西澤 晋 の 映画日記

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2009年 10月 10日

ガメラ 大怪獣空中決戦(1995) ☆☆☆☆☆

f0009381_024137.jpg監督:金子修介
脚本:伊藤和典
撮影:戸澤潤一
特撮監督:樋口真嗣

出演
中山忍 (鳥類学者・長峰真弓)
藤谷文子 (草薙浅黄)
小野寺昭 (浅黄の父)

        *        *        *

日本怪獣映画の傑作。『クリーミー・マミ』でブレイクした伊藤和典が脚本をてがけ、金子修介が監督をしてつくりあげた怪獣映画の名作。さすがにアニメ関係の実力者がスタッフに顔をだしてる映画であり、どこかアニメテイストがしないわけでもないが、文句無く日本の怪獣映画としては大傑作だろう。円谷英二がいなくとも怪獣映画は出来るぞ!ということを天下に知らしめた映画。

<あらすじ>
福岡市の動物園に勤める鳥類学者・真弓(中山忍)は、五島列島の姫神島で消息を絶った恩師・平田を心配して県警の大迫とともに島に飛んでいた。そこは、巨大な鳥によって破壊しつくされた島の変わり果てた姿だった。その後の調査により、人を食糧としている巨大な謎の鳥型生物が生息していることが判明。しかもそれは3匹だった。事態を重く見た内閣は鳥を捕獲することを決定した。
巨大鳥捕獲のためにかりだされた真弓は、福岡ドームに罠を仕掛け、鳥の飛来を待った。果たして、3匹の鳥はドーム内の餌に食らいつき、まんまと作戦に嵌まったように見えたのだったが、狙撃隊の発砲が一瞬早かったために鳥が暴れ出し、ドーム内はパニックに陥る。そこへ、亀の恰好をしたその巨大生物が出現、鳥の1匹を殺すと、逃げて行く他の2匹を追って空の彼方へ消えた。木曾山中に現れたガメラは、そこで1匹のギャオスを退治。残りの1匹を追って、さらに富士の裾野へ飛行を続けるのだった。ところが、ガメラがギャオスを倒すために蘇ったということを信じられない政府は、ガメラにもミサイルを発射。ガメラは、深い傷を負ってしまう。
ガメラが傷つくと、草薙浅黄(藤谷文子)もまたガメラと同じところから血を流して倒れてしまうのであった。ガメラと浅黄の心が通じてしまったようだった。ガメラは海底深くに身をひそめ、回復を待っていた。ガメラの攻撃から逃れた最後のギャオスは、東京に出現。次々に人々を襲っては、より凶悪に、より巨大に成長していく。ギャオス退治に躍起になる自衛隊。東京タワーなどが破壊され、東京はその機能を失っていく。だがその時、昏睡状態になっていた浅黄が目覚め、ガメラの復活を告げるのだった。その言葉通りガメラは復活し、ギャオスと大バトルを展開する。その末に、ガメラの放ったプラズマ火球がギャオスをとらえ、断末魔の叫びと共にギャオスは粉々に砕け散った。役目を終えたガメラは、米森や真弓、そして浅黄らが見守る中、海の彼方へ消えて行くのだった。

by ssm2438 | 2009-10-10 00:03
2009年 10月 07日

ガメラ2 レギオン襲来(1996) ☆☆☆

f0009381_1149409.jpg監督:金子修介
脚本:伊藤和典
撮影:戸澤潤一
特撮監督:樋口真嗣
音楽:大谷幸

出演
永島敏行 (渡良瀬佑介・二等陸佐)
水野美紀 (穂波碧)

        *        *        *

アニメ的なご都合主義のファンタジーの侵食が激しく、一気につまんなさが加速。それでも、人間とか組織の描写が技術的にしっかりしてるのでドラマとしては十分見られる。CGは1作目よりもレベルアップ!してる。

<あらすじ>
冬のある日、北海道・支笏湖近辺に巨大な隕石が落下した。すぐさま渡良瀬二佐(永島敏行)を中心とした自衛隊が現場に急行したが、巨大なクレーターが発見されたのみで、不思議なことに隕石自体は影も形も見つからなかった。隕石の落下を目撃した札幌青少年科学館の職員・穂波(水野美紀)とNNT職員の帯津は、調査を始め、偶然知り合った渡良瀬と穂波はお互いの情報を交換する。
そして、隕石落下から5 日目、地下鉄構内に虫のように群れをなした異生物が出現し、地下鉄の乗客が襲われ、ビル街には巨大な植物体が現われたのだ。自衛隊もなす術がなかったが、すんでのところで現れたガメラが草体を破壊し、異生物の群れと戦った。群れを引き連れて飛び立ったガメラを追って地下からは巨大化した異生物レギオンが現れ、空の彼方へと消えていく。
ビルの窓ガラスに飛び散るガメラの緑の血はとても印象的。これこそ『ガメラ』だ!! ガメラは常に血を流しながら戦ってきた。ギャオスに腕を斬られ血尾流し、ジャイガーには体内に子供を産み付けられ、バイラスには串刺しにされ、ジグラにもすぱすぱ斬られていた。きちんと血をながしてくれる怪獣はすてきだ。

仙台でレギオンとの戦いに力尽きたガメラは、死んだようにうずくまったまま動かなくなってしまう。自衛隊は利根川近辺でレギオンの進行をくいとめようとしたが、勢力を増大したレギオンには歯が立たなかった。そのころ、仙台ではガメラとの交信能力を持つ少女・浅黄を中心とする、生き延びた子供たちがガメラ復活を懸命に祈っていた。彼らの願いが届き、奇跡の復活を果たしたガメラは、レギオンを倒すべく利根川へと飛ぶ。帯津の活躍で渡良瀬たちは巨大レギオンと群体レギオンの電波によるコミュニケーションを妨害して群体を退治し、巨大レギオンと一騎打ちとなったガメラは、アルティメイト・プラズマを放ってレギオンをついに倒すのだった。こうして人類はガメラのおかげで再び平和を取り戻した。

by ssm2438 | 2009-10-07 11:29
2009年 10月 07日

ガメラ3 邪神<イリス>覚醒(1999) ☆

f0009381_12142257.jpg監督:金子修介
脚本:伊藤和典、金子修介
撮影:戸澤潤一
音楽:大谷幸
特技監督:樋口真嗣

出演
中山忍 (長峰真弓)
前田愛 (比良坂綾奈)
藤谷文子 (草薙浅黄)
山咲千里 (朝倉美都)

        *        *        *

ついにご都合主義のファンタジーアニメの実射版になりさがった『ガメラ』、もはや修復不可能。この話、伊藤和典が書いたものとはとても思えないおそまつさ。きっと制作委員会のなかで受け入れられない折衝があったのだろう。それを金子修介がとりあえずまとめたという感ではなかろうかと予想する。無理やりガメラを敵視する構成と中盤からの無理やりファンタジー理論構築はもううんざり。渋谷と京都のCGだけはすごい。

<あらすじ>
4年前の東京でのガメラとギャオスの戦いの巻き添えで家と両親を失った比良坂綾奈(前田愛)と弟の悟は、奈良県高市郡南明日香村(架空の地名)に住む親戚の日野原家に引き取られていた。綾奈の心はガメラへの憎悪の念に満ちていた。
ある週末の夜、東京渋谷上空に2体のギャオスが出現、それを追ってガメラも飛来し市街戦が展開される。激闘の末ギャオスは撃滅されるが、戦場となった渋谷はほぼ壊滅し1万人を超える多大な犠牲者と甚大な被害が出てしまう。ガメラが渋谷でギャオスを圧殺した同時刻、その断末魔の叫びに応えるかの様に綾奈が洞窟で見つけた卵状の物体から奇妙な生物が生まれた。綾奈に想いをよせる同級生・守部龍成の心配をよそに、その生物をかつて飼っていた愛猫の名前であるイリスと名付け、いつか両親の仇ガメラを殺してくれることを願って密かに育て始める。
成熟したイリスは綾奈の存在を感知し、彼女との完全な融合を求めて京都に降り立つ。やがて追ってきたガメラも京都の地に舞い降りる。ガメラの放った火球はイリスの触手に跳ね返され、夜の京都は火の海と化す。嵐と紅蓮の炎に包まれながら遥か古の罪が産み落とした二神による終末の闘いが始まった。

by ssm2438 | 2009-10-07 05:53
2009年 10月 06日

ストレンジャー(1996) ☆☆☆

f0009381_19194584.jpg監督:ピーター・ホール
脚本:ルイス・グリーン、ジョーダン・ラッシュ
撮影:エレメール・ラガリイ
音楽:ピノ・ドナッジオ

出演
レベッカ・デモーネイ (サラ・テイラー)
アントニオ・バンデラス (トニー)
デニス・ミラー (アパートの住人クリス)
レン・キャリオー (サラの父・ヘンリー)

        *        *        *

あいかわらあいかわらずサイキーでエロイお姉ーさんやらせたら右に出るもののいないレベッカ・デモーネイ、良い味出してますな。本作はプロデュースもやってるみたいでかなり力入れてるみたい。いやいや、なかなか面白い映画になってます。この映画が撮影されたときの彼女は37歳くらい。ベッカねーさんの美乳がたっぷり楽しめるのも、この映画が一番じゃないんだろう。実にきれいな乳房です。ごちそうさまでした。
シナリオもけっこうこってて、最後まで心地よくだまされました。でもそのだましが分ってからのベッカ姉ーさんの変貌はまたまた見事、さすが姉ーさんって感じです。

女性犯罪心理学者のサラ・テイラー(レベッカ・デモーネイ)は、獄中の連続レイプ殺人犯の精神鑑定を行っている。彼が多重人格症などの自己責任が問えない可能性があるからだ。結論からいって、この精神鑑定を行っている犯人は物語とは何の関係もない。関係あるのは「多重人格症」ということなのだ。
多重人格症とは、幼児時代に性的虐待などを受けて、その子供がその事実を認めたくない場合などに、別の人格が発生し、その事実認識の穴埋めをすることになる。本作品では、もう一人の多重人格者が現れる。その前振りということで、この獄中のレイプ殺人者の多重人格症を映画を見る人に提示していくという役目をはたしている。彼をきっかけに物語を展開している。

<あらすじ>
サラ・テイラー(レベッカ・デモーネイ)は一匹の猫と一緒に郊外のアパート暮らしていた。一つ上の階のクリフ・ラディスン(デニス・ミラー)とは、かつて一夜を共にしたことのあるが、それっきりおあづけ状態。二度目のエッチを夢見て何気に求めてくる彼をうっとおしいと思っているサラ。そんな彼女の前にトニー・ラミレス(アントニオ・バンデラス)というラテン系の男が現れる。そんな夜、長い間疎遠だった父(レン・キャリオウ )があらわれる。父親とは距離をおきたいサラは、なんとか父を追い返す。翌日クリフと一緒にいる時にトニーから電話がかかってくると、クリフを遠ざけるいいわけにはちょうど良いかと思い、トニーの誘いを受ける返事をしてしまうサラ。彼のアパートを訪ねたサラは、明け方までトニーとお互いのことを話し合った。彼女が5歳の時、母を事故で亡くしたことや、トニーは防犯会社に勤めており、セキュリティ・システムを売り歩く仕事をしているとか・・。

サラがトニーと付き合い始めると、彼女に贈り物がとどけられ、明けてみるとそれは不吉な枯れ花だった。そして次には飼っていた猫の死体。誰かがサラに嫌がらせをしている。魅力的だが、どこか都合よく登場したトニーか、お預けをくってるクリフ、なにか過去にありそうな父、あるいは現診断中のレイプ犯か、その弁護士か・・。
サラは終に私立探偵を雇い、トニーの行動を調べはじめる。ボストンに行くというトニーを私立探偵がつけると、彼はボストンではなく、サラが生まれたオルバニーへ行き、さらにニューヨークへと移動、家族らしき女性と幼い女の子の出迎えを受け、熱い抱擁を交わしていたという。不信感が募り、トニーの部屋を調べてみると、サラ自身を調べている形跡のある資料がみつかる。サラの母の事故死を伝える古い新聞の切り抜きと自分に関する大量のファイルを発見した。
サラの留守中に何者かがサラの部屋から出てくるところをみつけたクリフは、その男を追うが、逆に鉄パイプで殴りたおさせてしまう。アパートに戻った彼女に追い打ちをかけるように、壁に「愚か者に死を!」という殴り書きが。さらにバスルームのヒーターが落下し、危うく命を落としそうになる。

警察から帰ってきたサラのもとにトニーが現れる。彼に真意を問いただすサラ。トニーは、空港の女性はサラの離婚した夫の妹であり、トニーは彼を捜すよう頼まれていたと言う。そしてトニーが密かに廊下に仕掛けた監視カメラから、留守中にサラの部屋に侵入した人物の正体が明らかになる。そしてそこにサラの父が現れた・・。

なかなかサービス満点の、十分たのしめるサスペンスでした。

by ssm2438 | 2009-10-06 18:58
2009年 10月 06日

サイレント・ワールド(2004) ☆☆

f0009381_15223945.jpg監督:クリストフ・シュラーエ
脚本:トーステン・ディウィ、カルロス・マリア・サンチェス
撮影:ロレンツォ・セナトーレ
音楽:ガイ・ファーレイ

出演
ディーン・ケイン (トム・パーカー)
ベティナ・ジマーマン (アンナ・スタンドルフ)
ナイジェル・ベネット (パターソーン・ウォーターズ将軍)
ジョアンナ・テイラー (シャーシャ・ヘンリー)
ジョン・キーオ (クラウス・ヒンツ)
ハンス・ズィシュラー (スタンドルフ博士)
ダルシア・スマート (ミランダ・ハリソン大統領)

        *        *        *

これはテレビ映画でしょうね。予算のないなかで作ってます。でも、発想と展開は悪くはない。もうちょっと練りこめばいいものになっていた可能性はあったような。でも、予算を考えるとこれが精一杯だったのかも。予算の範囲内で頑張って作っているって感じはしました。

最後のおねーちゃんの反乱はいらなかったような・・。むりくり時間内にエピソードを伸ばした感じがして、あそこでむりくりアクションに時間を使う暇があったら、生き残った人々の生活感のある芝居を足してほしかったかな。でも、昔の自宅にたどりついて、妻の手紙を読むくだりは良かったなあ。へたに生きてました・・よりはあれが一番良かった。あのまとめ方はきわめて収穫でした。

<あらすじ>
主人公の男はドイツのアメリカ大使館の警備主任のトム・パーカー(ディーン・ケイン)。彗星の破片がヨーロッパに落ちると分り、要人たちはドイツからの退避を行っている中、彼も家族を空港に連れて行く。空港では要人たちを優先的に飛行機にのせるよう現場の統制がおこなわれていた。その中にはキラー衛星の開発者スタンドルフ博士の娘アンナもいた。トムも使命感からその活動に参加、地上の人員統制から機内での要人案内まで行っていたが、緊急の離陸のためにドアが締められ出られなくなってしまう。銃まで出して、残した家族のもとに戻ることを主張したパーカーだが、取り押さえられ、飛行機はそのまま離陸。その直後、ヨーロッパに彗星の破片が落下、世界は氷の世界に覆われた。
家族を裏切って生き延びることになってしまったパーカーは、それからというもの自責の念にとらわれていた。

それから3年がたち、モロッコにアメリカ政府の拠点はあった。そのモロッコがキラー衛星の標的にされた。その操作が出来るのはベルリンにあるアメリカ大使館にあるコントロール装置だけ。誰かがそこで衛星を操作している。彼らはシステムの開発者のスタンドルフ博士(ハンス・ジュイシュラー)がその首謀者とみていた。
アメリカ合衆国大統領ミランダ・ハリソンは、特殊部隊をそこに送る。
そのメンバーは、主人公のトム・パーカー(ディーン・ケイン)元ドイツのアメリカ大使館警備主任、パターソーン・ウォーターズ将軍(ナイジェル・ベネット)、システムの共同開発者である博士の娘アンナ・スタンドルフ(ベティナ・ジマーマン)、ウォーターズ将軍の片腕であるシャーシャ・ヘンリー(ジョアンナ・テイラー)ほか数名。
しかし、そこでは残されたものがスタンドルフ博士のもとでなんとか生存圏を構築し、さらに地球規模での気候回復をめざして、そのキラー衛星の使用を模索していたい。テロ行為に出たのは、やはり共同開発者であり、最後までそのキラー衛星が民間用だとしか教えられてなかった職員の一人クラウス・ヒンツ(ジョン・キーオ)だった。

作戦を終了した後パーカーは家族と過ごした自宅へともどってみる。テーブルには妻からのおき手紙があり、その手紙には最後までパーカーを信じていた妻の言葉がしたためられていた。妻は自分が裏切ってひとりで飛び立っていったとは思っていなかった。それを確認出来ただけでパーカーは自責の念から開放させる。
寝室では、抱き合ったまま凍死している娘の妻の姿がそのままのこされていた。

不要なドンパチは大いに邪魔だったが、ドラマ的には『渚にて』にも通じるある種の感動があった。いい話になりえた素材だけに、実に惜しい一作だ。。。

by ssm2438 | 2009-10-06 15:23
2009年 10月 06日

ショート・サーキット(1986) ☆☆☆☆

f0009381_3574210.jpg監督:ジョン・バダム
脚本:S・S・ウィルソン
    ブレント・マドック
撮影:ニック・マクリーン
ロボットデザイン:シド・ミード
音楽:デヴィッド・シャイア

出演:アリー・シーディ
    スティーヴ・グッテンバーグ
    フィッシャー・スティーヴンス

     *     *     *     *

監督は数々の専門分野を上手に映画にしてしまう職人ジョン・バダム
フロアーダンスを料理した『サタデーナイト・フィーバー』
戦闘ヘリを料理した『ブルーサンダー』
ハッカー少年のパソコン術を料理した『ウォーゲーム』
自転車レースを料理した『アメリカン・フライヤーズ』
スカイダイビングを料理した『ドロップゾーン』
贋作画家のテクニックを料理した『迷宮のレンブラント』・・、どれも専門性をきちんと披露しつつ、映画として楽しい仕上がりになっている。そんななかでもっとも楽しい仕上がりになっているのがこの『ショートサーキット』ではないだろうか。

しかし、この映画に関して言えば専門性というのはあまり表にでてなくて、それよりも庶民性を披露した映画といえる。その下地として、本来専門性うめつくされてるはずのロボット工学の結晶ともいうべき戦闘ロボットをみせ、その相手を庶民性で処理してしまう逆転の構図。相手がロボットだろうがなんだろうが庶民的に接するアリー・シーディーがとてもチャーミング。
彼女がジョン・バダムの映画に出たのは『ウォーゲーム』(1983)につづいて2本目。あのときはスポーティーなハイスクールガールだったが、3年たつと社会人の女性になっている。うむむむ・・・しかし、ジョン・バダムの映画には彼女が良く似合う。
当時の彼女は青春映画の金字塔『セントエルモスファイヤー』『ブレックファスト・クラブ』などでやんややんやのスターだった。それなのになんでそのごはしぼんでしまったのだろう。・・謎だ。

<あらすじ>
ノヴァ・ロボティックスは世界最先端のロボット開発会社であり、クロスビー博士(スティーヴ・グッテンバーグ)、べン・ヤビタヤ博士(フィッシャー・スティーヴンス)らに来るべき最終核戦争に備えてた戦闘ロボをかいはつさせていた。政府高官を招いたデモンストレイションのあと、軟体かあるうちの一体が落雷をうける。ファンタジー映画で落雷を受ければ無機質なものでも生命をうけるのが常である。
この映画でも例外にもれずナンバー5は生命をもってしまい、偶然にもごみ廃棄トラックにのせられてしまい施設の外に迷い出ることになる。会社は、速やかなる回収、最悪の場合は破壊することもやむ終えないと判断し、警備主任のスクルーダーにその任務をおわせた。そんなことになったら長年の研究成果がパーになってしまうと開発者のクロスビーとベンもほとんど出たことのない市内へくりだす。

その夜、移動レストランを経営するステファニー(アリ・シーディ)はナンバー5を見つけてビックリ。初めは異星人だと思い喜ぶ。「ウェルカム・アワ・プラネーット」とっ子路良く受け入れる。なにかにつけてインプット(情報を吸収すること)したがるジョニー5はステファニーのところにある百科事典を猛スピードで読破、つづけてテレビ番組を延々みつづける。「そんなにテレビばっかりみてると頭のわるい宇宙人になっちゃうわよ、もう寝なさい」ってテレビを消すが、だだをこねる子供のようにテレビをつけかえす。
とにかくシド・ミードのデザインがすばらしく、その眉の部分とか胸鎖乳突筋にあたるシリンダーとか、おそろしいほど感情表現ができるロボットなのだ。そしてやんちゃな子供のように無邪気な性格、恐ろしいまでの情報収集ぐせ、このキャラクターはすばらしい。

スクルーダー率いる会社の警備部隊は破壊してても持ち帰ると攻撃的な構えだが、ナンバー5は会社にもどれば分解される=殺させるとおびえる。ステファニーはこのロボットは生きていると主張するがそんなことを聞きはずもない警備部隊、合えなく電源スイッチを切られ沈黙するナンバー5。
しかし護送車のなかでは、車の振動の拍子に腕のパーツが電源ボタンの上に落下。乗っていた警備兵とベンを追い出しそのまま車を運転して逃走してしまう。とにかくこの辺のしぐさがとてもかわいいナンバー5。ステファニーの元に戻ると彼女は入浴中。「ステファニー’s、チェンジド カラー」と表現するがナンバー5だがタオルをなげつけられる。そのあとテレビで放送していた『サタデーナイト・フィーバー』にあわせてふたりでダンスをしたり・・ととても楽しい。

クロスビーとナンバー5とステファニーは追っ手から逃走し荒野で野宿。
ナンバー5が生きているとなかなか信じないクロスビーはいろいろテストをする。ステファニーがもってきたスープを紙の上にたらしたたんでまた開く「これが何にみえる?」とたずねるクロスビー、
「紙パルプ、植物、野菜、トマト、水、塩、グリココミン酸・・」ナンバー5は答える。
「よしよし、ロボットらしい答えだ」と満足するクロスビー、しかしそのあとナンバー5ば続ける。
「でも良く見ると・・・チョウチョにも似てる、鳥とか・・マイプルリーフ・・」

でもまだ信じない。朝までにらめこしていたクロスビーがふと思い立つ。ジョークだ!
クロスビーは勢い良く修道院のジョークを切り出す・・。
なにいってるんだ、こいつ・・みたいな反応のナンバーファイブ。しかし突然笑い始める
「うわああっ、はあああっ、はあああっ、はあああっ
 うふううううっ、ふうううううっ、ふうううううっ、ふうううううっ」
「こいつ、オチを間違えたのに笑ってる・・」とナンバー5が生きているということを認めるクロスビー。
「うわああっ、はあああっ、はあああっ、はあああっ うふううううっ、ふうううううっ、ふうううううっ、ふうううううっ」
朝焼けの荒野にナンバーファイブの笑いがこだまする。

by ssm2438 | 2009-10-06 04:00 | ジョン・バダム(1939)
2009年 10月 06日

青い珊瑚礁(1980) ☆☆

f0009381_1123262.jpg監督:ランダル・クレイザー
脚本:ダグラス・デイ・スチュワート
撮影:ネストール・アルメンドロス
音楽:ベイジル・ポールドゥリス

出演
ブルック・シールズ (エメライン)
クリストファー・アトキンズ (リチャード)

        *        *        *

ブルック・シールズの美しさと、ネストール・アルメンドロスの撮った南海の島の美しさを鑑賞する映画。ネストール・アルメンドロスは『天国の日々』などで露骨なフィルターとかを使わない玄人好みの美しさを撮る人。お話はたいしたことないのだが、「好きな女のこと無人島にながされたい」というシンプルな夢を具現化してくれた映画。ずっと二人でいられたらいいのにね・・。
男と女が無人島に流されて・・って話はよくあるが、これもその一つ。個人的にはオルネラ・ムーティ『二人だけの恋の島』が好き。というか、ムーティが好きってだけだけど。

<あらすじ>
f0009381_1201890.jpg南太平洋の広大な海上を一隻の帆船が火災に見舞われ、父とはぐれた8歳のリチャード(グレン・コーハン)は従妹で7歳のエミリーン(エルバ・ジョゼフスン)と料理番のパディ(レオ・マッカーン)と脱出。目覚めてみると、目に別天地のような美しい島影がうつった。
その島は無人島で、過去に漂流してきたらしい人々のガイコツと酒だるがころがっていた。2人はパディから毒のある木の実の見分け方、縄の結び方など生きるために必要なことを教わるが、ある朝、そのパディが事故で死んでしまう。
それから数年後。女らしく成長したエミリーン(ブルック・シールズ)と青年になったリチャード(クリストファー・アトキンズ)は、エデンの園のアダムとイブのような毎日を送っていた。二人は初めて愛を意識し結ばれた。そしてエミリーンは妊娠し、苦しい出産を終え、子どもとの新しい生活がはじまった。それから間もなくして、息子たちを探しつづけていたリチャードの父アーサーの捜索船が島にやって来た。しかし2人はその船に背を向けた・・・。

by ssm2438 | 2009-10-06 00:57 | N・アルメンドロス(1930)
2009年 10月 06日

モスキート・コースト(1986) ☆☆

f0009381_1215354.jpg監督:ピーター・ウィアー
脚本:ポール・シュレイダー
撮影:ジョン・シール
音楽:モーリス・ジャール

出演
ハリソン・フォード (アリー・フォックス)
ヘレン・ミレン (マザー)
リヴァー・フェニックス (長男チャーリー)
ジャドレーン・スティール (次男ジェリー)

        *        *        *
『ふしぎな島のフローネ』ハリスン・フォードバージョンといいましょうか・・、しかし、こちらのパパさんはちょっと頑固もの。正直こんなお父さんに他のファミリーは良くついていったものだ・・。文明社会離脱といいながら、中米ホンジュラスの密林“モスキート・コースト”に氷製造機をもちこむハリスン・フォード。情熱は買うが・・・どうも思想的にはあんまり仲良くしたくない人だったな。そんな偏屈オヤジなれど、ハリスン・フォードの人の良さなのか、完全に敵視できないキャラクターに収まっていた。すごい。

撮影は『刑事ジョンブック』と同じジョン・シール。この人の画面にはいつも湿気がある。しかし今回の湿気はむしあつそうなのでちと不快感。もっとも『愛は霧の彼方に』もじめじめモードだったけど。
音楽はモーリス・ジャール。この人の音楽はうるさい(苦笑)。

<あらすじ>
発明家アリー・フォックス(ハリソン・フォード)は、頑固なまでに自分の人生を貫き通し、何でも屋をしながら細々と生計を立てていた。れっきとした学歴を持ちながら、管理された社会を嫌うアリーは、5人家族を連れて、中央アフリカのホンジュラスの密林へと向かった。妻(ヘレン・ミレン)、長男チャーリー(リヴァー・フェニックス)、次男ジェリー(ジャドレーン・スティール)、それに可愛い双子の娘。
大自然に包まれたその地で、アリーは発明の才を生かし、木材などを利用して生活必需品を次々と作っていく。父のやり方についていく一家。ホンジュラスの町で雇った案内人のハディ(コンラッド・ロバーツ)や、ジャングルに住む現地人達も、アリー一家に力を貸していく。アリーは巨大な製氷器を建造する。

ある日、武装した3人の男達が現われた。殺気を感じさせる3人に危機感を抱いたアリーは、彼らを製氷機の中に閉じ込めて凍死させてしまう。しかしその際に製氷機は爆発、多量のアンモニアが流出しジャングルを汚染する。自己嫌悪に落ちたアリーはジャングルを出て、海岸の掘ったて小屋で暮らしはじめた。しかし、追いうちをかけるかのように嵐が襲う。アリーは家族の反対を押し切って河を上流へと、破損した家をいかだにして遡っていく。
しばらく漂流を続けていると、説教の声が聞こえてきた。岸にいかだを着け、教会の中を覗くと、そこにはビデオの映像と音声が流れていた。それは、ホンジュラスヘ向かう船の中でアリー達と知り合ったスペルグッド(アンドレ・グレゴリー)と名乗る神父の仕業だった。文明から離脱したこの地でなぜビデオなのだ!! アリーはその神父のうさんくささに、教会を破壊し逃げようとするが、スペルグッドに銃で撃たれてしまう。何かに憑かれたかのように一途に自分の道を歩み続ける父に、一時は殺意さえ抱いたチャーリーら家族に見守られて、アーリーは遂に息をひきとった。大河の流れの中で、家族の涙に送られて。

by ssm2438 | 2009-10-06 00:43 | ピーター・ウィアー(1944)
2009年 10月 03日

スピーシーズ/種の起源(1995) ☆☆

f0009381_18584975.jpg監督:ロジャー・ドナルドソン
脚本:デニス・フェルドマン
撮影:アンジェイ・バートコウィアク
音楽:クリストファー・ヤング

出演
ナターシャ・ヘンストリッジ (シル)
ベン・キングズレー (フィッチ)
マイケル・マドセン (プレス)

        *        *        *

まさかこの映画がそんなにシリーズ化されるとは思わなかった。正直エイリアンがどんな形なのかもわかっていないが、結果としてナスターシャ・ヘンストリッジだけ見られればいいやって作品。とはいえ、このシリーズ1作目はスタッフもそれだけでは終わらせないぞという心意気が感じられる。逃げ出したエイリアンを追うために4人のスペシャルな人間などが登場し、エンタタテーメント性ももたそうという努力はみられ、ストーリー展開もそこそこたのしめるしる。B級映画としては期待以上に面白く仕上がっていたと思う。しかし、やはりヘンストリッジ嬢の肢体だけを期待してしまい、まだ脱がないのか、まだ脱がないのかとそればかり気にして見る映画になっており、ストーリーがどうだったかなんてほとんど覚えていない。ただ、ジャンキーの男は、子孫を残す相手としては不適切で即効で見限られるのはいい!

f0009381_1972840.jpg<あらすじ>
フィッチ(ベン・キングスレイ)率いる科学者グループは秘密研究所で、宇宙から送られてきた謎のDNAと人類のDNAを結合させる極秘実験を行っていた。DNAを注入された卵子はわずか数週間で女性の胎児、そして赤ん坊から少女へと成長を遂げた。科学者たちは彼女を「シル」と命名するが、シルは研究所から逃亡する。彼女を捜し出すため、フィッチは各分野から選ばれた特殊チームを編成した。メンバーは、追跡と抹殺のエキスパートのプレストン(マイケル・マドセン)、霊能力者のダン(フォレスト・ウィテカー)、分子生物学者のローラ(マーグ・ヘルゲンバーガー)、異文化行動学の権威アーデン(アルフレッド・モリーナ)の4人。その間にも絶世の美女に成長を遂げたシル(ナターシャ・ヘンストリッジ)はロサンゼルスに向かい、生殖のために交尾の相手を捜し歩いていた。交尾に成功すれば、シルの種族が急速に繁殖することは必至だった。それは人類の絶滅を意味する。シルを倒すには細胞の一片も残らず焼き払わねばならない。チームはシルの行動を追うが、ことごとく失敗。アーデンとフィッチが犠牲になりながらも、醜怪な正体を現したシルを地底の洞穴に追い詰めた3人は、死闘の果てに辛くも焼き払うことに成功する。だが、その時すでにシルは子供を産み落としていた。

by ssm2438 | 2009-10-03 18:22
2009年 10月 02日

スピーシーズ2(1998) ☆

f0009381_902513.jpg監督:ピーター・メダック
脚本:クリス・ブランカトー
撮影:マシュー・F・レオネッティ
音楽:エドワード・シェアマー

出演
ナターシャ・ヘンストリッジ (イブ)
マイケル・マドセン (プレス)

        *        *        *

こんどはイブという名前ですが、やっぱりナターシャ・ヘンストリッジ嬢。しかし今度はコンセプトが変わり、男性に寄生したエイリアンが女に子供を受け付ける話。その対策として女性型エイリアン、イブを再生し、オスのエイリアンをおびきよせようというもの。

<あらすじ>
火星探査中に異星生物に取り憑かれた宇宙飛行士パトリック(ジャスティン・レザード)は、地球の女たちと性交し種の増殖を試みる。事態を重く見た国防省は前回の事件の功労者プレス(マイケル・マドセン)を召喚、シルに人間の遺伝子を掛け合わせてクローンを再生させイヴ(ナターシャ・ヘンドリッジ)と一緒にパトリックを追う。やがてパトリックと感応しあったイヴはパトリックが潜んでいるスピーシーズの繭の巣窟に脱走。イヴの後を追った3人は、遺伝子疾患のために火星探査メンバーのなかでひとりだけ助かったデニスの血液を培養した弾丸で応戦、スピーシーズを殲滅した。

by ssm2438 | 2009-10-02 22:09