西澤 晋 の 映画日記

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2010年 05月 12日

必殺仕掛人(1973) ☆☆

f0009381_0485271.jpg監督:渡辺祐介
原作:池波正太郎 「仕掛人・藤枝梅安」
脚本:渡辺祐介/安倍徹郎
撮影:小杉正雄
音楽:鏑木創

出演:
田宮二郎 (藤枝梅安)
高橋幸治 (西村左内)
山村聡 (音羽屋半右衛門)
森次晃嗣 (為吉)
野際陽子 (お吉)
川崎あかね (お照)
秋谷陽子 (お雪)

        *        *        *

池波正太郎の大人なドラマ仕立てに恐れ入ってしまった。。。

テレビで人気をはくした『必殺仕掛人』、藤枝梅安といえば緒方拳というイメージが定着していたのだが、この劇場1作目は田宮二郎である。最初はちょっと違和感あったのだけど見終わってみると、この話に関しては田宮二郎で正解だったと分った。妹と分らないまま、ターゲットを殺してしまう梅安の話。これはやはり田宮二郎のニヒルな感じが欲しいところだ。そしてドラマ展開で感心したのが、最後までそれが幼い時に死に別れた妹だとは確信しないままおわらせるドラマ。ただ、殺して、その女の目を見たとき、それが母親に目に似ていた・・という印象だけしかない。何かは感じたのだが、梅安は真実を知らないまま物語は終了する。真実を匂わせるだけで明かさない技は正直おそれいった。まさに大人のドラマだ。いまどきの映画やドラマはどれだけお子様向けに作られているかつくづく痛感させらた。
なお、西村左内もテレビ版のレギュラーの林与一ではなく高橋幸治。さすがになじんでいたの林与一のほうが自然な気がしたが、先に高橋幸治をみせられたら、断然こっちのほうがいいだろう。家庭のある浪人の哀愁が断然にじみ出ていた。

<あらすじ>
藤枝梅安(田宮二郎)には幼い時に生き別れた妹がいた。彼女は今では女郎や家業のお上さんとなっていたが、そして今回仕掛はそのお吉(野際陽子)と、その情夫・孫八だった。
もう一人の仕掛人・西村左内は研師を稼業としていたが、八丁堀同心峯山又十郎から町方同心になることをすすめられ仕掛人家業から足をあらおうかと考え始めていた。しかし、その同心峯山又十郎こそが次の仕掛けの相手だった。峯山又十郎は、その地位を利用して怪しい商売人から目こぼし料を吸い上げていた。左内の大刀が又十郎を一閃した。
一方、梅安は、お吉と孫八が情欲の後、熟睡している時を狙った。薄紙を水につけ、孫八の顔にかけると息ができなくなった孫八が起き上がる、そのときぷすりと頚椎をさした。同様にお吉にも濡れた紙を顔にかぶせ、息苦しくなって起き上がったところぷすり。しかし、殺したお吉の目になにかを感じた。父が死んだ後、妹を連れ、情夫と夜逃げをした母に似た目をしていた。その時、もしかしたら・・・、この女は自分の妹ではないか・・と感じた梅安、しかし、それを確かめるすべはなった。

by ssm2438 | 2010-05-12 00:50
2010年 05月 11日

カナディアン・エクスプレス(1990) ☆☆

f0009381_0251375.jpg監督:ピーター・ハイアムズ
脚本:ピーター・ハイアムズ
オリジナル脚本:アール・フェルトン
撮影:ピーター・ハイアムズ
音楽:ブルース・ブロートン

出演:
ジーン・ハックマン (ロバート・コールフィールド検事補)
アン・アーチャー (目撃者キャロル・ハニカット)

        *        *        *

映画自体はきちんと出来ているのだが・・・特に傑出したところがない。

それでも、『危険な情事』アン・アーチャーが出てることと、監督が『2010年』『カプリコン1』ピーター・ハイアムズだったので、わざわざ劇場まで足を運んだ映画。

この映画も実にピーター・ハイアムズの映画だった。この人は基本的に王道派で、小細工でみせることはけっしてしない。生真面目に堅実にアクションをつみあげていく。撮影監督あがりの監督さんなのでアクションシーンの絵作りは実に手堅く、セオリーどおりという感じ。ただ、だから突き抜けた感は感じられないのがちょっと寂しい。これがスピルバーグだったら「これでもか、これでもか」とはらはらどきどきだけで押し切ってしまうのだけど、ハイアムズはバランスがとれてる人なのだろう。それは撮影監督あがりだという、ある種の劣等感からくるものかもしれない。「おれだって勉強してるんだぞ」っていう自己主張なのか、アクションや、物語展開や、そのたもろもろ、実にバランスよくまとめる。そういう意味では玄人好みのする監督さんだだ、それだけだとちょっと寂しい・・・。まじめて堅実な監督さんなだけに嫌いにはならないが、どこかでビッグヒットをかましてほしいものだ。

映画はカナディアン・エクスプレスという限定された空間のなかでのおいかけっこ。アクション映画などで重要なことはこの限定空間をつくるということ。なんでもありにしない。なにかと制約をうける状況の中で丁々発止の追い詰めるものと逃げるもののやり取りが撮れればだいたい面白いものになる。

鉄道ものといえば、どうしても『007/ロシアより愛をこめて』を思い出す。また、個人的に好きなのは『テロリスト・ゲーム』。こちらは核爆弾を開発し、それをイラク政府に渡そうと企てる旧ソ連の軍人と国連の特殊部隊との話。人質をとって原爆を鉄道で運ぶそのコンセプトはなかなか面白い。

<あらすじ>
f0009381_0322091.jpgロサンゼルスでマフィアがらみの殺人事件が起きた。ロバート・コールフィールド検事補(ジーン・ハックマン)は長年このマフィアのボスを追っていた。この事件を立件できれば奴を刑務所に送ることが出来る。しかし唯一の目撃者であるキャロル・ハニカット(アン・アーチャー)は証言を拒んでいる。コールフィールドは彼女を説得するために彼女が向かったカナダの山荘を訪れる。しかし、マフィアの連中も彼女の口を封じようと、武装ヘリで彼女の山荘を襲撃する。危機一髪脱出したコールフィールドはキャロルをRVにのせて道なき森の中を疾走する。やがて二人は車を捨てカナディアン・エクスプレスに乗り込む。
顔の知られていないキャロルを巧みにかくまいながら、地元警察に救出してもらう算段をつけるが、彼の上司もマフィアの差し金だった。追っ手が二人に迫る。動く密室と化した列車のなかで、銃をもたないコールフィールドは自らの機知と勇気でキャサリンを守り抜き、終点バンクーバーに到着する。そして、緊迫した状況の中でキャサリンの心をほぐし、証言台に立たせたのであった。

by ssm2438 | 2010-05-11 00:26
2010年 05月 09日

危険な情事(1987) ☆☆☆

f0009381_19221417.jpg監督:エイドリアン・ライン
脚本:ジェームズ・ディアデン
撮影:ハワード・アサートン
音楽:モーリス・ジャール

出演:
マイケル・ダグラス (ダン・ギャラガー)
グレン・クローズ (アレックス・フォーレスト)
アン・アーチャー (ベス・ギャラガー)

        *        *        *

最後はホラー映画化かい!?

話は度外視して映像だけをみるときめこんでいるエイドリアン・ライン。しかしこの映画だけはエイドリアン・ラインのなかではめずらしく映画的に出来てる映画かもしれない(苦笑)。

『フラッシュダンス』『ナインハーフ』という映像派映画の巨匠(?)のエイドリアン・ライン。少なくとも私にとっては好きな監督さんである。
この人の映画を見るときだけは、あまり話がどうのこうとということはおいといて、ひたすら映像センスのよさだけを楽しむことにしている。そんなエイドリアン・ラインの作品がなぜかアカデミー賞にノミネートされてしまったのがこの映画。なるほど、いつもの映像的凝ったスタイリスティックな映画というよりも、映画的にドラマの進行でみせてる映画になっていたと思う。
話題にはなったが、<エイドリアン・ラインの映画>というくくりのなかでは今ひとつだったかな。エイドリアン・ラインが普通の映画監督をめざした感じの映画になってしまっていた。

主人公の妻を演じるアン・アーチャーはなんだかとっても大人のいろっぽさを感じさせている。この映画のおかげで『カナディアン・エクスプレス』なんかもみてしまったではないか! この女優さんはとっても収穫だった。

<あらすじ>
にはじめて会ったのは出版記念パーティの席だった。有能な弁護士ダン・ギャラガー(マイケル・ダグラス)は、美しい妻ベス(アン・アーチャー)と6歳になる娘エレンに恵まれた何不自由ない家庭生活を送っていた。そんなダンはある出版社のパーティで、編集者のアレックス・フォレスト(グレン・クロース)と知り合い、一晩の情事をかわした。ダンは一夜だけの情事だと思っていた。しかしアレックスは違っていた。
翌朝、アレックスから自宅に電話がかかってきた。断りきれなかったダンは再びアレックすの部屋を訪れセックスをしてしまう。これで終わりにしたいダンが帰ろうとすると、アレックスはダンを激しくののしり、手首を切った。ウィークエンドの情事が悪夢に変わってしまった。それからというもの、アレックスのストーカー行為はエスカレートしてく。度重なる電話や自宅への訪問、さらには娘のペットのウサギを鍋で煮てしまうアレックスの狂気。その夜、ダンはベスに告白する。傷つき取り乱すベスだが、アレックスから電話がかかってくると「私の家に近づいたら殺すわ!」とベス。
ある日、娘のエレンを学校まで迎えに行くと、アレックスが連れ出していた。半狂乱となって車で町中を捜しまわるベスは交通事故を起こしてしまう。妻の事故を知ったダンはアレックスのアパートに駆けつけ、彼女を殴り倒した。数日後、ベスが退院した。浴室の鏡に写る事故の痕も生々しい自分の顔を見て呆然としているベス。と、突然、いつの間にか侵入していたアレックスが包丁を持って襲いかかった。必死に逃げるベス。ダンが駆けつけた。今や狂気と化したアレックスはホラー映画のお病気キャラと化し、死闘のすえベスに撃ち殺されて浴槽のなかで絶命する。

by ssm2438 | 2010-05-09 19:23 | エイドリアン・ライン(1941)
2010年 05月 08日

不思議惑星キン・ザ・ザ(1986) ☆

f0009381_2343234.jpg監督:ゲオルギー・ダネリア
脚本:レヴァス・カブリアゼ/ゲオルギー・ダネリア
撮影:パーヴェル・レーベシェフ
音楽:ギア・カンチュリ

出演:スタニスラフ・リュブシン/エフゲニー・レオーノフ

        *        *        *

くううううううううう、どこをどうみてもつまらん・・・

どのシーンみても「くだらねええ~~~」としか思えない。一見かくれヒット映画のようみ見て取れる映画だがさにあらず、ただのつまらない映画。ノリがまったくよくないというか(私だけかもしれないが)、この映画の世界観を楽しめない。本人はユニークな映画を作っているつもりなのかもしれないが、私にしてみれば楽しめる要素がまるでない映画。ソ連の人はこれをみて面白いとおもったのだろうか? 笑いのツボが全然違う感じがする。これで笑える人はかなり幸せなひとかもしれないが・・、普通の日本人には笑えないとおもうなあ。まだ見たことのないようなコンセプトのメカデザインを試みてる人は一度くらいはみてもいいかもしれないが、そのての資料映像として以外に楽しめる要素はなかった。
ただテリ・ギリアムの映画が好きな人にはうけいれられるかもしれない。

妻に頼まれ夕飯の買い物に街へ出た建築技師マシコフ(ヴォーヴァおじさん)と学生ゲデヴァン(ヴァイオリン弾き)の二人は、浮浪者のような怪しい男がもっていたテレポート装置によってキン・ザ・ザ星雲の砂漠の惑星プリュクに飛ばされてしまう。星の住民は地球人と同じ姿をしており、ハイテク技術と、地球人類を風刺したかの様な野蛮な文化を持っていた。彼らはテレパシーが使え、通常の話し言葉は「クー」と「キュー」のみで、後者は罵倒語、前者がそれ以外を表わす。

by ssm2438 | 2010-05-08 23:49
2010年 05月 08日

将軍の娘/エリザベス・キャンベル(1999) ☆☆

f0009381_22425292.jpg監督:サイモン・ウェスト
脚本:クリストファー・バートリニー/ウィリアム・ゴールドマン
撮影:ピーター・メンジース・Jr
音楽:カーター・バーウェル

出演:
ジョン・トラヴォルタ (ポール・ブレナー捜査官)
マデリーン・ストー (サラ・サンヒル捜査官)
ジェームズ・クロムウェル (キャンベル将軍)
ティモシー・ハットン (ウィリアム・ムーア大佐)
ジェームズ・ウッズ (ムーア大佐)
レスリー・ステファンソン (エリザベス・キャンベル大尉)

        *        *        *

ひねりを効かさないほうがいい映画になっていたような・・・

物語は、軍事基地内でおきたレイプ殺人事件をジョン・トラヴォルタマデリーン・ストウが調査していくというもの。その事件の背景には殺されたエリザベス・キャンベル大佐の性的関係やら、過去のレイプ事件やらがとりだたされてくる。ただ、これら自体は直接的には殺人に関係がなく、ダミーイベントといっていいかもしれない。ただ、個人的には、訓練生時代のエリザベスのレイプ事件と、その後軍隊にはいってから、ほとんどの大佐と寝て、SMプレイで自分をおとしめている彼女のきちんとしたドラマのほうが良かったのではないのか。それをとってつけたような殺人事件にしてしまい、事件の本質がぼやけてしまったような気がした。これ、殺人事件ではなく、軍隊にはいった女性のレイプ事件とそれをもみ消した彼女の父、キャンベル将軍の社会的な事情の映画にしたらもっと渋いものが出来上がってたのに・・。もったいない。

<あらすじ>
ジョージア州陸軍マッカラム基地。全裸死体で発見された性エリザベス・キャンベル大尉(レスリー・ステファンソン)の殺人事件を調査するために、陸軍CID(犯罪捜査部)のポール・ブレナー捜査官(ジョン・トラヴォルタ)と、レイプ専門の捜査官サラ(マデリーン・ストウ)が調査にあたった。被害者の女性エリザベスは時期副大統領候補の有力者キャンベル将軍(ジェームズ・クロムウェル)のひとり娘だった。
彼女の行動を調査していくと、エリザベスは基地内のほとんどの男と寝ていたという隠された事実を知る。だが、サラが何者かに襲撃を受け、容疑者と目された彼女の上司のムーア大佐(ジェームズ・ウッズ)も自殺を遂げる。捜査にも圧力を加えられるなど、事態は不可解な展開をみせる。かくしてポールはエリザベスの過去におきた訓練生事態のレイプ事件を突き止めるが、その時父のキャンベル将軍は、軍部の面子のためにそのレイプ事件をもみ消してしまったのだ。それゆえに父に反抗していた将軍の娘・エリザベス。
しかし、この殺人事件には、これとは別のベクトルが働いていたのだった・・・。

by ssm2438 | 2010-05-08 22:43
2010年 05月 08日

大脱走(1963) ☆☆☆

f0009381_2218289.jpg監督:ジョン・スタージェス
脚本:ジェームズ・クラヴェル/W・R・バーネット
撮影:ダニエル・ファップ
音楽:エルマー・バーンスタイン

出演:
スティーヴ・マックィーン (ヒルツ)
ジェームズ・ガーナー (ヘンドリー)
リチャード・アッテンボロー (バートレット)
ジェームズ・コバーン (セジウイック)
チャールズ・ブロンソン (ダニー)

        *        *        *

スティーブ・マックイーンの隣の独房にはいっていた人は迷惑だろうなあ・・。あのボールが壁にあたる男はうざいと思うぞ・・。

監督は『荒野の七人』ジョン・スタージェス。この人の映画はかなり大雑把な映画で、世間で評させるほど私は面白いとは思わなかったのだけど・・・。やはりシリアス不足かなあ。良くも悪くもジョン・スタージェス、あの時代だったらこんなものなのかもしれない。
ジョン・スタージェスの見せ方というのは、戦争ものでも、神経がする減るようなぎりぎりした心理描写もないし、戦争の残酷さをひたすら描くえぐい残酷描写もない。なのでかなり安心してみられる。それを良しとするかどうかは観客のとらえようだろう。徹底した娯楽映画だから、そんなに躍起にならなくても・・って思えばこの映画は名作になると思う。ただ・・・、私はちょっと物足りなさを感じたかな。

なんども姑息に脱獄を企てるスティーブ・マックイーンを見てると、よくこれで殺されずにことがすんでるなあって思ってしまった。ドイツ人って案外心の広い人ばっかりだったのかもしれない。

<あらすじ>
第二次世界大戦の後半、ドイツの北部第3捕虜収容所に、脱走常習者ヒルツ(スティーブ・マックィーン)が移送されてくる。彼は何度も脱走を企てそのたびに捕まり、グラブとボールだけをもって懲罰房に入れられる。そして壁にボールを投げてはそのボールをキャッチする。廊下にはガコン、ガコンというボールが床と壁を叩く音がひびいていた。そんなヒルツが懲罰房から出されるころには、ビッグXと呼ばれる空軍中隊長シリル(リチャード・アッテンボー)がその収容所におくられてきた。早速彼は250名の捕虜が逃げ出すという大規模な脱走計画が立てる。
収容所の床を掘り、森へ抜ける数百フィートのトンネルを掘る。同時に3本のトンネルが掘り始められたが、そのうちに1本は発覚してつぶされてしまった。しかしほかの2本は掘り続けられた。夜の闇にまぎれてその計画は実行された。しかし掘り出し口が看取小屋の近くだったため、逃亡計画はばれてしまう。それでも数十人の兵士たちは森の中へとかけこんでいく。それぞれがドイツ人にまぎれてドイツの町に潜伏するがドイツの包囲網も次第にせばめられ一人、また一人と捕まっていく。逃げのびたのはクニー(チャールズ・ブロンソン)と、彼の相手ウィリイだけであった。スイスの国境をめざして軍用バイクで逃走するヒルツだが、彼もさ国境を間近に捕まってしまう。懲罰房にいれられるヒルツ。そしてまたあのガコン、ガコンが聞こえてくる。

by ssm2438 | 2010-05-08 22:18
2010年 05月 08日

スタンド・バイ・ミー(1986) ☆☆☆☆

f0009381_1050244.jpg監督:ロブ・ライナー
原作:スティーヴン・キング
脚本:レイノルド・ギデオン/ブルース・A・エヴァンス
撮影:トーマス・デル・ルース
音楽:ジャック・ニッチェ

出演:
ウィル・ウィートン (ゴーディ)
リヴァー・フェニックス (クリス)
コリー・フェルドマン (テディ)
ジェリー・オコンネル (バーン)
キーファー・サザーランド (エース)
リチャード・ドレイファス (大人のコーディ)

        *        *        *

少年時代を思い出させてくれる映画。

原作はスティーブン・キングの自伝的小説。モダンホラー作家として有名なのスティーブン・キングだが語り口は絶妙に上手い。なにもないようなイベントの中に何かがあるように書いてしまう。その存在感がスゴイ。それは人それぞれの心の中にある少年時代に体験した悔しさがいっぱい詰まっているからだろう。
もちろん他の想いもあるのは当然のことだが、なにより心から消えないのは悔しさだろう。そして、少年時代の友達を永遠に忘れられないのは、その悔しさを見せ合った仲だからなのだろう。子供時代にはかなりみっともないことを一杯しているし、そしてそれを共有していた友達がいる。彼らの前では、「みっともない自分」を既に知られているからなのだろう。もちろん、そのなかには笑い話にならないところもあるし、総てが知られているわけでもないけど・・。それでもプライドを誇示しなければならないことはない。意地をはりつづける必要もない。だからあの時代の友達というのはいつになっても、心のどこかに存在しているのだろう。

鹿がでてくるシーンがあるのだが、あれが実に良い。どんなに心をわって話せる相手にも、なんだか話したくないものがある。これを書いてて思い出した。小学校の時に好きだった4つ年上の女の人がいた。学校の掃除の時間は、学年から一人づつの6人一組になって掃除の班が構成されるのだが、そのとき彼女と一緒の掃除の班になれたときは至福の時間だった(笑)。休み時間で遊んでいるとき、ドッチボールで彼女と同じ側のチームになれるとこれまた幸せだった。彼女の卒業式の日も時間の合間に校庭でドッチボールをやっていた彼女をまだ覚えている。いつもは体操着だったのだが、その日は正装でスカートをはいていた。その時ちらりと彼女のパンツが見えた。あれは幸せな瞬間だった。きっとゴーディが誰ともシェアしたくなかった野生の鹿とであった瞬間は、あんな感じだったのだろう。でも鹿をみたゴーディよりも、彼女のパンツをみられた私のほうがなるかに幸せだったと思っている(笑)

監督は『恋人たちの予感』ロブ・ライナー。みずみずしい演出が素晴らしい。この人のハートウォーミング系の映画はどれも懐かしいまでに心和むものがおおい。撮影は『ブレックファスト・クラブ』トーマス・デル・ルース。彼の仕事のなかではこの『スタンド・バイ・ミー』が一番好きだ。
脚本のレイノルド・ギデオンブルース・A・エヴァンスは、実はいつも二人で一緒に仕事をしている。もしかしたらホモだちかも・・。ま、それはどうか分らないが、彼らの作品はけっこう好きだ。『スターマン/愛・宇宙はるかに』も彼らの仕事だ。

<あらすじ>
作家ゴーディ・ラチャンスは、小学校時代の友人で、今は弁護士となったクリス・チャンバースが殺された新聞記事をみつけ、彼を回顧するところから物語りは始まる。

オレゴン州キャッスルロックは人口1200あまりの小さな町。12歳にして文才のあったゴーディ(ウィル・ウィートン)は感受性豊かな少年だった。しかし彼の兄が事故で死んで依頼、両親はショックで、ゴーディを邪険には邪険に接していた。
そんなゴーディにはいつも一緒の仲間がいた。リーダー格のクリス(リヴァー・フェニックス)は、アル中の父、グレた兄という家庭環境にあり、周りも彼を厄介者だときめつけていた。大きなメガネをかけたテディ(コリー・フェルドマン)の父は精神を病んでいた。そんなところに、ちょっとスローなバーン(ジェリー・オコネル)が、エース(キーファー・サザーランド)をボスとする不良グループの会話を盗み聞きして、ある情報を持ってきた。ここ数日、行方不明になっている少年が、30キロ先の森の奥で列車にはねられ、その死体が野ざらしになっているというのだ。その少年の死体を発見するための、彼らは片道30キロの冒険旅行に出てる。

by ssm2438 | 2010-05-08 10:50
2010年 05月 08日

合衆国壊滅/M(マグニチュード)10.5(2004) ☆

f0009381_334580.jpg監督:ジョン・ラフィア
脚本:クリストファー・カナーン
    ジョン・ラフィア
    ロニー・クリステンセン
撮影:デヴィッド・フォアマン
音楽:リー・ホルドリッジ

出演:
キム・デラニー (サマンサ・ヒル博士)
ボー・ブリッジス (ポール・ホリスター大統領)

        *        *        *

演出がやたらとチープ。小手先性がかなり表面化しているが、それに疎い人なら楽しめるかもしれない作品。

『ボーン・スプレマシー』『ボーン・アイデンティティ』ポール・グリーングラスをまねているのか、やたらとうざいハンディカメラの手ブレを使い、雰囲気だけをだそうしている見せ方の下手さがもろに分る。カットのあたまにやたらとT・U(トラックアップ)やT・B(トラックバック)をいれるのだが、これがかなりうざい。演出技術を、その意味が分らずにやたらとなんでもかんでも多用しているという印象。こういう小手先のヘボ演出画面をみるととってもむかついてくる。

だいたい、このての危機管理ものは組織の懸命な対処が総てなのだが、組織の人間をアホ人間として描き、主人公をとりあえずたたせていくやり方はシナリオの下手さをもろに感じてしまう。アホナ行動をする人間の根拠がまったく見えなず、共感も得られない。だいたい主人公に反対する意見でも、共感を呼ばない意見は説得力がない。で、「それでも何かを行う主人公」が描かれてはじめてカッコいいのに、まわりをただのアホに描いてしまうと、主人公までチープにみえてくる。おまけにヒロイン演じてるキム・デラニーの鼻の形がみょうに気持ち悪い。
演出的にも場違いな見せ方がやたらと多い。最初の地震に襲われたシアトルの市街地を取るときも、自転車にのった男のアクロバティックな走行をみせつつその背後でシアトルタワーがCGで倒れていくのだが、<自転車のアクロバティックな走り>というのがあまりに場違いで、ノリ系映画の演出をみているみたい。作ってる人がことの深刻さを実感せずにつくっているのだから、どのシーンを見ても総てが小手先のイベントにみえてくる。
断層に落ちる列車の描写はチープな模型なのだが、この映像があまりにチープ。『機関車トーマス』と勘違いしてしまいそうだった。だいたい西海岸を南北にはしる鉄道が単線なんですかね? そういうこ常識的なことを度外して、とりあえずこう作っておけば、見ている人はこう解釈してくれる・・とい観客への甘えがありあり。模型をつかった特撮でも、それをどうつかったらより本物っぽく見せることが出来るのか、真剣に考えて欲しいものだ。

<あらすじ>
シアトルでマグニチュード7強の地震が発生。それをきっかけに北カリフォルニアで巨大地震が次々と起きる。ポール・ホリスター大統領(ボー・ブリッジズ)の命を受けたFEMA(連邦緊急事態管理局)はロサンゼルスに対策本部を設置、アメリカ全土より優秀な学者たちを招聘した。
そんな中で、地質学者のサマンサ・ヒル博士(キム・デラニー)はシアトル地震の余震と思われたものが実は別の本震で、シアトルの地震に影響を受けて連続的に起きているのではないか。その原因は、地中にまだ発見されていない超巨大断層があり、それが徐々に変動しているのではないか・・と考えた。

by ssm2438 | 2010-05-08 03:34
2010年 05月 06日

ショーシャンクの空に(1994) ☆☆☆

f0009381_2314873.jpg監督:フランク・ダラボン
原作:スティーヴン・キング
脚本:フランク・ダラボン
撮影:ロジャー・ディーキンス
音楽:トーマス・ニューマン

出演:
ティム・ロビンス (アンディ)
モーガン・フリーマン (レッド)
ボブ・ガントン (ノートン所長)
ギル・ベローズトミー・ウィリアムズ

        *        *        *

フィクションすぎる映画・・・

世間ではやたらと評価が高いのだけど・・・、どうも個人的にはもうひとつだった。なんでこの映画がイマイチなんだろうと考えると、どうも「フィクションすぎる」ところがネックなのかなって思った。いわゆる感動する作品というのは、どこか自分とキャラクターがダブり、そんな状況のなかで物語に感動すると同時に、それを自分のことのように感動できるものだ。しかし、映画の中で行われていることは所詮フィクションなので、それを自分の出来事として理解するためには、イベント的な共通点か、法則的な共通点が必要になってくる。ほとんどの映画はフィクションなのでイベント的な共通点はあまりないのだがが、映画のなかで語られている出来事と、自分の世界の出来事で同じような法則を見出すことが出来れば、それは自分の出来事として共有できるようになっているようだ。
しかし・・・、この映画はそれがないのだと思う。ひたすらスティーブン・キングが創造した予想と覆しながら展開し、見ている人の期待を裏切りながら展開し、最後になんとかハッピーエンドにもってくる、その構成術を見せられているだけの映画で、それ以上のものではないような気がする。
ただ、その構成術と語りは上手い。

余談だが、『アリー・マイラブ』のビリーことギル・ベローズがチンピラ役ででてきてるのが嬉しい。

<あらすじ>
1947年、妻とその不倫相手の男を殺した罪により、ショーシャンク刑務所におくれてきたアンディ・デュフレーン(ティム・ロビンス)。彼は無実の罪でこの刑務所にいれらた一見やわな男にみえたが、彼の精神は死んではいなかった。囚人たちの嫌がらせに耐え、性的欲求の対象にされながらも身を守り、、その一方で“調達係”のレッド(モーガン・フリーマン)にロックハンマーを注文し、ひそかに独房の壁に穴を掘り始める。

2年が過ぎた。シャバでは銀行員だったアンディは、屋根の修理作業に駆り出された時、監視役の刑務主任の遺産相続問題の愚痴をきき、その解決策を助言する。ノートン所長(ボブ・ガントン)はアンディを図書係に回すが、これは看守たちの資産運用や税金対策の書類作成をやらせるためだった。アンディは徐々に自分の存在価値を勝ち取っていく。やがてノートン所長は、囚人たちの野外奉仕計画を利用して、地元の土建業者たちからワイロを手に入れ、アンディにその金を“洗濯”させていた。
アンディが入所してから18年がたっていたある日、ケチなコソ泥で入所したトミー(ギル・ベロウズ)が、以前いた刑務所で同じ房にいた男が「アンディの妻と浮気相手を殺した真犯人は俺だ」と話したと言う。アンディは20年目にやって来た無罪証明の機会に色めきたつ。しかし、賄賂の不正処理をアンディにやらせていたノートンは彼を外に出すわけには行かなかった。トミーを脱獄者に仕立て上げ彼をトミーを看守に撃ち殺させ、アンディの再審への夢を消した。
夢を失ったアンディは廃人のようになっていた。誰もがアンディは自殺するのではないかと思っていたある日、彼は点呼になっても独房から出て来ない。もしかしたら自殺したのでは・・?と誰もが考えた。しかし、その独房の中には死体もなにも、アンディの姿はなかった。壁にはられたラクエル・ウェルチのポスターの向こうには深い穴がのびていた。アンディはあのハンマーで20年間かかって穴を堀り、嵐の晩に脱獄に成功したのだ。

by ssm2438 | 2010-05-06 23:02
2010年 05月 06日

パトリシアの夏(1977) ☆

f0009381_2134427.jpg監督:ジギ・ゲッツ
脚本:パトリツィア・ピッカルディ
撮影:ハインツ・ヘルシャー
音楽:ゲルハルト・ハインツ

出演:
ベティ・フェルゲス (パトリシア)
オリヴィア・パスカル (アマンダ)

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どうもエロにコメディを入れるのは好きになれない。作り手がテレてどうする!?

70年代といえばホームビデオが普及しておらず、アダルトビデオなどがない時代。そういうときにソフトポルノ映画がそこはかとなくあったのだが、これもその一つ。そうはいってもほとんどはイタリアかフランス映画だったのだけど、これはなんと西ドイツ映画。ドイツ映画というだけではずれそうなのだけど、他のソフトポルノ系映画とくらべても実につまらなかった。
あと、当時この映画の主人公の立ち位置がわからなかった 高校生? 大学生? 社会人? たわいもないことなのだが、そんなことが分らないと不思議と物語の状況にはいりこめないものなのだなあと思った。どうやら19歳の大学生という設定らしい。

19歳の大学生パトリシア(ベティ・ベルジェス)は、両親には故郷のドイツへ帰ると偽って、エーゲ海へを旅する。その日の出来事をテープレコーダーに日記として記録しながらひと夏の休暇をすごす彼女を周りの男たちがほおっておいてはくれない。しかしこれらの総てを拒んだパトリシアだが、デロス島でで出合った卜ム(クラウス・リヒト)という青年に惹かれて行く。彼はすぐ体を求める男ではなく、じっとパトリシアを見つめるだけだった。

後半からはアマンダ(オリビア・パスカル)が合流して話が展開されるが、個人的には彼女のほうが好きだったかな・・。

by ssm2438 | 2010-05-06 21:35