西澤 晋 の 映画日記

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2010年 04月 05日

シュリ(1999) ☆☆☆

f0009381_70255.jpg監督:カン・ジェギュ
脚本:カン・ジェギュ
撮影:キム・ソンボク
音楽:イ・ドンジュン

出演:
ハン・ソッキュ (ユ・ジュンウォン)
キム・ユンジン (イ・ミョンヒョン)
チェ・ミンシク (パク・ムヨン)
ソン・ガンホ (イ・ジャンギル)

        *        *        *

おおおおい、無駄な跳弾が異常におおいぞー(苦笑)。

ショッカーの隊員には「仮面ライダーが変身するまで攻撃してはいけない」の法則があったり、「正義の味方を銃撃する時にはその足元を着弾させなければいけない」の法則があるのだけど、あれはあくまで子供向け番組であって、映画でそれをやりすぎるとちょっとうざいぞ!って正直おもったかな(苦笑)。もおおお、ホントに“にぎやかし”だけの着弾・火花がやたらとおおい。最初のうちはまあ、一応理解してあげようとおもっていたが、だんだんうざくなってくる。しかし、ドラマ自体は迫力もテンポも緊張感も、適度にラブロマンスもあり、一気に見られるエンタテーメントになっている。
確かにハリウッドレベルで考えると、ありきたりレベルの映画になるかもしれないが、やはりアジア圏で考えるとそうとう頑張ってつくったエンタメアクション映画だといえるだろう。日本の映画界もこのくらいのエナジーに満ち溢れた正統派のエンタメ映画をつくってほしいものだ。

あと、女優さんがきれい。韓国では整形手術がやたらと盛んで、アメリカの歯の矯正とおなじくらいだれもがやってるとか・・。そんなわけで、女優さんは美人ぞろい。今回のヒロインのキム・ユンジンもとってもきれい。いい感じのクールビューティに仕上がっている。しかし、最近の『LOST』に出てる彼女はちょっと老けぎみかな・・・。でも、『シュリ』のころは良かった。

<あらすじ>
ワールドッカップのため南北朝鮮統一チームが結成され、南北交流試合開催のニュースに沸いていた1998年9月のソウルでは、要員暗殺事件が頻発していた。その犯人と思われるのは北朝鮮の女工作員イ・バンヒであり、秘密情報機関OPのユ・ジュンウォン(ハン・ソッキュ)とイ・ジャンキル(ソン・ガンホ)が彼女を追っていた。そんな矢先、特殊8軍団が国防科学技術研究所の開発した新素材液体爆弾CTXが強奪される。彼らの目的南北交流の象徴、サッカーの試合会場を爆破することだった。そしてそこには韓国の要人も多数出席することになっていた。
ジュンウォンとジャンキルは何回も目の前で敵を逃してしまい、OP内部から情報が漏れていることに気が付く。一体誰が裏切り者であるか。どこから情報が漏れているのか・・? それは水槽の中にあった。その水槽は、ジュンウォンの恋人イ・ミョンヒョン(キム・ユンジン)からおくられたものだった。イ・バンヒの正体はイ・ミョンヒョンだったのだ。かくしてスタジアムに乗り込んだジョンウォンは、ムヨンを倒して寸前で爆破を阻止し、要人を暗殺しようとしたミョンヒョンもその手にかけ、全てを終わらせるのだった。

by ssm2438 | 2010-04-05 07:19
2010年 04月 05日

グエムル・漢江の怪物(2006) ☆☆☆

f0009381_6365619.jpg監督:ポン・ジュノ
脚本:ポン・ジュノ
    ハ・ジョンウォン
    パク・チョルヒョン
撮影:キム・ヒョング
音楽:イ・ビョンウ

出演:
ソン・ガンホ (パク・カンドゥ)
ピョン・ヒボン (パク・ヒボン)
パク・ヘイル (パク・ナミル)
ペ・ドゥナ (パク・ナムジュ)
コ・アソン (パク・ヒョンソ)

        *        *        *

怪獣の描写はとってもグロく、いい感じ! ただ、コメディ系に逃げるのがちょっと難点かなあ・・。喰い合わせが悪い。あれってテレですかねえ?

しかし、初めてこれを見たときは、なんか『パトレイバー』の劇場3作目に似てるなあって印象だったが、純粋にこの怪物きもちわる~い、でも動きはすご~いって思った。韓国映画のCG力はほんとにスゴイレベルまできてるんだって。日本の怪獣映画とかは、とにかくでかい怪獣ない怪人が出てきたら、庶民は勝てない、ひらすら逃げる・・って描写にきまってくる。これは悪しき伝統だなっていつも思う。未知の怪獣がでてきたら、とりあず戦ってみるって発想も絶対必要。日本人の悪いところは、変身しないと怪人・怪獣とは戦えないとかんがえるところ。もうこれは『ウルトラマン』『仮面ライダー』のころから遺伝子的に摺込まれている悪しき伝統。それがある種のファンタジー思考にしか走れない人間を生むのだとおもう。とにかく、怪獣が出てきたら、どうやったらウルトラマンや仮面ライダーなんかならずに、人間の英知と勇気と根性で倒せるのかナを追求するドラマをきちんと作って欲しいものだ。それはこの映画ではやってくれてるのがいい。
その反面、へんな家族愛やら、コメディテイストの見せ方やら、料理の仕方がかなり方向性に乏しいきがする。この映画の設定だったらがっちがちの怪獣映画が出来たのにっておもうのだけど・・。そのあたりはちょっと残念。

<あらすじ>
在韓米軍基地では大量の化学物質を下水へ投棄していた。その廃液が漢江へ流れだした。それから6年後・・。
パク一家は、漢江の河川敷で行楽客相手の売店を営んでいた。そこに突如、巨大な怪物“グエムル”が現れ、河川敷に集う行楽客を襲った。次々に怪物の餌食にされていく人々の中に、カンドゥの娘・ヒョンソもいた。犠牲者の合同葬儀で数年ぶりに一同に会するパク一家。
在韓米軍はグエムルと応戦した米軍兵士からウイルスが検出されたと発表。しかしこのウイルス騒ぎは、グエムル回収に米軍が介入する為の捏造であった。パク一家もグエムルのウイルスに感染している可能性があるとされ病院に収容された。収容所に隔離されたカンドゥの携帯に死んだと思われていたヒョンソから電話がかかって来る。
カンドゥは再び病院から逃亡し、ヒョンソ救出に向かう。米軍が漢江一帯を封鎖しエージェント・イエローを散布する中、カンドゥたちはグエムルを追いつめ、その腹の中からヒョンソの体を引きずり出す事に成功するが、ヒョンソは既に絶命していた。カンドゥたちは、米軍の捕獲部隊から逃れようとするグエムルの息の根を止め、ヒョンソとヒボンの復讐を果たすのだった。

by ssm2438 | 2010-04-05 06:38
2010年 04月 05日

絞殺(1979) ☆☆☆

f0009381_3591084.jpg監督:新藤兼人
脚本:新藤兼人
撮影:三宅義行
音楽:林光

出演:
西村晃 (狩場保三)
乙羽信子 (狩場良子)
狩場勉 (狩場勉)
会田初子 (森川初子)
岡田英次 (森川義夫)

   *       *       *

怒涛のどろどろ大映ストーリー@ATG

自分の息子を絞殺してしまった父親と母親によって語られる、その絞殺までのどろどろ家庭崩壊ドラマ。

新藤兼人のいいところは「突き抜けているところ」、悪いところは「ありきたりの形式的なモチベーション」。良くも悪くも新藤兼人の映画だった。新藤兼人の場合は、形式的なモチベーションから物語りは発展していくため、それに説得力をつけるには、突き抜けた演出が必要になってくる。表面的にはかなりぶっとんだ映画のようにも見えるが、本質的にはかなり浅い気がする。『しとやかな獣』でも新藤兼人のぶっ飛んだ脚本が生きているが、あれもよくよく考えると、本音を語っているようで、実は語っていない脚本だった。あの映画は、人々が本質的にもっている「弱さ/不安」をとりあえず忘れて、ほんらいそこから発生する「遠慮」というものを排除したうえでの脚本であり、本質でないがゆえに、はったりをかました映画になっていた。この映画でも、やっぱりその性質は現れている。

もういい歳の音羽信子のおっぱいがみえたときはびっくりした。ヌードってのは若い人だけの特権だとおもっていたのだが・・、いやいやおそれいりました。さすが新藤兼人の愛人!
ちなみに会田初子のほうもちゃんとサービスしてくれてます。

<あらすじ>
狩場保三(西村晃)は、熟睡中の息子、勉(狩場勉)を絞殺した。ふるえながら夫の顔を見つめる妻・良子(乙羽信子)。そして始まる回想・・・。
保蔵と良子は息子・勉を東大にいれるために、一流高校の校区に転居してきた。保三が勉に話すことは、東大へ入るんだ、エリートコースを踏みはずすなということのくり返し。そんな勉はクラスメートの初子(会田初子)に好意を寄せており、ある日デートに誘い、彼女とセックスをしようとするが猛烈な抵抗にあって失敗する。
そんな初子の家庭は複雑だった。初子は母は離婚し、今の義父と結婚、しかしその母の病死した。義父のイエに1人のこされた初子は義父に毎晩犯される生活だった。そして勉がその現場を目撃する。
しばらくして初子から学校にいる勉に電話がはいる。蓼科(たてしな)に来て欲しいというのだ。蓼科にきた勉に、初子は「セックスしてほしい」という。初子はまだ雪が残る森の中で裸になり、コートをしいてその上に寝転んだ。勉はズボンをおろしパンツを落として彼女の上にのった。「はじめてじゃなくてごめん」という初子。
そして、義父を殺して、その遺体を押入れにいれ、20万もって出てきたと告白、これから自首すると言う。一緒について行こうかと言う勉に「1人で行く」とつげる初子。そして今一度セックスをする。
蓼科から帰った勉はテレビのニュースで、初子が投身自殺したことを知る。

この頃から勉の性格が一変し、両親に暴力をふるうようになる。子供のことを理解しようともせず一方的に自分の願望を押し付けてくる父・保三も初子の父を一緒ではないか。父に対する憎しみと、そんな父に隷属している母が許せなくなってくる。そして父に対して暴力を振るうようになり、そんな父と一緒に寝ている母を犯そうとまでする。息子の狂乱ぶりにおいつめられた保三が、みんなで一緒に死のう・・と良子に相談。寝ている勉の首をしめて殺す。保三は自分も自殺するつもりだったが果せず自首する。近所の人達の減刑嘆願の運動で裁判は情状酌量され、三年の刑と執行猶予四年が言い渡された。
拘留がとけて戻ってきた保三に「わたしの勉をかえせ」と良子はいいだす。そんな良子は夜になると勉のベットのうえで自慰をしていた。そんな妻を保三はむりやり犯した。そして良子も自殺した。

by ssm2438 | 2010-04-05 03:59
2010年 04月 05日

草原の輝き(1961) ☆☆

f0009381_124232.jpg監督:エリア・カザン
脚本:ウィリアム・インジ
撮影:ボリス・カウフマン
音楽:デヴィッド・アムラム

出演:
ウォーレン・ベイティ (バッド・スタンパー)
ナタリー・ウッド (ディーン・ルーミス)

        *        *        *

ううう~~む、女なら覚悟をきめて全部あげろよ!

全体的にじれったい。
監督は『波止場』『エデンの東』『欲望という名の電車』エリア・カザン。ただ、これはカザン演出がの悪いほうに向いてしまった作品だと思う。カザンって地味に、きっちち築き上げていく演出をする人だと思うのだけけど、その内容があまり心地よくない時、これをやられると、苛立ちと退屈さでみていられなくなってしまう。『欲望という名の電車』と同じような見心地の悪さを感じた映画。
しかし、このころのナタリー・ウッドは可憐でいいなあ。1955年の『理由なき反抗』でアカデミー助演女優賞にノミネートされ、その後、この『草原の輝き』とロバート・ワイズのミュージカル映画『ウエスト・サイド物語』で有名になった。残念なことに、1981年、映画『ブレインストーム』の撮影中にボートの転覆事故で水死してしまわれた。残念。

<あらすじ>
バッド(ウォーレン・ベイティ)と、ディーン(ナタリー・ウッド)は幼馴染の高校3年生。ディーンは、セックスに罪悪感を持つ母親の影響もあって、バッドの性欲に応えられないでいる。一方バッドの父は本能的には暴君で、息子がフットボールの選手であることが大自慢で、エール大学に入れたがっている。
バッドの健全な性欲を受け入れてくれないディーンに関して、バッドの「父は気楽な気持ちで他の娘とよろしくやればよい」などと余裕発言。理解されず、ストレスのたまったバッドは、ついに彼も同級生のファニタの誘惑に負け、彼女と“H”してしまう。ディーンはこの事件でショックを受け、河に身を投げる。

全然本編には関係ないのだが、このシーンだけ、<アメリカの夜>にし忘れたのか、夜なのにいきなり昼になってしまっている。古い映画にはこのての失敗は時々あるものだ。

助に飛び込んだバッドのおかげで死を免れたディーンは精神病院に入院する。そしてそこでジョニーという若い医師と婚約する。一方、父の希望通りエール大学に入ったバッドは、勉強にも身が入らず、酒ばかり飲み、あげくにアンジェリーナというつまらないイタリア娘と結ばれてしまい、学校は退学寸前。一方バッドの父は1929年の大恐慌で彼の会社が大打撃うけ、心身を害して自殺する。
やがて退院したディーンは、バッドが田舎へ引込んで牧場をやっていることを知り訪ねて行く。バッドはアンジェリーナとつつましく暮らしていた。2人は静かな気持ちで再会し、そして静かな気持ちで別れる。

そのむかし、~わがままは男の罪、それを許さないのは女の罪~という歌詞の歌があったが、まさにそんな感じの展開。とにかくじれったい。所詮男女の間柄なんて、わがままをいって、それを受け入れられて初めて成立するもので、「わがままを言うことがけしからん」といってしまったら、本性不在のつまらん形式儀礼の関係にしかならない。

by ssm2438 | 2010-04-05 01:24
2010年 04月 05日

アウトブレイク(1995) ☆☆

f0009381_0142898.jpg監督:ウォルフガング・ペーターゼン
脚本:ローレンス・ドゥウォレット/ロバート・ロイ・プール
撮影:ミヒャエル・バルハウス
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード

出演:
ダスティン・ホフマン (サム・ダニエルズ大佐)
レネ・ルッソ (サムの元妻のロビー)
モーガン・フリーマン (フォード准将)
キューバ・グッディング・ジュニア (ソルト少佐)
ドナルド・サザーランド (マクリントック少将)

        *        *        *

後半の軍部の介入がなければもっと面白いものになっていたような気がする。

前半はきわめて緊張感あってよいのだが、後半にはいっても軍幹部がダスティン・ホフマンの行動を邪魔しにはいるくだりからがうざい。ヘリコプターの追いかけっこなんて邪魔だけ。
そもそもドラマというのは、主人公が目的達成に向かって進む中で、それを妨げようとするもの(敵・ライバル・社会的風習・偶然‥など)が存在し、それを主人公が乗り越えていくもの。今回のそれはドナルド・サザーランドだったりするのだけど、どうもこれがあまりに記号的悪役過ぎる。やっぱり細菌モノというのは、それをもらしたらそれだけで危険!というめちゃめちゃハードな緊張感だけで物語が出来るものであり、それだけがんがんおしていったのがかつての栄光『アンドロメダ・・・』。あの全編みなぎる緊張感はとてもここちよいのだけど、あまりにもアホな適役を設定してしまい、本来地味な緊張感の連続で撮られるべき細菌モノを、エンタメ系にふろうとしたことが根本的な間違いだったようなきがする。
とはいえ、全体的にはまあ、普通にみられる映画にはなっているとは思うが・・・、やはり出だしが良かっただけにちょっともったいないまとまりだったかな。

<あらすじ>
アフリカの小さな村で未知のウイルスに感染した人々が死亡していく事件がおきた。現地調査のために米国陸軍伝染病医学研究所の軍医であるサム・ダニエルズ大佐(ダスティン・ホフマン)は現地に派遣された。彼はウイルスがアメリカにまで広がる恐れがあると判断し、警戒態勢を敷くように進言する。しかしフォ軍部は村を空爆で焼き払い、サムにこの病原菌の研究をやめるよう命令する。

そのころ、カリフォルニア州のシーダー・クリークという町でも同じ症状の伝染病が発生しはじめた。そこでは民間の研究機関である疫病管理予防センターの人々が患者の治療と、その対策に追われていた。その中にはサムの別れた妻のロビー(レネ・ルッソ)もいた。軍の命令を無視してシーダー・クリークにはいったサムは、ロビーと共にウイルスの研究と患者の治療にあたる。
そのウィルスはモタバ・ウイルスと呼ばれ、60年代に米国陸軍アフリカでの局地戦の際に発見したものだった。その時、陸軍幹部マクリントック少将(ドナルド・サザーランド)によって採取され、生物兵器として使用するためにひそかに保管されていたのだ。しかし、ウイルスは突然変異を遂げており、猿を回復させた血清は人間には効かなかった。かくして彼らは、新しいウイルスに効く血清を手に入れなければならなくなってしまった。

サムはウイルスをもたらした“宿主”がアフリカで密猟された猿であることを突き止める。そのサルはウイルスに感染しているが、体内に抗体をもっているため死なないらしい。そのサルの血液から血清を作り出せば、このウイルスに感染した人々を救うことが出来る。そんな時、ロビーが誤ってウイルスに感染する。一刻の猶予もない。サムは、部下のソルト少佐(キューバ・グッディング・ジュニア)と共にその猿の足取りをおい、捕獲に向かう。
その頃、マクリントック少将は生物兵器の事実を隠すためシーダー・クリークの町を焼き払おうと画策していた。猿を捕獲しサムたちは、マクリントック少将の指揮する攻撃ヘリの追撃をかわし研究所にたどりつき、しび猿から血清をつくりロビーに注射する。ロビーは生還した。マクリントリックを逮捕され、血清は大量に合成され、感染者たちは快方に向かった。

by ssm2438 | 2010-04-05 00:15
2010年 04月 02日

ホワイト・ローズ(1989) ☆☆☆

f0009381_785324.jpg監督:ライコ・グゥルリッチ
脚本:ボリスラフ・ペキッチ
    ライコ・グゥルリッチ
    サイモン・マッコーキンデール
撮影:トミスラフ・ピンター
音楽:ブラネ・ジヴィコヴィッチ
    ジュニア・キャンベル
    マイク・オドンネル

出演:
トム・コンティ (アンドレヤ)
スーザン・ジョージ (アナ)
ロッド・スタイガー (マーティン)

        *        *        *

さえない中年男のひと夏の夢・・・

第二次世界大戦も終結の兆しがみえてきた1944年のユーゴスラビア。川の水浴場で監視員をしているさえない独身男が、パルチザンの妻とその子供をかくまうことになり、彼女は身元を隠すために偽装結婚しその男の妻となる。それは、その男にとって夢のような時間だった・・・。

うううううう、ふけたなあスーザン・ジョージ・・・、生年月日と公開年をてらしあわせてみると、スーザン・ジョージは38~39歳のはずなのだけど、やたらとふけて見えた。『帰郷』の時のジェーン・フォンダがそのくらいだとは思ったが、このスーザン・ジョージはちょっと悲しかった。スーザン・ジョージは、『わらの犬』の衝撃のヒロイン。あの時の彼女のイメージが強すぎて、他の役どころがほとんど思い出されない。フランコ・ネロ主演の忍者モノにヒロインとして出てたような気がしたが・・、それくらいだ。

この映画、岩波ホールか、シネシャンテか、それともシネスイッチか・・・そのあたりのどこかで見たと思う。ユーゴスラビアの映画で、スーザン・ジョージがひさびさに見られるというのでう懐かしい彼女に会うような気持ちでみにいった。

<あらすじ>
第二次世界大戦もそろそろ終わろうかという1944年の夏。ユーゴスラヴィアの小さな田舎町では、ゆったりと流れる川の一角に平和な水浴場をもうけていた。その水浴場の監視人アンドレヤ(トム・コンティ)は、人の良い中年男だった。そんな彼は、監視人の仕事をしているが、今まで一度も人の命を助けるような場面には遭遇してこなかった。
そんなある日、漁師マーティン(ロッド・スタイガー)から、ナチに追われているあるパルチザンの妻・アナ(スーザン・ジョージ)と彼女の息子ダニーを預かるように頼まれる。やがてこの水浴場にも戦争の影は忍び寄り、ドイツ軍将校が頻繁に姿をみせるようになる。身の危険を感じたアナは、新しい身分証を得るために、アンドレアと偽の結婚をする。突然妻が出来たアンドレアにとっては至福の時間だった。
そんなある日、アンドレアは初めて溺れた人間を助ける。しかしそれがドイツ軍将校だった。アンドレアは村人から裏切り者として軽蔑され、ドイツ軍に身元の割れたアナとダニーは、別れを言う間もなく彼のもとから去って行った。翌日、ドイツ軍の逃亡する橋にマーティンが爆弾をしかけた時、そこにドイツ軍に因われのアナとダニーもいた。その時アンドレアはふたりの命を助けるために、大声を出して敵の注意を引く。マーティンがドイツ兵に射たれた直後、橋が爆発した。そしてアンドレアは、ドイツ軍から逃れてゆくアナとダニーの後ろ姿を万感の思いを込めて、見送るのだった。

by ssm2438 | 2010-04-02 07:09
2010年 04月 02日

昼下がりの衝撃(1981) ☆☆

f0009381_6402182.jpg原題:THE OTHER VICTIM

監督:ノエル・ブラック
脚本:リチャード・デ・ロイ
撮影:フランク・スタンリー
音楽:リチャード・ベリス

出演:
ウィリアム・ディヴェイン (ハリー・ラングフォード)
ジェニファー・オニール (ナンシー・ラングフォード)

        *        *        *

もういらない。
・・・分るなあ、この気持ち


原題は『The Other Victim』。こまったことにアメリカのサイトにいっても、画像がない。何処で見たのだろう、妙に生々しく印象深かった。VHSでレンタルされてたからみたんじゃないかと思うのだけど・・・、なにせ25年以上も前の話なおで記憶があいまいだ。映画は、妻がレイプされた、夫の側の気持ちの整理をつけるまでの話。
脚本はリチャード・デ・ロイ。私の大好きな『ふたり』の脚本家だ。じつはこの人、この二本しか脚本をかいていないみたいだが、どうにも私のツボにははまるようだ。

f0009381_7574051.jpgレイプされたのは『おもいでの夏』ジェニファー・オニール(→)なので私にとっても、大切なものを汚された気持ちになってしまう。

<あらすじ>
田舎町に住むハリー・ラングフォード(ウィリアム・ディヴェイン)が帰ってみると、妻ナンシー(ジェニファー・オニール)の様子がおかしい。体のあちこちに怪我をしており、顔にもあざがある。やたらとけだるそうにしているが、気丈に振舞おうとしている。やがて妻がレイプされたことが認識される。ふたりは警察に被害届けをだすことにする。
警察では女性の担当官が、今後の対応と処置を話す。膣内から精液の検出とか、爪の間にはいっているレイプ犯の皮膚の検出とか、刑事裁判に訴える異常は被害をうけた肉体の証拠写真等も必要になるという。日を改めて、そのときに状況を取調官がナンシーに感情のない口調で機械的にたずねていく。夫のハリーはマジックミラーの裏にいて、中の様子をみている。
ピックアップトラックが外にとまり、猟銃をもった男が入ってきて、自分に暴行をふるったという。銃をつきつけ、髪をひっぱって跪かせ、ジッパーをおりした・・。ナンシーがいき絶え絶えに、なんとか冷静さを保とうとしながら証言している。「それから・・・?」と機械的な取調官の声。
「それから・・・・(声がでてこない)・・・・・・うううう、私にさせたのよ!」となんとか言葉を吐きだし泣き崩れてしまう。その人の調書はそれ以上続行できず、翌日にもちこされる。マジックミラーの後ろではハリーがやりきれない思いになっている。

それから半年がたったが、結局犯人は捕まっていない。ハリーとナンシーは夫婦で二人で、またある時は1人でカウンセリングを定期的にうけていたが、その日から二人の間でセックスはもてなかった。体は治っても、ハリーの心が求められないのだ。ハリーはカウンセリングで

「妻を愛している気持ちにかわりはない。大事におもっている。
 しかしその一方で、“もういらない”っておもっている自分がいる」

これは分るなあ・・・。男が大事にしているものを誰かに犯されたら、それがなんかの玩具であっても、こういう思いになる。それが完璧だからこそ愛しているのであって、それが誰かに損なわれたら最後「もういらない」って気持ちになる。これは男がもつ、憧れであって、その憧れが崩壊してしまうと、あとは現実だけになってしまう。男は夢をみられなくなると愛せなくなるものなのだ。

物語は、その時のピックアップトラックがどこやらの誰かがのっていたという話をききつけたハリーが、猟銃をもってそいつの家におしかける。その男は犯人かもしれない。でも確証はない。ただ、怪しい気はする。今にもその男を撃ち殺そうとするハリーだが、最後の最後で踏みとどまり去っていく・・といういもの。
ひたすら解決されない無念さだけが残るという、人生の悔しさを搾り出した映画だった。

しかし、ウィリアム・ディヴェインって人は、『ローリングサンダー』でもそうだが、精神的にいためつけられて、耐えるしかないキャラクターがよく似合う、M性を感じる役者さんだ(苦笑)。ドラマにはいじめられ役というのは不可欠なのだが、この人をいじめると、こう反応するだろうな・・っていうのを期待通りのリアクションをしてくれるキャラだ。こういうのはM性なんだと思うな。

by ssm2438 | 2010-04-02 06:36
2010年 04月 02日

フェイス/オフ(1997) ☆☆☆

f0009381_5143386.jpg監督:ジョン・ウー
脚本:マイク・ワーブ/マイケル・コリアリー
撮影:オリヴァー・ウッド
音楽:ジョン・パウエル

出演:
ジョン・トラヴォルタ (ショーン・アーチャー)
ニコラス・ケイジ (キャスター・トロイ)
ジョアン・アレン (イヴ・アーチャー)
アレッサンドロ・ニヴォラ (ポーラックス・トロイ)
ジーナ・ガーション (サーシャ・ハスラー)

        *        *        *

ジョン・ウーの最高傑作

ギャングのボスに成り代わるために顔を取り替え、声帯もとりかえるという荒唐無稽なお話。
FBIのショーン・アーチャー(ジョン・トラヴォルタ)捜査官は、凶悪なテロリスト、キャスター・トロイ(ニコラス・ケイジ)に幼い息子マイケルを殺され、復讐の念を燃やしていた。そんなアーチャーは、ついにトロイを逮捕するが、その捕り物劇のなかでトロイは植物人間になってしまう。
そんなトロイは、ロサンゼルスを壊滅させるほどの時限式細菌兵器爆弾を仕掛けていた。かくしてアーチャーに極秘指令が出る。それは、爆弾のありかを聞き出すために、トロイの顔の皮膚と声帯を移植して、刑務所にいるトロイの弟ポラックスからその場所を探り出せというものだった。

そこまでならまだありかなっておもうのだけど、顔を奪われたテロリストのトロイが蘇生し、自分の顔をもっていったアーチャーの顔になるという・・このときは声帯はどうしたんだろう??? とか、お互いの女と寝たら、あいての女性はわかりそうなもんだけど。なので物語の基本構成はほとんどドラえもんにでてきそうなギャグマンガの土壌の上に、アクション映画を展開している。まあ、そんな突っ込むところは一杯在るかもしれないが、それを忘れてアバウトにみるとノンストップ・ジョン・ウーアクションが存分にたのしめる。

ただ、アクションだけではなく、顔を替えたトロイはアーチャー捜査官の家庭にはいり、さりげなく娘と交流したり、アーチャーはトロイの情婦と寝てしまったりと、いろいろ話が一本調子にならないように工夫されている。ありえない設定をとりあえず受け入れれば、こんなドラマもありかな・・・?

<あらすじ>
キャスター・トロイになりすましたアーチャーは刑務所に送られ、何とかトロイの弟・ポラックスから爆弾の設置場所を聞き出すことに成功。トロイが奇跡的に意識を回復。彼はその手術を担当したウォルシュ博士に残っていたショーンの顔を自分に移植させてしまう。さらにこのミッションの秘密をしるものを皆殺しにすると、アーチャーに成りすまし、ポラックスを釈放して自ら爆弾を解除、一躍ヒーローになってしまう。一方アーチャーは、とろいとして刑務所に拘置されたままとなる。
アーチャーとなったトロイは、彼の家庭にはいり、夫の変化にとまどいながらもアーチャーの妻・イヴ(ジョアン・アレン)は彼を受け入れベットも共にする。父親の豹変ぶりに反抗期の娘ジェイミー(ドミニク・スウェイン)は目を丸くした。事態を知り、哀しみと怒りで気も狂わんばかりのアーチャーは刑務所を脱獄、トロイの恋人サシャ(ジーナ・ガーション)のところにお世話になる。
お互いの顔をまとったふたりは鏡をはさんでついに対面。銃を構えて対峙するふたり。トロイの弟ポラックを殺したアーチャー。復讐に燃えるトロイ。アーチャーはトロイの顔のまま、かつてのわが家へ逃げ込んだ。怯えるイヴにふたりだけが知る想い出を語り、女医である彼女に血液型を鑑定させて自分こそが本物の夫なのだと納得させた。と同時にイヴは自分がトロイと寝ていたことにやりきれない気持ちになる。
モーターボートの大追跡に続く肉弾戦。死闘の末、アーチャーはトロイを倒し、自分の顔を取り戻して、わが家へと帰っていった。

by ssm2438 | 2010-04-02 05:15
2010年 04月 02日

メジャーリーグ(1989) ☆☆☆

f0009381_011743.jpg監督:デヴィッド・S・ウォード
脚本:デヴィッド・S・ウォード
撮影:レイナルド・ヴィラロボス
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード

出演:
トム・ベレンジャー (ジェイク・テイラー)
チャーリー・シーン (リッキー・ボーン)
レネ・ルッソ (リン・ウェルズ)
ウェズリー・スナイプス (ウィリー・メイズ・ヘイズ)
マーガレット・ウィットン (球団オーナー・レイチェル)

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これぞボーンシリーズの第一作目!

メジャーリーグのクリーブランド・インディアンズは34年も優勝から遠ざかっていた。亡き夫の跡を継いだ新オーナーのレイチェル(マーガレット・ウィットン)は1年の観客動員数が80万人を下回れば本拠地の移転が認められることを利用してマイアミ移転を目論んでいた。そのために集められた選手はメジャーとは名ばかりの奇妙な選手たちばかり。そんなチームの剛速球ピッチャー、リッキー・ボーン(チャーリー・シーン)が加わって流れは変わり始めるというもの。

クリーブランド・インディアンズは実存する球団で、確かにしばらく優勝はなかったが、弱小球団ではなかった。実際のインディアンズは1995年から1999年まで5年連続で地区優勝を果たすなど、90年代の後半は黄金期だった。しかしそれ以降は2000年以降、緊縮財政のため上記の主力選手が流失してしまい、厳しい戦いを強いられている。個人的には去年まで一番を打っていたカーティス・グランダーソンが好きだったのだけど、今年はFAでなんとヤンキースに移ってしまった。しかし、グランダーソンがいればジーターが1番をうつこともないだろう。やっぱりジーーターは2番を打って、徹底して方向へのバッティングを披露してほしいものだ。

<あらすじ>
1年間の観客動員数80万人を下回れば、市条例により本拠地移転が可能になる。急死した夫の跡を継いでインディアンズの新オーナーとなったレイチェル・フェルプス(マーガレット・ウィットン)は、本拠地をマイアミに移すためなんとかインディアンズを弱くしたかった。
メンバーは、メキシカンリーグのキャッチャー、ジェイク・テーラー(トム・ベレンジャー)や刑務所から仮出所してきたピッチャーのリッキー・ボーン(チャーリー・シーン)たちを含め、怪しい選手ばかりだった。もとより実力のない彼らは連戦連敗。レイチェルの思う壺だった。
ある日ジェイクは、別れた妻リン(レネ・ルッソ)と偶然でくわしたジェイクは、彼女を取り戻すべくプレーに熱がはいってくる。ノーコンに悩むリッキーの、その原因が彼の近眼にあることがやがて判明し、メガネをかけて登板するや、見違えるようなピッチングを披露し、チームに勝利をもたらした。
そしてレイチェルの陰謀をしったチームの結束は一段と強まり、士気はますます高まった。チームは連戦連勝の快進撃、ついにインディアンズは首位のヤンキーズに並び、優勝の行方は本拠地クリーブランド・ムニシバル・スタジアムでの最終戦に持ち込まれた。ひざに故障をもつジェイクは、この試合でチームを優勝に導くべく最後のバッターボックスに立ち、バットでスタンドをしめす。そして・・・。

by ssm2438 | 2010-04-02 00:01
2010年 04月 01日

ミスティック・ピザ(1988) ☆

f0009381_2223228.jpg監督:ドナルド・ペトリ
脚本:ペリー・ホーズ
    アルフレッド・ウーリー
    エイミー・ジョーンズ
    ランディ・ホーズ
撮影:ティム・サーステッド
音楽:デヴィッド・マクヒュー

出演:
アナベス・ギッシュ (キット)
ジュリア・ロバーツ (デイシー)
リリ・テイラー (ジョジョ)
マット・デイモン

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主役はアナベス・ギッシュ。マット・デーモンのデビュー作でもある!

しかし・・・これはいただけなかった。はっきりって全然おもしろくない。後のこの監督のドナルド・ペトリ『デンジャラス・ビューティ』などを撮るが、監督としての力はほぼない人だね。ただ、この映画にかんしていえば脇役が魅力なさすぎた。おまけにこのジュリア・ロバーツも全然きれいにとれてない。全体的に映画としてのレベルがかなり低い。

実質的な主役は、アナベス・ギッシュのほうでしょう。大学進学を控える恋にも生真面目な優等生。彼女の姉を演じていたのがジュリア・ロバーツ。「あなたは頭、私は顔と体で勝負」と、姉妹でお互いに優越感や劣等感を覚え合っているという設定。そんなジュリアは、町一番のハンサムなお坊っちゃまをも虜にする。
リリー・テイラーは、姉妹の親友であり、バイト仲間。彼女にはれっきとしたフィアンセがいるのだが、肝心の結婚に漕ぎ着く勇気がいまひとつ。ちょっとピンぼけなところもある気のいい女の子というタイプ。
この3人がミスティックピザという宅配ピザやバイトをしているのだが、物語はそれぞれの恋愛騒動をスケッチしていく。

by ssm2438 | 2010-04-01 22:25