西澤 晋 の 映画日記

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2010年 01月 26日

愛は静けさの中に(1986) ☆☆☆

f0009381_395357.jpg監督:ランダ・ヘインズ
脚本:ヘスパー・アンダーソン/マーク・メドフ
撮影:ジョン・シール
音楽:マイケル・コンヴァーティノ

出演:
ウィリアム・ハート (ジェームズ・リーズ)
マーリー・マトリン (聾唖者サラ)

        *        *        *

マーリー・マトリンは本物の聾唖者。この映画にでてアカデミー主演女優賞受賞をとってしまったが、その後はどこへいったのやら・・、全然フォローなんかしてなかったので分らなかったのだがなんと『ザ・ホワイトハウス』にでてるではありませんか!? 選挙コンサルタントのジョーイ・ルーカス、どこかでみような人だけど、手話で話す役どころが上手いし、感情を爆発された時は、分るような分らない発音で言葉を発する。やたらと上手い役者だなあって思ってたら本物のマーリー・マトリンだった。そんなマーリー・マトリンをはじめてみたのがこの映画。
聾唖者というのは、耳が聞こえないだけだと思っていたら、この世に音があるということ自体が認識されるまでに時間がかかり、本来は知能指数も低くないのに頭の悪い子だとおもわれて育つ・・っていうのが、この映画をみてはじめて分った。実に、愚か者でした。
マーリー・マトリンの母がパイパー・ローリーだというので、どうもキャリーのようにいじめてるんじゃないかと心配してしまった(苦笑)。

たしかに障害者が主人公の映画で、アカデミー主演女優賞もとっちゃうし、ほめたい気持ちも、けなしたい気持ちもにもなりやすい映画ではあるが、普通にそこそこいい映画でしたよ。期待しすぎるといただけないかもしれないが、けなすほどの映画でもない。

<あらすじ>
片田舎の聾唖者の学校に赴任して来たジェームズ・リーズ(ウィリアム・ハート)は食堂で働くサラ・ノーマン(マーリー・マトリン)を見かける。彼女は5歳の時からここで学び、昔は優秀な生徒だったが、今は学校掃除係をしているという。彼女に興味を抱いたリーズは、遠路はるばるサラの母(パイパー・ローリー)を訪ねる。容姿は美しいが聾唖であり、しゃべることもろくに出来ず、社会的に必要とされることがほとんどない彼女は、姉の作ったリストの順番に従って姉の男友達に求められるまま体を与えたことをうち明けられた。
思いもかけぬ告白に心みだされつつも、サラを愛していることを知ったリーズは、人目をしのんで1人プールで裸で泳ぐサラのもとにいき、愛を告白、プールに飛び込んだ。そして2人は、水深き沈黙の世界で、かたく抱き合うのだった。
サラと一緒に暮らすことを決意するリーズ。サラと順調な同棲生活を続けていたが、分かち合えない時間がある日こともあり、ギクシャクしてくる。ある日、パーティで、聾唖の経済学者に出会ったサラは、圧倒的な劣等感を感じるサラは、リーズのもとを飛び出す。コミュニケーションの不手際がどんどんお互いの不理解深めていく・・・。

理解したくともそれが出来ない不条理さに苦しむリーズ。しかし最後は元のサヤにおさまるので、とりあえずめでたしめでたし・・。しかし・・再構築への流れはどうだったのか・・、なにかしら明確なきっかけがほしかったかな。あんまり根拠のある再構築へのストーリー展開ではなかったような気がした・・。

by ssm2438 | 2010-01-26 06:03
2010年 01月 26日

アルタード・ステーツ/未知への挑戦 (1979) ☆

f0009381_3565226.jpg監督:ケン・ラッセル
脚本:シドニー・アーロン
撮影:ジョーダン・クローネンウェス
音楽:ジョン・コリリアーノ

出演:ウィリアム・ハート(エドワード・ジェサッブ)
        *        *        *

ケン・ラッセルなのでまともな映画にはなるわけはないのですが・・、しかしなかなかどう解釈していいか理解に苦しむ映画。トータルでみるとかなり破綻している映画だ。

この映画にでてくるアイテムとして有名なのがアイソレーション・タンク
感覚遮断タンクとも呼ばれるこのタンクは、中に人間が入るとその人間が浮かぶ程度の比重を持った液体を入れ、光や音を遮蔽した容器のこと。アメリカ合衆国の脳科学者ジョン・C・リリー(John C.Lilly)が1954年に考案し、現在では心理療法や代替医療として使われている。タンク内部の液体は通常、濃度の高い硫酸マグネシウム溶液が用いられ、液体に浮かんだ人間が温度差を感じないように人の皮膚と同じ温度に調整される。この部屋に入り、液体に浮かんだ人間は視覚・聴覚・温覚を完全に、また重力によって発生する上下感覚からある程度遮蔽される。
(ウィキペディアより)

主人公のエドワード・ジェサッブ(ウィリアム・ハート)は、このアイソレーションタンクに入ることで、幻覚などをよびさまし、自分の遺伝子の中にある古代の記憶を研究しようとしている。さらなるトリップをもとめ、メキシコまで出かけて怪しいキノコから作った薬を持ち帰ったり、それを飲みトリップしていく。
意識の中で古代の人類がみた風景が走馬灯のように再現される。しかし、タンクを出たあとも、彼の身体は類人猿化して、よなよな危険を冒して動物を襲う。SFだったはずが、狼男みたいな展開に唖然。さらに肉体は細胞状態まで戻ろうとするが・・、子供に手を差し伸べられてなんとかもとに戻れたとさ・・。

ははは・・で、とほほ・・な映画。お話のネタはいいが、物語の展開にまったく説得力がない。誰か他の人が作ったら少しはまともになっていたんじゃないだろうか・・・。

by ssm2438 | 2010-01-26 03:57
2010年 01月 26日

愛は霧のかなたに (1988) ☆☆

f0009381_2243055.jpg監督:マイケル・アプテッド
脚本:アンナ・ハミルトン=フェラン
撮影:ジョン・シール
音楽:モーリス・ジャール

出演:
シガーニー・ウィーヴァー (ダイアン・フォッシー)
ブライアン・ブラウン (カメラマンのボブ)

        *        *        *

監督はときどきまともな映画を撮るマイケル・アプテッド。基本的にはきちんとした実力のある人なのですが、撮る映画が地味なものしかまわって行かない様子。なにを勘違いしたか『007/ワールド・イズ・ノットイナフ』が彼のところにまわっていったが、これは007シリーズのなかでもけっこうなお気に入りになってしまった。
この映画もけっこう玄人目線でみるとけっこうすごいのだけど、面白いかといえばどうかなあ・・? ちと疑問。

この映画のポイントは見るべきポイントはいくつかあるのだが、その一つはジョン・シールの画面。『刑事・ジョンブック』でみずみずしい田舎の風景を撮った彼だが、今回はさらにしめりっけのあるジャングルの中。まあ、この湿り気というのはジョン・シールの持ち味だと思うのだけど、ここまで湿りまくってる誰がとっても同じって感じもしないではない(苦笑)。
そしてリック・ベイカーのゴリラスーツ。実は allcinema の解説を読むまで知らなかったのだが、徐々にシガニーウィーバー扮するダイアン・フォッシーを身内であるとみとめていくボスゴリラはリック・ベッカーの作ったゴリラスーツというではないか!? 言われてみるとちょっとは違和感を感じていた自分の感覚が正しいことが分ったが、言われなければ気がつかないままだっただろう。

<あらすじ>
絶滅の危機に瀕しているというマウンテンゴリラの生態系を調べるためにアフリカに渡ったダイアン・フォシー(シガニー・ウィーヴァー)。ナイロビ空港で彼女を出迎えてくれたのは、リーキー博士(アイアン・クスバートソン) だった。数人の人夫とガイドを雇い、内乱の国コンゴの山奥へと向かった。
ダイアンは以前、ゴリラ研究家シャラーが住んでいた小屋を拠点にすることにした。一ヵ月半密林を歩き回りやっとゴリラの群れを発見する。しかし今後国内の立ち退きを命じられ、ルワンダに住む博士の友人ロズ・カー(ジュリー・ハリス)のもとに身を寄せる。ルワンダで山に登り、小屋を建て、カリソケ研究センターを開設するダイアン。ゴリラたちの群れの中に見起き、自らもゴリラになった気持ちになるダインア。警戒していたボスゴリラも彼女を仲間と認めるようになる。彼女自身も取材にきたカメラマンのボブ(ブライアン・ブラウン)と心やすらぐ時間をすごす。
しかしある日密猟者によって5頭のゴリラが殺され、子供のゴリラが連れ去られる。ダイアンは憤慨するが、彼らは政府の役人の許可をとっているという。さらに密猟者によってボスゴリラまで殺された。ボスゴリラの手が切断されていたのだ。怒りがおさまらないダイアンは密猟者のテントに火を放つ。彼女の苛立ちは若い研究者たちにも向けられる。反感を露骨に現わす彼女は、いつしか人々からゴリラを愛するあまり狂ったと思われるようになる。
そして85年12月、ダイアンは18年間過ごしたセンターの小屋の中で何者かによって惨殺される。

映画のなかではダイアン・フォッシーのゴリラへの固執がかなり狂信的に映る。なんでそこまでするんかなってのがちと疑問ではあったが・・。今ひとつ感情移入のチャンネルが違っていた映画だった。しかし、ゴリラの密猟をテーマにするなら、今だったらエドワード・ズウィックが撮っても面白かったかもって思ったりした。ちなみに、このダイアン・フォッシーや、リーキー博士は実在の人物である。

by ssm2438 | 2010-01-26 02:27
2010年 01月 25日

トゥームレイダー(2001) ☆

f0009381_2112035.jpg監督:サイモン・ウェスト
脚本:パトリック・マセット/ジョン・ジンマン
脚色:サイモン・ウェスト
撮影:ピーター・メンジース・Jr
音楽:グレーム・レヴェル

出演:アンジェリーナ・ジョリー (ララ・クロフト)

        *        *        *

『コン・エアー』『将軍の娘/エリザベス・キャンベル』サイモン・ウェストが監督した、ゲーム原作ムービー。とレジャーハンターもののうちなのかな・・、しかしこのジャンルはアクションだけでおもしろいものなどなにもないジャンル。今回もにぎやかしだけのアクション・ドンパチ・爆発ばっかり。それ自体に恐怖もなにもないので緊張感もない。無駄に弾ばかり撃ってるという感じ。はあ~~~。。。
アンジェリーナ・ジョリーがみたくてみるぶんには良いが、それ以上を求められないかな。

by ssm2438 | 2010-01-25 00:49
2010年 01月 24日

トゥームレイダー2(2003) ☆☆

f0009381_224359.jpg監督:ヤン・デ・ボン
脚本:ディーン・ジョーガリス
撮影:デイヴィッド・タッターソル
音楽:クレイグ・アームストロング

出演:
アンジェリーナ・ジョリー (ララ・クロフト)
ジェラルド・バトラー (テリー・シェリダン)

        *        *        *

監督は『スピード』ヤン・デ・ボン。アクションはわるくはないと思うが、今見るとやや編集がもたついている感はあったかな。もうすこしスピーディなカッティングでもよかったのに。
お話自体はアンジェリーナ・ジョリーのプロモーションビデオ、それでも前作よりはいい。まあ、ゲームからの映画なので物語りは全然おもしろくもなく、ファンタジー色がいまいち世界観と相容れないきがした。やはりこのてのファンタジー要素がつよいものは、未来か過去かにふるべきではないのだろうか。ドンパチではあいかわらず無駄打ちまくってる(苦笑)。おまけにあたっても効いてるのかどうだか、環境破壊するだけのにぎやかしドンパチは健在ですな。

<あらすじ>
ギリシアのサントリーニ島沖、巨大地震によって現れた月の神殿。そこにはアレクサンダー大王が世界中から集めた財宝が眠るといわれていた。深海の神殿に足を踏み入れたララ・クロフト(アンジェリーナ・ジョリー)はアレクサンダー大王の像の胸に埋め込まれたメダリオン(大メダル)と黄金の珠を見つけるが、6人の男たちが神殿内に侵入、メダリオンと珠は敵の手に渡ってしまう。
彼らは、ノーベル賞受賞科学者のジョナサン・ライス博士(シアラン・ハインズ)の部下だった。彼はアレクサンダー大王の軍隊が発見しという、「生命のゆりかご」と呼ばれる究極を手に入れるために、そのありかを示す珠をもとめていたいのだ。
珠はチェン・ローのシンジケートの本拠地、中国にあるという。チェン・ローの組織“シェイ・リン”のアジトを知る唯一の人間テリー・シェリダン(ジェラルド・バトラー)と合流したララは、珠を奪い、むささびダイブして脱出した。ついに「生命のゆりかご」の場所はキリマンジャロに近いジャングルだという。ララとテリーはその場所にむかうのだが・・・。

しかしジョナサン・ライス博士は細菌兵器を使って私腹を肥やす悪党ってことになっているが、けっきょく本職では何もしていない。人物設定きちんと使えよ!

by ssm2438 | 2010-01-24 23:16
2010年 01月 24日

オールド・ルーキー (2002) ☆☆☆

f0009381_16571145.jpg監督:ジョン・リー・ハンコック
脚本:マイク・リッチ
撮影:ジョン・シュワルツマン
音楽:カーター・バーウェル

出演:
デニス・クエイド (ジム・モリス)
レイチェル・グリフィス (ローリー・モリス)

        *        *        *

これは思わぬ拾いもの、けっこううるうる来る。
この物語の主人公は、1999年、35歳にしてメジャーデビューを果たした史上最年長ルーキー、ジム・モリス。実際メジャーでの投げたのは2年間で21試合。ほとんどはワンポイント登板である。タンパベイ・デビルレイズで2年間中継ぎピッチャーとして登板したが、2000年オフに解雇。その後ドジャースと契約を結ぶが、結局肩を故障、引退となった。
最初にドラフトされたときもやっぱり肩を故障して引退しているので、1シーズン投げきるだけの肩の頑丈さもともとはなかったのだろう。しかし、それは他の活躍しているメジャーリーグのプレーヤーしか知らない我々が言うことで、彼にとっては、そんなことどうでもよくって、ガラスの肩だろうが、コンクリートの肩だろうが、メジャーのマウンドに立ちたいというのは野球をやるものなら誰でも思うことであり、納得でき野球人生だったのだろう。

トライアウトに参加してメジャーのスカウトに目が留まり、最初は2A、そして3A。そしてある日監督室に呼ばれる。あのどきどき感がいいね。
私もアニメーターになって、動画や第二原画をやってて、そうしてるとある日呼ばれた。
自分はけっこう上手いと思われているみたいだし、もしかしたら、もしかしたら・・・、いやいや期待しすぎはそうでなかったと時の落ち込み度がおおきい、期待しちゃいけない、期待しちゃいけない・・って思ってるけど心臓ばくばく、そして「原画をやってみないか」という声が耳に聞こえた時の感動。
あの感動をふたたび思い起こさせてもらった。

<あらすじ>
1983年のドラフト1巡目でミルウォーキー・ブルワーズにドラフトされたジム・モリスだが、肩の故障のためメジャーに昇格することなく87年シーズン途中で解雇。翌年シカゴ・ホワイトソックスと契約するがやはり1ヶ月で解雇、引退となる。

そんなジム・モリス(デニス・クエイド)は35歳になり、テキサス州の高校で科学の教師、そして放課後は野球部コーチとして働いていた。そんな彼の肩は長い間温存されていたことと、夜な夜なひそかに投げていたこともあり、156キロを投げられるようになっていた。かつての挫折から、本格的にプレーする気にはなれないもリスだが、チームが地区大会で優勝したらプロテストを受けると約束。チームは優勝し、妻のローラ(レイチェル・グリフィス)には内緒でトライアウトを受ける。そこでも156~157キロのボールをキャッチャーミットに叩き込むジム・もリス。スカウトたちがいろめきたつ。その日の夕方ローラがうちに帰ると家の中はもぬけの殻、ア留守をきいてみると「ピザを買って帰る」というジムの声、しかしそのあとに、球団の関係者の数人から「明日電話をいれるとか」「スカウトが話をしたいと言っている」とかのメッセージがはいっている。
契約すれば最初はマイナーリーグから再スタート、遠征に参加し家族とも一緒にいられない。メジャーに上がれる保障もない。マイナー契約なら稼ぎも大したものではない。別の高校から誘いもあり、それを受ければ今の給料の2倍もはいるとか・・、自分の方向性のさだまらないジムは「行って来い」というアドバイスをききたくて父のもとをたずねるが・・父の言葉は「夢を追うのもいいが、それは男としての責任をはたしからにしろ」という言葉だった。妻のローラに話すとはやり反対、しかし最後は認めてくれる。
結局タンパベイ・デビルレイズと契約。家族と離れてマイナーの若い選手たちとの遠征生活がつづく。1999年の9月の半ば、もうシーズンの結果は決まり、タンパベイはあいもかわらず東部地区の最下位。若手選手を試してみる時期でもあり、モリスにも声がかかった。
同年9月18日のテキサス・レンジャーズ戦で1-6とリードされた8回裏、敗戦処理としてメジャー初登板を果たす。夢に見たメジャーの芝、メジャーのグランド、メジャーのスタジアム。ロイス・クレイトンを空振り三振に打ち取った。

野球をみにくるのではなく、ジム・モリスを見に来た地元のひとたちの視線がとてもほほえましい。ブルペンで肩慣らしをはじめるモリスを、スタンドのどこから望遠でとった画面など、観客からの視野を意識した画面はスタンドからみた望遠で終始している。『メジャーリーグ』『ラブ・オブ・ザ・ゲーム』よりも、この望遠レンズのおかげで本物らしさが倍増。こういう正しいレンズ選択がされるとうれしい。

by ssm2438 | 2010-01-24 16:58
2010年 01月 24日

フレンズ ポール&ミシェル(1970) ☆☆☆

f0009381_3595172.jpg監督:ルイス・ギルバート
脚本:ヴァーノン・ハリス/ジャック・ラッセル
撮影:アンドレア・ウィンディング
音楽:エルトン・ジョン

出演:
ショーン・バリー (ポール)
アニセー・アルビナ (ミシェル)

        *        *        *

『小さな恋のメロディ』より先につくられたティーンエイジの青春同棲ラブロマンス映画。私のこころのふるさとです。この映画、はじめてみたのは水曜ロードショーで、アニセー・アルビナ一目見たときから我が青春のディーバになりました。当時小説など買うことのない私でしたが、この小説は買いましたし、近代映画社さんが販売していた映画写真(B4サイズくらいの白黒の写真で20枚はいったいた)。なので当時の表記であえて「アルヴィナ」ではなく当時の「アルビナ」の表記にしてます。

映画自体はさほどたいしたことはないと思います(あまり冷静な判断が出来ない)。でもそんなことは関係なくて、私の青春の大事な大事な映画。好きな女の子と下世話な大人社会をはなれて、ふたりだけで生活ができるというすばらしさ。おまけにセックスもして子供までできちゃう。ほんとに夢の世界の映画でした。もしアンナ経験ができたら、それがどう終わろうとも人生の宝物ですよ。

<あらすじ>
父を失った14歳のミシェル(アニセー・アルビナ)は、従姉妹のアニーをたよってパリへ来る。しかしアニーは狭いアパートで男と同棲していてた。彼はミシェルの存在をうっとおしいと思いながらも、着替えをする彼女を覗きみたりする。
15歳になるポール(ショーン・バリー)の父は実業家である。裕福な家庭だが、父の後妻にくる女性と、連れ子が気に入らず、うちの中では居心地が悪い。そんな二人が初めて出会ったのは動物園だった。お互い家に居たくないもの同士のなにかがさりげなく通じ合っ。た。
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次のデートの日、父の車を無断借用してきたポールは、ミシェルを乗せて郊外にドライブに出かけるが、車を池に落っことしてしまう。お金もあまりない、帰りの手段もない、服も濡れている・・、仕方なく二人は田園のワラを崩してベットにし一晩を明かす。
ミシェルはアニーのところには戻りたくないといい、アルル地方カマルグに父のアトリエ小屋に行くという。彼女は父と夏の間そのアトリエ小屋ですごしたことがあったのだ。家に帰りたくないのはポールも一緒にで一緒に行くことにする。さりげなくその言葉を期待していたミシェルは嬉しく思った。
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ポールとミシェルは、アルルの大自然にかこまれて、二人だけの生活をはじめる。薪を割ってといわれても斧など使ったことのないポール、ミシェルが手本を示すとびっくり。それでもなんとか薪を割った。そしてその薪で沸かす湯。自分で沸かした湯をバスタブにいれて初めて入る風呂。「先にどうぞ」と言われてパンツをぬごうとするが、ミシェルの目線がきになるポール。なにかしら頼み物をしてミシェルが場をはずしている隙にささをパンツをぬいでバスタブにはいる。そんなポールの背中をながしてあげるミシェル。
今度はミシェルの番。幸せそうに服を脱ぐミシェルをみているポール。ああ、なんとし合わせな瞬間だろう。残念ながら同じように頼みごとをされてその場を追い出されるのだがそれでもちゃっかりみているポール。おおおおお、またまたなんという幸せだろう。そしてこんどはミシェルのせなかを流してやるポール。スポンジでやさしくミシェルの背中を洗っているが、その手は徐々に横に移動し、そして胸のあたりまで侵入してしまう。おおおおおおおおおおおおお、なんという幸せだろう。
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まるで夢見心地の最初の数日が過ぎたが、生活するにはお金が必要だ。ポールは食糧を得るために、働きに出るようになるが、怪しい15歳の男をやとってくれることはなかなかない。ひもじい生活がつづく。つりをしても要領の悪いポールにはつれない。帰り道で漁師が落としていった魚を3匹みるけてそれを持ち帰る。食卓につくとポールのさらには2匹の魚、ミシェルには1匹。それだけの食事。自分の2匹目の魚を半分にしてミシェルのさらにうつすポール。おおおおおおおおおおおおおおおおおお、なんという幸せだろう。どんな不幸もすべて幸せにみえてしまう。
その晩、ミシェルはポールに言う、「ねえ、こっちにきて私を食べて」。
「・・?」のポール。
「だっておなか空いてるんでしょ、だったら私を食べて」
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお、なんという幸せだろう。その晩はじめてセックスをするポールとミシェル。でもポール緊張しすぎで不発。
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しかしあんまり不幸が続きすぎるとさすがに根性なしのポールは「こんなところに来るんじゃなかった」と逃げ帰ろうとする。とめないミシェル。でも、やっぱり仲良くなる二人。そんなこんなでなんとか仕事もみつけ、妊娠、二人だけで出産。
ポールとミシェルは幸せだった。しかし、ポールの父は息子の捜索願いを出しており、警察がようやくポールの仕事場を見つけ、その朝、彼らは仕事場で待ち構えている。その朝いつものように手を振り仕事にでるポール。白い小屋の前ではシルビー(赤ちゃんの名前)をだいたミシェルが幸せそうに手を振っている。
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by ssm2438 | 2010-01-24 03:16
2010年 01月 24日

続フレンズ ポール&ミシェル(1973) ☆

f0009381_523279.jpg監督:ルイス・ギルバート
脚本:ルイス・ギルバート/ヴァーノン・ハリス
撮影:クロード・ルノワール
音楽:ミシェル・コロンビエ

出演:
ショーン・バリー (ポール・ハリスン)
アニセー・アルビナ (ミシェル・ラトゥール)

        *        *        *

なんじゃこれは! 
前作のファンなら見るしかないけど、これはつらい。幸せも不幸もみんなみんな夢心地のあのすばらしさはどこへやら。ただのくそ大学生同棲映画になってしまった。おまけにミシェルはどこぞの男と同棲し、その男の男の子の子供を妊娠している。その男とは別れて、ポールと一緒に住むことにはなるが、ポールはポールで弁護士になる勉強でいそがしく、なおかつ学生運動なんかもあってミシェルとの同棲生活はしんどくなる。結局最後は駅での別れ。だあああああああああ、まったく余計なもの作りやがって。
・・・・成熟したアニセー・アルビナの乳房だけが印象的だった。

でも、そのアニセー・アルビナ嬢は2006年11月10日にガンのために死んでしまわれました。今となっては貴重な映画です。私より10歳年上だっただけなのに・・、53歳で死ぬなんて・・・。
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祈、メーカー様、『続フレンズ』もDVDだしてください。アニセー・アルビナよ、永遠なれ!

by ssm2438 | 2010-01-24 02:29
2010年 01月 24日

小さな恋のメロディ(1971) ☆☆☆

f0009381_1381338.jpg監督:ワリス・フセイン
脚本:アラン・パーカー
撮影:ピーター・サシツキー
音楽:ザ・ビー・ジーズ

出演:
マーク・レスター (ダニエル)
トレイシー・ハイド (メロディ)
ジャック・ワイルド (トム)

        *        *        *

音楽はとってもいいです。
日本だけバカアタリした映画。当時の人にはとても懐かしく、大事に宝箱にしまっておきたい映画なのだろう。そういう私も確かに懐かしいが、公開当時はまだ小学生で、私がみたのは中学生になったときのリバイバル。そのころから映画雑誌を買うようになり、レーシー・ハイドマークレスタージャック・ワイルドはえらくもてはやされていたようですが、もう彼らももう公開から5年くらいはたっていて大学生くらいのなっていたと思う。

物語的には、大人が作った社会に純粋さで対決したような映画ではあるのだけど、いまみるとちょっとあまあま。対比するための大人たちもいまいち情けないし、たしかにああいう大人たちを見てると子供の心をもったまま新世界をめざしたい気になるのはわかるが・・、この物語が終わった後の3日後を想像するとかなり悲惨、1週間後には元に戻っているような気がする。
なんの用意もなしに、トロッコにのって大人の作った社会からの逃避行・・・というのは『卒業』と似ているかもしてないが、『卒業』の最後のふたりは笑っていない。そのあとくる厳しい未来をちゃんと知っている。

そうはいってもこの映画には独特のみずみずしさがある。二人で逃避行するまでの段階で、なんどかかさねるデート。それがなんとも不自然でとっても良いんだよね。
一応ダニエルはメロディのことが確かに好きなんだけどと思うけど、メロディのほうはそこまで感情がわいてきてないと思う。にもかかわらず、てさぐりでデートみたいなことをしている二人。恋愛というパッケージは知っているけれど、感情はそこまでついてこない。しかしその器をなんとか感情でうめようとしている、この不自然なような自然さがこの映画の最大の魅力だろう。
そして二人が仲良くなると同時に、しぜんと男の子同士の仲間内から、あるいは女の子同士の仲間内からさりげなく距離ができてしまう。「友情よりも女かよ」という感じのジャック・ワイルドが淋しげで切ない。子供のもつ残酷さもとりあえず描けている。しかし、正直な話、この映画のマーク・レスターはかなりのあまちゃんで、もうすこし回りの人に気を使えよって思ってしまう。

<あらすじ>
f0009381_1451643.jpg厳格な教育方針をとるパブリック・スクールに通う11歳の少年ダニエル・ラティマー(マーク・レスター)。彼は比較的裕福んば家のおぼっちゃん。そんな彼の親友トム・オーンショー(J・ワイルド)は、ガキ大将。そんな二人はある日、学校で女子生徒がバレエの練習をしているのをのぞき見してそのなかの一人、メロディ(トレーシー・ハイド)に心をときめかせる。メロディも友達からダニエルの恋心を知らされ、次第にダニエルの存在を意識するようになる。
二人の距離が近づくと同時にダニエルとトムの距離はすこしずつ希薄になってくる。それはきっとメロディと彼女のお友達との距離もそうだろう。そんな二人は他の生徒からもさりげなく孤立していく。学校を休んだ二人で海をみにいったりもする。翌日、学校で校長にお説教されるが、そこで二人は結婚すると宣言する。教室に戻ったダニエルをトムを筆頭としてクラスメートが、からかった。怒ったダニエルはトムととっくみあいの喧嘩になってしまう。
自分のとった態度に自己嫌悪のトムはダニエルにあやまる。そしてある日のこと、生徒たちは昼休みがおわっても教室には戻ってこなかった。校長が調べてみると、二人の結婚式だと言うのだ。先生や親たちはその式場となった線路下の廃墟へいってみると、トムが牧師の役で厳粛な式が行なわれていた。「先生たちがきたぞ!」という声に生徒たちは逃げ出す。トムはダニエルとメロディを手漕ぎのトロッコにのせて送り出す。二人ののったトロッコは黄金色した草原のなかを疾走していく。

by ssm2438 | 2010-01-24 01:38
2010年 01月 23日

ウィンターピープル(1987) ☆

f0009381_32384.jpg監督:テッド・コッチェフ
脚本:キャロル・ソビエスキー
撮影:フランソワ・プロタ
音楽:ジョン・スコット

出演:
カート・ラッセル (ウェイランド・ジャクソン)
ケリー・マクギリス (コリー・ライト)

        *        *        *

なんでこんなつまらない映画がつくられたのか理解に苦しむが、監督はテッド・コチェフ、映画自体はきちんとできている。そういう私はケリー・マクギリスがみたかっただけで劇場に足を運んだのだが・・。

<あらすじ>
1934年の冬、妻を亡くした時計職人のウェイランド・ジャクソン(カート・ラッセル)は、娘のポーラを連れてフィラディルフィアヘ向かうが、途中ノース・カロライナの山中で車が故障、村の娘コリー・ライト(ケリー・マクギリス)の家に留まることになった。彼女は赤ん坊と2人きりで暮らしている。その村では、コリー家とキャンベル家が反目しあっていた。
ある日、コリーがキャンベル家の荒くれ者コール(ジェフリー・ミーク)に襲われるが、ウェイランドに救われる。しかし、そのコールこそ、コリーの娘の父親であった。コールは昔コリーを無理やり犯したのだ。しかし、コールはこのときの争いがもとで死んでしまう。責任を感じたウェイランドはポリーと共に村を去る決心をするが、それを知ったコリーは単身キャンベル家の長(ミッチェル・ライアン)のもとに向かい、コールが父親である赤ん坊と引き換えにウェイランドの命を救ってくれるよう訴える。そして春が訪れ、我が子を失った傷みもようやく癒えたコリーとウェイランドは婚礼の式を挙げる。そんな2人の前に赤ん坊を返しにやってきたキャンベルの長の姿があった。

演出も出演者も文句ないのだが、なぜこの話がつくられたのかまったく理解できないくらいただのメロドラマ。感動させる要素がなにもない!

by ssm2438 | 2010-01-23 03:23