをし直した。
どこでトレーニングしていたのかしらないが、アポロがすごくいい動きをしている。二人でランニングしてもロッキーは全然かなわない。しかし、どんどんトレーニングを続けるうちに、ロッキーの動きがよくなっていく。浜辺を二人で全力疾走するシーンはとてもすきだ。そしてアポロをぐんぐんぶっちぎっていくロッキー。

クラバーとのリターン・マッチの日、生き返ったように軽快なロッキーは、苦闘しながらもついに栄光の座を取り戻した。試合がおわったあと、軽やかに戯れるようにふたりでスパーリグするロッキーとアポロ。そしてガツンと打ちあった瞬間止まって、エンディング。気持ちがいい!!

by ssm2438 | 2009-10-24 10:12 | S・スタローン(1946)
2009年 10月 23日

ロッキー4/炎の友情(1985) ☆☆

f0009381_12574425.jpg監督:シルヴェスター・スタローン
脚本:シルヴェスター・スタローン
撮影:ビル・バトラー
音楽:ヴィンス・ディコーラ

出演:シルヴェスター・スタローン
    ドルフ・ラングレン
    ブリジット・ニールセン

        *        *        *

これはただのお祭りでした。映画を見させられるのが好きな人にはいいと思うが、見るタイプの映画ファンにするともうどうでもいい。構成も図式的すぎる。科学でトレーニングするドラゴ(ドルフ・ラングレン)と自然の中で野性味を味わいつつトレーニングするロッキーの対比をみせ、最後はソ連のドラゴを打ち負かし、アメリカ万歳の映画。

<あらすじ>
ドラゴ(ドルフ・ラングレン)とアポロのエキシビジョン・マッチが決まった。ラスヴェガス、MGMホテルの特設リングで米ソ両大国の試合が盛大に行なわれた。妻ルドミラ(ブリジット・ニールセン)やコーチらのもとで最新鋭科学の粋を駆使したトレーニングを積んだ巨大な肉体をもつドラゴは、アポロをあっという間に打ちのめし、アポロはリング上で絶命した。
12月25日のクリスマスにモスクワでドラゴとロッキーの試合が行なわれることになった。ロッキーはシベリアの田舎町にわたり、見渡す限りの雪原で自然に挑戦するかのように、走り、木を切り、荷車を引く。四面楚歌のモスクワのリソグにあがるロッキー。熱戦に次ぐ熱戦が続き、観衆はいつしか、ロッキーの不屈の闘士に賛同し、ロッキーに惜しみない拍手を送った。そして、遂に最終ラウンドでロッキーはドラゴを倒すのだった。

by ssm2438 | 2009-10-23 12:45 | S・スタローン(1946)
2009年 10月 22日

ロッキー5/最後のドラマ(1990) ☆

f0009381_13355554.jpg監督:ジョン・G・アヴィルドセン
脚本:シルヴェスター・スタローン
撮影:スティーヴン・ポスター
音楽:ビル・コンティ

出演:シルヴェスター・スタローン
    トミー・モリソン
    チャード・ガント
    セイジ・スタローン

        *        *        *

これはひどい。前作のアメリカ万歳プロモーション映画に反省したのか、少しはメンタルにもどそうという努力は感じられるが、お話自体が気味地良くない。親子愛を前面に出そうとしているが、仕事中の親にかまってもらえないでぐれる子供のみっともなさが許せないのと、その対角に位置するプロモーターや若手ボクサー、トミー・ガン(トミー・モリソン)を無理やり悪者にしたてようとするシナリオに嫌悪感を感じる。
最後はストリートファイト。ひどい。これでロッキーおわらせていいんですか??って感じ。

<あらすじ>
長年の対戦から脳障害になってしまったロッキーは引退。さらに彼らの資産を管理していた会計士が不動産の取引に失敗。全財産を失ったロッキーの家族は生まれ故郷のフィラディルフィアに戻った彼らはつつましい生活にもどり、ミッキーから譲り受けていたボクシングジムを再開。
そこに現れる才能ゆたかな若手ボクサートミーマシーンガン(トミー・モリソン)。彼に昔の自分の姿を見たロッキーはトレーナーとして第2の人生を賭けてみようと決意、2人は厳しいトレーニングを開始する。相手にされないロッキー・ジュニアはふてくされ気味。才能を開花さえるトミー、そんな彼に目をつけて彼を引き抜くプロモーター、デューク(リチャード・ガント)。新チャンピオンになったトミーは、インタビューのなかで、この成功はデュークのおかげだといい、ロッキーの名前などは出しもしない。しかし記者たちは、トミーが倒した元チャンピオンはデュークが不正な行為をして成り上がらせたチャンピオンで本物ではない、そんな彼に勝って意味があるのかと挑発する。
結局、トミーとデュークは、その足で義兄と飲んでいたロッキーのところまでおしかけて、ロッキーにリングに上がれと迫る。外にはカメラマンや他の報道陣もいるちょっとしたさわぎになる。義兄がトミーに殴られたのをきっかけに二人はストリートファイトをはじめる。

グローブをつけてない拳でまともに殴られると、そっこうノックダウンしてしまうものだが、それを延々ボクシングをやっているように続ける展開にはどうでもよくなってしまった。そんなシーンにかっこいい音楽ながしても、リング上での戦いのような高揚感はまるでなく、後味の悪さはさけられない。

by ssm2438 | 2009-10-22 13:02 | S・スタローン(1946)
2009年 10月 21日

ロッキー・ザ・ファイナル(2006) ☆☆☆

f0009381_1412942.jpg監督:シルヴェスター・スタローン
脚本:シルヴェスター・スタローン
撮影:J・クラーク・マシス
音楽:ビル・コンティ

出演:シルヴェスター・スタローン
    バート・ヤング
    ジェラルディン・ヒューズ

        *        *        *

回顧とまとめという感じがありありだが、回顧されるだけでも十分感動してしまう。
しかし、親と子という関係はどうなんかな。子供は親を超えようとしてなんぼのもので、いつまでも金魚の糞みたいに親にくっついているのはどうかと思うぞ。最後のロッキーの試合には息子は着てほしくなかったな。そのかわりに、自分がやってる仕事をきちんとこなしてるシーンにしてほしかった。
そうはいっても、きれいにまとめた映画でした。やっぱりロッキーがあのテーマバックに全力疾走してるときもちがいいし、フィラデルフィア美術館の階段を駆け上がると両腕を空に突き出してはねてみたくなる。
エンディングみてると、それだけでうるうるきてしまう。

<あらすじ>
妻エイドリアンに先立たれたロッキー・バルボアは、フィラデルフィアでイタリアン・レストランを経営しながら静かな日々を送っていた。息子のロバート(マイロ・ヴィンティミリア)は家をでており、ロッキーは孤独を感じていた。そんなある時、ロッキーは昔、少し世話をしたことのあるシングルマザーのマリー(ジェラルディン・ヒューズ)に出会う。彼女とその息子ステップス(ジェームズ・フランシス・ケリー三世)との交流をきっかけに、心に火が灯り始めたロッキーは、再びボクシングを始めることを決意。熱い思いをエイドリアンの兄で親友のポーリー(バート・ヤング)に告白し、プロ・ボクサーのライセンスを再申請する。
復帰を果たしたロッキーは、対戦相手にこまっていた世界ヘヴィー級チャンピオンのディクソン(アントニオ・ターヴァー)とエキシビジョンマッチを戦うことになる。

by ssm2438 | 2009-10-21 13:37 | S・スタローン(1946)
2009年 10月 20日

フォルテ(2001) ☆

f0009381_8214516.jpg監督:ピーター・チェルソム
脚本:マイケル・ローリン、バック・ヘンリー
撮影:ウィリアム・A・フレイカー
音楽:ロルフ・ケント

出演:ウォーレン・ベイティ
    ダイアン・キートン
    ゴールディ・ホーン
    ナスターシャ・キンスキー

      *       *       *

かつての栄光、ウォーレン・ベイティダイアン・キートンが一緒にでてるというだけで嬉しくなってみた映画。この二人は昔付き合っていて、基本的にダイアン・キートンを好きな男は、私もすきらしい。ウォーレン・ベイティの前に彼女が付き合っていたのがウディ・アレン。そのウディ・アレンとは『マンハッタン殺人ミステリー』(1993)で競演、なつかしいところを見せてくれました。そしてそれから7年してこの『フォルテ』でウォーレン・ベイティと競演することになったダイアン・キートン。脚本と撮影監督もウォーレン・ベイティが監督・主演した『天国から来たチャンピオン』バック・ヘンリーウィリアム・A・フレイカー。映画はそっちのけで同窓会気分でした。・・・しかし、ほんとに映画はどうでもいい内容。
残念ながらウィリアム・A・フレイカーはこれが最後の映画になってしまいました。

映画がはじまると、ウォーレン・ベイティを前に裸でチェロを弾くナスターチャ・キンスキーの背中があらわれる。おお、なかなか良い感じの映画!!って思ったのはそこまで、あとは・・・いまいちポイントがしぼれきててない。
結婚25周年をむかえる一流建築家ポーター(ウォーレン・ベイティ)とその妻エリー(ダイアン・キートン)は、友人のグリフィン&モーナ(ゴールディ・ホーン)夫妻とパリ旅行にゆく。グリフィンの浮気現場を目撃してしまったモーナはエリー夫婦に相談し、しかし、今度はポーターがモーナと浮気してしまう。なんとかその関係は事なきをえたのだが、今度はポーターと美人チェリスト(ナスターシャ・キンスキー)との浮気がばれて、エリーから別居を言い渡されるはめに・・。

結局はもとのさやに納まるのだけど、まとめよう無いような、方向性の乏しい映画でした。ゴールディ・ホーンの見事に鍛え上げられたボディはすごい。とても60歳とはみえない。

by ssm2438 | 2009-10-20 08:23 | W・A・フレイカー(1923)